第97回薬剤師国家試験(平成24年3月)

    一般問題(薬学実践問題) 【病態・薬物治療/実務】(問286〜問305)


問286

60歳男性。半年前より、咳及び痰が出現しているが、軽度であり放置していた。今回、会社の健康診断で肺の腫瘤陰影を指摘され、呼吸器内科を受診した。


【既往歴】

 特になし。

【喫煙歴】

 20歳頃より現在まで喫煙中。現在20本/日

【検査所見】

 胸部X線:右肺門部に径3 cmの腫瘤陰影が認められた。

 気管支内視鏡検査:右主気管支の圧迫像が認められた。

 気管支肺生検:小細胞肺癌の診断であった。


(病態・薬物治療)

 本症例の治療に適切な薬物はどれか。2つ選べ。


 1 フルオロウラシル      2 ブレオマイシン塩酸塩

 3 ゲムシタビン塩酸塩     4 イリノテカン塩酸塩

 4 シスプラチン


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問287

60歳男性。半年前より、咳及び痰が出現しているが、軽度であり放置していた。今回、会社の健康診断で肺の腫瘤陰影を指摘され、呼吸器内科を受診した。


【既往歴】

 特になし。

【喫煙歴】

 20歳頃より現在まで喫煙中。現在20本/日

【検査所見】

 胸部X線:右肺門部に径3 cmの腫瘤陰影が認められた。

 気管支内視鏡検査:右主気管支の圧迫像が認められた。

 気管支肺生検:小細胞肺癌の診断であった。


(実務)

 上記の治療開始後に胸痛を訴えたため、CT及びPET検査を行ったところ、胸椎に骨転移が認められた。患者は胸痛が強く、痛みによる睡眠障害も出現していたため、疼痛緩和治療としてモルヒネ硫酸塩水和物徐放錠が処方された。

 この薬剤の病院における取扱いに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 施設内で使用する麻薬処方せんであったので、麻薬処方せんに入院患者の住所を記載することを省略した。

 2 施設に常勤している医師が処方したので、麻薬処方せんに麻薬施用者番号を記載することを省略した。

 3 薬剤部において収納スペースが狭かったので、覚せい剤と一緒に施錠できる堅固な金庫内に保管した。

 4 薬剤部の金庫内で保管中に不要になったので、都道府県知事に麻薬事故届を提出して適切に廃棄した。

 5 病棟において残薬が生じたので、麻薬管理者に返却することなく回収困難な方法にて廃棄した。


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問288

76歳男。数年前の健康診断でPSAがやや高値 (5.1 ng/mL) であったが、自覚症状もないため、放置していた。最近になり、腹圧をかけないと尿が出なくなり、血尿が出現したため、泌尿器科を受診した。また、腰痛も自覚するようになった。


【検査所見】

 直腸診により、前立腺は栗の実大であり、左右は非対称、また、一部に硬結が触知された。

 腫瘍マーカー検査:PSA 40 ng/mL

          前立腺酸性ホスファターゼ(PAP) 12 ng /mL

          (正常値3 ng /mL以下)

 MRI検査:所属リンパ節の腫大が認められた。

 骨シンチグラフィー検査:骨盤及び腰椎に硬化性病変が認められた。


(病態・薬物治療)

 本症例に関する記述のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。


 1 本症例は男性ホルモン依存性の疾患である。

 2 本疾患は前立腺外腺の腫瘍化が主な原因である。

 3 PSAの高値は確定診断として用いられない。

 4 放射線療法は適応とならない。

 5 前立腺全摘除手術を行った後に薬物療法を行う。


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問289

76歳男。数年前の健康診断でPSAがやや高値 (5.1 ng/mL) であったが、自覚症状もないため、放置していた。最近になり、腹圧をかけないと尿が出なくなり、血尿が出現したため、泌尿器科を受診した。また、腰痛も自覚するようになった。


【検査所見】

 直腸診により、前立腺は栗の実大であり、左右は非対称、また、一部に硬結が触知された。

 腫瘍マーカー検査:PSA 40 ng/mL

          前立腺酸性ホスファターゼ(PAP) 12 ng /mL

          (正常値3 ng /mL以下)

 MRI検査:所属リンパ節の腫大が認められた。

 骨シンチグラフィー検査:骨盤及び腰椎に硬化性病変が認められた。


(実務)

 この患者に対して、初めて以下の薬剤が処方された。この患者に対する服薬指導の内容として、適切なのはどれか。1つ選べ。


 (処方)

   フルタミド錠 125 mg  1回1錠(1日3錠)

               1日3回 朝昼夕食後 14日分


 1 発熱、乾性咳嗽、全身倦怠感、呼吸困難の増悪が現れた場合には、服薬を継続して次回受診時に医師にその旨を伝えるように指導した。

 2 この処方薬を服用後、14日間休薬し、これを1クールとして服用を繰り返す必要があることを説明した。

 3 この薬は性腺刺激ホルモンの作用を弱める薬であることを説明した。

 4 少なくとも1ヶ月に1回、定期的に肝機能検査を行う必要性を説明した。


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問290

70歳男性。数日前から続く腹痛を伴う下痢を訴えて受診した。


(実務)

 この患者に対する治療薬として、最も不適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 ロペラミド塩酸塩

