第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181
疾患と検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 肝癌や肝硬変では、多くの場合、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の方がアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)よりも高値を示す。
 b 間質性肺炎では、シアル化糖鎖抗原(KL-6)が高値を示す。
 c 急性心筋梗塞が発症すると、経時的に血清クレアチンキナーゼ(CK)、AST、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の順に上昇する。
 d 高脂血症の診断基準は、総コレステロール値が220 mg/dL以上又は高比重リポタンパク質コレステロール(HDL-C)値が140 mg/dL以上である。
 e SCC抗原(squamous cell carcinoma antigen)は、大腸癌の代表的マーカーである。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問182
病理検査に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 急性骨髄性白血病においては、骨髄生検所見が治療方針の決定に重要である。
 b 慢性糸球体腎炎の確定診断は、腎生検所見により行う。
 c 一般に癌の手術においては、近傍のリンパ節への転移の有無を調べる必要がある。
 d 一般に前立腺癌の確定診断は生検では行わず、PSA(prostate specific antigen)検査により行う。
 e 病理検査で大腸腺腫と診断されれば、治療の必要はなく、経過観察を行う。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問183
高脂血症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血清総コレステロール値、血清トリグリセリド値のうち少なくとも一つが基準値以上の場合には、高脂血症と診断される。
 b 高脂血症と診断された場合には、薬物療法が第一選択となる。
 c アキレス腱の黄色腫は、家族性高コレステロール血症の診断上、重要な所見である。
 d 高脂血症治療の目的は、動脈硬化症の予防である。
 e 重篤な高脂血症患者の治療には、シンバスタチンとベザフィブラートとの併用が推奨される。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問184
高尿酸血症・痛風とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 尿酸排泄低下型高尿酸血症では、アロプリノールが第一選択薬となる。
 b 尿酸排泄促進薬を使用するときは、尿のpHを酸性に維持し、尿路結石を予防する。
 c 尿酸産生過剰型高尿酸血症は、プリン体の過量摂取又は過剰合成による。
 d 痛風の典型的な症状は、足の母趾付け根外側の激痛を伴う発赤腫脹である。
 e 痛風発作時には、非ステロイド性抗炎症薬の大量・短期投与が有効である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問185
妊娠に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 正常妊娠では、基礎体温の高温相60日目前後から、尿妊娠反応検査が陽性となる。
 b 正常妊娠では、母体のクレアチニンクリアランス値は低下する。
 c 妊娠中毒症の主症状は、高血圧、浮腫及びタンパク尿である。
 d 妊娠後期には、薬物の催奇形性に対する感受性が最も高くなる。
 e 妊娠中は、尿路感染症を起こしやすい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問186
肝炎ウイルス感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a A型肝炎ウイルスは経口的に感染し、高率に慢性肝炎へ移行する。
 b B型肝炎ウイルスの持続感染は、母子感染(垂直感染)が原因であることが多い。
 c B型肝炎ウイルス感染症に対し、インターフェロン療法の適応はない。
 d 肝細胞癌患者では、B型肝炎ウイルス感染者よりC型肝炎ウイルス感染者の方が多い。
 e C型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問187
大腸疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 抗生物質投与により生じる偽膜性大腸炎は、腸内の菌交代現象により起こる。
 b 過敏性腸症候群に使用されるポリカルボフィルカルシウムは、便秘及び下痢に効果を示す。
 c クロ一ン病は、高齢者に発症することが多い。
 d 小児下痢症では、ウイルス性の急性腸炎はまれである。
 e 潰瘍性大腸炎は、粘膜や粘膜下層を侵す疾患である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、c)  5 (c、d、e)

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問188
消化器疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a コレステロール結石が原因となる胆石症は、まれである。
 b 胃・十二指腸潰瘍の原因とされるヘリコバクター・ピロリは、ウレアーゼ活性を有し、尿素を産生する。
 c 慢性膵炎治療の基本は、禁酒を含めた生活指導と食事療法である。
 d 急性膵炎に用いるガベキサートメシル酸塩は、タンパク分解酵素阻害作用及びOddi括約筋弛緩作用を有する。
 e 急性胆管炎は、胆管結石による胆管閉塞に起因することが多い。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問189
腎疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 膜性腎症は、高齢者に多くみられ、小児ではみられない。
 b 2型糖尿病による糖尿病性腎症の発症は、まれである。
 c 腎硬化症の主な原因は、高血圧である。
 d 微小変化型ネフローゼ症候群では、副腎皮質ステロイド性薬が有効な場合が多い。
 e IgA腎症では、ネフローゼ症候群を示すことは少ない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問190
66歳男性、軽度の心不全症状のため、ジゴキシン0.25 mg/日及びフロセミド40 mg/日を経口投与されていたが、労作時呼吸困難が強くなり来院した。心電図で、心房細動、ST波の盆状降下及び多源性心室性期外収縮を認め、ジギタリス中毒と診断された。また高度の低K+血症も認められた。直ちにジゴキシン投与が中止された。
続いて行う処置として、採用可能な正しいものの組合せはどれか。

