東京大学医科学研究所附属病院 エイズワクチン開発担当分野
国立感染症研究所 エイズ研究センター 第一研究グループ、第二研究グループ
 
 

研究室の概要


1. 研究の特徴
感染免疫学視点から、「個体」・「集団」レベルでの宿主とウイルスの相互作用を捉えることをテーマとし、感染・病態の解明、さら には感染症の克服に結びつけることを目指しています。

慢性ウイルス感染症の代表であるHIV感染症を対象とし、主に霊長類動物モデルを用い たエイズ発症機序の解析お よびエイズワクチン開発を目的とした研究を中心に進めています。

さらに、HIV感染症克服に向けた総合戦略研究として、数々の取り組みを進めています。

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2. 当研究室独自のシステム

MHC-Iハプロタイプ情報を整備した霊長類動物モデル

・ ワクチンによりエイズウイルス複製制御に至る個体群を用いた解析系

・ センダイウイルスベクターを用いた細胞傷害性Tリンパ球(CTL)誘導エイズワクチン


3. 主要研究プロジェクト

(1)HIV 感染防御免疫機序に関する研究

・ 宿主遺伝子多型情報を整備した霊長類動物エイズモデルの樹立

・ 霊長類動物エイズモデルにおけるウイルス特異的免疫反応に関する研究

・ 国内外のHIV感染者における免疫反応および免疫逃避変異に関する研究

HIV持続感染成立阻止に結びつく宿主免疫メカニズムの解明


(2) エイズワクチン開発に関する研究

・ ワクチンデリバリーに関する研究

・ 抗体誘導エイズワクチンに関する研究

CTL誘導ワクチンのデリバリーシステム最適化に関する研究

CTL誘導ワクチンの抗原最適化に関する研究

・ センダイウイルスベクターワクチン国際共同臨床試験(IAVI・IDファーマ)

   AIDS Vaccine Development in Japan


(3) ウイルス進化に関する研究

・ ウイルスと宿主の相互作用に関する研究

・ ウイルス多様性と宿主多様性に関する研究


(4) HTLV-1に関する研究

HTLV-1特異的免疫反応に関する研究

HTLV-1ワクチン開発に関する研究


4. 当研究室の方針

・ 健全に研究に専心できる環境の確保

・ 安全に研究できる環境の確保

・ 高度な専門性と幅広い見識を有する研究者の育成