第97回薬剤師国家試験(平成24年3月)

    一般問題(薬学実践問題)【薬理/実務】(問246〜問265)


問246

34歳女性。統合失調症が疑われて入院した。幻覚、妄想は処方1により軽減したが、乳汁分泌が生じた。血液検査の結果を確認した薬剤師の提案により処方2に変更となった。

 (処方1)

   リスペリドン内用液 1 mg/mL  1回2 mL(1日4 mL)

                   1日2回 朝夕食後

 (処方2)

   オランザピン 10 mg錠     1回1錠(1日1錠)

                   1日1回 夕食後


(実務)

 処方変更の根拠となった血液検査項目はどれか。1つ選べ。


 1 プロラクチン     2 コルチゾール     3 エストラジオール

 4 テストステロン    5 アルドステロン


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問247

34歳女性。統合失調症が疑われて入院した。幻覚、妄想は処方1により軽減したが、乳汁分泌が生じた。血液検査の結果を確認した薬剤師の提案により処方2に変更となった。

 (処方1)

   リスペリドン内用液 1 mg/mL  1回2 mL(1日4 mL)

                   1日2回 朝夕食後

 (処方2)

   オランザピン 10 mg錠     1回1錠(1日1錠)

                   1日1回 夕食後


(薬理)

 処方1でリスペリドンが乳汁分泌を引き起こす作用機序として、正しいのはどれか。1つ選べ。

 1 ヒスタミンH1受容体遮断      2 セロトニン5-HT1A受容体遮断

 3 アセチルコリンM2受容体刺激    4 ドパミンD2受容体遮断

 5 アドレナリンα1受容体刺激


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問248

67歳男性。災害時、救護所に本人のお薬手帳を持参し、医師に処方を求めた。お薬手帳を確認したところ、エナラプリルマレイン酸塩錠を服用していたことが判明した。救護所にはエナラプリルマレイン酸塩錠が置いていなかった。


(実務)

 エナラプリルマレイン酸塩錠の代替薬として、以下の在庫品目のうち、薬剤師が医師に提案する最も適切な薬剤はどれか。1つ選べ。


 1 トラネキサム酸カプセル

 2 バルサルタン錠

 3 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物錠

 4 ニトログリセリン舌下錠

 5 セフジニルカプセル


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問249

67歳男性。災害時、救護所に本人のお薬手帳を持参し、医師に処方を求めた。お薬手帳を確認したところ、エナラプリルマレイン酸塩錠を服用していたことが判明した。救護所にはエナラプリルマレイン酸塩錠が置いていなかった。


(薬理)

 エナラプリルの薬理作用の機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 アンギオテンシン変換酵素を阻害して、アンギオテンシンII の生成を抑制する。

 2 アンギオテンシンII 受容体を遮断して、アンギオテンシンII による血管収縮を抑制する。

 3 キニナーゼII を阻害して、ブラジキニン量を増加させる。

 4 一酸化窒素合成酵素を阻害して、一酸化窒素の生成を抑制する。

 5 ホスホリパーゼA2を阻害して、プロスタグランジンの生成を抑制する。


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問250

61歳女性。気管支ぜん息で以下の薬剤が処方された。

 (処方1)

   フルチカゾンプロピオン酸エステルドライパウダーインヘラー

   100 μg  ロタディスク

      1回1吸入(1日2吸入)1日2回 朝夕食後

 (処方2)

   プロカテロール塩酸塩水和物エアゾール  10 μg

      1回2吸入 発作時


(実務)

 この患者に対する薬剤師の服薬指導として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 処方1及び2について、吸入療法の手技を定期的に確認した。

 2 処方1について、気管支ぜん息の症状が軽減したらすぐに休薬するよう指導した。

 3 処方1について、発作の状況により自己判断で吸入回数を調節するよう指導した。

 4 処方1について、吸入後は副作用防止のために必ずうがいをするよう指導した。

 5 処方2について、副作用を防止するために、息苦しい程度では使用しないよう指導した。


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問251

61歳女性。気管支ぜん息で以下の薬剤が処方された。

 (処方1)

   フルチカゾンプロピオン酸エステルドライパウダーインヘラー

   100 μg  ロタディスク

      1回1吸入(1日2吸入)1日2回 朝夕食後

 (処方2)

