第85回薬剤師国家試験抜粋(平成12年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.薬物アレルギーに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 輪郭が鮮明な皮膚腫張は、血管浮腫である。
 b 皮膚症状が障害となって残りやすいのは、じん麻疹である。
 c 外用剤によって起こりやすいのは、接触性皮膚炎である。
 d アナフィラキシーショックの初期治療にはエピネフリンが用いられる。
 e 血液凝固の亢進がみられるのは、血小板減少症である。

  1 (a, b)   2 (a, e)    3 (b, c)
  4 (c, d)   5 (c, e)    6 (d, e)
 
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問182.以下の薬物のうち、再生不良性貧血の原因薬として報告されている薬物の正しいものの組合せはどれか。
 a ヒスタミンH2受容体遮断薬:シメチジン
 b スルホニル尿素系血糖降下薬:トルブタミド、クロルプロパミド
 c 抗結核薬:パラアミノサリチル酸カルシウム
 d ニューキノロン系抗菌薬:オフロキサシン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問183.薬物の副作用として血液障害が起こることがある。検査値が異常と判定する血球数について、正しいものの組合せはどれか。
 a 白血球数2500/μLは、白血球減少症である。
 b 好中球数2000/μLは、好中球減少症である。
 c 好中球数100/μLは、無顆粒球症である。
 d 好酸球数1000/μLは、好酸球数増加である。
 e 血小板敷15万/μLは、血小板減少症である。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, d)    3 (a, c, d)
  4 (a, d,e)    5  (b, d, e)    6 (c, d, e)
 
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問184.高齢患者の薬物療法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 血漿アルブミン濃度が低下していることが多く、塩基性薬物の場合は、非結合型薬物濃度が上昇するので、作用の増強に注意する。
 b 腎機能が低下しているので、主に腎から排泄される薬物の投与には注意が必要である。
 c 高齢者ではアドレナリンβ受容体の感受性が低下していることが多い。
 d 血中濃度の半減期が長い薬物はコンプライアンスも良く、安全に使用できる。
 e 高齢者では、ジアゼパム、塩酸モルヒネなどの中枢神経抑制薬に対する感受性が増大していることが多いので、投与量には注意が必要である。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, d)    3 (a, d, e)
  4 (b, c,d)    5  (b, c, e)   6 (c, d, e)
 
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問185.脳出血、脳梗塞に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳出血時には血圧上昇を伴うことが多く、Ca2+チャネル遮断薬が使われる。
 b 一過性脳虚血発作は脳梗塞の前駆症状である可能性があり、その予防のために塩酸チクロピジンが用いられる。
 c 脳浮腫治療薬である濃グリセリン・果糖は、再出血の予防に有用である。
 d 脳出血時に消化管出血が起こることがあり、治療にはクロモグリク酸ナトリウムが用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問186.痙れんと抗痙れん薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳腫瘍による痙れん発作には、バルプロ酸ナトリウムは無効である。
 b カルバマゼピンは、部分発作に有効な抗痙れん薬であるが、肝薬物代謝酵素の誘導を起こす。
 c 神経細胞膜を安定化するフェニトインは、もっとも広い抗痙れんスペクトラムを有する。
 d ゾニサミドは、単純部分発作、複雑部分発作そして強直間代発作に有効である。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問187.精神疾患とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a そう病治療における至適な血清リチウム濃度ほ8〜12 mEq/Lである。
 b 塩酸クロミプラミンは、主として脳内セロトニンの神経終末への取込みを阻害して受容体刺激を増強し、抗うつ効果を示す。
 c ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるトリアゾラムは、ジアゼパムより作用時間が長い。
 d 塩酸メチルフェニデートには覚せい効果があり、ナルコレプシーに使用される。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問188.骨・関節疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ビスホスホナート製剤のエチドロン酸二ナトリウムは、骨の表面に結合し、骨形成を促進する。
 b 閉経後骨粗しょう症では、主としてエストロゲン分泌低下により骨吸収が骨形成を上まわっているので、エストリオールが用いられる。
 c 変形性関節症における関節軟骨の保護薬として、ヒアルロン酸ナトリウムが用いられる。
 d 慢性関節リウマチにおける疼痛除去のために非ステロイド性抗炎症薬が投与されるが、その副作用(胃腸障害)防止のためペニシラミンが使用される。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問189.免疫疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 全身性エリテマトーデスは、非感染性の急性疾患である。
 b IgEを介する I 型反応によって引き起こされるアナフィラキシーショックでは、血管透過性が亢進している。
 c 後天性免疫不全症候群(AIDS)は、Bリンパ球がHIV感染により、減少する疾患である。
 d アトピー性皮膚炎は、乳幼児期に発症し、成長に伴い軽快することが多い。
e アレルギー性薬疹は、原因薬物が投与された後3〜4週間に生じることが多い。