 2 ブチルスコポラミン臭化物

 3 ピコスルファートナトリウム水和物

 4 ビフィズス菌製剤

 5 タンニン酸アルブミン


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問291

70歳男性。数日前から続く腹痛を伴う下痢を訴えて受診した。


(病態・薬物治療)

 この患者は、翌日から水様便となり、下痢が止まらず再度受診した。このとき初めて「下痢症状を発現する前に生の牛肉を摂っていた」ことを告げた。以下の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 細菌性食中毒では、急性胃腸炎の症状を示す。

 2 血液から分離した菌のベロ毒素の産生について検査し診断する。

 3 溶血性尿毒症症候群や脳症を併発することがある。

 4 水分及び電解質の補給には、市販の「スポーツ飲料水」も用いられる。

 5 消化管運動を抑制する薬剤は用いない。


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問292

45歳女性。皮膚科クリニックで爪白癬と診断され、以下の処方せんを持って薬局を訪れた。

 (処方)

   イトラコナゾールカプセル 50 mg 1回4カプセル(1日8カプセル)

                    1日2回 朝夕食直後 7日分


(実務)

 この患者の疾患とその薬物治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 定期的な肝機能検査を行う。

 2 食直後の服薬は、イトラコナゾールの吸収を阻害するので、疑義照会をする必要がある。

 3 内服に比べ、静脈内注射が推奨される。

 4 服薬終了後は、3週間の休薬が必要である。


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問293

45歳女性。皮膚科クリニックで爪白癬と診断され、以下の処方せんを持って薬局を訪れた。

 (処方)

   イトラコナゾールカプセル 50 mg 1回4カプセル(1日8カプセル)

                    1日2回 朝夕食直後 7日分


(病態・薬物治療)

 この患者が「最近寝つきが悪く、よく眠れないので困っている」と訴えたので、近医を紹介したところ、睡眠薬の処方について問い合わせがあった。推奨できる薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

 1 トリアゾラム

 2 ロルメタゼパム

 3 アルプラゾラム

 4 フルニトラゼパム

 5 エチゾラム


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問294

62歳男性。高血圧症。冠動脈疾患治療のため、2年前に経皮的冠動脈形成術を受け、薬物を服用していた。その後、症状悪化のため、開胸心臓手術の適応となり手術目的で入院した。


(病態・薬物治療)

 以下の薬物のうち、手術前に出血予防のため休薬期間を要し、さらにCYP2C19遺伝子多型により体内動態が影響を受ける薬物はどれか。1つ選べ。


 1 マニジピン塩酸塩

 2 アスピリン

 3 アテノロール

 4 テルミサルタン

 5 クロピドグレル硫酸塩


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問295

62歳男性。高血圧症。冠動脈疾患治療のため、2年前に経皮的冠動脈形成術を受け、薬物を服用していた。その後、症状悪化のため、開胸心臓手術の適応となり手術目的で入院した。


(実務)

 この患者(体重50 kg)の手術時の血圧コントロールのために、ニトログリセリン注25 mg/50 mL瓶を輸液ポンプを用いて、4 μg/kg/分の速度で点滴静注する予定である。この注射剤1瓶で投与可能な最大時間として、最も近いのはどれか。1つ選べ。


 1 30分   2 60分   3 90分   4 120分   5 240分


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問296

68歳女性。腰痛を主訴に整形外科に通院し、以下の薬剤が処方されていた。歩行等に問題はない。腰椎骨密度は、若年成人平均値(YAM)比が1年前は67%であったのに対し、三ヶ月前の結果は69%と改善傾向を示した。

 (処方1)

   リセドロン酸ナトリウム錠 17.5 mg 1回1錠(1日1錠)

                     週1回火曜日 起床時服用 2日分

 (処方2)

   ロキソプロフェンナトリウム錠 60 mg  1回1錠(1日2錠)

                       1日2回 朝夕食後 14日分

 (処方3)

   レバミピド錠 100 mg          1回1錠(1日3錠)

                       1日3回 毎食後 14日分

 

(病態・薬物治療)

 本疾患及び患者について、誤っているのはどれか。2つ選べ。


 1 腸管からのカルシウム吸収が低下している。

 2 骨吸収、骨形成がともに低下しているが、骨形成の低下が改善されている。

 3 脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折などの骨折の危険性がある。

 4 血清カルシウム濃度の制御に副甲状腺ホルモン、カルシトニン、活性型ビタミンDが関与する。

 5 血清カルシウム濃度は上昇している。


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問297

68歳女性。腰痛を主訴に整形外科に通院し、以下の薬剤が処方されていた。歩行等に問題はない。腰椎骨密度は、若年成人平均値(YAM)比が1年前は67%であったのに対し、三ヶ月前の結果は69%と改善傾向を示した。

 (処方1)

   リセドロン酸ナトリウム錠 17.5 mg 1回1錠(1日1錠)

                     週1回火曜日 起床時服用 2日分

 (処方2)

   ロキソプロフェンナトリウム錠 60 mg  1回1錠(1日2錠)

                       1日2回 朝夕食後 14日分

 (処方3)

   レバミピド錠 100 mg          1回1錠(1日3錠)

                       1日3回 毎食後 14日分

 

