第92回薬剤師国家試験(平成19年3月)

       基礎薬学 I(問1〜問60)


問1

次の構造は、医薬品に含まれる基本構造である。その構造と各称について、正しいものの組合せはどれか。

      a      b     c      d       e
  1 カテコール  セファム  プリン   チアゾール  ピロリジン
  2 ヒドロキノン ペナム   プリン   オキサゾール ピロリジン
  3 カテコール  セファム  ピリミジン オキサゾール ピロリジン
  4 ヒドロキノン ペナム   ピリミジン オキサゾール ピペリジン
  5 カテコール  セファム  プリン   チアゾール  ピペリジン

<解答>へ・  <解説>へ


問2
次の化合物又は化学種における、第二周期元素と水素原子との結合角の大小について、正しいものの組合せはどれか。

 a アンモニア    > 水
 b ボラン      > アンモニア
 c メタン      > メチルカチオン
 d メチルアニオン  > メチルラジカル

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問3
benzene、cyclohexene、cyclohexane及びその誘導体に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a benzeneの炭素原子間の距離は、cyclohexeneの二重結合の炭素原子間の距離より短い。
 b benzeneの水素化熱は、cyclohexeneの水素化熱の3倍より小さい。
 c cyclohexaneの最安定立体配座は、いす形配座である。
 d methylcyclohexaneにおいて、メチル基がアキシアル位にあるいす形配座が最も安定である。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問4
シクロアルカンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a トランス-1,2-ジメチルシクロプロパンは、シス-1,2-ジメチルシクロプロパンより大きなひずみエネルギーを持つ。
 b シクロプロパンのひずみエネルギーの大部分は、ねじれひずみに由来する。
 c シクロプロパンは、大きなひずみエネルギーのために、パラジウム触媒存在下、水素ガスと反応し、炭素-炭素結合の開裂を起こす。
 d シクロペンタンは、折れ曲がった立体配座をとり、ねじれひずみを持たない。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 誤 正 
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問5
立体異性に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a (2S,3S)-dibromobutaneと(2R-,3R)-dibromobutaneは、ジアステレオマーの関係にある。
 b (2S,3R)-dibromobutaneはアキラルである。
 c d-メントールとl-メントールをそれぞれ重クロロホルム中、同条件で1H-NMRを測定すると、異なるスペクトルを与える。
 d dl-メントールのヒドロキシ基に光学的に純粋なカルボン酸を縮合させると、ジアステレオマーの関係にある2種のエステルを与える。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問6
窒素を含む有機化合物の塩基性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 塩基性の強さはA>C>Bである。
 b 塩基性の強さはA>B>Cである。
 c 塩基性の強さはD>C>Eである。
 d 塩基性の強さはC>E>Dである。
 e 塩基性の強さはC>A>Bである。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、c)
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問7
アミン類(ア〜エ)について、以下に示す反応を行い、a〜dの結果を得た。
a〜dに対応する化合物の正しい組合せはどれか。
「反応:アミンを希塩酸に溶解し、その溶液に冷時、亜硝酸ナトリウム水溶液を加えた。」


 a N-ニトロソ化合物を生成した。
 b ガスを発生してアルコールを生成した。
 c ジアゾニウム塩を生成した。
 d C-ニトロソ化合物を生成した。

    a  b  c  d
  1 ア エ ウ イ
  2 イ ウ エ ア
  3 イ エ ア ウ
  4 ウ エ ア イ
  5 エ ア イ ウ

<解答>へ・  <解説>へ


問8
生体内の酸化還元に関与する物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a α-トコフェロールは構造中にカルボキシル基があり、水溶性が高い。
 b α-トコフェロールはラジカル種と反応し、α-トコフェロキシラジカル中間体を生成する。
 c グルタチオン(γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン)は、還元剤として働く。
 d グルタチオン(γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン)には分子内ジスルフィド結合がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問9
試薬a〜eをアルデヒドと適切な条件下で反応させたとき、試薬a〜eとその生成物ア〜オとの正しい組合せはどれか。

 a CH30H        ア hydrazone
 b H20          イ oxime
 c NH20H        ウ acetal
 d NH3         エ imine
 e NH2NH2        オ hydrate

    a  b   c  d  e
  1 ア エ イ ウ ア
  2 ウ オ イ エ ア 
  3 オ ウ エ イ ア 
  4 ア ウ オ エ イ 
  5 ウ オ エ ア イ 

