培養細胞への遺伝子導入(坂中千恵)

第二生化マニュアル目次
1.電気穿孔法(Electroporation)


2.DEAE-Dextran法


2)HEK293 Cells


付) 1.エレクトロポレーションでは電圧をかけたあとに細胞が50%死ぬ位の条件がもっとも効率が良いとされている。実験の最初には、効率の良い設定電圧、キャパシタンスの条件を検討する必要がある。
2.DNA/DEAE-Dextranの処理を止めるタイミングは顕微鏡で細胞の形態を観察しながら行う。
3.DEAE-DextranはPharmaciaの17-0350-01を水に溶解しフィルター減菌して用いる。


エレクトロポレーションでのマクロファージ株細胞への遺伝子の導入条件についてご報告いたします(和賀巌)。


*細胞は、RAW264.7とP388D1をもちいているのですが、どちらも遺伝子導入に成功しています。 おそらく他の株にも応用できるとおもいます。 RAW264.7の場合、この条件で53-82 wells/plate でクローンが確認できました。
**FCSがあると導入効率が向上します。
***プラスミドはセシウム超遠心法を2回おこない精製しました。キアゲンだけでは不十分です。おそらく、プラスミドにもエンドトキシンが混入しています。これをきれいに除くことがコツのようです。 



スフェロプラスト融合法によるCOS細胞へのcDNAライブラリーの導入法を報告いたします。(和賀 巌)

a.スフェロプラストの作成



b.スフェロプラストとCOS細胞の細胞融合


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