(実務)

 この患者が同居の家族と一緒に処方せんを持って保険薬局を訪れた。薬は、本人が自分で管理していた。今回、リセドロン酸ナトリウム錠とレバミピド錠の残薬があることがわかった。

 この患者の服薬上の問題に対して、適切と考えられる対応はどれか。1つ選べ。


 1 リセドロン酸ナトリウム錠は、起床時服用のため飲み忘れがあると判断し、朝食後服用への変更を医師に提案した。

 2 レバミピド錠は、昼の飲み忘れが多いと判断し、朝食後に2錠、夕食後に1錠服用するように指導した。

 3 骨密度はほぼ改善しているので、ロキソプロフェンナトリウム錠の服用中止を提案した。

 4 同居の家族にも処方薬の服用方法を説明し、服用確認をお願いした。


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問298

72歳女性。胃潰瘍で通院中の消化器内科より、血圧150/68 mmHgのため循環器内科の受診を勧められた。自覚症状は特にない。

【身体所見】

  身長162 cm、体重65 kg、脈拍75/分 整

【血液検査】

  血中尿素窒素(BUN)28 mg/dL、血清クレアチニン(Scr)1.0 mg/dL

  Na+ 136 mEq/L、K+ 3.6 mEq/L、Cl101 mEq/L


問298(病態・薬物治療)

 下記の記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。


 1 本態性高血圧と2次性高血圧の発症頻度はほぼ同じである。

 2 仮面高血圧とは医療機関での血圧測定値は正常であるが、自宅での測定値が高値のものをいう。

 3 収縮期血圧140 mmHg以上又は拡張期血圧90 mmHg以上で心血管疾患の発症率は高くなる。

 4 血管の性状を観察するためには、眼底検査が有用である。

 5 腎障害などの合併症を持つ患者は、臓器灌流圧を保つため、合併症のない患者ほど降圧しない。


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問299

72歳女性。胃潰瘍で通院中の消化器内科より、血圧150/68 mmHgのため循環器内科の受診を勧められた。自覚症状は特にない。

【身体所見】

  身長162 cm、体重65 kg、脈拍75/分 整

【血液検査】

  血中尿素窒素(BUN)28 mg/dL、血清クレアチニン(Scr)1.0 mg/dL

  Na+ 136 mEq/L、K+ 3.6 mEq/L、Cl101 mEq/L


(実務)

 この患者は、循環器内科の受診後、以下の処方により治療中である。

 (処方1)

   ニフェジピン徐放錠 20 mg    1回1錠(1日1錠)

   トリクロルメチアジド錠 1 mg  1回1錠(1日1錠)

   オメプラゾール腸溶錠 20 mg   1回1錠(1日1錠)

                    1日1回 朝食後 14日分


 (処方2)

   アルジオキサ錠 100 mg    1回1錠(1日3錠)

                    1日3回 朝昼夕食後 14日分


 服薬指導中に錠剤が喉につかえやすいとの訴えがあった。上記の処方で、錠剤の粉砕が可能なものはどれか。2つ選べ。


 1 ニフェジピン徐放錠 20 mg

 2 トリクロルメチアジド錠 1 mg

 3 オメプラゾール腸溶錠 20 mg

 4 アルジオキサ錠 100 mg


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問300

55歳男性。高血圧を指摘され、Ca2+チャネル遮断薬を処方されているが、不定期にしか受診していなかった。今回、足に傷ができて治らないと相談に来局した。右足に直径5 cm大の皮膚潰瘍があり、病変部は悪臭を伴っていた。すぐ、内科受診を勧めた。内科受診時、以下の所見を示した。


【身体所見】

  BMI 27、血圧150 / 90 mmHg

【尿検査】

  尿潜血 (−)、尿タンパク (2+)、尿糖 (4+)、ケトン体 (−)

  尿中Cペプチド50 μg/日 (正常値35〜140 μg/日)

【血液検査】

  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 25 IU/L

  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 30 IU/L

  γ−グルタミルトランスペプチダーゼ (γ−GTP) 50 IU/L

  血中尿素窒素 (BUN) 20 mg/dL、血清クレアチニン (Scr) 1.0 mg/dL

  空腹時血糖 210 mg/dL、HbA1c 9.6%


問300(病態・薬物治療)

 この患者に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 膵臓のインスリン分泌能は廃絶している。

 2 血圧は130 / 80 mmHg未満を維持するように治療する。

 3 腎病変の早期検出には尿中アルブミンを検査する。

 4 食事療法が必要である。

 5 足の病変は、細小血管障害が関与している。


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問301

55歳男性。高血圧を指摘され、Ca2+チャネル遮断薬を処方されているが、不定期にしか受診していなかった。今回、足に傷ができて治らないと相談に来局した。右足に直径5 cm大の皮膚潰瘍があり、病変部は悪臭を伴っていた。すぐ、内科受診を勧めた。内科受診時、以下の所見を示した。


【身体所見】

  BMI 27、血圧150 / 90 mmHg

【尿検査】

  尿潜血 (−)、尿タンパク (2+)、尿糖 (4+)、ケトン体 (−)

  尿中Cペプチド50 μg/日 (正常値35〜140 μg/日)