<解答>へ・  <解説>へ


問10
無水酢酸を試薬に用いる反応IーIIIに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 反応Iの主生成物はAである。
 b 反応IIの主生成物はDである。
 c 反応IIで無水酢酸の代わりに酢酸を用いることができる。
 d 反応IIIのAlCl3はルイス塩基として作用する。
 e 反応IIIで無水酢酸の代わりに塩化アセチルを用いることができる。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、d、e)  6 (c、d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問11
ニフェジピン及びアムロジピンの構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a これらの化合物は、1,2-ジヒドロピリジン骨格をもつ。
 b アムロジピンは、ニフェジピンより水溶性が高い。
 c ニフェジピンの構造には、10個のsp2炭素が存在する。
 d アムロジピンのベンゼン環は、ニフェジピンのベンゼン環よりも電子密度が高い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問12
日本薬局方医薬品a〜cに適用する確認試験ア〜エの正しい組合せはどれか。


 ア 本品のメタノール溶液(1→5000) 5 mLに塩化鉄(III)・メタノール試液1滴を加えて振り混ぜるとき、液は暗赤色を呈する。
 イ 本品につき、白金線を用いる炎色反応試験(1)を行うとき、持続する赤色を呈する。ウ 本品0.02 gに希塩酸2 mLを加えて10分間煮沸し、冷後、水8 mLを加えた液は芳香族第一アミンの定性反応を呈する。
 エ 本品0.1 gを加熱するとき、紫色のガスを発生する。

    a  b  c
  1 ア ウ エ 
  2 ア エ ウ 
  3 イ ウ エ 
  4 イ エ ウ
  5 ウ ア イ 
  6 エ イ ア

<解答>へ・  <解説>へ


問13
次の反応式は、日本薬局方医薬品メチルベナクチジウム臭化物の合成法の一つを示したものである。この合成法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


 a 反応Aは、カルボニル基に対する求核付加反応である。
 b 反応Bは、ニトリル(シアノ基)からアミドヘの酸化反応である。
 c 反応Cの加水分解反応は、平衡反応である。
 d 反応Dは、飽和炭素上の求核置換反応である。
 e 反応Eにおいて、生成物は出発物よりも極性が低い。

    a  b  c  d  e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 正 正 正 誤 
  3 正 誤 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 誤 誤 
  5 誤 誤 誤 正 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問14
細胞膜構成成分の一つである次の化合物(Fischer投影式で示している)及びそれに関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a 本化合物は、スフィンゴリン脂質に分類される。
 b *印の炭素の立体配置はR配置である。
 c 本化合物が水中で脂質二重層を形成する際、疎水性基どうしが会合する構造をとる。
 d イオンは脂質二重層を自由に通過することができる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問15
核酸に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 2本鎖DNAの相補的な塩基対の組合せは、いずれもプリン骨格の塩基とピリミジン骨格の塩基の組合せである。
 b Sanger法によるDNA塩基配列決定は、2',3'-ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸を共存させることにより、DNAポリメラーゼによるDNA鎖伸長を停止させることを利用している。
 c DNAの糖部分はL-リボース、RNAの糖部分はL-デオキシリボースで構成されている。
 d RNAはヌクレオチドの5'-リン酸と他のヌクレオチドの2'-ヒドロキシ基が、リン酸ジエステル結合を形成している。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 誤 誤 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問16
沸点及び融点に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a CH3CH20Hが異性体のCH30CH3よりも沸点が高いのは、分子間水素結合に起因する。
 b CH3(CH2)3CH3が異性体の(CH3)4Cよりも沸点が高いのは、ファンデルワールス力に起因する。
 c 硫黄(イオウ)原子は酸素原子より電気陰性度が大きいため、H2SはH20より沸点が高い。
 d ο-ニトロフェノールは分子内水素結合を形成し、p-ニトロフェノールは分子間水素結合による会合体を形成するため、ο-ニトロフェノールの方が融点は高い。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問17
粘性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ニュートン流動では、ずり応力(S)、ずり速度(D)、粘度(η)の間にはS=ηDの関係が成立する。
 b 純液体では、一般に温度が高いほど粘度は大きい。
 c 準粘性流動では、ずり応力が増加すると粘度が減少する。
 d ニュートン流動の代表的なものに、ダイラタント流動とチキソトロピーがある。
 e ウベローデ型粘度計などの毛細管粘度計は、ニュートン流体の粘度測定に用いられる。

