日本メジフィジックス株式会社 千葉工場見学 印象記

昭和大学病院 放射線部 木内克典

 平成10年1月8日の大雪による残雪の中、1月10日に日本メジフィジックス株式会社千葉工場の工場見学が行われました。放射性医薬品の製造工場を見学するのは今回が初めてで、学生時代に放射線機器工学等で原理を学んだものを実際に目にすることができて大変感激でした。

 午後3時すぎに工場に到着した我々は、まず日本メジフィジックスの社員の皆様から射性医薬品の製造の流れ、原料の製造、製剤化処理、無菌製剤化、品質試験、包装梱包に至るまでの説明をして頂きました。学生時代に学んだことが主だったのですが、とても丁寧な講義でしたので、とても分かりやすく理解することができました。今回見学した日本メジフィジックス株式会社千葉工場は敷地面積が11,962F、延床面積が7605Fあり、用途区分として事務区域、洗浄無菌作業区域、製造区域、品質管理区域、用役設備区域に分けられていました。その後工場見学が始まり、まず工場に入る前に白い帽子、靴カバー、青衣を装着しました。最初に品質試験が行われている部屋を見ましたが、休日だったのか作業者はいませんでした。通常は一部屋に二人ぐらいで作業をしているとの事です。そして放射性医薬品の品質試験の要点は「如何に確実に」、「如何に迅速に」、「如何に低被曝で」試験を実施するかだそうです。次にサイクロトロンの操作室を見ましたがサイクロトロン本体は写真でしか見られなかったのが残念でした。今回、何よりも感動したのが包装梱包室でした。日本全国の住所が記してある箱を見て、ここからこんなに多くの放射性医薬品が送られ、私達の手元に届けられるのかと思うと感心してしまいました。

 今回、我々診療放射線従事者(特に核医学検査担当)に放射性医薬品製造工場を見学させて頂き、大変貴重な経験をする事が出来ました。今後の核医学検査において、工場にて働く皆さんの努力を頭に入れながら、より良い検査を行っていきたいと思います。このような機会を与えて下さった日本メジフィジックス株式会社の皆様と東京核医学技術研究会の幹事の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 河北総合病院 安田 栄次

 1月10日の東京核医学技術研究会の定例会で日本メジフィジックス(株)千葉工場を見学しました。工場内では、白衣と帽子とスリッパを身に付け、サイクロトロン工場を見学しました。管理区域の標識がいたるところで目に付き、パソコンによる制御や大きい

機械を実際に見てその大きさやしっかりとした管理体制に驚きました。また、99mTcジェネレータ製造過程も見学し、動いてはいなかったのですがそのジェネレータが全国に配送先が分かれているのを見て輸送などが大変だろうと思いました。

 見学終了後、新年会が行われ、一人一人の自己紹介で何を話せばよいか考えましたが、皆さん始めて参加した自分に対して、親切にしていただき雰囲気にも慣れ、色々な方と会話することができ楽しいものとなりました。

 翌11日にはソフトボール大会がかなり寒い中行われましたが、試合も白熱し、自分もいい汗を流しました。

 最後に初めての参加にも関わらず親切にしていただいた東京核医学技術研究会の皆さんに感謝するとともに日本メジフィジックス(株)の方々の色々なご配慮にお礼申し上げます。



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