   プロカテロール塩酸塩水和物エアゾール  10 μg

      1回2吸入 発作時


(薬理)

 処方1及び処方2に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 フルチカゾンプロピオン酸エステルは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、気道過敏性を抑制する。

 2 フルチカゾンプロピオン酸エステルは、サイトカインの産生抑制作用や好酸球の浸潤抑制作用により気道の炎症を抑制する。

 3 プロカテロールは、アドレナリンβ2受容体を刺激し、気管支平滑筋を弛緩させる。

 4 プロカテロールは、ホスホジエステラーゼを阻害してサイクリックAMP(cAMP)濃度を高め、気管支平滑筋を弛緩させる。


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問252

85歳女性。ひとり暮らし。交付された処方せんを、保険薬局に持参した。

 (処方)

   アトルバスタチンカルシウム水和物錠 10 mg  1回1錠(1日1錠)

   フロセミド錠 20 mg             1回1錠(1日1錠)

   アムロジピンベシル酸塩錠 5 mg        1回1錠(1日1錠)

                          1日1回 朝食後 14日分


(実務)

 処方せん受付時に患者から、最近、薬の飲み忘れと飲み間違いが多いとの訴えがあった。なお、このことは医師に話していないということであった。薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 お薬カレンダーを利用するなど、飲み忘れを防ぐ方法を指導した。

 2 処方医には問い合わせず、アトルバスタチンカルシウム水和物とアムロジピンベシル酸塩の配合剤で調剤した。

 3 飲み忘れた時は、翌日に2回分を飲むよう指導した。

 4 処方医に上記の件を報告し、一包化を提案した。


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問253

85歳女性。ひとり暮らし。交付された処方せんを、保険薬局に持参した。

 (処方)

   アトルバスタチンカルシウム水和物錠 10 mg  1回1錠(1日1錠)

   フロセミド錠 20 mg             1回1錠(1日1錠)

   アムロジピンベシル酸塩錠 5 mg        1回1錠(1日1錠)

                          1日1回 朝食後 14日分


(薬理)

 この処方により経過を見たところ、低K+血症が認められた。その原因となった薬剤の作用機序はどれか。1つ選べ。


 1 上皮性Na+チャネル遮断

 2 炭酸脱水酵素阻害

 3 腎集合管における水の再吸収抑制

 4 Na+-K+交換系抑制

 5 Na+-K+-2Cl共輸送系抑制


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問254

45歳女性。婦人科外来にて、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

   リュープロレリン酢酸塩注射用 3.75 mg/バイアル 1バイアル


(実務)

この処方の適応となる疾患又は症状として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 子宮内膜症

 2 卵巣癌

 3 閉経前乳癌

 4 更年期障害

 5 骨粗しよう症


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問255

45歳女性。婦人科外来にて、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

   リュープロレリン酢酸塩注射用 3.75 mg/バイアル 1バイアル


(薬理)

 リュープロレリンの薬理作用として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 アロマターゼ阻害による血中エストラジオールの濃度上昇

 2 下垂体での性腺刺激ホルモンの産生能低下

 3 下垂体の黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)受容体持続刺激による受容体の脱感作

 4 下垂体からのプロラクチンの遊離抑制

 5 卵巣におけるエストラジオールの産生能亢進


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問256

75歳女性。脊椎椎体骨折と診断された。投薬に際して、以下の服薬指導が行われた。


 起床時にコップー杯の水とともに服用して下さい。水以外の飲食を避け、他の薬剤の服用も避けて下さい。服用後少なくとも30分経ってから食事をとり、食事を終えるまで横にならないで下さい。また、歯科を受診する場合には、必ずこの薬を服用していることを医師に伝えて下さい。


(実務)

 上記の服薬指導が行われた薬剤はどれか。1つ選べ。


 1 アレンドロン酸ナトリウム水和物錠    2 ラロキシフェン塩酸塩錠   

 3 メナテトレノンカプセル         4 乳酸カルシウム水和物錠

 5 アルファカルシドール錠


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問257

75歳女性。脊椎椎体骨折と診断された。投薬に際して、以下の服薬指導が行われた。


 起床時にコップー杯の水とともに服用して下さい。水以外の飲食を避け、他の薬剤の服用も避けて下さい。服用後少なくとも30分経ってから食事をとり、食事を終えるまで横にならないで下さい。また、歯科を受診する場合には、必ずこの薬を服用していることを医師に伝えて下さい。