【血液検査】

  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 25 IU/L

  アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) 30 IU/L

  γ−グルタミルトランスペプチダーゼ (γ−GTP) 50 IU/L

  血中尿素窒素 (BUN) 20 mg/dL、血清クレアチニン (Scr) 1.0 mg/dL

  空腹時血糖 210 mg/dL、HbA1c 9.6%


(実務)

 この患者の処方薬として考えられる医薬品とその医薬品添付文書に記載されている成人に対する1日投与量の制限との組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。



  医薬品

1日投与量の制限 

1

グリベンクラミド錠 2.5 mg

10 mgまで 

2

シタグリプチンリン酸塩水和物錠 50 mg

100 mgまで 

3

ピオグリタゾン塩酸塩錠 30 mg

90 mgまで 

4

ボグリボース錠 0.2 mg

0.9 mgまで 

5

トルブタミド錠 500 mg

2,000 mgまで 


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問302

55歳男性。尋常性乾癬の治療のため、シクロスポリンカプセル25 mgが処方された処方せんを保険薬局に持参した。この男性は、2ヶ月前の来局時に、近所の内科医よりニフェジピン徐放錠20 mg、ピタバスタチンカルシウム錠1 mg、ファモチジン錠20 mgを投薬されていることが、薬歴簿に記載されていた。

 そこで、医薬品添付文書の「使用上の注意一相互作用」の項目を確認したところ、薬歴簿に記載されていた薬剤の中に、シクロスポリンとの併用が問題となる薬剤が含まれていた。


(病態・薬物治療)

 この相互作用について、内科医から投薬されている医薬品の添付文書を用いてさらに確認することとした。医薬品添付文書の「使用上の注意−相互作用」以外に、この相互作用に関する情報が掲載されていると考えられる項目はどれか。2つ選べ。


 1 禁忌

 2 用法・用量に関する使用上の注意

 3 薬物動態

 4 臨床成績

 5 取扱い上の注意

 6 承認条件


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問303

55歳男性。尋常性乾癬の治療のため、シクロスポリンカプセル25 mgが処方された処方せんを保険薬局に持参した。この男性は、2ヶ月前の来局時に、近所の内科医よりニフェジピン徐放錠20 mg、ピタバスタチンカルシウム錠1 mg、ファモチジン錠20 mgを投薬されていることが、薬歴簿に記載されていた。

 そこで、医薬品添付文書の「使用上の注意一相互作用」の項目を確認したところ、薬歴簿に記載されていた薬剤の中に、シクロスポリンとの併用が問題となる薬剤が含まれていた。


(実務)

 薬剤師が処方鑑査を行った後、最初にとるべき対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 処方せんに従って調剤し、副作用に関する注意事項を説明して薬剤を交付した。

 2 処方せんに従って調剤し、内科医から投薬されている薬は一時服用を中止するように説明した上で薬剤を交付した。

 3 処方医にシクロスポリンの処方変更に関する疑義照会を行った。

 4 ただちに近所の内科医に併用薬剤の変更に関する疑義照会を行った。

 5 薬歴簿の記録が2ヶ月前の情報であったので、現在の併用薬を患者に再確認した。


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問304

EBMに関する以下の問に答えよ。


(病態・薬物治療)

 ある薬物療法において、治療群と対照群における生存数と死亡数が以下の表のように表されるとき、オッズ比と相対リスクの組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。



死亡数

生存数

治療群

a

b

対照群

c

d



オッズ比

相対リスク

1

ad / (bc)

ad / (ad+bc)

2

ad / (ad+bc)

[a / (a+b)] / [c / (c+d)]

3

ad / (bc)

[a / (a+b)] / [c / (c+d)]

4

[a / (a+b) ] / [ c /(c+d) ]

ad / (bc)

5

[a / (a+b) ] / [ c / (c+d) ]

ad / (ad+bc)


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問305

EBMに関する以下の問に答えよ。


(実務)

 急性心筋梗塞発症後の患者を対象にして、心血管系疾患による死亡に対するアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の予防効果を評価するためにメタアナリシスを行った。その結果、対照群に対するACE阻害薬群の心血管系疾患による死亡のオッズ比は0.83(95% 信頼区間:0.70〜0.98)であった。これに対する考察として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 オッズ比が0.83と1に近い値であるため、両群間で心血管系疾患による死亡リスクに統計学的に有意な差はみられない。

 2 オッズ比が1未満であるため、ACE阻害薬には心血管系疾患による死亡リスクを減少させる傾向がある。

 3 オッズ比の95% 信頼区間に0.28の幅があるため、ACE阻害薬は心血管系疾患による死亡リスクを統計学的に有意に減少させていない。

 4 オッズ比の95% 信頼区間が1をはさんでいないため、このメタアナリシスは統計学的に有意な結果を与えている。


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    一般問題(薬学実践問題)【法規・制度・倫理/実務】(問306〜問325)


問306

薬局製造販売医薬品(以下「薬局製剤」という)について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 薬局製剤に係る製造販売業の許可を受けた薬局開設者に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 当該薬局以外の薬局で製造された薬局製剤を販売することはできない。