  1 (a、b、d)  2 (a、b、e)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (c、d、e)


<解答>へ・  <解説>へ


問18
二酸化炭素の状態図に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。




 a 曲線ATは融解曲線で、曲線BTは昇華曲線である。
 b 点Tでは、固相、液相、気相が共存し、自由度は0である。
 c 臨界点C以上の圧力及び温度の状態では超臨界流体として存在する。
 d 液相と固相が平衡状態にある系に圧力をかけると融解する。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 正 誤 誤 正
  5 誤 誤 正 誤


<解答>へ・  <解説>へ


問19
ある弱塩基B(Kb=5.0×10-5)を水に溶解し、1.0×10-3 mol/Lの溶液を調製した。この溶液のpHに関する文章の[  ]の中に入れるべき数値と字句の正しい組合せはどれか。
弱塩基Bの水溶液中での解離は式(1)、水の自己解離は式(2)で表される。


水の自己解離を無視すればこの溶液のpHは約[ a ]となる。しかし、この溶液のような希薄溶液では、水の自己解離を無視できないため、この溶液のpHは水の自己解離を無視した場合よりも、[ b ]い値となる。ただし、水のイオン積KW = 1.0×10-14、log2 = 0.30とせよ。

     a  b
  1  9  高
  2  10  高
  3  11  高
  4  9  低
  5  10  低
  6  11  低

<解答>へ・  <解説>へ


問20
界面に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 極性が小さく分子間力が弱い液体ほど、空気と液体の界面に働く表面張力は大きい。
 b 界面張力は、単位面積の界面をつくるのに要する仕事量である。
 c 界面活性剤は、界面張力を上昇させる作用をもつ。
 d 界面活性剤は、水中あるいは油中で、ミセル、ベシクルあるいは逆ミセルを形成する。
 e 表面張力の測定法として、毛管上昇法などがある。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、d、e)  5 (c、d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問21
物質Xが物質Yへと変化する反応が二次反応速度式に従うとする。この反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 反応速度はXの濃度とYの濃度との積に比例する。
 b 反応温度が一定のとき、Xの半減期はXの初濃度に逆比例する。
 c 反応速度定数kの次元は(時間)-1である。
 d Xの濃度の逆数は時間とともに直線的に増加する。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 誤 
  2 誤 正 正 誤 
  3 誤 正 誤 正 
  4 正 誤 誤 正 
  5 正 正 誤 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問22
アレニウスの式における分解反応速度定数kと絶対温度Tの関係は、
      = Ae -Ea/RT
で表される(A: 定数、Ea: 活性化エネルギー、R: 気体定数)。
これに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a kは温度の上昇とともに指数関数的に減少する。
 b アレニウスプロット(縦軸にlnk、横軸に1/Tをプロット)をすると右下がりの直線となり、その傾きがEaの値である。
 c 定数Aはアレニウスプロットのy切片より求めることができ、kと同じ単位をもつ。
 d 一般にEaの値が大きいと分解速度は小さい。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問23
放射能及び放射性核種に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 放射性核種の半減期は、崩壊定数に比例する。
 b 14Cはβ-線を放出して崩壊し、その半減期は5,000年以上である。
 c GM計数管は、一般にα線量の測定に用いられる。
 d 液体シンチレーションカウンターは、3Hなどが放出する低エネルギーβ-線の放射線量の測定に用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問24
蛍光分析法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 蛍光スペクトルは、一定波長の励起光を試料溶液に照射して生じる放射光(発光)について、横軸に波長、縦軸に強度で表される。
 b 蛍光の波長は、通常、励起光の波長より長い。
 c 蛍光強度は、試料溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に反比例する。
 d 蛍光強度は、通常、測定温度が高いほど大きくなる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問25
ガスクロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a カラム効率は理論段数(N)で表すことができ、Nの値が小さいほどカラム効率は良い。
 b 試料の熱安定性や揮発性を高める目的で、トリメチルシリル化などの誘導体化が行われることがある。
 c 分離を効果的に行う目的で、カラム温度を一定速度で上昇させることがある。
 d 水素炎イオン化検出器は、ほとんどすべての無機及び有機化合物を検出できる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問26
固定相としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル、移動相としてメタノールと水の混液を用いて、芳香族化合物の混合物(アントラセン、ナフタレン、ベンゼン)の分離を液体クロマトグラフィーにより行った。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アントラセン、ナフタレン、ベンゼンの順に溶出する。
 b 移動相のメタノールの含量を増やすと、芳香族化合物の質量分布比(k)は小さくなる。
 c カラム温度を上げると、芳香族化合物のkは小さくなる。
 d 移動相に0.1 vol%の酢酸を加えても、芳香族化合物のkはほとんど変わらない。