(薬理)

 問256(第97回)に記載された薬剤の有効成分の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 アレンドロン酸は、活性型ビタミンD存在下にオステオカルシンの生成を促進し、骨形成を促進する。

 2 ラロキシフェンは、骨の上皮小体ホルモン (PTH) 受容体にアゴニストとして作用し、骨吸収を抑制する。

 3 メナテトレノンは、カルシトニンの分泌を促進し、骨芽細胞の機能を亢進して骨形成を促進する。

 4 乳酸カルシウムは、ヒドロキシアパタイトの結晶形成を促進し、破骨細胞による骨吸収を抑制する。

 5 アルファカルシドールは、腸管でのCa2+吸収を促進し、血清カルシウム値を上昇させる。


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問258

65歳男性。自宅トイレで転倒し、救急搬送された。右中大脳動脈閉塞による脳梗塞と診断され、以下の薬剤が投与された。

 (処方)

   アルテプラーゼ(遺伝子組換え)静注用 34.8万国際単位/kg

    総量の10%は急速投与、残りは1時間かけて投与


(実務)

この治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 虚血部位の血流が再開し、出血性梗塞が現れることがある。

 2 再投与によりアナフィラキシーショックが起こる可能性があるので、観察を十分に行う。

 3 発症6時間後でも投与開始可能である。

 4 血液凝固阻止作用を有する薬剤あるいは血小板凝集抑制作用を有する薬剤との併用が推奨されている。


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問259

65歳男性。自宅トイレで転倒し、救急搬送された。右中大脳動脈閉塞による脳梗塞と診断され、以下の薬剤が投与された。

 (処方)

   アルテプラーゼ(遺伝子組換え)静注用 34.8万国際単位/kg

    総量の10%は急速投与、残りは1時間かけて投与


(薬理)

 アルテプラーゼに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 セリンプロテアーゼを阻害して、血栓形成を抑制する。

 2 フィブリノーゲンを分解することにより、血栓を溶解する。

 3 フィブリンに対する親和性が高く、血栓上でプラスミノーゲンをプラスミンに転化させる。

 4 α2プラスミンインヒビターによる不活性化を受けやすい。

 5 投与後の出血症状には、プロタミンが奏効する。


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問260

63歳女性。関節リウマチと診断され、処方1で治療を行った。

 (処方1)

   サラゾスルファピリジン腸溶錠 500 mg  1回1錠(1日2錠)

                        1日2回 朝夕食後

   プレドニゾロン錠 5 mg         1回2錠(1日2錠)

                        1日1回 朝食後


(薬理)

 サラゾスルファピリジンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 T細胞及びマクロファージでのサイトカイン産生を抑制する。

 2 IgMのS−S結合切断作用を示す。

 3 おとりのヒト型可溶性腫瘍壊死因子 (TNF) 受容体として働き、TNF-αの作用を抑制する。

 4 ピリミジン合成を阻害し、細胞増殖を抑制する。

 5 関節リウマチ以外に潰瘍性大腸炎に用いられる。


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問261

63歳女性。関節リウマチと診断され、処方1で治療を行った。

 (処方1)

   サラゾスルファピリジン腸溶錠 500 mg  1回1錠(1日2錠)

                        1日2回 朝夕食後

   プレドニゾロン錠 5 mg         1回2錠(1日2錠)

                        1日1回 朝食後


(実務)

 処方1で治療を行ったが、10週間後も効果がなく、処方2への変更が検討されている。処方2の服薬指導として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 (処方2)

   メトトレキサートカプセル 2 mg 1回1カプセル

         1週間3回 土曜目の朝夕食後、日曜日の朝食後


 1 1週間のうちの特定の日に服用することを強調して、誤用、過量投与を防止する。

 2 効果発現までには時間がかかることを説明する。

 3 間質性肺炎を発症することがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難などの症状があらわれた場合には、直ちに連絡するように説明する。