 2 薬局製剤を販売する場合には、薬剤師又は登録販売者に、当該薬局において対面で販売させなければならない。

 3 薬局製剤を販売の目的で調剤室に貯蔵してはならない。

 4 製造販売承認を受けた薬局製剤たる漢方処方製剤について、その成分又は分量を加減法により変更して製造販売することができる。

 5 薬局製剤の製造業の許可を受けることなく当該医薬品を製造することができる。


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問307

薬局製造販売医薬品(以下「薬局製剤」という)について、以下の問に答えよ。


(実務)

 かぜ症状を訴えて薬局を訪れた来局者に、薬局製剤の葛根湯を販売することとなった。来局者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 胃の弱い人でも安心して服用できる。

 2 インターフェロン製剤との併用は禁忌である。

 3 頭痛や肩こりにも効果がある。

 4 食前又は食間に服用する。


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問308

薬局に納入される医薬品を管理するために必要な事項について、以下の問に答えよ。


(実務)

 卸売販売業者からの医薬品納入時に行う検収に際し、薬局で確認する事項として、最も優先順位の低いのはどれか。1つ選べ。


 1 医薬品名

 2 包装単位

 3 保管方法

 4 納品された個数

 5 薬価


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問309

薬局に納入される医薬品を管理するために必要な事項について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載することが義務づけられていないのはどれか。1つ選べ。ただし、表示の特例の適用はないものとする。


 1 製造販売業者の氏名又は名称及び住所

 2 製造番号又は製造記号

 3 重量、容量又は個数等の内容量

 4 用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意

 5 厚生労働大臣の指定する医薬品にあっては、その使用の期限


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問310

保険薬局で処方せんを受け付けた際の薬剤師の対応について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 薬剤師法その他関連法令の規定に照らし、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 処方内容に疑問を感じただけでは、調剤を断る正当な理由にはならない。

 2 疑義照会をせず調剤を行った結果生じた被害については、民法による損害賠償の責任を問われることがある。

 3 医師又は歯科医師の発行した処方せんであることを免許証番号で確認する。

 4 処方せんを持参した者が患者自身でない場合は、患者との関係を確認し調剤録に記載しなければならない。


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問311

保険薬局で処方せんを受け付けた際の薬剤師の対応について、以下の問に答えよ。


(実務)

 受け付けた処方せんに疑義が生じたため、電話で病院の医師に問い合わせた。疑義照会を行う際の注意点として、適切でないのはどれか。1つ選べ。


 1 こちらの名前を名乗ってから処方医に取り次いでもらう。

 2 患者のプライバシーに配慮し、患者名は告げずにイニシャルで照会をする。

 3 電話では相手の顔や身振りが見えないので、相手の状況や感情を気遣う。

 4 疑問点を明確にし、照会する内容を整理してから照会をする。

 5 何回も問い合わせることのないように、照会前に処方せんの内容をもう一度確認する。


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問312

薬局における医薬品の取扱いについて、以下の問に答えよ。


(実務)

 患者が亡くなったので、その家族から当該薬局で調剤した以下の薬剤を処分してほしいと申し出があった。当該薬局で廃棄する場合に都道府県知事に届け出なければならない医薬品はどれか。1つ選べ。


 1 コデインリン酸塩散1%

 2 アミオダロン塩酸塩錠

 3 フェンタニル貼付剤

 4 メチルフェニデート塩酸塩錠

 5 トリアゾラム錠


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問313

薬局における医薬品の取扱いについて、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 メチルフェニデート塩酸塩錠に当てはまり、かつ、トリアゾラム錠に当てはまらないのはどれか。1つ選べ。


 1 保管は、業務に従事する者が実地に盗難防止に必要な注意をしている場合以外は、鍵をかけた施設内で行わなければならない。

 2 廃棄は、焼却、酸・アルカリ等による分解、希釈、他の薬剤との混合等、回収が困難な方法で行わなければならない。

 3 卸売業者から譲り受けたときは、品名(販売名)・数量、譲り受けの年月日、譲り受けの相手方の営業所等の名称・住所を記録し、2年間保存しなければならない。

 4 一定数量以上の盗難、紛失等が生じたときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。


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問314

総合感冒薬を求めて来局したAさんに薬剤師が応対した。その結果、Aさんは翌日、国民体育大会に選手として参加することが明らかとなった。


(実務)

 総合感冒薬に含まれる成分で、Aさんに推奨できないのはどれか。1つ選べ。


 1 イブプロフェン

 2 dl−メチルエフェドリン塩酸塩

 3 クレマスチンフマル酸塩

 4 アセトアミノフェン

 5 リゾチーム塩酸塩


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問315

(法規・制度・倫理)

 問314(第97回)で推奨できない成分の原末について、薬事関係法規による規制区分として、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 毒薬

 2 劇薬

 3 麻薬

 4 向精神薬

 5 覚せい剤原料


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問316

介護保険制度及びそれに関わる薬局薬剤師の業務について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 介護保険制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 


 1 保険者は都道府県である。

 2 保健・医療・福祉にわたる介護サービスを総合的に利用できるようにした制度である。

 3 被保険者には第1号被保険者と第2号被保険者がある。

 4 給付には、要支援者を対象とするものはない。

 5 要介護状態は10段階に区分されている。


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問317

介護保険制度及びそれに関わる薬局薬剤師の業務について、以下の問に答えよ。


(実務)

