ATOK解体新書 (再公開 from 2005.01.06)
◆『ATOK解体新書』について◆
1993年4月にFEPのAI用例を多数取り込んだATOK8が登場しました.当時のFEPとしては画期的なものでしたが,ユーザー単語登録の際に品詞の特徴を捉えることが非常に難しく,またそのための詳しい解説書もありませんでした.そこで,ATOK8の研究を始めたわけですが,それをまとめたものが,この「ATOK解体新書」です.その後のATOKの改良版において,このATOK解体新書内で指摘したバグが修正されていたり,私独自の工夫を凝らした用例が実現されたりしておりましたので,もしかしたら,この解体新書がジャストシステム関係者の目に留まったことがあったのかも知れません.
この「ATOK解体新書」は,10年ほど前にパソコンネットのNIFTY-Serveでフリーウェアとして公開していたものですが,その後,内容が古くなったこともあって,1998年頃に公開を取りやめておりました.ところが,最近,ATOKの変遷を知る上で有用な資料の一つだということで公開を希望される方がおられまして,今度はインターネット上で再公開することに致しました.ATOK解体新書は言語学者でも無い素人が作ったものですので,誤解や間違いもあるかと思いますが,それを承知であえて公開させて頂くことをお許しいただければ幸いです.
◆『ATOK解体新書』の基本的な見方◆
00 品詞 ← 品詞の内部処理番号 および 品詞名。
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【分類】 ← 語尾活用の有無。
【性質】 ← その品詞の性質、特徴。
【活用】 ← 活用(+)の品詞について、変換可能なその活用形。
【 例 】 ← その品詞�フ単語の例。
【用例】 ← その品詞の単語を登録した時の変換例。
【中級用例】← その品詞の単語を登録する際の工夫例。
【高級用例】← 本来の目的とは異なる単語登録例とその変換例。
【バグ】 ← 変換に関するバグや不便な点など、今後の修正を期待すること。
【補足用例】← 補足の用例を必要とする場合。
【鑑別】 ← 他の品詞との鑑別方法について。
◆環境について◆
『ATOK解体新書』はテキストファイルですので、どのような環境でも御覧になれます。
ただし、等幅フォントのご利用をお薦めいたします。
◆変更履歴◆
非公開バージョン
● Ver.0.11 ( 1990 . 5 ) …ATOK6 版
● Ver.0.66 ( 1991 . 10 ) …ATOK6 改訂版
● Ver.0.77 ( 1992 . 3 ) …ATOK7 版へ
● Ver.0.88 ( 1993 . 11 ) …ATOK7 改訂版
● Ver.0.99 ( 1994 . 2 ) …ATOK8 for Macintosh 版へ
● Ver.1.00 ( 1994 . 3 ) …内輪公開版へ
● Ver.1.01 ( 1994 . 4 ) …Macintosh HyperCard のスタックへ(内輪)
● Ver.1.04 ( 1994 . 6 ) …内輪公開版の改訂増補版
公開バージョン
● Ver.1.08M ( 1994 . 8 ) …一般公開版へ(Macintosh 版)
● Ver.1.08D ( 1994 . 8 ) …一般公開版へ (MS-DOS 汎用版)
再公開バージョン
● Ver.1.08D ( 2005 . 1 ) …1994.8版をそのまま再公開
◆権利・配布について◆
『ATOK解体新書』の著作権は、私、ASH (芦原貴司) が保有します。これはフリーウェアであり、複製を無料で他人に譲渡することは構いませんが、商用の配布や改
変しての配布は原則として禁止いたします。
また、『ATOK解体新書』へのリンクや論文・雑誌等への転載を希望される方は、著者までメールでご連絡いただければ助かります。
なお、『ATOK解体新書』およびその著者は、ジャストシステム株式会社とは一切関係ありません。
◆連絡先◆
電子メール:ash@belle.shiga-med.ac.jp
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ミ・・ミ ASH(芦原貴司) (ミ・・ミ )
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|| _/_/_/ _/_/_/ _/_/_/ _/ _/ ||
|| _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ 解 体 新 書 1.08 ||