  1 (a, b)   2 (a, e)    3 (b, c)
  4 (b, d)   5 (c, d)    6 (d, e)
 
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問190.狭心症の冠動脈病変の種類とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 狭心症の治療薬であるニトログリセリンは、静脈を拡張して心臓へもどる血液量を減少させ、心筋の酸素需要量を減少させる。
 b ニトログリセリン舌下錠使用後5分以上経過しても発作が消滅しない場合、急性心筋梗塞へ移行する可能性のある不安定狭心症や急性心筋梗塞の可能性が強い。
 c 労作狭心症には、冠動脈平滑筋の収縮を抑制し、冠動脈を拡張させる作用を持つCa2+チャネル遮断薬が第一選択薬として用いられる。
 d 冠動脈れん縮性(不安定)狭心症の治療には、心拍数・血圧・心筋収縮力を低下させるアドレナリンβ受容体遮断薬が用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問191.次の組合せのうち、併用により降圧薬の効果減弱が認められるものはどれか。
     降圧薬                 併用薬
 a チアジド系降圧利尿薬 ----------------- バルビツール酸誘導体
 b アドレナリンβ受容体遮断薬 ------------ 非ステロイド性抗炎症薬
 c ニフェジピン ------------------------ シメチジン
 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬 -------- インドメタシン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問192.降圧薬が禁忌とされる患者について、正しいものの組合せはどれか。
     降圧薬                禁忌の患者
 a アンギオテンシン変換酵素阻害薬 -------- 妊婦・授乳婦
 b アドレナリンα1受容体遮断薬 ---------- 代謝性アシドーシスを認める患者
 c アドレナリンβ1受容体選択性遮断薬 ----- 気管支ぜん息の患者
 d  Ca2+チャネル遮断薬 ------------------ 妊婦
 e チアジド系降圧利尿薬 ----------------- 低Na+血症、低K+血症を認める患者

  1 (a, b,c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, d)
  4 (a, d,e)    5  (b, c,d)   6 (c, d, e)
 
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問193.尿路結石に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 尿路結石は、硬質でX線透過性のものが多い。
 b プロテウス菌(変形菌)による尿路感染では、尿素が分解され尿がアルカリ性になるため、尿路結石はできにくくなる。
 c 副甲状腺機能亢進症の患者には、カルシウム結石が多い。
 d 尿をアルカリ性に保つと、尿酸結石に対する予防効果がある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問194.乳がんに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 進行性または再発性乳がんに対する治療効果の指標として、腫瘍マーカーであるCA15-3(Carbohydrate Antigen15-3)が使用される。
 b クエン酸タモキシフェンの抗がん作用は、乳がん細胞のエストロゲン受容体に競合的に結合することによる。
 c 乳がんの進行は、閉経とともに休止する。
 d 酢酸メドロキシプロゲステロンは、合成黄体ホルモンであり、乳がんに対する治療効果はない。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問195.感染性肺炎の原因菌に対する第一選択薬の組合せについて、最も適切なものはどれか。  

肺炎球菌又は、インフルエンザ桿菌

マイコプラズマ

真菌

1

アンピシリン

------

塩酸ミノサイクリン

------

アムホテリシンB

2

アンピシリン

------

アムホテリシンB

------

塩酸ミノサイクリン

3

塩酸ミノサイクリン

------

ベンジルペニシリン

------

アムホテリシンB

4

塩酸ミノサイクリン

------

アムホテリシンB

------

ベンジルペニシリン

5

アムホテリシンB

------

塩酸ミノサイクリン

------

ベンジルペニシリン

6

アムホテリシンB

------

ベンジルペニシリン

------

塩酸ミノサイクリン

 
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問196.結核に関する次の記述のうち [   ] に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 結核の初感染では、 肺の浸潤や気管支リンパ節の腫張を起こす。そのまま発症したものを一次結核といい、数年又は数十年後に発症したものを二次結核という。初感染患者の約 [ a ] %は、自覚症状を認めない。また、[ b ] 反応陽性だけでは発病の有無を判定することはできない。 
初回治療には、多剤療法が原則で、[ c ] を中心とした化学療法を [ d ] ケ月行う。

 c

1

10

----

BCG

----

リファンピシンとイソニアジド

----

3

2

30

----

ワッセルマン

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

6

3

70

----

ツベルクリン

----

リファンピシンとイソニアジド

----

9〜12

4

10

----

ツベルクリン

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

9〜

5

30

----

BCG

----

ペニシリンとストレプトマイシン

----

6

6

70

----

ツベルクリン

----

リファンピシンとイソニアジド

----

3

 
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問197.次の症例報告を読み、 [   ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 患者(31歳、女性)は、出産後に全身倦怠感、頭重感、便秘(兎糞状便塊)、左腹部痛を起こし、その後、食欲不振、不眠、そして時々水様の下痢を経験した。注腸検査では、大腸の器質的病変を認めないので、過敏性腸症候群を疑った。
 生活指導は、心理的や体質的背景となる [ a ] などを避けるように指導した。また、症状に対する治療としては、下痢には [ b ] を、便秘には [ c ] などを用いた。