 a フロセミドの増量
 b アンギオテンシン変換酵素阻害薬の投与
 c アドレナリンβ受容体刺激薬の投与
 d フロセミドからスピロノラクトンヘの変更

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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問191
18歳女性、発熱が持続し、動悸、息切れが強く、口腔粘膜・歯肉出血をきたしたので、内科を受診した。血液検査で貧血と血小板数減少がみられたので、骨髄穿刺を施行したところ、不均一な大型リンパ芽球が50%以上を占めていた。
芽球のミエロペルオキシダーゼ染色では、陽性率が1%以下であった。
次の薬物のうち、この患者の治療に用いることができるものの組合せはどれか。

 a ビンクリスチン硫酸塩
 b シスプラチン
 c ドキソルビシン塩酸塩
 d プレドニゾロン
 e ブレオマイシン塩酸塩

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問192
58歳男性、1週間前に前胸部に圧迫感を覚えたが、そのまま放置していた。朝食後に前胸部に激烈な痛みを覚え、冷や汗、吐き気を伴い、顔面蒼白となった。痛みは1時間以上経っても軽減しないため、救急車で病院に運ばれた。直後の心電図では、T波増高のみが認められたが、さらに1時間後の心電図では、胸部誘導V1〜V5でST上昇及び異常Q波が認められ、多源性心室性期外収縮も認められた。
この患者に対する治療の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 心室性期外収縮が認められるため、アトロピン硫酸塩水和物を投与した。
 b 発症後6時問以内であるため、アルテプラーゼの静脈内投与を行った。
 c 痛みに対して、モルヒネ塩酸塩水和物の静脈内投与を行った。
 d 梗塞の拡大防止のため、ニトログリセリンの点滴静注を行った。
 e 酸素吸入を行った。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 誤 正 誤
  2 誤 正 正 正 正 
  3 正 正 正 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 正  
  5 誤 正 正 誤 正 

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問193
心不全の薬物治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 短時間作用型のCa2+チャネル遮断薬は、慢性心不全の予後を悪化させる。
 b 利尿薬は、過大な前負荷、肺うっ血、全身浮腫のある場合に効果的である。
 c アドレナリンβ受容体遮断薬は、慢性心不全患者の予後を悪化させるため、用いられない。
 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬は、左室収縮機能障害に基づく心不全治療に用いられる。
 e 糖尿病を合併した心不全患者には、ピオグリタゾン塩酸塩を用いる。

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 正 正 誤
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 正 誤 
  4 正 正 誤 誤 正 
  5 誤 誤 正 誤 正 

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問194
肺結核とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤耐性が獲得されやすいので、2剤以上の多剤併用療法が必須である。
 b リファンピシンは、薬物代謝酵素を強力に誘導するので、多くの薬物のクリアランスを上昇させる。
 c イソニアジドの重大な副作用として、末梢神経炎がある。
 d 日本では、第二次世界大戦以降、罹患率は急激に減少し、先進諸国の中でもきわめて低い。
 e 経気道的感染症であり、感染者のほとんどが発病する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問195
フェロジピンをグレープフルージュース(GFJ)で服用すると、降圧効果が変動することがある。この相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a GFJ飲用によって、小腸のCYP3A4活性が阻害される。
 b GFJ飲用によって、主に肝の薬物代謝活性が阻害される。
 c GFJ飲用によって、フェロジピンの降圧効果が減弱する。
 d GFJ飲用によって、フェロジピンの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は変化するが、最高血中濃度(Cmax)は変化しない。
 e GFJ飲用は、フェロジピンの血中からの消失半減期にほとんど影響しない。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、d)  4 (c、d)  5 (c、e)