|| _/ _/ _/ _/ _/ _/_/ MS-DOS 版 ||
|| _/_/_/ _/ _/ _/ _/ _/ Author : CXK02553 / ASH ||
|| _/ _/ _/ _/_/_/ _/ _/ 1994.8 <フリーウェア> ||
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01 一般名詞
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【分類】 活用(−)
【性質】 物や物の状態に付ける一般的な名詞。
【 例 】 マウス、キーボード、マニュアル、本体
【鑑別】 固有人名…変換結果による鑑別法はない。それが一般名詞であることの
判断は登録者に任される。
固有地名…変換結果による鑑別法はない。それが一般名詞であることの
判断は登録者に任される。
固有組織…変換結果による鑑別法はない。それが一般名詞であることの
判断は登録者に任される。
固有一般…変換結果による鑑別法はない。それが一般名詞であることの
判断は登録者に任される。
独立語……後ろに「が」や「は」が付くと主語として変換されるのが一
般名詞、候補から外されるのが独立語。
感動詞……変換結果による鑑別法はない。それが一般名詞であることの
判断は登録者に任される。
02 固有人名
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【分類】 活用(−)
【性質】 人物に付ける固有の名詞。直後に「さん」「様」などが付く。
【 例 】 鈴木、田中、陽子、裕美子、お天道(おてんと)
【バグ】 ATOK8のシステムでは、一般名詞と同じルーチンで処理される。
「さま」などが直後に続くときには優先変換して欲しいところだ。
【鑑別】 一般名詞…変換結果による鑑別法はない。それが固有人名であることの
判断は登録者に任される。
固有地名…変換結果による鑑別法はない。それが固有人名であることの
判断は登録者に任される。
固有組織…変換結果による鑑別法はない。それが固有人名であることの
判断は登録者に任される。
固有一般…変換結果による鑑別法はない。それが固有人名であることの
判断は登録者に任される。
03 固有地名
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【分類】 活用(−)
【性質】 場所に付ける固有名詞。「都道府県市町村」などが付くものを含む。
【 例 】 京都府、滋賀県、月輪町
【バグ】 ATOK8のシステムでは、一般名詞と同じルーチンで処理される。
「都道府県市町村」などが直後に続くときには優先変換して欲しいとこ
ろだ。
【鑑別】 一般名詞…変換結果による鑑別法はない。それが固有地名であることの
判断は登録者に任される。
固有人名…変換結果による鑑別法はない。それが固有地名であることの
判断は登録者に任される。
固有組織…変換結果による鑑別法はない。それが固有地名であることの
判断は登録者に任される。
固有一般…変換結果による鑑別法はない。それが固有地名であることの
判断は登録者に任される。
04 固有組織
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【分類】 活用(−)
【性質】 大学・会社などの組織に付ける固有名詞。
【 例 】 滋賀医科大学、ジャストシステム、朝倉書店
【バグ】 ATOK8のシステムでは、一般名詞と同じルーチンで処理される。
「(株)」などが直後に続くときには優先変換して欲しいところだ。
【鑑別】 一般名詞…変換結果による鑑別法はない。それが固有組織であることの
判断は登録者に任される。
固有人名…変換結果による鑑別法はない。それが固有組織であることの
判断は登録者に任される。
固有地名…変換結果による鑑別法はない。それが固有組織であることの
判断は登録者に任される。
固有一般…変換結果による鑑別法はない。それが固有組織であることの
判断は登録者に任される。
05 固有一般
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【分類】 活用(−)
【性質】 人名・地名・組織名以外の固有名詞。
【 例 】 ことえり、ATOK8
【バグ】 ATOK8のシステムでは、一般名詞と同じルーチンで処理される。
【鑑別】 一般名詞…変換結果による鑑別法はない。それが固有一般であることの
判断は登録者に任される。
固有人名…変換結果による鑑別法はない。それが固有一般であることの
判断は登録者に任される。