 薬局薬剤師が医師の指示により、患者の居宅での指導(居宅療養管理指導)を行う場合の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 介護保険被保険者証の確認を行う。

 2 居宅療養管理指導を行うには、患者の同意が必要である。

 3 訪問結果について医師に情報提供を行う。

 4 薬学的管理指導計画を策定する。

 5 じょく瘡の状態を確認し、状態が悪化している場合には外用剤の塗布を行う。


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問318

保険薬局で、国民健康保険の被保険者であるAさんから、内科医院と歯科医院のそれぞれから発行された処方せんを同時に受け付けた。調剤報酬の請求と支払いの仕組みについて、以下の問に答えよ。なお、Aさんは公費負担の対象者ではない。


(法規・制度・倫理)

 以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 療養の給付に関し支払われる費用の額は、調剤報酬点数表に基づき計算される。

 2 療養の給付に関し支払われる費用の請求は、社会保険診療報酬支払基金に行う。

 3 保険薬局は、Aさんの経済状況を考慮して一部負担金を免除することができる。

 4 療養の給付に係る審査は、保険者自身が行うことができる。

 5 療養の給付に関して保険者が保険薬局に支払う費用は、すべて保険料で賄われている。


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問319

保険薬局で、国民健康保険の被保険者であるAさんから、内科医院と歯科医院のそれぞれから発行された処方せんを同時に受け付けた。調剤報酬の請求と支払いの仕組みについて、以下の問に答えよ。なお、Aさんは公費負担の対象者ではない。


(実務)

 Aさんの調剤報酬明細書(レセプト)の作成に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 調剤報酬明細書は、月毎にまとめて記載しなければならない。

 2 内科と歯科の調剤報酬明細書は、分けて作成しなければならない。

 3 同じ被保険者証記号番号のAさんの家族の請求は、同じ調剤報酬明細書に記載して請求しなければならない。

 4 調剤報酬明細書には、処方せんを発行した医師の名前を記載しなければならない。

 5 調剤報酬明細書には、調剤した薬剤師の名前を記載する必要はない。


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問320

一般用医薬品の販売について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 一般用医薬品の販売における薬局薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 特定銘柄の製品を指定して来局した購入希望者に対しては、症状や体質等を確認する必要はない。

 2 第1類医薬品に該当する製品の購入希望者のうち、以前も同じ製品を購入したことが明らかな者に対しては、薬剤師の判断で情報提供をせずに販売することができる。

 3 購入した製品について相談を受けたときには、その製品が該当する一般用医薬品の区分にかかわらず、相談に応じる。

 4 一般用医薬品での自己治療の範囲を超えていると薬剤師が判断した場合には、購入希望者に受診を勧める。


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問321

(実務)

 一般用医薬品であるガスター10® (ファモチジン10 mg含有)を求めて消費者が来局した。薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 使用者の年齢に関係なく服用できると説明した。

 2 併用薬を確認した。

 3 ガスター10®の情報提供を、医療用医薬品の添付文書を使用して行った。

 4 ファモチジン製剤の医療用医薬品であるガスター10® 錠10 mgと、効能・効果、用法・用量が同じであると説明した。

 5 3日間服用しても症状が改善しない場合には、再度、相談に来るように説明した。


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問322

医薬品の副作用への対応について、以下の問に答えよ。


(実務)

 患者から「数日前にそちらで受け取った薬を服用してから体調が悪い」と電話での問い合わせが保険薬局にあった。保険薬局の薬剤師が患者に確認すべき項目として、最も優先順位が低いのはどれか。1つ選べ。


 1 患者の氏名

 2 処方せんを発行した医療機関名

 3 現在の状態

 4 服用後の経過時間

 5 服用した量


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問323

医薬品の副作用への対応について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 薬事法に基づく医薬品副作用情報の報告・提供義務に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 医薬品製造販売業者は、自社製品について知り得たすべての副作用症例について15日以内に報告する義務がある。

 2 医療機関に勤務する薬剤師以外の薬剤師には、副作用報告に関する義務はない。

 3 すべての病院の開設者は、副作用による保健衛生上の危害の拡大を防止するため必要があると認めるときは、その副作用の報告を義務づけられている。

 4 卸売販売業考には、医薬品の安全性情報を医薬関係者に提供するよう努める義務はない。

 5 自ら調剤を行わない薬局の開設者には、副作用報告に関する法律上の義務はない。


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問324

チーム医療について、以下の問に答えよ。


(実務)

 チーム医療に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。


 1 チーム医療推進の背景には、医療の高度化及び複雑化に伴う医療現場の疲弊があげられる。

 2 チーム医療に期待される具体的な効果として、医療の効率性の向上による医療従事者の負担の軽減があげられる。

 3 チーム医療を進める上で、ガイドライン、プロトコール等を活用することが重要である。

 4 チーム医療の推進には、医療と介護の連携も必要である。

 5 チーム医療は、経済性を優先する医療体系のため、根拠に基づいた医療の実践にはならない。


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問325

チーム医療について、以下の問に答えよ。


(法規・制度・倫理)