 4 口内炎があらわれた場合には、直ちに連絡するように説明する。

 5 関節リウマチの治療において、他剤が無効の場合にのみ使用すると説明する。


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問262

56歳男性。骨髄内臍帯血移植が行われた。移植後、真菌感染症が疑われ、以下の処方について主治医から医薬品情報管理室に相談があった。

 (処方)

   注射用アムホテリシンBリポソーム製剤 50 mg/バイアル 3バイアル

   注射用蒸留水 36 mL

   ブドウ糖注射液5% 250 mL

          1回 昼 4時間かけて点滴静注


(実務)

 主治医からの相談に対する医薬品情報管理室の薬剤師の対応として、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 添付文書によりアムホテリシンBリポソーム製剤の用法・用量を確認した。

 2 アムホテリシンBリポソーム製剤の調製法と注意点を伝えた。

 3 医薬品適正使用のために、真菌感染症の診断が確定した後で処方するように提案した。

 4 投与中に発熱、悪寒、悪心などが発現した場合、点滴を一時中断し、患者の様子を見るように伝えた。

 5 副作用防止のため、腎機能、肝機能、血清電解質の検査を定期的に行うように提案した。


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問263

56歳男性。骨髄内臍帯血移植が行われた。移植後、真菌感染症が疑われ、以下の処方について主治医から医薬品情報管理室に相談があった。

 (処方)

   注射用アムホテリシンBリポソーム製剤 50 mg/バイアル 3バイアル

   注射用蒸留水 36 mL

   ブドウ糖注射液5% 250 mL

          1回 昼 4時間かけて点滴静注


(薬理)

 アムホテリシンBに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 エルゴステロール生合成を阻害し、真菌細胞膜合成を抑制する。

 2 真菌細胞膜のエルゴステロールに結合し、真菌細胞膜を障害する。

 3 真菌細胞壁を構成するβ−グルカン生合成を阻害する。

 4 真菌細胞内でフルオロウラシルに変換され、真菌のDNA及びRNA合成を阻害する。

 5 スクアレンエポキシダーゼを活性化し、エルゴステロールの分解を促進させ、真菌細胞膜を障害する。


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問264

36歳女性。術後の病理検査により卵巣癌Ic期と診断され、パクリタキセルとカルボプラチンの併用療法が予定されている。処方1及び2は、この化学療法に対する支持療法である。

 (処方1)

   グラニセトロン塩酸塩注射液 3 mg/バイアル 1バイアル

   デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 6.6 mg/バイアル 3バイアル

     化学療法第1日目 パクリタキセルとカルボプラチンの投与前、点滴静注

 (処方2)

   デキサメタゾン錠 0.5 mg 1回8錠(1日16錠)

     化学療法第2日目及び3日目 1日2回 朝昼食後


(実務)

 処方2のデキサメタゾン錠の投与目的として、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 化学療法に伴う骨髄抑制の軽減

 2 化学療法に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)の軽減

 3 化学療法に伴う感染症の予防

 4 抗炎症作用による化学療法の効果の増強

 5 化学療法に伴う血栓形成の予防


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問265

36歳女性。術後の病理検査により卵巣癌Ic期と診断され、パクリタキセルとカルボプラチンの併用療法が予定されている。処方1及び2は、この化学療法に対する支持療法である。

 (処方1)

   グラニセトロン塩酸塩注射液 3 mg/バイアル 1バイアル

   デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液 6.6 mg/バイアル 3バイアル

     化学療法第1日目 パクリタキセルとカルボプラチンの投与前、点滴静注

 (処方2)

   デキサメタゾン錠 0.5 mg 1回8錠(1日16錠)

     化学療法第2日目及び3日目 1日2回 朝昼食後


(薬理)

 この患者に使用が予定されている薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 パクリタキセルは、微小管の安定化を引き起こし、有糸分裂を阻害する。

 2 カルボプラチンは、癌細胞のDNAを架橋し、増殖を抑制する。

 3 グラニセトロンは、ドパミンD2受容体を遮断し、消化管運動を調整する。  

 4 デキサメタゾンは、タンパク同化作用と鉱質コルチコイド作用が共に強力である。


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    一般問題(薬学実践問題) 【薬剤/実務】(問266〜問285)