固有地名…変換結果による鑑別法はない。それが固有一般であることの
判断は登録者に任される。
固有組織…変換結果による鑑別法はない。それが固有一般であることの
判断は登録者に任される。
06 名詞サ変
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 直後にサ変動詞「する」が接続する名詞。
【活用】 口語のサ行変格活用
「〜せ、〜し、〜し、〜する、〜する、〜すれ、〜しろ、〜せよ」
に基づく
「〜せぬ、〜しない、〜し、〜する、〜すれ、〜しろ、〜せよ」。
「〜して、〜した、〜したり」との接続変換が可能。
また、名詞なので当然ながら語幹だけの変換が可能。
【 例 】 浮気、喧嘩、家出
【用例】 「浮気」を「うわき」で登録すると、語幹「浮気」だけでも変換可能の
他、「浮気せぬ、浮気しない、浮気し、浮気する、浮気すれ、浮気しろ、
浮気せよ」の口語のサ行変格活用、「浮気して、浮気した、浮気したり」
の変換が可能となる。
【バグ】 ATOK8のシステムではサ変動詞と同じルーチンで処理していると考
えられるが、一応、「〜さない」と文語の「〜す」がキャンセルされて
いる。ところが、「〜さぬ」はキャンセルされていない。どうしたもの
か?さらに、未然形には「ない」や「ぬ」が続くようにプログラミング
されているので、「〜しぬ」や「〜せない」といった変換バグが残る。
ただし、「〜せない」は九州方面で用いる地域があるので、バグでない
とも言える。
【鑑別】 サ行五段…「〜する」が変換可能なのが名詞サ変、変換不可なのがサ行
五段。
サ変動詞…「〜さない」や「〜す」が変換可能なのがサ変動詞、変換不
可なのが名詞サ変。
07 名詞ザ変
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【分類】 活用(+)
【性質】 直後にザ変動詞「ずる」が接続する名詞。
【活用】 口語のザ行変格活用
「〜ぜ、〜じ、〜じ、〜ずる、〜ずる、〜ずれ、〜じろ、〜ぜよ」
に基づく
「〜ぜぬ、〜じぬ、〜じない、〜じ、
〜ずる、〜ずれ、〜じろ、〜ぜよ」。
文語のザ行変格活用
「〜ぜ、〜じ、〜ず、〜ずる、〜ずれ、〜ぜよ」
に基づく
「〜ず」
がさらに加わる。
「〜じて、〜じた、〜じたり」との接続変換が可能。
また、名詞なので当然ながら語幹だけの変換が可能。
【 例 】 命(めい)、案(あん)
【用例】 「命」を「めい」で登録すると、語幹「命」だけでも変換可能の他、
「命ぜぬ、命じぬ、命じない、命じ、命ずる、命ずれ、命じろ、命ぜよ」
の口語のザ行変格活用、「命ず」の文語のザ行変格活用、「命じて、命
じた、命じたり」の変換が可能となる。
【バグ】 未然形には「ない」や「ぬ」が続くようにプログラミングされているの
で、「〜じぬ」や「〜ぜない」といった変換バグが残る。ただし、現在
では「〜じぬ」は口語にほとんど取り入れられており、「〜ぜない」は
九州方面で用いる地域があるので、バグでないとも言える。
【鑑別】 ザ変動詞…変換結果による鑑別法はない。語幹が名詞なら名詞ザ変、そ
れ以外ならザ変動詞。その判断は登録者に任される。
08 名詞形動
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【分類】 活用(+)
【性質】 物事の姿・状態・性質などを表す名詞。これに形容動詞形の語尾が付く。
【活用】 口語のダ型活用
「〜だろ、〜だっ、〜で、〜に、〜だ、〜な、〜なら、○」。
文語のタリ活用
「〜たら、〜たり、〜と、〜たり、〜たる、〜たれ、〜たれ」
から派生した口語のタルト型活用
「○、〜と、○、○、〜たる、○、(〜たれ)」。
文語のナリ活用
「〜なら、〜なり、〜に、〜なり、〜なる、〜なれ、〜なれ」
の一部の
「〜なら、〜なり、〜に、〜なる」。
これらとの接続変換が可能。
また、名詞なので当然ながら語幹だけの変換が可能。
【 例 】 相対的、安全、比較的
【用例】 「安全」を「あんぜん」で登録すると、語幹「安全」だけでも変換可能
の他、「安全だろう、安全だった、安全で、安全に、安全だ、安全な、
安全なら」のダ型活用、「安全なら、安全なり、安全に、安全なる」の
ナリ活用の変換が可能となる。
【バグ】 ATOK8のシステムでは、名詞形動を、どうやら形容動詞と同じルー
チンで処理しているようだが、標準辞書を見る限り、名詞形動で登録さ
れている単語でタルト型活用を必要としているものは一つもない。誤変
換を防ぐためにも、名詞形動ではタルト型活用をキャンセルして欲しい
ところだ。
【鑑別】 名詞形動…変換結果による鑑別法はない。語幹が名詞なら名詞形動、そ