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問196
うつ病とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a うつ病では、思考障害、意欲低下、不安・焦燥感などの精神症状がみられる。
 b アミトリプチリン塩酸塩には、ムスカリン性アセチルコリン受容体、アドレナリンα1受容体及びヒスタミンH1受容体の遮断作用がある。
 c ミルナシプラン塩酸塩は、ドパミン再取り込みを選択的に阻害する。
 d フルボキサミンマレイン酸塩は、セレギリン塩酸塩と併用されることが多い。
 e イミプラミン塩酸塩は、悪性症候群を起こすことがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問197
中枢神経系疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a パーキンソン病では、振戦、筋固縮、無動などの運動症状や便秘などの自律神経症状が現れる。
 b アルツハイマー病では、脳の海綿状変性が特徴的に認められる。
 c パーキンソン病及びアルツハイマー病では、精神症状や認知機能障害が現れる。
 d てんかんの確定診断は、磁気共鳴撮像(MRI)にて行う。
 e 脳腫瘍では、頭痛や嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状が現れる。

    a  b  c  d  e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 正 
  3 正 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 正 誤 正 
  5 正 誤 正 正 誤 

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問198
アトピー性皮膚炎とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a そう痒のある湿疹を主な病変とし、増悪と寛解を繰り返す。
 b 表皮の角層異常による皮膚の乾燥とバリアー機能亢進を示す。
 c 皮疹は、左右対側性にみられることが多い。
 d 外用副腎皮質ステロイド製剤の適切な使用が炎症治療の基本であり、有効性も高い。
 e タクロリムス水和物軟膏は、皮膚刺激感がなく、顔面部の皮疹に効果的である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問199
感覚器とその疾患に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 緑内障は、視神経乳頭・網膜が障害される疾病で、正常眼圧でも発症することがある。
 b 眼房水は毛様体で産生され、瞳孔を通って前眼房内に達し、主に隅角にある線維柱帯から排出される。
 c 隅角検査は、眼圧上昇の原因を明らかにし、緑内障の病型を診断するうえで必須である。
 d 白内障では、硝子体が混濁し視力障害をきたす。
 e メニエール病では、内耳のリンパ液が減少しめまいが起こる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問200
49歳男性、会社の定期健診で尿糖を指摘され来院した。身長169 cm、体重79 kg、血圧138/82 mmHg。尿所見 : タンパク質(−)、糖(1+)、ケトン体(−)。血液生化学検査 : 空腹時血糖170 mg/dL、総コレステロール254 mg/dL、トリグリセリド543 mg/dL。食事療法(1400 kcal/日)、運動療法及び禁酒を3か月間続けたところ、体重70 kg、血圧124/80 mmHg、空腹時血糖98 mg/dL、総コレステロール198 mg/dL、HDL-コレステロール28 mg/dL、トリグリセリド456 mg/dLとなった。今後薬物療法を開始する場合に、選択すべき正しい薬物の組合せはどれか。

 a メトホルミン塩酸塩
 b グリベンクラミド
 c クロフィブラート
 d ニセリトロール
 e プラバスタチンナトリウム

  1 (a、c)  2 (a、e)  3 (b、d)  4 (b、e)  5 (c、d)

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問201
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 関節内出血を特徴とする。
 b 抗血小板膜タンパク質特異抗体が検出される。
 c 骨髄像では、巨核球数は正常ないし増加している。
 d プレドニゾロン投与が有効である。
 e 脾臓の摘出は無効である。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問202
ヒトヘルペスウイルス感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 単純ヒトヘルペスウイルス1型は、いわゆる口唇ヘルペスの原因となる。
 b ヒトヘルペスウイルス3型は、水痘及び帯状庖疹の原因となる。
 c ヒトヘルペスウイルス4型〔Epstein-Barr(EB)ウイルス〕は、乳幼児期に好発する突発性発疹の原因となる。
 d ヒトヘルペスウイルス6型は、成人後に好発する伝染性単核症の原因となる。
 e サイトメガロウイルスは、ヒトヘルペスウイルスの一種であり、日和見感染症の原因となる。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問203
骨粗しょう症とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨の強度は、主に骨量(骨密度)に依存する。
 b 男性は、女性よりも骨粗しょう症を発症しやすい。
 c 骨粗しょう症の骨折好発部位は、椎骨と大腿骨頸部である。
 d 骨粗しょう症の治療には、ビスホスホネート製剤が有効である。
 e 閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲン製剤は用いられない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問204
抗菌薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リファンピシン投与により、尿、汗、涙液が燈赤色に着色する。
 b スパルフロキサシンは、光線過敏症を起こすことがある。
 c アンピシリン水和物は、飲酒によりジスルフィラム様作用を現すことが多い。
 d バンコマイシン塩酸塩は、red neck(redman)症候群を起こすことがある。
 e エリスロマイシンステアリン酸塩には、併用禁忌薬はない。

    a  b  c  d  e
  1 正 正 誤 正 誤 
  2 誤 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 正 正 誤 誤 誤 
  5 誤 誤 正 正 正 