    a            b              c
1 過食と運動不足 ----- 臭化メペンゾラート ------ タンニン酸アルブミン
2 過労とストレス ----- 硫酸マグネシウム -------  タンニン酸アルブミン
3 過労とストレス ----- 臭化メペンゾラート ------ 酸化マグネシウム
4 過食と運動不足 ----- 硫酸マグネシウム -------- タンニン酸アルブミン
5 過食と運動不足 ----- 臭化メベンゾラート ------ 酸化マグネシウム
 
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問198.次の症例報告を読み、以下の文章中 [   ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
 患者(37歳、女性)は、腹痛と粘血便で来院した。半年前から下痢が始まり回数が増えた。大腸の内視鏡検査では、全周性に発赤や浮腫の強い、出血しやすい粘膜が観察されたことから、活動性の潰瘍性大腸炎を疑った。
慢性持続性下血を伴う疾患の鑑別診断には、大便培養検査や口腔観察などがあり、前者では   [ a ] を、後者では [ b ] を、除外できるか否かを鑑別する。また、潰瘍性大腸炎の治療薬としては、 [ c ] や [ d ] が用いられる。

   

1

感染性腸炎

---

小腸疾患

---

フマル酸クレマスチン

---

プレドニゾロン

2

感染性腸炎

---

クローン病

---

サラゾスルファピリジン

---

プレドニゾロン

3

過敏性大腸炎

---

小腸疾患

---

フマル酸クレマスチン

---

インドメタシン

4

過敏性大腸炎

---

クローン病

---

サラゾスルファピリジン

---

ブレドニゾロン

5

感染性腸炎

---

クローン病

---

フマル酸クレマスチン

---

インドメタシン

6

過敏性大腸炎

---

小腸疾患

---

サラゾスルファピリジン

---

プレドニゾロン

 
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問199.副作用として起こる各種貧血とその原因薬物のうち、正しいものの組合せはどれか。
   貧血              原因薬物
 a 巨赤芽球性貧血 --------- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
 b 免疫性溶血性貧血 ------- 金チオリンゴ酸ナトリウム
 c 溶血性尿毒症症候群 ----- マイトマイシンC
 d 赤芽球癆ロウ ---------- テオフィリン

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問200.血小板機能の抑制機序に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 血小板放出反応を誘発するトロンボキサンA2(TXA2)の血小板内での合成は、アスピリン、オザグレルナトリウムにより抑制される。
 b アスピリンは、シクロオキシゲナーゼを阻害して血小板のTXA2合成を抑制すると同時に、血管内皮細胞のプロスタサイクリン(PGI2)産生も抑制するため、その血小板機能抑制作用は強力である。
 c アスピリンのTXA2合成抑制は、血小板が死滅するまで続く不可逆的な作用であるため、他の非ステロイド性抗炎症薬と異なり、その作用消失には8〜10日を要する。
 d 血小板内で産生されるサイクリックAMPは、細胞内遊離Ca2+濃度の増加、TXA2産生の亢進により、生理的に血小板の放出反応を抑制する。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問201.緑内障に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 眼内圧の著明な上昇が持続すれば、視神経と網膜の接合部で視神経円盤を損傷し、失明をまねく。
 b 治療薬として、副交感神経作動薬、抗コリンエステラーゼ薬、アドレナリンβ受容体遮断薬、交感神経作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬が単独、又は組合せて用いられる。
 c アドレナリンβ受容体遮断薬点眼剤の眼圧降下作用は、主に房水流出の改善によるものである。
 d 作用持続の長い抗コリンエステラーゼ薬であるヨウ化エコチオパートは、ときに副作用として白内障を生じることがある。
 e マレイン酸チモロールの点眼剤は、気管支ぜん息患者に安全に使用できる。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 正 正
  2 誤 誤 正 誤 誤  
  3 正 誤 正 誤 誤 
  4 正 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 誤 正 正 
  6 誤 正 誤 誤 正
 
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問202.耳鼻・咽喉疾患治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アズレンスルホン酸ナトリウムの徐放性挿入錠は、口腔内炎症治療薬であり、歯肉口唇移行部に挿入する。
 b 硝酸ナファゾリンの点鼻液は、その局所血管拡張作用により、上気道の充血やうっ血を改善する。
 c トリアムシノロンアセトニドの口腔内貼付錠は、アフタ性口内炎の持続性治療薬である。
 d 粘膜付着性基剤の添加されたプロピオン酸ベクロメタゾン口腔噴霧カプセルは、難治性口内炎治療薬である。
 
