第94回薬剤師国家試験(平成21年3月)

       衛生薬学 (問61~問100)


問61

水溶性ビタミンの構造式と生理的役割の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。


構造式

生理的役割

a


リン酸化体はMg2+と複合体を作り、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素となる。

b


アセチルCoAカルボキシラーゼなどの炭酸固定酵素の補酵素として働く。

c


リン酸化され、アミノ基転移酵素や脱炭酸酵素の補酵素として働く。

d


還元され、核酸合成における1炭素単位の転移反応の補酵素として働く。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問62

タンパク質の消化・吸収・代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a タンパク質の消化によって生じたジペプチドやトリペプチドは、アミノ酸とは異なる輸送体を介して小腸上皮の微絨毛膜を通過する。

 b タンパク質を過剰に摂取して、アミノ酸が余剰になると、アミノ酸プールが拡大して貯蔵される。

 c 肝臓以外の組織でアミノ酸が分解して生じたアンモニアは、グルタミシに変換され肝臓へ輸送される。

 d エネルギー摂取量が不足すると、タンパク質が分解されて生じたロイシンはグルコースに変換される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問63

次の図は、「食事摂取基準 (2005年版)」で設定された指標を理解するための概念図である。指標ア〜エに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


   

 a 推奨量は、指標アに基づいて算定される。

 b 炭水化物には、指標イが設定されている。

 c 指標ウは、生活習慣病の一次予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量を示す。

 d エネルギー摂取に関しては、指標エは設定されていない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問64

年齢24歳、体重60 kgで標準的体型の男性の1日の平均の身体活動レベルが1.75のときの推定エネルギー必要量を計算したところ、2,520 kcal/日であった。この男性の基礎代謝基準値は何 kcal/kg体重/日か。

  1 24  2 42  3 74  4 840  5 1,440  6 2,520

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問65

不飽和脂肪酸の自動酸化反応によって生成する化合物A及びBについて、定量試験法とそれに用いる試薬として、正しいものの組合せはどれか。

化合物Aの部分構造


   

化合物B


試験法 I :  試料溶液に酸性条件下で[ a ]溶液を加えて加熱し、生成する赤色色素を532 nmの吸光度から定量する。

試験法 II :  試料溶液に、窒素置換後[ b ]溶液を加えてから暗所に放置する。これに指示薬としてデンプン試液を加え、チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。


化合物Aの定量試験法

化合物Bの定量試験法

a

b

1

試験法 I

試験法 II

ヨウ化カリウム

チオバルビツール酸

2

試験法 I

試験法 II

チオバルビツール酸

ヨウ化カリウム

3

試験法 I

試験法 II

2,4-ジニトロフェニルヒドラジン

過ヨウ素酸ナトリウム

4

試験法 II

試験法 I

ヨウ化カリウム

チオバルビツール酸

5

試験法 II

試験法 I

チオバルビツール酸

ヨウ化カリウム

6

試験法 II

試験法 I

2,4-ジニトロフェニルヒドラジン

過ヨウ素酸ナトリウム

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問66

化合物a〜eのうち、甘味料として使用することが許可されているものの正しい組合せはどれか。


   

  1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、e) 6(d、e)

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問67

食品の安全性の確保のための法規制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リスク分析の手法が、食品安全基本法の基本方針として取り入れられた。

 b 食品安全委員会は、厚生労働省に置かれ、リスク管理を担当する。

 c 国際的に使用されている食品添加物の規格基準は、コーデックス委員会が作成する国際食品規格との整合性がはかられている。


    a  b  c  

  1 正 正 誤

  2 誤 誤 正

  3 正 誤 正

  4 正 誤 誤

  5 誤 正 誤

  6 誤 正 正

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問68

遺伝子組換え食品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 輸出国で安全性審査を受けた遺伝子組換え食品は、輸入、販売等が許可されている。

 b 遺伝子組換え農作物は、国内で商業的に栽培されている。

 c 遺伝子組換え食品の検知法の1つとして、PCR法がある。

 d 遺伝子組換え食品のヒトヘの安全性は、食品安全委員会で審査される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問69