    a  b  c  d
  1 正 正 誤 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 正 正

<解答>へ・  <解説>へ


問27
キャピラリー電気泳動法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 電気的に中性な物質の相互の分離は不可能である。
 b タンパク質や核酸などの生体高分子の分離に用いられる。
 c 検出器として紫外可視吸光光度計や蛍光光度計が用いられる。
 d pH 7の電解質溶液を満たしたフューズドシリカ(fused silica)製の毛細管を用いて泳動を行う場合、毛細管内部の溶液は陰極から陽極に向かって移動する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問28
溶媒抽出法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 水溶液中の目的成分を有機相に抽出するための有機溶媒として、メタノールやアセトニトリルが適している。
 b 水溶液中の目的成分が酸性物質である場合、この水溶液をアルカリ性にすれば有機溶媒で抽出されやすくなる。
 c 水溶液中の目的成分を有機相に効率的に抽出するために、塩化ナトリウムなどの無機塩を水相に飽和濃度まで添加することがある。
 d 水溶液中の目的成分の有機溶媒への抽出率は、用いる有機溶媒の体積には影響されない。
 e 水溶液中の目的成分を一定量の有機溶媒で抽出する場合、一度で抽出するより抽出回数を増やした方が抽出効率は高くなる。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、c)
  4 (b、d)  5 (c、e)  6 (d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問29
日本薬局方アスコルビン酸の定量法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 「本品を乾燥し、その約0.2 gを精密に量り、メタリン酸溶液(1→50)50 mLに溶かし、0.05 mol/Lヨウ素液で滴定する」

 a ここで「精密に量る」とは、指示された数値の質量をそのけた数まで量ることを意味する。
 b メタリン酸は、アスコルビン酸の安定化のために加えられる。
 c アスコルビン酸は、この滴定の反応によってデヒドロアスコルビン酸となる。
 d 指示薬として、エリオクロムブラックT・塩化ナトリウム指示薬が用いられる。

    a  b  c  d
  1 誤 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問30
日本薬局方医薬品アスピリン、アセトアミノフェン、サリチル酸メチル及びパラオキシ安息香酸メチルの構造式と1H-NMRスペクトル(a〜d)について、正しいものの組合せはどれか。各スペクトルは重水素化溶媒dimethylsulfoxided6中で測定しているが、測定溶媒に基づくシグナルは除いてある。各スペクトル中の枠内は拡大スペクトルを示し、拡大領域以外のピークはすべてシングレット(一重線)である。





  アスピリン  アセトアミノフェン サリチル酸メチル パラオキシ安息香酸メチル
 1   a     c         b          d
 2   a     d         b          c
 3   b     c         a          d
 4   b     d         a          c
 5   c     b         a          d