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問203.糖尿病に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 糖尿病の合併症である末梢神経障害に、アルドース還元酵素阻害薬は有効である。
 b 血液及び組織中における糖質濃度の上昇は、顆粒球の貧食能を高め感染に対する抵抗力を増加させる。
 c ヘモグロビンA1c(HbA1c)値の測定は、過去の1〜2ケ月の血糖の変動を知るための指標となる。
 d  α-グルコシダーゼ阻害薬は肝臓における糖新生を阻害することにより、血糖値を下げる。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問204.甲状腺に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 甲状腺のヨード摂取能は、チオシアン化物イオン(SCN-)によって亢進する。
 b 腸管から吸収された無機ヨードは、下垂体前葉から放出される甲状腺刺激ホルモンによって、甲状腺への取り込みが促進される。
 c バセドウ病(Graves病)に甲状腺腫を伴うことはまれである。
 d 甲状腺機能亢進症治療薬であるチアマゾールやプロピルチオウラシルの注意すべき副作用としては、無顆粒球症及び白血球減少症がある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問205.皮膚疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a ケトコナゾールは細菌による浅在性膿皮症に有効である。
 b かゆみの発症には、組織損傷などによって生じたヒスタミン、アセチルコリン、ブラジキニンなどが関与する。
 c 健康な表皮には、細菌、真菌が侵入できない。
 d 吉草酸ベタメタゾンの消炎作用は、プロスタグランジン産生促進による血管透過性の亢進による。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問206.ウイルス感染症の治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 抗HBs人免疫グロブリンは、医療従事者の感染事故発生後、48時間以内に投与することが望ましいが、HBs抗原陽性者には禁忌である。
 b アシクロビル注射剤を投与するときには、他剤との混注はできるだけ避け、結晶の析出に注意する。
 c インターフェロンアルファ(IFNα)は小柴胡湯と併用されることが多い。
 d ジドブジンは中枢神経系への透過性が優れており、長期単独投与で後天性免疫不全症候群(AIDS)脳症に有効である。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問207.重大な副作用の発現に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 腎障害のある患者では、ベザフィブラートにより脱力や赤褐色尿を伴う横紋筋融解症が発現しやすい。
 b 高齢者や肺に基礎疾患のある患者で、ブレオマイシンによる間質性肺炎が疑われた場合、一旦中止して再投与する。
 c カルモフールによる白質脳症の発生頻度は、肝障害又は腎障害のある患者で増加する。
 d トリアゾラムやカルバマゼピンは主としてCYP2C9で代謝される薬物であり、遺伝的に代謝速度が遅い患者では毒性が強く現れることがある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問208.医薬品の作用と副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a アルプラゾラムは、中枢神経系のγ-アミノ酪酸(GABA)受容体を遮断して、不安、緊張、うつ症状、睡眠障害などを緩解するが、連用しても薬物依存性は起こらない。
 b 塩酸アミトリプチリンは、うつ病に使用されるが、抗コリン作用による口渇が出現しやすい。
 c カリウム保持性利尿薬であるスピロノラクトンは、女性化乳房を起こすことがある。
 d 硫酸サルブタモールは、気管支ぜん息に適用されるが、連用すると手や顔のふるえが起こることがある。
 e トログリタゾンは、インスリン非依存性糖尿病患者に対して、インスリン受容体の機能を改善するが、重篤な腎障害を起こすことがある。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, c, e)
  4 (b, c,d)    5  (b, d, e)   6 (c, d, e)
 
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問209.悪性腫瘍の薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 一般的に抗悪性腫瘍薬は増殖速度が速い腫瘍ほど効果的に作用する。
 b 骨髄抑制と消化器症状は多くの抗悪性腫瘍薬に共通してみられる副作用である。
 c 作用点の異なる抗悪性腫瘍薬の併用療法が一般的である。
 d 抗菌薬と異なり抗悪性腫瘍薬には耐性が生じない。

    a b c d
  1 正 誤 正 正 
  2 正 正 正 誤
  3 誤 正 正 正 
  4 正 誤 正 誤  
  5 誤 正 誤 正 
  6 正 正 誤 正 
 
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問210.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a MRSAの耐性機構は、β-ラクタム系抗生物質に対して著しく結合性の低い細胞壁合成酵素を産生することによる。
 b 塩酸バンコマイシン(VCM)に対する細菌の耐性は短期間で消滅するため、VCMのMRSAに対する抗菌力が保持されている。
 c VCMは腸管から吸収されやすいため、腸管内感染には適用されない。
 d MRSAは、症状の無い医療従事者や患者の皮膚、鼻前庭、咽頭などでも検出されることがある。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (a, d)
  4 (b, c)   5 (b, d)    6 (c, d)
 