 チーム医療への薬剤師の参画に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。


 1 専門化された医療に対応するため、がん専門薬剤師等の専門薬剤師の養成も重要である。

 2 医療事故防止のため、医薬品情報を他職種に提供することは重要である。

 3 チーム内の情報共有のため、他職種が用いる専門用語を理解することが重要である。

 4 チーム内の情報共有のため、患者に提供する説明文書は専門用語で記述することが重要である。

 5 保険薬局の薬剤師もチーム医療の一員として期待される。


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    一般問題(薬学実践問題)【実務】(問326〜問345)


問326

保険調剤における処方内容の疑義照会に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 1 医師には自らが交付した処方せんに関して、薬剤師からの疑義照会に対応する義務がある。

 2 処方せんに不備があっても薬剤師として明確に判断できることは、疑義照会する必要はない。

 3 処方せんに疑義があっても患者に確認して解消された場合には、疑義照会する必要はない。

 4 処方された医薬品の用法が記載されていない場合は、添付文書の用法に合わせて投薬するので疑義照会の必要はない。

 5 疑義照会により処方内容が変更になった場合は、医療機関に処方せんの再発行を求めなければならない。


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問327

胃の全摘手術を目的として入院してきた患者の持参薬の中に抗血栓薬が含まれていた。手術による大量出血のリスクを回避するため、薬剤師がその中止を提案した。抗血栓薬とその投与中止期間の組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 


抗血栓薬

投与中止期間

1

アスピリン

約2日

2

ワルファリンカリウム

約5日

3

シロスタゾール

約3日

4

チクロピジン塩酸塩

約14日

5

サルポグレラート塩酸塩

約1日


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問328

以下の処方について患児の家族に確認したところ、散剤の服用は困難であったため、疑義照会を行った。その結果、ブロムヘキシン塩酸塩シロップ0.08%に変更となった。秤量するブロムヘキシン塩酸塩シロップは総量で何mLか。1つ選べ。ただし、用法・用量及び投与日数の変更はない。


 (処方)

   ブロムヘキシン塩酸塩細粒2 % 1回 0.1 g(1日 0.3 g)[製剤量]

                  1日3回 朝昼夕食後 4日分


  1 3.0     2 7.5     3 10.0     4 12.0     5 30.0


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問329

高カロリー輸液療法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 腸閉塞で消化管からの栄養補給ができない患者に適用できる。

 2 乳酸アシドーシスの予防のため、ビタミシB1の併用が必要である。

 3 腎不全患者では、窒素に対する非タンパク質カロリーの比を150〜200に設定する。

 4 ナトリウムイオンの1日投与量として、20〜30 mEq / kgを目安とする。

 5 浸透圧比を1〜2に設定する。


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問330

薬局製造販売医薬品(薬局製剤)の製造及び販売にあたり、義務づけられていないのはどれか。1つ選べ。


 1 封の実施

 2 添付文書の作成

 3 作業記録の患者への提供

 4 製造した医薬品の試験検査

 5 製造した薬局名の表示


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問331

以下の処方により、投与されるナトリウムの量(mEq/日)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、ホスホマイシンナトリウム (C3H5Na2O4P) の分子量は182、Naの原子量は23とする。


 (処方)

   ホスホマイシンナトリウム点滴静注用 0.5 g(力価)/バイアル 3バイアル

                   1日2回1〜2時間かけて点滴静注


 1 15     2 22     3 33     4 43     5 57


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問332

42歳男性。重症筋無力症に対して、以下の薬剤が処方された。重大な副作用の典型的な初期症状はどれか。2つ選べ。


 (処方)

   ジスチグミン臭化物錠 5 mg 1回1錠(1日1錠)

                  1日1回 朝食後 14日分


 1 排尿困難

 2 便秘

 3 発汗

 4 頻脈

 5 縮瞳


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問333

68歳男性。身長172 cm、体重82 kg。心筋梗塞の既往歴を有し、高血圧と糖尿病のため、以下の処方で治療を継続している。


 (処方1)

   アスピリン腸溶錠 100 mg                1回1錠(1日1錠)

   オルメサルタンメドキソミル錠 10 mg    1回1錠(1日1錠)

                                                1日1回 夕食後 14日分

 (処方2)

   グリメピリド錠 1 mg                    1回1錠(1日2錠)

   メトホルミン塩酸塩錠 250 mg           1回1錠(1日2錠)

                                               1日2回 朝夕食後 14日分


 この患者に対する指導として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 納豆やクロレラはアスピリン腸溶錠の作用を増強するため、摂取しないように指導した。

 2 心筋梗塞の再発予防のため、オルメサルタンメドキソミル錠により血圧を下げる必要があることを説明した。

 3 食品包装に表示されているナトリウム量を参考にして、1日のナトリウム摂取量が6 gを下回るように指導した。

 4 心血管保護のため、強度の運動を行うよう推奨した。

 5 処方2により低血糖症状が現れた場合は、ブドウ糖又はショ糖を摂取するよう指導した。


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問334

以下の医薬品を適正に使用するために患者から情報収集する内容及びその理由の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。