<解答>へ・  <解説>へ


問31
下の図は1〜6に示したいずれかの化合物の質量スペクトル(EI-MS)である。また、この化合物は赤外吸収スペクトルで、波数1685 cm-1付近に強い吸収を示した。これらの情報に該当する化合物はどれか。



<解答>へ・  <解説>へ


問32
日本薬局方クロロブタノール(C4H7Cl3O: 177.46)の定量法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


本品約0.1 gを精密に量り、200 mLの三角フラスコに入れ、エタノール(95) 10 mLに溶かし、水酸化ナトリウム試液10 mLを加え、還流冷却器を付けて10分間煮沸する。冷後、希硝酸40 mL及び正確に0.1 mol/L硝酸銀液25 mLを加え、よく振り混ぜ、ニトロベンゼン3 mLを加え、沈殿が固まるまで激しく振り混ぜた後、過量の硝酸銀を0.1 mol/Lチオシアン酸アンモニウム液で滴定する(指示薬:硫酸アンモニウム鉄(III)試液2 mL)。同様の方法で空試験を行う。

 a 下線部の反応により、塩素(Cl2)が生成する。
 b ニトロベンゼンを加えるのは、硝酸銀との反応により生成した沈殿とチオシアン酸アンモニウムとの反応を防ぐためである。
 c 空試験の方が、本試験よりチオシアン酸アンモニウム液の滴加量は少ない。
 d 0.1 mol/Lの硝酸銀液1 mLはクロロブタノールの5.915 mgに相当する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問33
紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 紫外部測定には重水素放電管が、可視部測定にはキセノンランプが光源として用いられる。
 b 吸収スペクトルの縦軸(吸光度)は電子遷移が起こる確率、横軸(波長)は、その遷移が起こるエネルギーの大きさを示す。
 c 吸収スペクトルが幅広い吸収帯となるのは、分子の電子エネルギー変化に加え、振動エネルギーと回転エネルギーの変化も反映されるからである。
 d 光路長を1 cm、濃度を1 vol%の溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・ <解説>へ


問34
イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ラジオイムノアッセイ(RIA)は抗原抗体反応を利用して物質を定量する方法であり、標識するために放射性同位元素を用いる。
 b RIAでタンパク質は定量できるが、ステロイドホルモンや薬物などの低分子化合物は定量できない。
 c エンザイムイムノアッセイ(EIA)は、酵素などを標識として用いる。
 d ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)では、ハプテン、抗原又は抗体を固定化した固相が用いられる。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 正 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 誤 正 正

<解答>へ・  <解説>へ


問35
物理的診断法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a CT(computed tomography)スキャン法では、X線やポジトロン(陽電子)が使用される。
 b PET(positron emission tomography)では、11Cなどの核種から放出されたポジトロンを直接検出している。
 c X線造影剤に利用される硫酸バリウムでは、バリウム原子が照射X線エネルギーを効率的に吸収する。
 d 脂肪組織の方が血液よりX線吸収値が大きい。
 e X線撮影の二重造影法では、空気あるいは炭酸ガスで硫酸バリウムの吸収を高めている。

  1 (a、c)  2 (a、d)  3 (b、d)
  4 (b、e)  5 (c、d)  6 (c、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問36
構造式(ア〜エ)で示される生薬成分に関する記述(a〜d)について、正しいものの組合せはどれか。


 a アはモノテルペンのd-camphorであり、farnesyl diphosphateから生合成される。
 b イはベンジルイソキノリンアルカロイドのpapaverineであり、dopaとtyrosineから生合成される。
 c ウはキノリンアルカロイドのquinineであり、tryptophanに由来するtryptamineとsecologaninから生合成される。
 d エはインドールアルカロイドのajmalineであり、tryptophanに由来するtryptamineとsecologaninから生合成される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問37
次の生薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a アロエは整腸、止瀉薬として用いられ、barbaloinなどのアントラキノン配糖体を含有する。
 b センソは強心薬として用いられ、強心性ステロイド成分としてbufalinなどを含有する。
 c ゲンノショウコは瀉下薬、健胃薬として用いられ、geraniinなどの縮合型タンニンを含有する。
 d センナは瀉下薬として用いられ、ジアントロン(ビスアントロン)配糖体のsennoside Aなどを含有する。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 正 正 誤
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 正 正