れ以外なら形容動詞。しかし、その鑑別は極めて困難である。
初めから「〜的」の形であるか、あるいは「〜性」「〜化」
「〜的」のいずれかをつなぐことができるようなら名詞形動、
「〜性」「〜化」「〜的」がいずれもつなげないようなら形
容動詞である場合が多い。ただし、ATOK8の標準辞書に
は「一様」が形容動詞で登録されている例外もある。
09 独 立 語
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【分類】 活用(−)
【性質】 他の言葉から独立して使用される語句で、動詞、助動詞、助詞が付かな
いもの。また、独立して用いられる場合に限って優先変換される。
【 例 】 ありがと、ごっちゃんです、えっとぉ〜
【用例】 基本的には、一般名詞と同じ扱いだが、独立語の後ろに「が」や「は」
が付くと変換候補から外され、主語とはならない点が異なる。
【鑑別】 一般名詞…後ろに「が」や「は」が付くと主語として変換されるのが一
般名詞、候補から外されるのが独立語。
感動詞……後ろに「が」や「は」が付くと主語として変換されるのが感
動詞、候補から外されるのが独立語。
10 単 漢 字
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【分類】 活用(−)
【性質】 一文字の漢字。主に第2水準の未登録単語を登録することが多いが、当
字の場合にも用いる。これで登録されたものは複合語としては読み出さ
れない。
【 例 】 蘆、掴、嗄
【用例】 「蘆(あし)」で登録してあっても、「あした」の読みでは「蘆た」は、
ちゃんと変換候補から外される。
【バグ】 ATOK8の漢字検索機能に関してだが、部首名入力による漢字検索は、
現在のところ第二水準のみだが、是非とも第一水準もサポートして欲し
い。Macintosh 版のATOK8では、初版の Ver.1.0 から Ver.1.1 に
なって部首名入力による漢字検索機能はそのままだが、文字パレットが
強化され、部首別漢字表からの漢字検索では第一水準がサポートされた。
11 連 体 詞
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【分類】 活用(−)
【性質】 名詞などの体言だけを修飾する。
【 例 】 これには、三つのパターンがある。
る形 …… ある、あらゆる、いわゆる、あくる、さる
た形 …… とんだ、たいした、たった
な形 …… いろんな、大きな、小さな、おかしな
【用例】 る形 …… ある日、あらゆる手段、いわゆる一つの
た形 …… とんだくわせもの、たいした奴、たった一人
な形 …… いろんな色、大きな態度、おかしな人
【バグ】 連体詞は「る形・た形・な形」しかないのであるから、それ以外の形の
語句の登録が行われたとき、それを回避するようなシステムが欲しいと
ころ。
【鑑別】 登録すべき単語が連体詞であるかどうか迷ったとき、それが「る形・た
形・な形」のいずれにも分類できなければ、連体詞でないと判断できる。
12 接 続 詞
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【分類】 活用(−)
【性質】 文章を続けるために使う語。
【 例 】 しかし、そして
【用例】 しかし、僕はそのような行動をとってしまった。
【中級用例】 接続詞の優先変換率は、非常に低く、辞書の学習により、その変換
効率は大きく左右される。また、名詞や動詞に「しかし」の音を含む語
句が存在すれば、そちらが優先されるため、接続詞の変換効率を上げた
ければ、接続詞の前後には句読点を入れるような習慣をつけたい。
13 感 動 詞
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【分類】 活用(−)
【性質】 感動、応答、呼びかけなど。
【 例 】 ホント、ウッソー、マジー、ヤッダー
【バグ】 直後に句読点、疑問符、感嘆符がくるとき優先変換されるようにして欲
しいところだが、ATOK8の標準システムでは、一般名詞と同じ扱い
である。
【鑑別】 一般名詞…変換結果による鑑別法はない。それが感動詞であることの判
断は登録者に任される。
独立語……後ろに「が」や「は」が付くと主語として変換されるのが感
動詞、候補から外されるのが独立語。
14 接 頭 語
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【分類】 活用(−)
【性質】 名詞の直前に接続する。
【 例 】 お、ご、無、非、不
【用例】 お嬢さん、お茶でもいかが?