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問205
薬物とその禁忌となる疾患との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a シルデナフィルクエン酸塩 --------------------- 気管支喘息
 b エルゴタミン酒石酸塩 -------------------------- 狭心症
 c メトプロロール酒石酸塩 ------------------------ 頻脈性不整脈
 d ベザフィブラート --------------------------------腎不全
 e エストラジオール -------------------------------- 肺塞栓症

    a  b  c  d  e
  1 正 誤 正 正 誤 
  2 正 正 誤 誤 誤 
  3 正 誤 誤 正 正 
  4 誤 正 正 誤 正 
  5 誤 正 誤 正 正 

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問206
糖尿病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 糖尿病合併症の発症に、タンパク質の糖化反応やポリオール経路活性の亢進が関与している。
 b 糖尿病性腎症では、はじめに血清クレアチニン値が上昇し、その後にタンパク尿が生じる。
 c 糖尿病性腎症の発症や進展を防止するには、アンギオテンシン変換酵素阻害薬の使用が推奨される。
 d 2型糖尿病の薬物治療を開始する指標として、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値、空腹時血糖値及び食後2時間血糖値がある。
 e 糖尿病の血清脂質管理において、低比重リポタンパク質コレステロール(LDL-C)値は有用な指標ではない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問207
子宮癌とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 日本では、子宮体癌の発症が増加している。
 b 子宮頸癌では腺癌が多く、子宮体癌では扁平上皮癌が多い。
 c 子宮頸癌の発症には、ヒトパピローマウイルスが関与する場合が多い。
 d 子宮頸癌の治療の主体は、手術療法と放射線療法である。
 e 子宮体癌治療の第一選択は、化学療法である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問208
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 喫煙が原因であり、大気汚染や感染は原因とはならない。
 b 気道の病変による気流制限が特徴的であるが、肺気腫は認められない。
 c 安定期の第一選択薬は気管支拡張薬で、全身性の副作用回避のため、吸入剤が推奨される。
 d インフルエンザワクチン接種は、危険因子への暴露回避のため、推奨される。
 e 薬物療法以外の治療法に、酸素療法、呼吸リハビリテーション及び栄養療法がある。

    a  b  c  d  e
  1 誤 誤 正 正 正 
  2 正 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 誤 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 誤 
  5 誤 誤 正 誤 正 

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問209
耳鼻咽喉疾患とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 副鼻腔洞内の細菌感染による急性炎症が急性副鼻腔炎であり、いわゆる蓄膿症とよばれる。
 b 急性副鼻腔炎の主な起炎菌は、インフルエンザ菌、肺炎球菌及びブドウ球菌である。
 c 急性副鼻腔炎が、かぜ症候群に続発することはまれである。
 d 副鼻腔炎の局所治療では、抗生物質と副腎皮質ステロイド性薬とを混合したネブライザーを使用する。
 e 扁桃炎とは、ワルダイエル咽頭輪に属するリンパ組織の炎症である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問210
高齢者とその薬物療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血漿アルブミン濃度及びα1酸性糖タンパク質濃度が低下していることが多い。
 b 一般に腎機能が低下しているので、腎排泄型薬物の投与には注意が必要である。
 c 体脂肪率が増加し,脂溶性薬物の分布容積が大きくなることが多い。
 d 血中濃度の消失半減期が長い薬物ほど、高齢者に安全に使用できる。
 e ベンゾジアゼピン系薬に対する感受性が高くなるので、投与量に注意が必要である。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、e)  5 (c、d、e)

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問211
調剤の過誤防止に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 装置びんへの散剤の充填は、複数の薬剤師で確認して行う。
 b 電子天秤の水平確認とゼロ点調節は、1年に1度正確に行えば毎日確認する必要はない。
 c 一処方中の複数の散剤を秤量する場合は、薬品名の五十音順に秤量する。
 d 視覚的類似性と聴覚的類似性に注意して医薬品を配置する。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 誤 正 
  3 誤 正 正 誤 
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 誤 誤 正