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問211.インフォームド・コンセント(IC)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るように努めなければならない。
 b 医療を行う際には、患者の「知る権利」を尊重して患者に情報を適切に開示・説明し、その上で患者の「自己決定権」の行使としての同意を得る。
 c 医療法にはICに関する努力義務規定がある。
 d ICにおける説明には、同意取得のための事前説明以外に、治療中の薬害防止などのための説明も含まれる。

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤 
  2 誤 正 正 誤 
  3 正 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤  
  5 正 正 正 正 
 
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問212.ヘルシンキ宣言に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 本宣言は、動物を対象とする生物医学的研究に携わる研究者に対する勧告である。
 b 医学の進歩は研究に基づくが、動物を用いた研究がその主要な部分をしめる。
 c ヒトを対象とした研究においては、被験者の福利に対する配慮よりも、科学的、社会的なことを優先させなければならない。
 d ヒトを対象とする研究は、科学的原則に従って適切に行われた基礎実験、動物実験、さらに科学的文献による知識に基づくものでなければならない。
 e ヒトを対象とする研究において、被験者はその研究の目的、方法、予想される利益と危険性及び不快さについて、十分情報を与えられなければならない。

  1 (a, b)   2 (a, e)   3 (b, c)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問213.薬剤師による医薬品情報の収集・評価に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 医薬品情報として、医薬品添付文書は、医療用医薬品製品情報概要より信頼性が低い。
 b 近年、医薬品情報の収集にインターネットが活用されているが、その情報は信頼するに足るものかどうか吟味が必要である。
 c 医薬品情報の提供が少ない薬剤については、医療機関における採用を控えるように提言する。
 d 医薬情報担当者の説明が外国の推奨記事などを基にしてなされた場合、医学雑誌や参考文献で確認する。
 e 毒性、安全性の面で好ましくないとする医学論文が発表されたら、薬剤師の判断でその薬剤の使用を中止する。

  1 (a, b, c)   2  (a, b, e)    3 (a, d, e)
  4 (b, c, d)    5  (c, d, e)    
 
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問214.次の用語・英訳・その略語に関する対応のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 治験コーディネーター ---------- Clinical Report Coordinator --- CRC
 b 終末医療 -------------------- Evidence-based Medicine ------ EBM
 c 治験審査委員会 --------------- Institutional Review Board ---- IRB
 d 医薬品の臨床試験の実施の基準 --- Good Clinical Practice -------- GCP
 e 医薬情報担当者 --------------- Medical Reporter ------------- MR

  1 (a, c)   2 (a, d)   3 (a, e)    4 (b, c)
  5 (b, d)   6 (b, e)   7 (c, d)    8 (d, e)
 
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問215.臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 二重盲検試験の対照薬は必ず効力をもたないプラセボでなければならない。
 b 治験審査委員会には治験実施医療機関と利害関係のない者を加えなければならない。c 治験審査委員会には医学、歯学、薬学、その他の医療又は臨床試験についての専門的知識を持たない者を加えなければならない。
 d 治験コーディネーターは薬剤師でなければならない。
 e 医薬品の臨床試験の実施の基準は、倫理性、科学性、信頼性の保証を基盤にしている。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 誤 正 正 誤
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 誤 正
 
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問216.既に市販されている医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 薬物相互作用を検討するために計画された市販後臨床試験は、治験審査委員会の審査対象外である。
 b 使用成績調査は「医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)」の対象外である。
 c 医薬品等安全性情報報告制度で報告される副作用などの件数は年々増加している。
 d 特別調査では、小児、高齢者などの特殊な患者群における使用成績が主に調査される。
 e 市販後調査の結果は再審査資料として使用できない。

  1 (a, b)   2 (a, c)    3 (b, d)
  4 (b, e)   5 (c, d)    6 (c, e)
 
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問217.消毒薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
 1 1% 次亜塩素酸ナトリウム溶液は、B型肝炎ウイルス汚染の消毒に無効である。
 2 0.1% グルコン酸クロルヘキシジン溶液は、芽胞に有効である。
 3 2% グルタラール溶液は、鋼製手術器具の消毒に有効である。
 4 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、消毒薬にも耐性である。
 5 塩化ベンザルコニウムは、結核菌に対して殺菌的効果を示す。
 