15 接 尾 辞
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【分類】 活用(−)
【性質】 名詞の直後に接続する。
【 例 】 様、めく、薬、以来
【用例】 お嬢様、色めく、高血圧治療薬、あれ以来
16 数 詞
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(−)
【性質】 �シ後に数量・回数などを表す語(人、個、度、日、回)が付き、それら
が優先的に変換される。
【 例 】 三、8、数
【用例】 三度、8歳、数回
【中級用例】 「100」(半角数字で)を「ひゃく」で登録すると、半角数字の直
後に数量・回数などを表す語を優先変換することができる。
【バグ】 ATOK8の標準システムでは、半角数字を数詞として認識してくれな
いため、その直後に付するべき数量・回数などを表す語を優先変換でき
ない。
17 カ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 カ行五段活用の動詞。
【活用】 カ行五段活用
「〜かない、〜かぬ、〜こう、〜き、〜く、〜けば、〜け」。
イ音便「〜いて、〜いた、〜いたり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 咲、書
【用例】 「咲」を「さ」で登録すると、「咲かない、咲かぬ、咲こう、咲き、
咲く、咲けば、咲け」の五段活用、「咲いて、咲いた、咲いたり」のイ
音便の変換が可能となる。
【中級用例】 「行」や「逝」やそれらとの複合語などのように「〜い」で終わる
動詞は、カ行五段活用の動詞でありながら促音便「〜って、〜った、〜
ったり」の変換が必要となるが、これはATOKの標準システムでサポ
ートされているため、新たな登録を要しない。また、「行」はAI用例
が多数登録されているので、わざわざ複合語を登録する必要もない。
【高級用例】 「気にせんと」を「きにせんと」で登録すると、「気にせんとかな
い、気にせんとかぬ、気にせんとこう、気にせんとき、気にせんとく、
気にせんとけば、気にせんとけ」の五段活用、「気にせんといて、気に
せんといた、気にせんといたり」の促音便、さらには発展形として「気
にせんといてね、気にせんといたら?」などの関西弁変換が可能となる。
【バグ】 「行」や「逝」のイ音便変換がキャンセルされてないので、「行いた」
「逝いた」のような変換バグが残る。また逆に、「走って行」を「はし
ってい」で登録しても、促音便の変換は不可のままである。
18 ガ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 ガ行五段活用の動詞。
【活用】 ガ行五段活用
「〜がない、〜がぬ、〜ごう、〜ぎ、〜ぐ、〜げば、〜げ」。
イ音便「〜いで、〜いだ、〜いだり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 急、泳
【用例】 「泳」を「およ」で登録すると、「泳がない、泳がぬ、泳ごう、泳ぎ、
泳�ョ、泳げば、泳げ」の五段活用、「泳いで、泳いだ、泳いだり」のイ
音便の変換が可能となる。
19 サ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 サ行五段活用の動詞。
【活用】 サ行五段活用
「〜さない、〜さぬ、〜そう、〜し、〜す、〜せば、〜せ」。
音便形はなし。
ただし、「〜して、〜した、〜したり」との接続変換は可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 示、消、愛
【用例】 「愛」を「あい」で登録すると、「愛さない、愛さぬ、愛そう、愛し、
愛す、愛せば、愛せ」の五段活用、「愛して、愛した、愛したり」の変
換が可能となる。
【鑑別】 名詞サ変…「〜する」が変換可能なのが名詞サ変、変換不可なのがサ行
五段。
サ変動詞…「〜する」が変換可能なのがサ変動詞、変換不可なのがサ行
五段。
20 タ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 タ行五段活用の動詞。
【活用】 タ行五段活用
「〜たない、〜たぬ、〜とう、〜ち、〜つ、〜てば、〜て」。
促音便「〜って、〜った、〜ったり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 立、勝、待
【用例】 「立」を「た」で登録すると、「立たない、立たぬ、立とう、立ち、立
つ、立てば、立て」の五段活用、「立って、立った、立ったり」の促音
便の変換が可能となる。