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問212
処方オーダリングシステムを導入することで、新たに起こりうる問題点に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 散剤が処方された場合に、分量が成分量なのか製剤量なのかを明確に判断できない。
 b 医薬品名を検索する際に、名称の類似した医薬品がー覧表示されるため、別のものを選択してしまう。
 c 処方せんにおける必要事項の記載が不備であったり、記載内容の判読が困難な事例が増える。
 d 前回処方と同じ内容の処方を容易に作成できるため、不要な医薬品を継続して処方してしまう。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問213
癌疼痛治療法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者にとってできる限り簡便で、維持・管理がしやすい投与経路を優先的に選択する。
 b 薬剤は疼痛効果が途切れることのないように定期的に投与する。
 c WHO方式3段階癌疼痛治療ラダーの第1段階では、非ステロイド性抗炎症薬かペンタゾシンのいずれかの薬剤が用いられる。
 d 疼痛治療のためにオピオイド製剤を定期的に投与すると薬物依存に陥る。
 e 疼痛治療を優先させるため、薬剤による副作用は極力我慢するよう説明する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)

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問214
チーム医療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局が他の医療機関と医療情報を共有し、経営的にも一体化して患者のQOL向上を目指すことが地域のチーム医療である。
 b 医療機関が患者に対して特定の保険薬局を指定することが、地域におけるチーム医療に重要である。
 c 薬局が病院・診療所、訪問看護ステーションと連携し、薬剤師が薬の専門家として在宅医療を行うことが地域のチーム医療の一つとなる。
 d かかりつけ薬局では、処方せん医薬品のみでなく一般用医薬品を含めた薬歴管理が必要である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問215
医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 治験薬の化学名又は識別記号は治験薬概要書には必須である。
 b 治験依頼者は治験薬の容器に、予定される用法・用量を記載しなければならない。
 c 治験施設支援機関(SMO)から派遣の治験コーディネーター(CRC)も守秘義務が課せられる。
 d 治験実施医療機関の長は、治験に係わる審議及び採決に参加しなければならない。
 e 治験薬は、治験審査委員会で審査が終了すれば、治験の契約が締結される前でも交付できる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、e)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問216
前日よりインフルエンザ様症状を呈した14歳の男子(体重42 kg、血清クレアチニン0.9 mg/dL)に対し、次の処方が出された。処方医に対する薬剤師の対応について、正しいものの組合せはどれか。
処方
オセルタミビルリン酸塩カプセル 75 mg(オセルタミビルとして) 2カプセル
           1日2回  朝・夕食後   14日分
アスピリン・ダイアルミネート錠 330 mg 2錠
    発熱時頓用  1日2回まで        5回分

 a オセルタミビルの分量を1カプセルに変更を求める。
 b オセルタミビルの投与日数を5日分に変更を求める。
 c アスピリンの使用中止もしくは他剤への変更を求める。
 d アスピリンの1回量を1錠に変更を求める。
 e アスピリンの頓用を食後投与に変更を求める。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (a、e)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (b、e)

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問217
医療用医薬品添付文書に記載されている用量の上限(制限量)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a グリベンクラミドの1日最高投与量は 25 mgとする。
 b グリクラジドは1日 400 mgを超えないものとする。
 c メトホルミン塩酸塩の1日最高投与量は 750 mgとする。
 d エチゾラムは高齢者には1日 1.5 mgまでとする。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 誤 
  2 誤 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正 
  4 正 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 正 

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問218
精神科・神経科系疾患患者(男性、63歳)に対する処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
処方

(1) ハロペリドール錠 1 mg            3錠
  トリヘキシフェニジル塩酸塩錠 2 mg       3錠
     1日3回  毎食後           14日分
(2) センノシド錠 12 mg              2錠
     1日1回  就寝前          14日分

 a パーキンソン病治療のための処方である。
 b トリヘキシフェニジル塩酸塩は、ハロペリドールによる薬剤性錐体外路障害の治療目的で処方されている。
 c トリヘキシフェニジル塩酸塩をレボドパに変更して処方することも可能である。
 d センノシドは併用薬による便秘に対して処方されている。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 誤 誤 誤 正

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問219
炭酸水素ナトリウムと配合不適のため、組合せ散剤とすべき医薬品について、正しいものの組合せはどれか。

 a アスピリン
 b ジアスターゼ
 c イソニアジド
 d フェノバルビタール
 e アスコルビン酸

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問220
内服薬の処方について、禁忌のため疑義照会が必要とされる正しいものの組合せはどれか。

 a 前立腺肥大症の患者に対して、メチレンジサリチル酸プロメタジンを含有する感冒用配合剤が処方された。
 b インスリン製剤で十分な血糖降下作用が得られない患者に対して、ボグリボースが処方された。
 c ネフローゼ症候群の患者に対して、シクロスポリンが処方された。
 d 気管支喘息のある患者に対して、プロプラノロール塩酸塩が処方された。
 e 消化性潰瘍のある患者に対して、インドメタシンが処方された。