自然毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a テトロドトキシンは、フグが産生する毒素である。

 b サキシトキシンは、ホタテガイなどの二枚貝の中腸腺に蓄積・濃縮される下痢性の毒素である。

 c ソラニンは、ジャガイモの芽や緑皮部に含まれる水溶性の有毒成分である。

 d アフラトキシンB1は、強い発癌性物質である。


    a  b  c  d

  1 誤 誤 正 正

  2 正 誤 誤 正

  3 正 正 誤 正

  4 正 誤 正 誤

  5 誤 正 正 誤

  6 誤 正 誤 誤

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問70

食中毒に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a セレウス菌は、短い潜伏期間で嘔吐を主徴とするタイプと、より長い潜伏期間で下痢を主徴とするタイプの2つの型があり、それらの発症にはいずれも毒素が関与している。

 b 我が国におけるサルモネラ食中毒は、Salmonella enterica serovar Enteritidis 及びSalmonella enterica serovar Typhimurium などが主な原因菌である。

 c ボツリヌス菌は、通性嫌気性菌なので、真空パックした食品中では生存できない。

 d 大腸菌O157 : H7は、人の腸管内でα毒素を産生して下痢を引き起こすが、少量 (100個程度) の菌の摂取では発症しない。

 e ノロウイルスによる食中毒患者の吐物で汚染された衣類などの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムが有効である。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、e)

  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問71

下記の構造をもつ化学物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


   

 a 神経系に毒性を発現する。

 b パラチオンよりも強い毒性を示す。

 c 現在、我が国では農薬としての使用が禁止されている。

 d 中毒処置として、プラリドキシムヨウ化物 (2-PAM) は無効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問72

保健統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、粗死亡率よりも年齢調整死亡率を用いる方がよい。

 b 新生児死亡率とは、年間の出生数1,000に対する生後1年未満の死亡数の割合をいう。

 c 0歳の平均余命を平均寿命といい、集団の健康水準を表す指標として用いられる。

 d 周産期死亡数とは、妊娠22週以降の死産数と乳児死亡数を合計したものをいう。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問73

下の表は、平成17年の年齢、原因・動機別自殺者数(遺書のあるもの)の一部である。原因・動機a〜cの正しい組合せはどれか。

原因・動機

0〜19歳

20〜29歳

30〜39歳

40〜49歳

50〜59歳

60歳以上

 a

48人

313人

452人

437人

 906人

1,989人

 b

 3

177

412

700

1,247

  716

 c

 15

113

 95

 54

  27

  13

資料 : 警察庁生活安全局地域課「平成17年中における自殺の概要資料」



a

b

c

1

経済・生活問題

健康問題

男女問題

2

健康問題

経済・生活問題

男女問題

3

男女問題

健康問題

経済・生活問題

4

健康問題

男女問題

経済・生活問題

5

男女問題

経済・生活問題

健康問題

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問74

人口統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 自然増加率とは、年間の出生数と死亡数の差を人口1,000人当たりで表したものである。

 b 総再生産率とは、1人の母親が一生の間に産む子供の平均数である。

 c 我が国の最近の純再生産率は、1.0以下である。

 d 先進国では今後、乳児死亡率のさらに大幅な低下が予測される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問75

ある疾病による死亡のリスク要因AとBについて、要因-対照研究 (コホート研究) を行ったところ、その疾病による死亡率と年齢との間に下図のような関係が認められたとする。このとき、a〜d のうち、年齢による影響を受けないと考えられる組合せはどれか。