問266

29歳女性。以下の処方せんを保険薬局に提出し、調剤を依頼した。

 (処方)

   クロルプロマジン塩酸塩錠 12.5 mg 1回1錠(1日3錠)

                     1日3回 朝昼夕食後 7日分


(実務)

 調剤前に患者から情報収集したところ、妊娠の可能性があるが、医師には伝えていないとのことであった。添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい」との記載がある。薬剤師の対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 処方せん通り調剤し、妊娠が確定したら相談するよう伝える。

 2 「投与しないことが望ましい」との記載であり、禁忌ではないのでそのまま調剤する。

 3 医師に妊娠の可能性があることを伝え、処方変更の有無と今後の対応を確認する。

 4 薬剤師として投与すべきではないと判断し、患者に説明した上で、調剤を行わない。

 5 調剤を保留し、産婦人科の受診を勧める。


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問267

29歳女性。以下の処方せんを保険薬局に提出し、調剤を依頼した。

 (処方)

   クロルプロマジン塩酸塩錠 12.5 mg 1回1錠(1日3錠)

                     1日3回 朝昼夕食後 7日分


(薬剤)

 妊娠時の薬物動態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 薬物のタンパク結合に関与する血清中アルブミン濃度は、非妊娠時に比べて上昇する。

 2 大部分の薬物は、能動輸送により血液胎盤関門を透過する。

 3 胎盤にはシトクロムP450等の薬物代謝酵素が発現し、胎児の未発達な代謝能力を補っている。

 4 胎児のエネルギー源であるグルコースは、胎盤に発現しているグルコーストランスポーターによって母体から供給される。


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問268

12歳女児。てんかんの治療のため、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

 バルプロ酸ナトリウム散20% 1回200 mg(1日400 mg) [原薬量]

                1日2回 朝夕食後14日分


(実務)

 秤取すべき20%散の全量は何gか。1つ選べ。


 1 1    2 2    3 4    4 14    5 28    6 56


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問269

12歳女児。てんかんの治療のため、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

 バルプロ酸ナトリウム散20% 1回200 mg(1日400 mg) [原薬量]

                1日2回 朝夕食後14日分


(薬剤)

 バルプロ酸の血中濃度を低下させ、てんかん発作が再発することがあるため、禁忌となる抗生物質の種類はどれか。1つ選べ。


 1 アミノグリコシド系

 2 カルバペネム系

 3 セフェム系

 4 テトラサイクリン系

 5 マクロライド系


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問270

入院中の糖尿病患者の喀痰よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出されたため、バンコマイシン塩酸塩注射液を投与することとなった。


(実務)

 この治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 副作用として視力障害が現れることがあるので、観察を十分に行うとともに、患者に対して目がかすむ等を感じた場合はすぐに連絡するように説明した。

 2 急性腎不全等の重篤な腎障害が現れることがあるので、投与中は腎機能検査値に注意することを医師に提案した。

 3 ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群を引き起こすことがあるため、60分以上かけて点滴静注するように医師に情報提供した。

 4 時間依存型の殺菌効果を示すため、有効血中濃度を長時間維持することが必要である。


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問271

入院中の糖尿病患者の喀痰よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出されたため、バンコマイシン塩酸塩注射液を投与することとなった。


(薬剤)

 この患者に、バンコマイシン塩酸塩1 gを点滴静注して血清中濃度を測定したところ、投与終了3時間後に28.3 μg/mL、11時間後に6.9 μg/mLであった。バンコマイシンの消失速度定数 ( h−1) に最も近い値はどれか。1つ選べ。


 1 0.2   2 0.4   3 0.6   4 0.8   5 1.0


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問272

50歳男性。てんかん治療のため以下の処方に従い服薬を続けている。定常状態時の血清中フェニトイン濃度を測定したところ12 μg /mLであり、てんかん発作は安定している。

 (処方)

   フェニトイン散10% 1回1.25 g(1日2.5 g) [製剤量]

              1日2回 朝夕食後 28日分


(実務)

 この治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 過量投与により、眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺などの症状が出現することがあるので十分観察する。