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問218.患者への薬歴管理、服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 在宅における薬剤業務の報酬として、在宅患者訪問薬剤管理指導料がある。
 b 在宅患者に、麻薬について薬学的指導を行っても、麻薬管理指導加算は算定できない。
 c 入院患者に対する服薬指導の特徴に、患者が直接薬剤を使用する場で指導できること、薬剤使用後の効果及び安全性をモニターできること、などがある。
 d 保険薬局が、2つ以上の保険医療機関に関わる重複投薬又は相互作用について、薬剤服用歴に基づき処方せんを交付した保険医に疑義照会を行い、その結果、薬剤数が減少した場合は、重複投薬・相互作用防止加算の対象となりうる。
 
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問219.次に掲げる疾患、その治療薬及び症状を悪化させる可能性の高い薬物の関係で、正しいものの組合せはどれか。
    疾患         治療薬      症状を悪化させる可能性の高い薬物
 a 消化性潰瘍 ------- インドメタシン ------- 酢酸プレドニゾロン
 b 緑内障 ----------- 塩酸ピロカルピン ----- 硫酸アトロピン
 c 高尿酸血症 ------- アロプリノール ------- ヒドロクロロチアジド
 d 心不全 ----------- 塩酸ダウノルビシン --- ジゴキシン
 e 気管支ぜん息 ------ 塩酸プロプラノロール -- 硫酸サルブタモール

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)    4 (a, e)
  5 (b, c)   6 (b, d)   7 (b, e)    8 (c, d)
 
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問220.次の抗菌薬のうち全身作用を目的として、経口投与されるものの組合せはどれか。
 a アンピシリン   b 硫酸フラジオマイシン   c セファロリジン
 d リファンピシン  e 塩酸バンコマイシン

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問221.内科を受診した患者(65歳男性)の処方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処方
  ジコキシン(0.25 mg)錠       1錠
  フロセミド(40 mg)錠        1錠
  スピロノラクトン(25 mg)錠     1錠
         以上1日1回朝食後   7日分
 a うっ血性心不全治療のための処方である。
 b フロセミドはジゴキシンの作用を減弱させるので中止すべきである。
 c この患者の症状として浮腫や呼吸困難がみられる。
 d この患者で血圧が上昇した場合はアンギオテンシン変換酵素阻害薬の投与が適している。

    a b c d
  1 正 正 誤 誤 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 誤 誤 誤 
  4 誤 誤 正 正  
  5 誤 正 誤 正 
 
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問222.外来患者の服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 他の医療機関の受診状況を確認している際に重複投薬を発見したので、他の医療機関からの処方薬の服薬を中止するよう患者に勧めた。
 b 薬剤に対するアレルギー歴があり、原因薬剤と同系統の薬剤が処方されていたので、注意して服用するよう患者に指導した。
 c 外来で注射した薬と相互作用を起こす可能性のある薬剤が処方されていたので、処方医に連絡した。
 d 患者が処方医に要望した薬剤の変更が行われていないことが判明したので、処方医にその意図を尋ねた。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正 
  2 誤 正 正 正 
  3 正 正 誤 誤 
  4 誤 正 正 誤  
  5 正 誤 誤 正 
 
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問223.適応と薬用量に関する対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
ただし、(A < B)は、AよりBの方が薬用量が多いことを示す。
 

医薬品

適応(症)による薬用量の大小

  A

  B

a

アスピリン

慢性関節リウマチ

<

急性上気道炎

b

酸化マグネシウム

胃炎

<

便秘症

c

スルピリド

うつ病

<

胃・十二指腸潰瘍

d

塩酸イミプラミン

遺尿症

<

うつ病

e

ジピリダモール

狭心症

<

ネフローゼ症候群


    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 誤
  2 誤 正 誤 正 正
  3 正 誤 正 誤 誤
  4 正 正 誤 正 誤 
  5 誤 正 正 誤 正
 
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問224.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 乳児に散剤を与える際は、少量の水でねり、清潔な指先につけ、これを乳児の口蓋につけ、その後で水などを飲ませるのがよい。
 b 乳児に散剤を与える際は、ミルクに溶かして飲ませるのがよい。
 c 小児薬用量の計算には体表面積を指標にした算出法が理論的にすぐれている。
 d 1回の点眼における点眼滴数と薬効の間には比例関係があるので、点眼回数を多くするのがよい。
 e 乳幼児への解熱薬投与には坐剤を用いることが多い。

    a b c d e
  1 正 正 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤 正
  3 誤 正 誤 正 誤 
  4 誤 正 誤 正 正
  5 正 誤 正 誤 誤
 
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問225.薬物療法の禁忌の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 塩酸ベラパミルは、 I 度以上の房室ブロックのある患者には禁忌である。
 b ベザフィブラートは、人工透析患者には禁忌である。
 c メシル酸ブロモクリプチンは、悪性症候群の患者には禁忌である。
 d ジアゼパムは、急性狭隅角緑内障の患者には禁忌である。
 e アスピリンは、消化性潰瘍の患者には禁忌である。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 正 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤 正
  4 誤 誤 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤 正
 