  1 (a、b、c)  2 (a、c、e)  3 (a、d、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問221
39歳、関節リウマチの女性患者に対する処方の鑑査に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
処方1 エトドラク錠 200 mg        2錠
  サラゾスルファピリジン腸溶錠 500 mg  2錠
     1日2回 朝・夕食後        28日分

処方2 ミソプロストール錠 200μg    4錠
     1日4回 朝・昼・夕食後・就寝前   28日分

処方3 メトトレキサートカプセル 2 mg   2カプセル
     1日2回 朝・夕食後        28日分

 a エトドラクは、この疾患に適応がないので疑義照会する。
 b サラゾスルファピリジンは、この疾患に対する分量としては多すぎるので疑義照会する。
 c ミソプロストールは、流産の報告があるので妊娠の有無を確認する。
 d メトトレキサートは、この疾患に対する用法・用量と異なるので疑義照会する。
 e この疾患に対しては、メトトレキサート・ホリナート救援療法を行うべきであり疑義照会する。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問222
毒薬・劇薬の取扱いに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 医薬品製造販売業者は、毒薬を譲渡する場合、譲受人から品名、数量、使用の目的、譲渡の年月日並びに譲受人の氏名、住所及び職業が記載され、署名もしくは記名と押印がされた文書の交付を受けなければいけない。
 b 薬剤師や薬局開設者など常時取引関係を有するものに対しては、譲渡手続きに係る文書の交付を省略できる。
 c 電子記録媒体は記名と押印ができないため、必要事項が記載され一定の条件を満たしていても、譲渡手続きに係る文書に代えることはできない。
 d 毒薬・劇薬は他の物と区別して貯蔵・陳列し、さらに毒薬は鍵をかけて貯蔵・陳列をしなければならない。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 正
  3 誤 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤

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問223
調剤上0.1 g以下の秤量を要する散剤を迅速正確に秤量するために希釈散を使用するが、通常 0.1 %(1 mg/g)の希釈散として用いられる医薬品のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a フェニトイン
 b コデインリン酸塩水和物
 c ジゴキシン
 d ベタメタゾン
 e ロートエキス

  1 (a、b)  2 (a、e)  3(b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問224
麻薬の処方、調剤及び管理に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 病院の麻薬管理者として、薬剤師を登録した。
 b 使用不可能になった麻薬を廃棄した後、麻薬管理者に報告した。
 c 麻薬処方せんにより、外来患者にモルヒネ塩酸塩注射液アンプル(10 mg/mL)を直接交付した。
 d モルヒネ硫酸塩徐放錠の初回処方時に28日分を処方した。
 e 経皮吸収型製剤であるフェンタニルを72時間ごとに貼り替えるように説明した。

  1 (a、b)  2 (a、e)  3 (b、c)  4 (c、d)  5 (d、e)

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問225
以下の注射薬と内服薬が併用された場合、薬物間相互作用が問題となる組合せはどれか。

   注射薬                  内服薬
 a フルコナゾール             トリアゾラム
 b アシクロビル              フェニトイン
 c フルルビプロフェン アキセチル     ノルフロキサシン
 d パニペネム・ベタミプロン        バルプロ酸ナトリウム
 e アミカシン硫酸塩            小柴胡湯

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問226
経口摂取が不可能な患者に中心静脈から、50 %(A)及び20 %(B)ブドウ糖注射液を用いて、熱量として1,500 kcalを投与したい。A、Bを合わせた液量は900 mLとする。A及びBの液量について、正しいものの組合せはどれか。ただし、糖質1 gは4 kcalとする。

     A        B
 1  350 mL     550 mL
 2  450 mL     450 mL
 3  550 mL     350 mL
 4  650 mL     250 mL
 5  750 mL     150 mL

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問227
輸液の種類に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 市販の高力ロリー輸液には、「糖質と電解質」や「糖質、アミノ酸と電解質」が配合された製剤がある。
 b 低張性電解質輸液剤は臨床的に使用頻度が高い輸液であり、用途に応じて4種類に分類される。
 c 糖質輸液の糖質には、ブドウ糖、果糖、D -マンニトール、キシリトールが利用される。
 d 脂肪輸液は長鎖脂肪酸主体の大豆油を基本とした製剤であり、熱量補給や必須脂肪酸補給に用いられる。
 e 等張性電解質輸液剤は細胞内液の補充に用いられ、生理食塩液や乳酸リンゲル液(ハルトマン液)などがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問228
次の薬物の重大な副作用及びその主な初期症状に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