 2 フェニトインの薬理作用は、血清タンパク質と結合していない遊離形濃度ではなく、総血清中濃度と関連する。

 3 定期的に肝・腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。

 4 用量を増加させると、腎尿細管分泌が飽和するため、用量と血清中濃度の関係は非線形となる。


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問273

50歳男性。てんかん治療のため以下の処方に従い服薬を続けている。定常状態時の血清中フェニトイン濃度を測定したところ12 μg /mLであり、てんかん発作は安定している。

 (処方)

   フェニトイン散10% 1回1.25 g(1日2.5 g) [製剤量]

              1日2回 朝夕食後 28日分


(薬剤)

 定常状態におけるフェニトインの体内からの消失速度はMichaelis-Menten式で表される。この患者における最大消失速度 (mg/day) に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、Michaelis定数を8 mg/L、バイオアベイラビリティを100%とする。


 1 150   2 240   3 420   4 1,500   5 2,400   6 4,200


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問274

65歳男性。甲状腺機能亢進症の治療を受けている。心房細動による頻脈のため、ジゴキシンによる治療が開始された。


(実務)

 この治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 ジゴキシンは治療域が狭い薬物なので、治療薬物モニタリング (TDM) を行う。

 2 甲状腺機能亢進症の患者は、ジゴキシンの血中濃度が高くなり作用が増強することがあるので注意する。

 3 ジゴキシンは主に肝代謝により消失するので、肝障害時には減量する必要がある。

 4 悪心、嘔吐、不整脈などの中毒症状に注意する。


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問275

(薬剤)

 この患者におけるジゴキシンの全身クリアランスは4.0 L/h、経口投与時のバイオアベイラビリティは80%である。定常状態平均血中濃度を1.0 mg/mLに維持するための1日当たりの経口投与量 (mg/day) はいくらか。1つ選べ。


 1 0.004    2 0.032    3 0.096    4 0.120    5 0.250 


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問276

病院薬剤部において、以下のA〜Dの注射剤を購入して保管することになった。



A

B

C

D

製剤名

注射用アムホテリシンB

アルプロスタジル注射液

人血清アルブミン製剤

ジアゼパム注射液

分類

毒薬

劇薬

特定生物由来製品

向精神薬

添加物

デスオキシコール酸ナトリウム

無水リン酸一水素ナトリウム

無水リン酸二水素ナトリウム

精製ダイズ油

高度精製卵黄レシチン

オレイン酸

濃グリセリン

水酸化ナトリウム

アセチルトリプトファン

カプリル酸

水酸化ナトリウム

炭酸水素ナトリウム

氷酢酸

塩化ナトリウム

ベンジルアルコール

プロピレングリコール

無水エタノール

安息香酸

水酸化ナトリウム

pH調整剤


(実務)

 保管管理方法について、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 Aは、常に施錠して保管しなければならない。

 2 Bは、常に施錠して保管しなければならない。

 3 Cは、室温で保存可能であり、その有効期間は検定合格の日から3年である。

 4 Dは、医療従事者が常時在室するなど注意している場合を除き、施錠して保管しなければならない。


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問277

病院薬剤部において、以下のA〜Dの注射剤を購入して保管することになった。



A

B

C

D

製剤名

注射用アムホテリシンB

アルプロスタジル注射液

人血清アルブミン製剤

ジアゼパム注射液

分類

毒薬

劇薬

特定生物由来製品

向精神薬

添加物

デスオキシコール酸ナトリウム

無水リン酸一水素ナトリウム

無水リン酸二水素ナトリウム

精製ダイズ油

高度精製卵黄レシチン

オレイン酸

濃グリセリン

水酸化ナトリウム

アセチルトリプトファン

カプリル酸

水酸化ナトリウム

炭酸水素ナトリウム

氷酢酸

塩化ナトリウム

ベンジルアルコール

プロピレングリコール

無水エタノール

安息香酸

水酸化ナトリウム

pH調整剤


問277(薬剤)

 添加物の中に界面活性剤が乳化剤として含まれているのはどれか。1つ選べ。


 1 A   2 B   3 C   4 D


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問278

医薬品として未承認のヒドロキノンの軟膏剤を院内製剤として調製してほしいと、皮膚科の医師から薬剤部に依頼があった。


(実務)

 この製剤に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 病院内の審査委員会で承認を得て調製し、使用した。