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問226.次の処方について調剤を行った。調剤についての記述のうち、正しいものはどれか。
 Rp.
 a) Scopol. Ext. Powder  0.5 g
 b) Synth. Alum. Silic. 3.0 g
 c) Mag. Oxide 0.5 g
   M. f. pulv.
   Sig. t.i.d. p.c. sum.
   G. 3 T. D.
 1 a)を1.5 g、b)を9.0 g、c)を1.5 g順次秤量し、大型乳鉢中で混和後、9分包した。用法は1日3回毎食後服用するように指示した。
 2 b)を9.O g、c)を1.5 g秤量、混和した。これに1.5 g秤量したa)を少量ずつ加えてよく混和した後、9分包した。用法は1日3回毎食前服用するように指示した。
 3 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量後、大型乳鉢中で混和し、これに9.0 g秤量したb)を少量ずつ順次加え、よく混和した後、9分包した。用法としては1日3回毎食後服用するように指示した。
 4 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量した後、大型乳鉢中で混和し、9包に分包した。
b)については、9.0 g秤量した後、9包に分包し、別包組合せ散剤とした。用法としては1日3回毎食後服用するように指示した。
 5 a)を1.5 g、b)を9.0 g秤量、混和した後、これに1.5 g秤量したc)を少量ずつ加えてよく混和し、9包に分包した。用法としては1日3回毎食前服用するように指示した。
 
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問227.調剤学上の当然の措置として、薬剤師の判断のみで調剤の際に行い得る行為に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 乳化剤及び懸濁化剤の添加
 b 賦形剤の添加
 c 等張化剤の添加
 d 保存剤の添加

    a b c d
  1 誤 正 正 正 
  2 正 誤 正 正 
  3 正 正 誤 正 
  4 正 正 正 誤  
  5 正 正 正 正
 
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問228.経口徐放性製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 徐放性製剤は同一成分の速放性製剤と比較して、1回の服用量は少ない。
 b 徐放性製剤は速放性製剤と比較して、食事の影響は受けにくい。
 c マルチプルユニットタイプのカプセル剤は必要に応じてカプセルをはずして調剤してもよい。
 d 徐放性錠剤はかみくだかないで服用するように指導する。

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問229.抗悪性腫瘍薬とその作用機序と主な有害作用の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
   薬物            作用機序          有害作用
 a シクロホスファミド ----- DNAポリメラーゼ阻害 ----- 肝障害
 b フルオロウラシル ------- プリン合成阻害 ---------- 嘔吐
 c 硫酸ブレオマイシン ----- DNA鎖切断 ------------- 肺線維症
 d 硫酸ピンクリスチン ----- 葉酸合成阻害 ------------ 心筋障害
 e シスプラチン ---------- DNAの合成阻害 ---------- 腎障害

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, c)   4 (c, e)   5 (d, e)   
 
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問230.調剤過誤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 調剤過誤の発生は、調剤を行う環境や調剤システム(人員配置、仕事の流れなど)の整備とは関連がない。
 b 薬袋記載の誤りは調剤過誤には含まれない。
 c 医薬品の装置ビンなどへの充てんミスは、不特定多数の調剤過誤につながるので特に注意が必要である。
 d 処方監査、疑義照会は調剤過誤防止に重要である。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (c, d)   
 
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問231.服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a リファンピシンを服用している患者に、尿や糞便が赤澄色になることがあると説明した。
 b クロフィブラートを服用している患者が妊娠したことがわかったので、処方医の了解を得て、直ちに服用をやめるように指導した。
 c 臭化プロパンテリンを服用している患者に、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう注意した。
 d インドメタシンをいつ服用するのが良いか質問されたので、最も効果が期待される空腹の時が適当であると説明した。

    a b c d 
  1 正 正 正 誤 
  2 誤 正 誤 正 
  3 正 誤 誤 正 
  4 誤 正 正 誤  
  5 正 誤 正 誤
 
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問232.外来の服薬指導で、告知済みのがん患者が化学療法剤の服薬を拒否していることが判明した。担当医師もこのことを承知している。薬剤師がとるべき態度として最も適切なものはどれか。
 1 入院させて治療を行うように医師にアドバイスする。
 2 本人が服薬を了解するまで説得する。
 3 家族に知らせて、服薬するよう説得してもらう。
 4 十分に説明した上で、本人の判断に任せる。
 
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問233.高カロリー輸液療法を行っている間に乳酸アシドーシスが出現した。直ちにとるべき処置のうち、正しいものはどれか。
 1 ブドウ糖液の点滴
 2 生理食塩液の点滴
 3 塩酸チアミン投与
 4 アスコルビン酸投与
 5 パルミチン酸レチノール投与
 