<解答>へ・  <解説>へ


問38
ア〜エの記述に該当する生薬a〜hについて、正しい組合せはどれか。

 ア 原植物はミカン科で、周皮を除いた樹皮が薬用とされ、ベルベリンを主要成分とする。
 イ 原植物はボタン科で、根皮が薬用とされ、ペオノールを主要成分とする。
 ウ 原植物はリンドウ科で、開花期の全草が薬用とされ、苦味配糖体のスウェルチアマリンを主要成分とする。
 エ 原植物はバラ科で、種子が薬用とされ、青酸配糖体のアミグダリンを主要成分とする。

 a オウレン
 b ボタンピ
 c キョウニン
 d センブリ
 e シャクヤク
 f オウバク
 g リュウタン
 h エイジツ

    ア イ ウ エ  
  1 a b c d  
  2 e f g h
  3 a b g c
  4 f b d c
  5 f e d h

<解答>へ・  <解説>へ


問39
糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a D-グルコースの鎖状構造とD-ガラクトースの鎖状構造はエピマーの関係にある。
 b D体とL体の区別は、糖鎖構造式におけるアルデヒド又はケト基から最も近い不斉炭素の立体配置でなされる。
 c スクロース(ショ糖)は、1分子のD-グルコースと1分子のD-フルクトースがグリコシド結合したものである。
 d 非還元糖の定量には、酸化第一銅の赤色沈殿を指標とするフェーリング反応が用いられる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問40
脂質の代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ホスホリパーゼCは、リン脂質のC2位の脂肪酸を加水分解してリゾリン脂質を生じさせる。
 b 脂肪酸は、アシル-CoAのβ酸化反応で分解される。
 c 脂肪酸は、C2単位の縮合で合成される。
 d 動物はリノール酸を合成できるので、食品から摂取する必要はない。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問41
タンパク質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 核磁気共鳴(NMR)法は、タンパク質の立体構造決定に使われている。
 b 膵臓のβ細胞で合成されるプロインスリンは、β細胞から分泌されたのち、タンパク質分解酵素によって、Cペプチドとインスリンになる。
 c シャペロンは、生体内で合成中のポリペプチド鎖の折りたたみにかかわっている。
 d 繊維状タンパク質は水に溶けやすく、その代表的なものとしてケラチンやコラーゲンがある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問42
タンパク質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒストンは、DNAに強く結合する酸性タンパク質で、メチル化やアセチル化の修飾を受ける。
 b タンパク質はそれぞれ固有の等電点を有し、一般にタンパク質がリン酸化されると等電点は影響を受ける。
 c ヘムタンパク質である酵素にヘムが存在しない場合をホロ酵素とよぶ。
 d 活性酸素を除去する働きが知られているスーパーオキシドジスムターゼは、銅や亜鉛を含むタンパク質である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問43
生体内におけるエネルギー産生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a グルコースの酸化で生じた電子は、NAD+やFADなどの補酵素に与えられ、電子伝達系に入る。
 b ミトコンドリア内膜では、酸化還元を行う種々の補因子を含む多数のタンパク質が電子伝達複合体を形成している。
 c 電子伝達の自由エネルギーにより、ミトコンドリア膜の内外にH+の電気化学的勾配が形成される。
 d ミトコンドリア内膜のATP合成酵素は、H+の電気化学的勾配を利用してATPを合成する。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 誤 誤 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問44
末梢神経系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 体性神経系は、平滑筋、心筋、腺などの効果器を支配する。
 b 神経筋接合部における伝達物質は、アセチルコリンである。
 c 交感神経節における伝達物質は、ノルアドレナリンである。
 d 副交感神経節後ニューロン終末の神経伝達物質は、アセチルコリンである。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤 
  4 誤 誤 誤 誤 
  5 誤 正 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ


問45
心臓に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 洞房結節において、心拍リズム形成に必要な興奮が発生する。
 b 心臓において興奮は、房室結節、ヒス束、左右の脚、プルキンエ線維とよばれる一連の特殊なニューロンにより伝導される。
 c 心電図において、QRS波は、心室の収縮の始まりに対応している。
 d 心臓を支配する交感神経活動が亢進すると、心拍数が増加する。

    a  b  c  d
  1 正 正 正 誤 
  2 正 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 誤 正 正 正