 2 使用する患者からインフォームド・コンセントを得た。

 3 調製した病院の患者のみに使用できる。

 4 効果及び副作用の監視、評価を行った。

 5 副作用が生じたとき、医薬品副作用被害救済制度の対象となる。


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問279

医薬品として未承認のヒドロキノンの軟膏剤を院内製剤として調製してほしいと、皮膚科の医師から薬剤部に依頼があった。


(薬剤)

 薬剤部で油脂性基剤を用いて調製することになった。基剤として、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 バニシングクリーム

 2 コールドクリ一ム

 3 マクロゴール軟膏

 4 プラスチベース

 5 白色ワセリン


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問280

外科病棟の看護師から医薬品情報管理室に 「HIV感染患者の血液が付着した金属製の作業台の消毒に何を用いたらよいか」 と問い合わせがあった。


(実務)

 適切な消毒剤はどれか。1つ選べ。


 1 消毒用エタノール

 2 1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液

 3 10%ポビドンヨ一ド水溶液

 4 0.05%クロルヘキシジングルコン酸塩水溶液

 5 0.05%ベンザルコニウム塩化物水溶液


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問281

外科病棟の看護師から医薬品情報管理室に 「HIV感染患者の血液が付着した金属製の作業台の消毒に何を用いたらよいか」 と問い合わせがあった。


(薬剤)

 消毒に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することをいう。

 2 消毒法は、化学薬剤を用いる化学的消毒法と、湿熱や紫外線などを用いる物理的消毒法に分けられる。

 3 消毒剤は、一般に20℃以上で使用し、定められた接触時間を守る必要がある。

 4 エンドトキシンを不活化できる。


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問282

在宅患者訪問薬剤管理指導の際、患者の家族よりアスピリン腸溶錠100 mgを嚥下しにくいので粉砕して飲ませても良いかとの質問があった。


(実務)

 回答内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 家族が粉砕して服用させてください。

 2 薬局に戻り粉砕し分包したものをお届けします。

 3 粉砕せずにぬるま湯に溶かして服用させてください。

 4 医師に処方変更を依頼します。

 5 服用できないことを次回の診察時に医師に相談してください。


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問283

在宅患者訪問薬剤管理指導の際、患者の家族よりアスピリン腸溶錠100 mgを嚥下しにくいので粉砕して飲ませても良いかとの質問があった。


(薬剤)

 この錠剤には以下の5つの添加剤が含まれる。腸溶性コーティング剤として使用されているのはどれか。1つ選べ。


 1 カルメロース

 2 トウモロコシデンプン

 3 メタクリル酸コポリマー

 4 マクロゴール6000

 5 タルク


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問284

70歳男性。マイコプラズマ肺炎の治療のため、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

   エリスロシンドライシロップ10%(注1) 1回2 g(1日8 g)[製剤量]

   ビオフェルミンR散(注2)       1回0.75 g(1日3 g)[製剤量]

                     1日4回 朝昼夕食後、就寝前14日分

(注1:一般名は、エリスロマイシンエチルコハク酸エステル、 注2:耐性乳酸菌製剤)


問284(実務)

 両薬剤をそれぞれ秤量した後、分包する方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。


 1 乳鉢と乳棒を用いて混和し、分包する。

 2 乳鉢とスパーテルを用いて混和し、分包する。

 3 混和せずに2段分割(2度撒き)で分包する。

 4 混和せずに別々に分包する。


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問285

70歳男性。マイコプラズマ肺炎の治療のため、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

   エリスロシンドライシロップ10%(注1) 1回2 g(1日8 g)[製剤量]

   ビオフェルミンR散(注2)       1回0.75 g(1日3 g)[製剤量]

                     1日4回 朝昼夕食後、就寝前14日分

(注1:一般名は、エリスロマイシンエチルコハク酸エステル、 注2:耐性乳酸菌製剤)


(薬剤)

 エリスロシンドライシロップはプロドラッグ製剤である。この場合のプロドラッグ化の目的として、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 胃内での溶解性の向上

 2 胃内での分解の抑制

 3 小腸粘膜透過性の改善

 4 肝初回通過効果の回避

 5 細菌内への取り込みの促進


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