   薬物           重大な副作用      主な初期症状
 a イホスファミド      出血性膀胱炎     排尿痛、残尿感、頻尿、血尿
 b ブホルミン塩酸塩     代謝性アルカローシス 腹痛、下痢、嘔気、呼吸亢進
 c カプトプリル       血管浮腫       顔面・舌・咽頭の腫脹、呼吸困難
 d インターフェロンアルファ 抑うつ、自殺企図   不眠、不安、焦燥
 e 小柴胡湯         間質性腎炎      乏尿、血尿、尿タンパク

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問229
点眼剤の使用方法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 2種類以上の点眼剤を併用する場合、点眼の問隔は1分以内とする。
 b 点眼剤と眼軟膏を併用する場合は、点眼剤を先に点眼する。
 c 点眼剤を点眼後は、まばたきをして眼内全体に薬液を浸透させる。
 d アドレナリンβ1受容体遮断薬を点眼後は、眼を閉じ涙嚢部を圧迫する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問230
Problem Oriented System(POS)に基づくSOAP方式による薬剤管理指導記録の作成に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者インタビューの際に、健康食品の継続の可否について質問を受けたのでsubjective dataとして記載した。
 b 患者を訪床した際に、「薬を飲んで2時間位したらふらつき感を覚えることがある」との訴えがあったので、objective dataとして記載した。
 c 受け持ちの糖尿病患者のカルテから糖化ヘモグロビン(HbA1c)値の推移を収集し、assessmentとして記載した。
 d 血清尿酸値のコントロールを目的としてベンズブロマロンが処方されたので、薬の効果や副作用の初期症状の説明をplanとして記載した。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問231
下記に示す薬物と緊急安全性情報として注意喚起された副作用に関する対応のうち、正しいものの組合せはどれか。

    <薬物>           <副作用>
 a オランザピン ------------------------ 低血糖
 b ゲフィチニブ ----------------------- 急性肺障害、間質性肺炎
 c エダラボン -------------------------- 急性腎不全
 d ガチフロキサシン水和物 ---------- 劇症肝炎
 e チクロピジン塩酸塩 --------------- 血栓性血小板減少性紫斑病

  1 (a、b、d)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)

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問232
60歳以上の高血圧症患者における心不全の発症に対して、利尿薬を用いた降圧療法を行った場合の予防効果を、追跡期間5年間のランダム化比較試験により検討した結果は以下のとおりであった。

          患者数       心不全の発症
                   あり      なし
 プラセボ群  1,000例      100例     900例
 実薬群    1,000例      50例     950例

この臨床試験における、相対リスク減少率(relative risk reduction:RRR)と治療必要数(number needed to treat:NNT)として、正しいものの組合せはどれか。

    RRT     NNT
 1  0.5      2
 2  0.5     20
 3  0.47     2
 4  0.47    20
 5  0.05     2
 6  0.05    20

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問233
急性心筋梗塞発症後の患者を対象にして、心血管系疾患による死亡に対するアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の予防効果を評価するためにメタアナリシスを行った。その結果、対照群に対するACE阻害薬群の心血管疾患による死亡のオッズ比は0.82(95 %信頼区間:0.69 - 0.97)であった。これに対する考察として、正しいものの組合せはどれか。

 a オッズ比が0.82と1に近い値であるため、両群間で心血管系疾患による死亡リスクに有意な差はみられない。
 b オッズ比が1未満であるため、ACE阻害薬には心血管疾患による死亡リスクを減少させる傾向がある。
 c オッズ比の95 %信頼区間に0.28の幅があるため、ACE阻害薬は心血管系疾患による死亡リスクを有意に減少させていない。
 d オッズ比の95 %信頼区間が1をはさんでいないため、このメタアナリシスは有意な結果を与えている。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問234
向精神薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 向精神薬は、乱用の危険性などにより第一種から第三種までに分類されている。
 b セコバルビタールナトリウムとブプレノルフィン塩酸塩は、第一種に該当する。
 c ペンタゾシン錠には、その成分を注射投与しても効果のないように、ナロキソン塩酸塩が添加されている。
 d 120個以上の錠剤の盗難、紛失が判明した場合、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
 e 第一種の向精神薬を譲り受け、譲り渡し又は廃棄したときは、記録を20年間保存しなければならない。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、e)  3 (a、c、d)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問235
生物学的製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 生物学的製剤基準に収載されている製剤は、ワクチン、トキソイド、抗毒素製剤、インターフェロン製剤及び血液製剤である。
 b ワクチンとは、感染症予防の目的でヒトや動物を能動免疫する抗原の総称である。
 c ワクチンには、注射製剤はあるが経口製剤はない。
 d 乾燥BCGワクチンは、用時溶解して用いる注射剤で、静脈注射により結核の予防に使用する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