21 ナ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 ナ行五段活用の動詞。
【活用】 ナ行五段活用
「〜なない、〜なぬ、〜のう、〜に、〜ぬ、〜ねば、〜ね」。
撥音便「〜んで、〜んだ、〜んだり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 死
【用例】 「死」を「し」で登録すると、「死なない、死なぬ、死のう、死に、死
ぬ、死ねば、死ね」の五段活用、「死んで、死んだ、死んだり」の撥音
便の変換が可能となる。
22 ハ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 ハ行五段活用の動詞。
【活用】 ハ行五段活用
「〜はない、〜はぬ、〜ほう、〜ひ、〜ふ、〜へば、〜へ」。
音便形はなし。
語幹だけの変換も不可。
【 例 】 言、笑、思
【用例】 「思」を「おも」で登録すると、「思はない、思はぬ、思ほう、思ひ、
思ふ、思へば、思へ」の五段活用の変換が可能となる。
【バグ】 ハ行五段活用は、現代ではほとんど用いられず、その大部分は、ワ行五
段活用の動詞に変化した。そういった意味でも、この登録項目が他の五
段活用と並列して用意されていることは、ユーザーの混乱を招く原因に
なるのではなかろうか。
23 バ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 バ行五段活用の動詞。
【活用】 バ行五段活用
「〜ばない、〜ばぬ、〜ぼう、〜び、〜ぶ、〜べば、〜べ」。
撥音便「〜んで、〜んだ、〜んだり」の変換が可能。
【 例 】 飛、遊、喜
【用例】 「飛」を「と」で登録すると、「飛ばない、飛ばぬ、飛ぼう、飛び、飛
ぶ、飛べば、飛べ」の五段活用、「飛んで、飛んだ、飛んだり」の撥音
便の変換が可能となる。
24 マ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 マ行五段活用の動詞。
【活用】 マ行五段活用
「〜まない、〜まぬ、〜もう、〜み、〜む、〜めば、〜め」。
撥音便「〜んで、〜んだ、〜んだり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 生、好、読、挟
【用例】 「挟」を「はさ」で登録すると、「挟まない、挟まぬ、挟もう、挟み、
挟む、挟めば、挟め」の五段活用、「挟んで、挟んだ、挟んだり」の撥
音便の変換が可能となる。
25 ラ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 ラ行五段活用の動詞。
【活用】 ラ行五段活用
「〜らない、〜らぬ、〜ろう、〜り、〜る、〜れば、〜れ」。
促音便「〜って、〜った、〜ったり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 売、入、走
【用例】 「走」を「はし」で登録すると、「走らない、走らぬ、走ろう、走り、
走る、走れば、走れ」の五段活用、「走って、走った、走ったり」の促
音便の変換が可能となる。
【中級用例】 「ミス」を「みす」で登録すると、「ミスらない、ミスらぬ、ミス
ろう、ミスり、ミスる、ミスれば、ミスれ」の五段活用、「ミスって、
ミスった、ミスったり」の促音便の変換が可能となる。
【高級用例】 「動いた」を「うごいた」で登録すると、「動いたらない、動いた
らぬ、動いたろう、動いたり、動いたる、動いたれば、動いたれ」の五
段活用、「動いたって、動いたった、動いたったり」の促音便、さらに
は発展形として「動いたってね、動いたったら?」などの関西弁変換が
可能となる。
26 ワ行五段
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 ワ行五段活用の動詞。
【活用】 ワ行五段活用
「〜わない、〜わぬ、〜おう、〜い、〜う、〜えば、〜え」。
促音便「〜って、〜った、〜ったり」の変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 言、笑、思
【用例】 「思」を「おも」で登録すると、「思わない、思わぬ、思おう、思い、
思う、思えば、思え」の五段活用、「思って、思った、思ったり」の促
音便の変換が可能となる。
【バグ】 難を言えば、本来のワ行である「わ、ゐ、う、ゑ、を」に基づく変換も
サポートして欲しかった。また、関西ではウ音便形を用いることも多い
ため、関西人としてはそれもサポートして欲しい。
27 一段動詞
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 上一段活用と下一段活用の動詞。