<解答>へ・  <解説>へ


問46
消化器系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 胃腺の壁細胞はペプシノーゲンを、主細胞は塩酸を分泌する。
 b 胃液分泌は、ガストリンとよばれる消化管ホルモンの働きで抑制される。
 c グルコースやアミノ酸は、小腸上皮細胞の管腔側細胞膜に存在する能動輸送系により吸収される。
 d 胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成され、胆汁成分として十二指腸に分泌される。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問47
泌尿器系の機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アルドステロンは、Na+再吸収を抑制し、K+分泌も抑制する。
 b バソプレシンは、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで、水の再吸収を促進する。
 c レニンは、腎臓の傍糸球体細胞で産生され、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン I に変換する。
 d アンギオテンシン I は、アンギオテンシン変換酵素によりアンギオテンシン II に変換され、近位尿細管でのNa+の再吸収を抑制する。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問48
筋肉・骨格系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 骨格筋・心筋及び平滑筋の収縮はいずれも、細胞質内のCa2+濃度変化によって制御される。
 b 骨格筋において、細胞膜の興奮はIP3(イノシトール1,4,5-トリスリン酸)によって筋小胞体に伝えられ、Ca2+の遊離が起こる。
 c 副甲状腺ホルモン(PTH)は、骨芽細胞による骨形成を促し、血漿のCa2+濃度を下げる。
 d カルシトニンは、破骨細胞による骨吸収を抑制し、血漿のCa2+濃度を下げる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問49
真菌及び原虫に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 真菌は原核細胞に属する生物である。
 b 酵母は真菌に属する生物である。
 c 原虫は多細胞真核生物である。
 d 赤痢アメーバは栄養型と嚢子型(シスト)の2形態をとる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問50
病原菌に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は、リポ多糖を含む細胞壁をもっている。
 b 梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)は、血液平板培地で培養できる。
 c ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)は、芽胞形成菌である。
 d ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)は、アンモニアを産生することにより胃酸から自らを守る。

    a  b  c  d
  1 誤 正 誤 正 
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 誤 正 正  
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 正 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問51
ウイルスに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 細菌に感染するウイルスは、ファージとよばれる。
 b ウイルスは遺伝子として、2本鎖DNAあるいは2本鎖RNAを持つ。
 c インフルエンザウイルスは、遺伝子として分節したRNAを持つ。
 d RNAを遺伝子として持つ動物ウイルスでは、逆転写酵素がコードされているものが多い。

    a  b  c  d
  1 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 
  3 誤 正 誤 誤
  4 誤 正 正 誤 
  5 正 誤 誤 正 

<解答>へ・  <解説>へ


問52
細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a リソソームは多種類の加水分解酵素を含んでいる。
 b ゴルジ体は過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。
 c ミトコンドリアは内膜と外膜の二重の膜構造をもち、内膜にはクリスタとよばれるひだ状構造がある。
 d ペルオキシソームでは、リボソームで合成されたタンパク質が糖鎖付加の修飾を受ける。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問53
遺伝情報を担う分子に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a DNAに保存された遺伝情報が複製、転写、翻訳される遺伝情報の流れをセントラルドグマとよぶ。
 b B型DNAは左巻きらせんである。
 c レトロウイルスで発見された逆転写酵素は、DNA合成酵素の1種である。
 d ゲノム上を転移するDNAを、トランスポゾンとよぶ。

    a  b  c  d
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 誤 正 誤 
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 誤 正 
  5 正 正 誤 正