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問236
放射性医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 放射性医薬品は、放射性医薬品基準に規定されるとともに、すべて日本薬局方に収載されている。
 b 過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc)注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に用いられる。
 c 塩化インジウム(核種:111In)注射液は、副甲状腺疾患の診断に用いられる。
 d ヨウ化ナトリウム(核種:131I)カプセルは、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療に用いられる。
 e 塩化タリウム(核種:201Tl)注射液は、心筋シンチグラフィーによる心臓疾患の診断に使用される。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

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問237
血液製剤の取扱いに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬局や医療施設の管理者は特定生物由来製品管理簿を作成し、少なくとも20年間保存しなければならない。
 b 人血清アルブミン製剤は室温で保存可能であり、その有効期間は検定合格の日から2年である。
 c 人血清アルブミン製剤は、原料となる血液の採血国及び献血・非献血の区別を表示することが義務づけられている。
 d 血小板製剤の有効期間は、凍結保管しておけば採血後1年間である。
 e 輸血後の移植片細胞対宿主病(GVHD)の予防対策として、輸血用血液に紫外線照射を行う。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、e)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

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問238

問238〜240
50歳男性、身長160 cm、体重68 kg、定期健診で高血圧を指摘され1年以上前から治療を行っている。定期受診後、薬剤師が患者面談を行った。

処方
処方1  ビソプロロールフマル酸塩錠 5 mg   1錠
      1日1回 朝食後 60日分 
処方2  フルニトラゼパム錠 1 mg       1錠
      1日1回 就寝前 14日分
処方3  ファモチジン錠 20 mg        1錠
      1日1回 就寝前 60日分
検査値:
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)26 IU/L、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)34 IU/L、γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GTP)102 IU/L、尿素窒素(BUN)20 mg/dL、血清クレアチニン(Scr)0.85 mg/dL、血清総コレステロール(TC)260 mg/dL、血清トリグリセリド(TG)252 mg/dL
血圧 : 135 mmHg/85 mmHg、心拍数 : 80/分
現病歴 : 頭痛、腰痛、不眠症、高血圧(時々、頻脈)、逆流性食道炎
嗜好品 : 喫煙なし、ビール大ビン 2本/日
OTC薬 : なし
アレルギー歴、副作用歴 : なし
健康食品 : 時々摂取

問238
患者及び処方についての解説に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 患者は高血圧症で頻脈があるため、アドレナリンβ1受容体遮断薬のビソプロロールフマル酸塩を服用している。
 b 不眠は血圧コントロール不良の一因となるため、フルニトラゼパムが処方されている。
 c ヒスタミンH2受容体遮断薬のファモチジンは、過量である。
 d フルニトラゼパムは向精神薬であるため14日分の処方となっている。
 e ビソプロロールフマル酸塩がフルニトラゼパムの代謝を阻害し、薬効が強く現れる可能性がある。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)

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問239
患者データに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血圧はほぼコントロールされているが、境界域にあるので、注意する必要がある。
 b BUNが高値を示しているので、肝機能障害が疑われる。
 c γ-GTPが高値であるのは飲酒による可能性がある。
 d TCやTGが高値のため、食事に気をつけ、休重を減らすように指導が必要である。
 e 腎機能障害があるため、服薬を一時中止する必要がある。

  1 (a、b、e)  2 (a、c、d)  3 (a、c、e)
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)

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問240
服薬指導に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 自動車の運転等、危険を伴う機械の操作を行わないよう指導した。
 b 睡眠薬はお酒と一緒に飲むと中枢抑制作用が強くなるので、併用しないよう指導した。
 c 全身倦怠感や皮下出血を認めた場合には、ファモチジンの副作用の可能性があるので医師に相談するように指導した。
 d セント・ジョーンズ・ワート(西洋オトギリソウ)はシトクロムP450(CYP3A4)を阻害してファモチジンの血中濃度を高くするので、摂取を避けるように指導した。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 正 正 正 誤

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