【活用】 口語の上一段活用
「〜イ、〜イ、〜イる、〜イる、〜イれ、〜イろ、〜イよ」
や、口語の下一段活用
「〜エ、〜エ、〜エる、〜エる、〜エれ、〜エろ、〜エよ」
に基づく
「〜ない、〜ぬ、〜、〜る、〜れ、〜ろ、〜よ」。
「〜て、〜た、〜たり」との接続変換が可能。
また、動詞であるが語幹だけでも変換が可能。
【 例 】 着、起き、植え、教え
【用例】 「教え」を「おしえ」で登録すると、語幹「教え」だけでも変換可能の
他、「教えない、教えぬ、教え、教える、教えれ、教えろ、教えよ」の
下一段活用、「教えて、教えた、教えたり」の変換が可能となる。
【バグ】 ここで注意しなければならないのは、語幹にもう一字を付加して登録す
ること。つまり、「教える」の語幹は「教」で、語尾活用が「え、え、
える、える、えれ、えろ、えよ」だが、「教え」までを語幹として登録
する必要がある。語尾活用は「−、−、る、る、れ、ろ(よ)」となる。
28 カ変動詞
~~~~~~~~~~~~
【分類】 活用(+)
【性質】 カ行変格活用の動詞。
【活用】 口語のカ行変格活用「こ、き、くる、くる、くれ、こい」に基づく
「こない、こぬ、き、くる、くれ、こい」。
「〜て、〜た、〜たり」との接続変換も可能。
文語のカ行変格活用「こ、き、く、くる、くれ、こよ」は変換不可。
また、語幹の概念はない。
【 例 】 来、会いに来、行って来、見に来、走って来
【用例】 「行って来」を登録する場合は、必ず「こ」「き」「く」の三つを登録
する必要がある。「行って来」を「いってこ」で登録すると「行って来
ない、行って来ぬ、行って来い」、「いってき」で登録すると「行って
来、行って来て、行って来た、行って来たり」、「いってく」で登録す
ると「行って来る、行って来れ」などのカ行変格活用の変換が可能とな
る。
【バグ】 カ行変格活用の動詞は「来る」の�鼬黷セけなので、この登録項目が存在
すること自体、バグだが、変換効率を上げる目的で複合語を登録するの
が正しい登録法。また、登録するときには一語あたり三つも登録しなけ
ればならないのも不便である。
29 サ変動詞
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【分類】 活用(+)
【性質】 サ行変格活用の動詞。
【活用】 口語のサ行変格活用
「〜さ、〜せ、〜し、〜し、〜する、
〜する、〜すれ、〜しろ、〜せよ」
に基づく
「〜さない、〜さぬ、〜せぬ、〜しない、
〜し、〜する、〜すれ、〜しろ、〜せよ」。
文語のサ行変格活用
「〜せ、〜し、〜す、〜する、〜すれ、〜せよ」
に基づく
「〜す」
がさらに加わる。
「〜して、〜した、〜したり」との接続変換が可能。
また、動詞であるが語幹だけでも変換が可能。
【 例 】 熟、欲
【用例】 「熟」を「じゅく」で登録すると、語幹「熟」だけでも変換可能の他、
「熟さない、熟さぬ、熟せぬ、熟しない、熟し、熟する、熟すれ、熟し
ろ、熟せよ」の口語のサ行変格活用、「熟す」の文語のサ行変格活用、
「熟して、熟した、熟したり」の変換が可能となる。
【バグ】 未然形には「ない」や「ぬ」が続くようにプログラミングされているの
で、「〜しぬ」や「〜せない」といった変換バグが残る。ただし、「〜
せない」は九州方面で用いる地域があるので、バグでないとも言える。
また、本来、サ行変格活用は「する」の一語だけだが、一般に複合語は
多く認められているので、この登録項目が存在することはバグではない
と言えるだろう。
【鑑別】 名詞サ変…「〜さない」や「〜す」が変換可能なのがサ変動詞、変換不
可なのが名詞サ変。
サ行五段…「〜する」が変換可能なのがサ変動詞、変換不可なのがサ行
五段。
30 ザ変動詞
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【分類】 活用(+)
【性質】 ザ行変格活用の動詞。
【活用】 口語のザ行変格活用
「〜ぜ、〜じ、〜じ、〜ずる、〜ずる、〜ずれ、〜じろ、〜ぜよ」
に基づく
「〜ぜぬ、〜じぬ、〜じない、〜じ、
〜ずる、〜ずれ、〜じろ、〜ぜよ」。
文語のザ行変格活用
「〜ぜ、〜じ、〜ず、〜ずる、〜ずれ、〜ぜよ」
に基づく
「〜ず」
がさらに加わる。
「〜じて、〜じた、〜じたり」との接続変換が可能。
また、動詞であるが語幹だけでも変換が可能。
【 例 】 感、甘ん
【用例】 「感」を「かん」で登録すると、語幹「感」だけでも変換可能の他、
「感ぜぬ、感じぬ、感じない、感じ、感ずる、感ずれ、感じろ、感ぜよ」
の口語のザ行変格活用、「感ず」の文語のザ行変格活用、「感じて、感
じた、感じたり」の変換が可能となる。
【バグ】 未然形には「ない」や「ぬ」が続くようにプログラミングされているの