<解答>へ・  <解説>へ


問54
細胞内情報伝達に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 細胞膜受容体の多くはビタミンD3などの脂溶性リガンドを結合する。
 b 脂溶性リガンドと結合した核内受容体は、転写因子として遺伝子発現を制御する。
 c 三量体Gタンパク質を介して情報伝達を行う受容体として、7回膜貫通型受容体がある。
 d 癌遺伝子産物のRasは、セリン/トレオニンキナーゼの下流に位置する代表的な低分子量Gタンパク質である。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問55
細胞膜受容体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体刺激は、三量体Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化する。
 b インスリン受容体の細胞内領域は、タンパク質のチロシン残基をリン酸化するプロテインキナーゼ活性が存在する。
 c ニコチン性アセチルコリン受容体は、陰イオンを透過させるイオンチャネルとして機能する。
 d 光受容体であるロドプシンには、3',5'-サイクリックGMP(cGMP)を分解するホスホジエステラーゼ活性がある。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ


問56
膵臓ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 膵臓ホルモンはランゲルハンス島のα(A)、β(B)及びδ(D)細胞から分泌される。
 b インスリンはβ細胞で合成され、A鎖とB鎖が1つのジスルフィド結合でつながれている。
 c インスリンは肝細胞、脂肪細胞や筋細胞などの受容体に結合し、血中のグルコースの取り込みを亢進させる。
 d グルカゴンは血糖降下時にランゲルハンス島のδ細胞から分泌され、肝細胞に作用してグリコーゲン分解を促進し、血糖を上昇させる。
 e ソマトスタチンは、ランゲルハンス島のδ細胞から分泌され、インスリン分泌を抑制する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、c、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問57
エイコサノイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a エイコサノイドは、アラキドン酸などの炭素数20の飽和脂肪酸から生成される種々の生理活性物質の総称である。
 b シクロオキシゲナーゼ又はリポキシゲナーゼの触媒作用により、アラキドン酸から様々なエイコサノイドが生合成される。
 c 代表的なエイコサノイドに、プロスタグランジン、トロンボキサン及びロイコトリエンがある。
 d エイコサノイドは、合成した細胞自身又は近接した細胞に作用する局所ホルモンとして知られている。
 e インドメタシンは、プロスタグランジン、トロンボキサン及びロイコトリエンの生合成を阻害する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、b、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問58
抗体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a IgMは初回の免疫により分泌される主要な抗体である。
 b IgEは健常人の血液中で最も濃度の低い抗体である。
 c IgGとIgMは胎盤を通過できる。
 d IgAを消化液中での分解から保護する分泌成分は、小腸上皮細胞のポリIg受容体に由来する。
 e IgMからIgAへのクラススイッチにはインターロイキン-1が関与する。

  1 (a、b、c)  2 (a、b、d)  3 (a、b、e)  
  4 (b、c、d)  5 (b、c、e)  6 (c、d、e)

<解答>へ・  <解説>へ


問59
自然免疫に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 好中球、マクロファージ、樹状細胞などに発現するToll様レセプター(TLR)は、微生物に由来する特徴的な分子構造を認識する。
 b 樹状細胞は、抗原提示能力の高い細胞であり、抗原に初めて出会うT細胞を活性化できる。
 c 補体は、抗原刺激により脾臓でつくられ、血液中に放出される多種類のタンパク質の総称である。
 d ナチュラルキラー(NK)細胞は、ウィルス感染細胞や癌細胞を攻撃するほかに、抗体依存性細胞性細胞障害(ADCC)反応のエフェクター細胞として働く。

    a  b  c  d
  1 正 誤 誤 正
  2 誤 正 正 正
  3 正 正 誤 正  
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 誤

<解答>へ・  <解説>へ


問60
アレルギーに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a I型アレルギーは、抗原特異的なIgEと結合した肥満細胞が、アレルゲンの結合により脱顆粒して起こる反応で、即時型過敏反応とよばれる。
 b II型アレルギーは、抗原と抗体による免疫複合体が組織に沈着することで起こる。
 c III型アレルギーでは、抗原と特異的に結合したIgGやIgMに、補体やエフェクター細胞が作用して細胞障害が起こる。
 d IV型アレルギーは、抗原に感作されたT細胞の分泌するサイトカインがマクロファージなどを活性化して起こる反応で、遅延型過敏症とよばれる。

  1 (a、b)  2 (a、c)  3 (a、d)
  4 (b、c)  5 (b、d)  6 (c、d)

<解答>へ・  <解説>へ