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問234.放射性医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 放射性医薬品は、「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の規制を受ける。
 b 放射性医薬品は、薬理活性を有する物質の場合でも、薬理活性を発現しない量が用いられる。
 c インビボ(in vivo)で用いられる放射性医薬品の有効性は、放射性核種の半減期だけを考慮すればよい。
 d 放射性医薬品は、人体に直接適用しないものも含む。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, d)   5 (c, d)   
 
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問235.診断用医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 硫酸バリウムは、化学的に安定で副作用が少ないことから、消化管造影剤として用いられている。
 b 水溶性有機ヨード造影剤は、イオン性造影剤、非イオン性造影剤のいずれもヨード過敏症の患者には禁忌である。
 c MRI(magnetic resonance imaging)造影剤は消化管造影に用いられる。
 d MRI造影剤はX線造影剤と比較して、副作用の発現頻度がはるかに高いので、使用にあたっては注意を要する。
 e テトラガストリン注射剤は肝機能検査に用いられる。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (b, e)   4 (c, d)   5 (d, e)   
 
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問236.次の注射剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a インスリン製剤やヒト成長ホルモン製剤などは、患者自身が自ら行う自己注射として診療報酬で認められている。
 b 調製した注射剤を日本薬局方製剤総則に定める注射剤の不溶性異物検査法に基づいて検査したところ、異物の混入を認めなかったので、この製剤はこの項目の検査に合格であると判断した。
 c アミノ酸輸液の注射剤の変質を防止するため、アルブミンを安定剤として添加した。
 d 注射剤を調製するとき、他の注射剤と区別するため着色剤を加えた。
 e 脊髄腔内への注射剤として乳濁性注射液を調製した。

  1 (a, b)   2 (a, d)   3 (b, e)   4 (c, d)   5 (c, e)   
 
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問237.血液製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 血液製剤管理簿には製造番号(ロット番号など)を必ず記入しなければならない。
 b 放射線を照射した血液製剤を輸血すると、高Ca2+血症を起こしやすい。
 c 人血小板濃厚液は4〜6℃で水平振とう保存し、採血後21日間有効である。
 d 血液凝固第 VIII因子製剤は播種性血管内凝固症候群(DIC)に有効である。
 e 人免疫グロブリン製剤はショックを起こしやすいので、点滴静注により投与することが望ましい。

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 誤
  2 誤 正 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 正 誤 正 誤 正
  5 誤 正 正 正 正
 
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問238.移植片対宿主反応(GVHR)及びその疾患(GVHD)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 輸血後にあらわれるGVHDは、免疫反応とは関係がない。
 b GVHRは、輸血された血液中のT細胞が宿主を非自己と認識し、宿主の臓器などを攻撃して起こす反応である。
 c 輸血によるGVHDの予防には、採血したままの輸血用血液やリンパ球の混入の多い血小板製剤は使わない。
 d 輸血後のGVHDの予防には、輸血用血液への放射線照射は適さない。
 e 急性GVHDは、発熱、紅斑、下痢、肝障害及び汎血球減少症などを伴って発症する。

    a b c d e
  1 正 誤 誤 誤 正 
  2 誤 正 正 誤 正 
  3 正 誤 正 正 誤 
  4 誤 正 誤 正 正 
  5 正 正 誤 正 誤
 
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問239.注射用抗悪性腫瘍薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a わが国では薬事法で抗悪性腫瘍薬の取り扱い指針が定められている。
 b 抗悪性腫瘍注射剤の混合業務は、安全キャビネットを使用して行うことが望ましい。
 c 注射用抗悪性腫瘍薬には、マイトマイシンCやシタラビンなどがある。
 d 細胞毒性を有する抗悪性腫瘍薬を取り扱う場合、粉末の吸入に注意する必要があるが、薬剤の外皮部への直接接触には必ずしも注意する必要はない。

  1 (a, b)   2 (a, c)   3 (a, d)   4 (b, c)   5 (c, d)   
 
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問240.麻薬等の管理に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 麻薬と覚せい剤は同じ保管庫に保管できる。
 b 麻薬管理者とは、医師、歯科医師、獣医師又は薬剤師が都道府県知事の免許を受けて、麻薬を業務上管理する者をいう。
 c リン酸ジヒドロコデインの製剤は濃度に関係なく「麻薬及び向精神薬取締法」ですべて規制される。
 d 向精神薬を廃棄する際は、関係職員2名の立ち会いの下で行わなければならない。
 e 劇薬の保管に際しては他のものと区別して貯蔵及び陳列し、その場所にかぎを施さなければならない。

    a b c d e
  1 正 誤 正 誤 誤
  2 正 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤 誤
  4 誤 誤 誤 正 正 
  5 誤 正 正 誤 正
 
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