で、「〜じぬ」や「〜ぜない」といった変換バグが残る。ただし、現在
では「〜じぬ」は口語にほとんど取り入れられており、「〜ぜない」は
九州方面で用いる地域があるので、バグでないとも言える。
【鑑別】 ザ変動詞…変換結果による鑑別法はない。語幹が名詞なら名詞ザ変、そ
れ以外ならザ変動詞。その判断は登録者に任される。
31 形 容 詞
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【分類】 活用(+)
【性質】 物事の状態や性質を表し、語尾活用するもの。終止形が「い」。
【活用】 口語の活用
「〜かろ、〜く、〜かっ、〜い、〜い、〜けれ」
に基づく
「〜かろう、〜く、〜かった、〜い、〜いこと、〜ければ」。
文語のク活用
「〜く、〜く、〜し、〜き、〜けれ、○」
に基づく
「〜く、〜き、〜けれ」。
文語の補助活用としてのカリ活用
「〜から、〜かり、〜かり、〜かる、〜かれ、〜かれ」
の一部に由来する
「〜からず、〜かれ」。
これらとの接続変換が可能。
語幹だけの変換は不可。
【 例 】 美し、赤、楽しい
【用例】 「美し」を「うつくし」で登録すると、「美しかろう、美しく、美しか
った、美しい、美しいこと、美しければ」の口語活用、「美しく、美し
き、美しけれ」の文語活用や「美しからず、美しかれ」のカリ活用の変
換が可能となる。
【バグ】 「うつくし」のように文語のシク活用の形容詞は、語幹が「うつく」で
あるにも関わらず、『語幹+「し」』を語幹とするク活用の形容詞とし
て登録する必要がある。
32 形容動詞
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【分類】 活用(+)
【性質】 物事の動きの状態や性質を表し、語尾活用するもの。
終止形が「だ」、「なり」。
【活用】 口語のダ型活用
「〜だろ、〜だっ、〜で、〜に、〜だ、〜な、〜なら、○」。
文語のタリ活用
「〜たら、〜たり、〜と、〜たり、〜たる、〜たれ、〜たれ」
から派生した口語のタルト型活用
「○、〜と、○、○、〜たる、○、(〜たれ)」。
文語のナリ活用
「〜なら、〜なり、〜に、〜なり、〜なる、〜なれ、〜なれ」
の一部の
「〜なら、〜なり、〜に、〜なる」。
これらとの接続変換が可能。
また、形容動詞であるが語幹だけでも変換が可能。
【 例 】 静か、堂々
【用例】 「静か」を「しずか」で登録すると、語幹「静か」だけでも変換可能の
他、「静かだろう、静かだった、静かで、静かに、静かだ、静かな、静
かなら」のダ型活用、「静かなら、静かなり、静かに、静かなる」のナ
リ活用の変換が可能となる。また、「堂々」を「どうどう」で登録する
と、「堂々と、堂々たる」のタルト型活用の変換が可能となる。
【バグ】 ダ型活用の「静か」については、「静かと、静かたる」といったタルト
型活用の変換バグが残り、タルト型活用の「堂々」については、「堂々
だろう、堂々だった、堂々で、堂々に、堂々だ、堂々なら」といったダ
型活用の変換バグが残る。
【鑑別】 名詞形動…変換結果による鑑別法はない。語幹が名詞なら名詞形動、そ
れ以外なら形容動詞。しかし、その鑑別は極めて困難である。
初めから「〜的」の形であるか、あるいは「〜性」「〜化」
「〜的」のいずれかをつなぐことができるようなら名詞形動、
「〜性」「〜化」「〜的」がいずれもつなげないようなら形
容動詞である場合が多い。ただし、ATOK8の標準辞書に
は「一様」が形容動詞で登録されている例外もある。むしろ
こればバグと言えるかも知れない。
33 副 詞
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【分類】 活用(−)
【性質】 主に用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾するもの。
【 例 】 大変、非常に、なんて、思い切って
【用例】 大変美しい、非常に美しい、なんて美しい人だ、思い切ってアタックし
よう。
【バグ】 副詞は離れたところにある動詞を修飾することもあるので、辞書の中の
機能としては、一般名詞と同じ扱いになっている。
【補足用例】 はりきって自信を持って彼女にアタックしたのは彼だけだった。
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欄外・補足
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(1)動詞に続く助詞には「て、よ、や、ね、わ、け、か、ど、で、だ」がある。
(2)専門用語なら、一般名詞扱いのものでも固有一般登録しておくと、後で辞書
検索するときに探しやすい。