   

 a 要因Aの相対危険度

 b 要因Aの寄与危険度

 c 要因Bの相対危険度

 d 要因Bの寄与危険度

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問76

予防接種に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 百日咳及び風疹は、予防接種法で二類疾病に分類されている。

 b B型肝炎キャリアー妊婦から出生した児に対して、抗HBヒト免疫グロブリンの投与とHBワクチンの接種が行われている。

 c 平成20年4月から、暫定的に、高校3年生及び中学1年生に相当する年齢者に対して、麻疹の定期予防接種が勧奨されている。

 d 65歳以上の高齢者に対して、インフルエンザの予防接種が勧奨されている。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 誤

  2 正 正 誤 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 正 正 正

  5 誤 誤 正 正

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問77

新生児マススクリーニングに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 疾病の第一次予防にあたる。

 b 法律によって、受けることが義務付けられている。

 c ガラクトース血症は、対象疾患の1つである。

 d 陽性者発見率が最も高い疾患は、先天性甲状腺機能低下症 (クレチン症) である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問78

感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 世界的に、マラリアによる死亡者は、ほとんどみられなくなった。

 b 手足口病は、小児がかかりやすい急性ウイルス性感染症である。

 c 過去5年間 (平成15年〜19年) の集計において、国内に在住する日本国籍男子では、同性間の性的接触によるHIV感染者が著しく増加している。

 d C型肝炎の主な感染経路は、血液 (輸血、血液製剤を含む) である。


    a  b  c  d

  1 正 誤 正 誤

  2 誤 誤 正 誤

  3 正 誤 誤 正

  4 誤 正 誤 誤

  5 誤 正 正 正

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問79

生活習慣病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 動物性脂肪に富む食事は、乳癌や大腸癌のリスクファクターになる。

 b エイコサペンタエン酸の摂取は、高コレステロール血症のリスクファクターになる。

 c 塩分の過剰摂取は、高血圧症のリスクファクターになる。

 d 2型糖尿病の主なリスクファクターは、エネルギーの過剰摂取と運動不足による肥満である。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 正

  2 誤 正 誤 正

  3 正 正 正 誤

  4 正 誤 正 誤

  5 誤 誤 誤 正

  6 誤 正 誤 誤

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問80

健康と疾病に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 平均寿命から病気や衰弱などで介護が必要な状態となった期間を差し引いた期間を健康寿命とよぶ。

 b 生活の質を維持・向上させるために、慢性疾患については、根本治療だけでなく、疾病を悪化させないよう管理することが大切である。

 c 感染症には個人防衛的対策が、非感染症の慢性疾患には集団防衛的対策がそれぞれ重要である。

 d 生活習慣病の発症は、偏った食事、喫煙、運動不足などライフスタイルと密接に関連している。

    a  b  c  d

  1 正 誤 正 正

  2 正 誤 正 誤

  3 誤 正 正 誤

  4 誤 誤 誤 正

  5 正 正 誤 正

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問81

シトクロムP450の分子種CYP3A4に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 日本人において、poor metabolizer の発現頻度が最も高い分子種である。

 b グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類などによって阻害される。

 c アフラトキシンB1をエポキシ化する。

 d CYP3A4の遺伝子の転写は、細胞内に取り込まれた多環芳香族炭化水素が核内受容体に結合することによって促進される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問82

発癌物質のうち、エポキシドとなって発癌性を発揮するものの組合せはどれか。

 a ジメチルニトロソアミン

 b 塩化ビニルモノマー

 c Trp-P-2

 d ペンゾ[α]ピレン

 e 2-ナフチルアミン

  1(a、b) 2(a、c)  3(b、c) 4(b、d) 5(c、e)  6(d、e)

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問83

癌遺伝子と癌抑制遺伝子に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a H-ras は、GTP結合タンパク質をコードする癌遺伝子である。

 b p53 は、細胞周期抑制等に関わる因子をコードする癌抑制遺伝子である。

 c RB は、ヒト網膜芽細胞腫から同定された癌遺伝子である。

 d erbB は、細胞質チロシンキナーゼをコードする癌抑制遺伝子である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)4 (b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問84