医薬品

情報収集する内容

理由

1

リゾチーム塩酸塩

牛乳アレルギーの有無

リゾチームは牛乳に含まれる成分であるため

2

クロルフェニラミンマレイン酸塩

自動車の運転の有無

眠気を催すことがあるため

3

ミソプロストール

妊娠の有無

流産の危険性があるため

4

ジゴキシン

喫煙の有無

ジゴキシンの作用を増強するため

5

テオフィリン

グレープフルーツジュースの摂取の有無

テオフィリンの作用を減弱するため

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問335

循環器系疾患の薬物治療に関して、薬剤師が医師へ提案する内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 徐脈を伴う重症心不全の患者に対して、心機能改善を期待してプロプラノロール塩酸塩を使用する。

 2 心房細動を伴うWPW (Wolff-Parkinson-White) 症候群のある患者に対して、抗不整脈作用を期待してベラパミル塩酸塩を使用する。

 3 QT時間が延長している患者に対して、心室頻拍への移行防止を期待してソタロール塩酸塩を使用する。

 4 肥大型閉塞性心筋症の患者に対して、心筋収縮力の増強を期待してジゴキシンを使用する。

 5 アンギオテンシン変換酵素阻害薬による治療を受けている慢性心不全の患者に対して、予後改善効果を期待してカルベジロールを使用する。


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問336

注射剤の投与に際して使用する医療器材に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 プロポフォールの脂肪乳剤を点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。

 2 ニトログリセリン注射液を乳酸リンゲル液で希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。

 3 硝酸イソソルビド注射液を5%ブドウ糖注射液で希釈して点滴静注する際に、ポリエチレン製の輸液セットを使用する。

 4 ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置する。

 5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有するタクロリムス注射液を生理食塩液に希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。


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問337

以下の用語(略語)のうち、肝機能を示すマーカーはどれか。2つ選べ。

 

 1 AST

 2 BUN

 3 CPK (CK)

 4 CRP

 5 γ-GTP (γ-GT)

 6 HbA1c

 7 INR

 8 WBC

 

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問338

保険薬局における麻薬の取扱いに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 処方せんにより麻薬を調剤する場合は、麻薬小売業者の免許は不要である。

 2 麻薬を購入する時は、麻薬譲渡証を麻薬卸売業者から受け取り、麻薬譲受証を麻薬卸売業者に渡す。

 3 麻薬を調剤する時は、在庫数と帳簿上の残数を確認する。

 4 麻薬処方せんを保存する際には、一般の処方せんとは別にする。

 5 麻薬帳簿は、最終記載の日から2年間保管する。


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問339

保険調剤後の調剤録に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 調剤済みの処方せんに必要事項を記入して調剤録とした。

 2 保険薬局開設者が、調剤録を最終の記入日から5年間保存したので廃棄した。

 3 1回目の分割調剤時に、調剤録に代えて処方せんに必要事項を記入した。

 4 処方せんに関する医師への疑義照会の内容を調剤録に記載した。

 5 患者の被保険者証記号番号を調剤録に記載した。


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問340

保険調剤における先発医薬品から後発医薬品への変更に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、後発医薬品への変更が可能とされた処方せんとする。


 1 患者へ後発医薬品に関する説明を行い、同意を得た上で変更を行った。

 2 後発医薬品に変更する際に、適応症を確認した。

 3 錠剤の先発医薬品を散剤の後発医薬品に、薬剤師の判断で変更して調剤した。

 4 医療機関には変更に伴う情報提供を行わなかった。

 5 交付済の後発医薬品を後日先発医薬品と交換した。


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問341

一般用医薬品の配合成分及び使用法と、その医薬品を長期連用した場合に生じる可能性のある副作用との組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。



配合成分(使用法)

副作用

1

ナファゾリン塩酸塩(点鼻)

局所粘膜の二次充血

2

フルオシノロンアセトニド(塗布)

ステロイド皮膚

3

ブロモバレリル尿素(内服)

投与中止時のせん妄、振戦

4

カンゾウエキス(内服)

高カリウム血症

5

コデインリン酸塩水和物(内服)

薬物依存


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問342

薬剤性の皮膚粘膜眼症候群が疑われる代表的な初期症状はどれか。2つ選べ。


 1 発熱(38℃以上)

 2 紅斑

 3 黄疸

 4 四肢のしびれ

 5 空咳


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問343

薬局での受診勧奨に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 一般用医薬品を使用したが症状が悪化したとの訴えがあったので、受診勧奨を行った。

 2 受診勧奨時に、同意を得ないで来局者の情報を医師に提供した。

 3 症状が重篤であったが、かかりつけの医療機関が休診日であったため受診勧奨しなかった。

 4 一般用医薬品の効能・効果にはない症状であったため、受診勧奨を行った。


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問344

地域における薬剤師の活動に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。


 1 学校における衛生活動や児童・生徒への薬の教育にたずさわる。

 2 地域住民の健康増進に積極的にかかわる。

 3 未使用の医療用医薬品を回収し、有効期限内の医薬品を再利用する。

 5 保健機能食品に関する情報提供を行う。


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問345

消毒薬の説明として、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 グルタラールは、医療器具の消毒に使用できる。

 2 ポビドンヨードは、皮膚や創傷面の消毒に使用できる。

 3 ベンザルコニウム塩化物は、口腔内の消毒に使用できる。

 4 消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対して有効である。

 5 次亜塩素酸ナトリウムは、B型肝炎ウイルスに有効である。


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