化学物質a〜dのうち、毒性発現にかかわる主な標的がコリンエステラーゼであるものの正しい組合せはどれか。


   

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問85

ある食品添加物の毒性試験ア〜オの結果から設定した1日許容摂取量 (ADI) の値 (mg/kg体重/日) に最も近いものはどれか。ただし、安全係数を100とする。

 ア 遺伝毒性 : 認められず

 イ マウスの90日間反復投与毒性試験による無毒性量 : 1,000 mg/kg体重/日

 ウ ラットの1年間反復投与毒性/発癌性併合試験による無毒性量 : 700 mg/kg体重/日

 エ イヌの1年間反復投与毒性試験による無毒性量 : 200 mg/kg体重/日

 オ ラットの二世代繁殖毒性試験による無毒性量 : 100 mg/kg体重/日

  1 1  2 2  3 5  4 7  5 10

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問86

カドミウムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒトにおける主要な暴露源は、魚介類である。

 b 生物学的半減期が長いため、一般的にヒトの組織中濃度は若年者よりも中・高年者の方が高い。

 c 慢性中毒の主症状は、肺線維症である。

 d メタロチオネインと結合すると、その毒性が軽減される。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問87

化学物質による中毒の処置に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a パラコート中毒の場合、高濃度の酸素吸入が有効である。

 b サリン中毒の場合、ジメルカプロール (BAL) が有効である。

 c アセトアミノフェン中毒の場合、N-アセチルシステインが有効である。

 d 青酸中毒の場合、チオ硫酸ナトリウムが有効である。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問88

乱用薬物の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a メタンフェタミンは、主に未変化体として尿中に排泄され、その排泄速度は尿のpH が低いときよりも高いときの方が大きい。

 b 3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA) の主な代謝反応は、脱メチレン化である。

 c コカインの主な代謝反応は、加水分解である。

 d Δ9-テトラヒドロカンナビノールの主な代謝反応は、N-脱メチル化である。(注) Δ9-テトラヒドロカンナビノールはΔ1-テトラヒドロカンナビノールと表記する場合がある。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問89

137Cs と 131I が同時に体内に取り込まれたとき、137Cs の放射能が1/2になるまでの時間は、131I の放射能が1/2になるまでの時間の何倍か。最も近い値を選べ。ただし、137Cs の物理的半減期は約30年、生物学的半減期は約70日とし、131I の物理的半減期は約8日で、生物学的半減期は約138日とする。

  1 0.1  2 1  3 10  4 100  5 1,000

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問90

生態系における窒素循環に関与する生物のうち、従属栄養生物の正しい組合せはどれか。

 a 腐敗細菌 (分解者)

 b 脱窒菌

 c 硝化細菌

 d 植物 (生産者)

 e 動物 (消費者)

  1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)

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問91

化学物質の生物濃縮に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 化学物質の濃縮係数は、生体中濃度を環境中濃度で除した値で示される。

 b 化学物質の濃縮係数は、n-オクタノールと水の間の分配係数に対し、負の相関を示す。

 c 生物濃縮には、直接濃縮と間接濃縮とがあり、後者には食物連鎖の関与が大きい。

 d 陸生生物では、生物濃縮は主として間接濃縮によって起こる。

    a  b  c  d

  1 正 正 誤 誤

  2 正 誤 誤 正

  3 正 誤 正 正

  4 誤 正 正 誤

  5 誤 正 誤 誤

  6 誤 誤 正 正

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問92

水の衛生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a レジオネラ症は、入浴時の飛沫水 (エアロゾル) の吸入で起こることがある。

 b クリプトスポリジウム症の原因となる原虫のオーシストは、上水の塩素消毒により死滅する。

 c ジェオスミンは、水道水のかび臭の原因物質の1つである。

    a  b  c

  1 正 正 誤

  2 誤 誤 正

  3 正 誤 誤

  4 誤 正 正

  5 誤 正 誤

  6 正 誤 正

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問93

Aは給水栓から採取した水道水であり、B及びCは収去品のミネラルウォーターである。これらについて、pH、硬度 (カルシウム、マグネシウム) 及び残留塩素を測定した結果を表に示す。これらの結果に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。必要であれば、Ca=40、Mg=24、CaCO3=100として硬度を計算せよ。


A

B

C

pH

7.6

9.2

7.3

カルシウム (mg/L)

8

12

400

マグネシウム (mg/L)

1.6

4.8

80

遊離残留塩素 (mg/L)

0.15

不検出

不検出

結合残留塩素 (mg/L)

0.30

不検出

不検出


 a Aの硬度は水道法の水質基準を満たしているが、塩素消毒は不十分である。

 b BのpH値は水道法の水質基準を超えているが、これだけでは販売に不適切であるとはいえない。

 c Cの硬度は非常に高いので、下痢を引き起こす可能性が高い。

 d B及びCは塩素消毒されていないので、販売してはならない。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問94

ある工場のA、Bの2系統の汚水が流入している排水処理施設からの放流水の BOD濃度を測定したところ、16 mg/Lであった。A系統の汚水は BOD濃度100 mg/L、水量 700 m3/日であり、B系統の汚水は BOD濃度 1,100 mg/L、水量 300 m3/日である。この処理施設の BOD除去率は何%か。

  1 40  2 60  3 72  4 84  5 90  6 96

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問95

大気汚染物質としての硫黄酸化物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 一般に、植物は硫黄酸化物に対し感受性が低い。

 b 平成5年以降、二酸化硫黄の環境基準達成率は、自動車排出ガス測定局では70 %程度にとどまっている。

 c 硫黄酸化物は、溶液導電率法によって測定される。

 d 硫酸ミストは、二酸化硫黄よりも呼吸器への刺激が強い。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問96

ヒートアイランド現象との関連が指摘されている事象として、正しいものの組合せはどれか。

 a 光化学オキシダントによる健康被害の減少

 b 都市部でのエネルギー消費量の増大

 c 郊外における酸性雨被害の増加

 d 熱中症の増加

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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問97

化学物質a〜eのうち、厚生労働省により室内空気汚染物質として室内濃度の指針値が設定されているものの正しい組合せはどれか。

 a トルエン

 b スチレン

 c ニ硫化炭素

 d ベンゼン

 e パラジクロロベンゼン

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)

  4(a、d、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問98

窒素酸化物による大気汚染に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 化石燃料の燃焼で生成するNOx、の窒素は、主として空気中のN2に由来する。

 b 大気中のNOx、としては、NO2と比べてNOが多い。

 c NOxが空気中で光化学反応を起こすと、眼に刺激性のある光化学オキシダントを生じる。

    a  b  c

  1 正 正 誤

  2 正 誤 正

  3 誤 正 正

  4 正 誤 誤

  5 誤 正 誤

  6 誤 誤 正

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問99

化学物質による環境リスクを減らすために、化学物質排出把握管理促進法 (注) が制定されている。これについて、次の記述のa〜cに入れるべき語句の正しい組合せはどれか。

 事業者による化学物質の自主的な管理を促進するため、各事業者が取り扱う (  a  ) 化学物質について、(  b  ) 制度による化学物質の環境への排出量と移動量の届出と、(  c  ) 制度による化学物質やそれを含む製品についての安全データシートによる情報の提供が、義務化された。


a

b

c

1

すべての

MSDS

PRTR

2

すべての

マニフェスト

MSDS

3

すべての

PRTR

マニフェスト

4

指定

MSDS

マニフェスト

5

指定

PRTR

MSDS

 (注)「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」の略称

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問100

水質汚濁に係る環境基準に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水生生物の保全に係る環境基準として、全亜鉛についての基準がある。

 b 環境基準は、規制基準としても用いられる。

 c 地下水の環境基準は、生活環境の保全に関する項目を含む。

 d ダイオキシン類について、環境基準が設定されている。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)

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