第83回薬剤師国家試験抜粋(平成10年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.治験は、人を対象として、被験薬の安全性及び有効性を確認するために行われる。
b.治験の実施に当っては、世界医師会によって採択されたヘルシンキ宣言の内容を遵守し、被験者の人権保護を最優先する必要がある。
c.治験審査委員会(IRB)は医学及び薬学の専門家のみによって構成され、治験実施計画書(プロトコル)に基づき治験の妥当性を審議する。
d.被験者には試験内容について十分説明したうえで同意を得る必要がある。被験者は理由のいかんにかかわらず、治験への参加の同意を撤回することができる。

   a b c d
 1.誤 誤 誤 正
 2.正 正 正 誤
 3.誤 正 誤 正
 4.正 誤 正 誤
 5.正 正 誤 正

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問182.医薬品開発における非臨床試験に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.GLP(Good Laboratory Practice)が適用される試験範囲には、一般薬理試験は含まれない。
b.単回投与毒性試験において、LD50値を正確に求めることは必須である。
c.生殖発生毒性試験においては、胚・胎児発生に関する試験のみを行えば十分である。
d.変異原性試験は、in vitro 試験と in vivo 試験に分けられる。
e.がん原性試験は、すべての被験薬に対して行わなければならない。

 1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、e) 5(d、e)

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問183.次の医薬品開発に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品開発における試験は、非臨床試験と臨床試験に分けられ、製造承認申請前の臨床試験には第 I 相から第 IV 相までの試験がある。
b.臨床試験は、GCP(Good Clinical Practice)の遵守のもとに行われる。
c.第 II 相以降の臨床試験は、被験薬の適応対象となる患者によって行われる。
d.非臨床試験は、GMP(Good Manufacturing Practice)の遵守のもとに行われる。

   a b c d
 1.正 誤 正 誤
 2.誤 誤 正 誤
 3.誤 正 正 誤
 4.正 誤 誤 正
 5.誤 正 誤 正

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問184.標本のばらつき及び統計学的比較に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.標準誤差は個々の標本のばらつきの程度を表す。
b.標本の母集団がどのような分布をとっていても、それから抽出された標本の平均値の分布は標本数が多くなれば正規分布に近づく。
c.対応のない2群間の平均値の差の検定には、等分散性の有無にかかわらず Studentの t-検定が用いられる。
d.間隔尺度データである2変量間の関連の程度を評価する指標として相関係数が用いられ、0〜1の数値を示す。
e.3群以上の平均値の差の検定では、分散分析を用いて、まず各群の標本が同じ母集団から抽出されたものか否かを判定する。

   a b c d e
 1.正 正 正 正 誤
 2.正 誤 誤 正 正
 3.誤 正 正 正 誤
 4.正 誤 正 誤 正
 5.誤 誤 誤 誤 正
 6.誤 正 誤 誤 誤

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問185.次の略語と疾患名の対応の正誤について、正しい組含せはどれか。
a.ATL ――― 小児急性自血病
b.HUS ――― 溶血性尿毒症症侯群
c.ASO ――― 老人性壊疽
d.RA  ――― 慢性関節リウマチ
e.DIC ――― 汎血球減少症

   a b c d e
 1.誤 正 正 誤 正
 2.誤 正 誤 正 誤
 3.正 正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 正 誤 誤
 5.正 誤 正 誤 正
 6.誤 誤 誤 正 正

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問186.高齢患者の薬物療法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.塩酸アミオダロンの投与量は、高齢者では腎機能の低下が予想されるので、腎機能に応じて滅らす。
b.アンチピリンは、肝シトクロムP450によって代謝されるが、その血中濃度半滅期は加齢とともに延長する。
c.塩酸プロプラノロール投与後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、加齢とともに増加するので、投与量の設定には注意が必要である。
d.ジゴキシンは、主に肝臓で代謝されるので、高齢者の血中濃度半減期は延長する。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問187.次の病態に関する記述と処方から考えられる疾患名はどれか。
 患者の消化管壁には全層にわたる炎症性の変化があり、深い潰瘍が認められる。原因は不明であるがアレルギーとの関係が疑われている。症状としては長期にわたり臍(ヘそ)周位の痛みと間欠熱、下痢、嘔吐などがあり、休重減少、貧血が現れる。潰瘍性の病変は口から肛門までの消化管のあらゆる部位に起こり、消化管以外(特に皮膚)にも見られることがある。初期の病変はベーチェット病(症侯群)との鑑別が困難である。
 
 処 方  プレドニゾロン錠(5mg) 6錠、1日1回 朝食後服用
      メサラジン(5-アミノサリチル酸)錠(250 mg)12錠、1日3回 食後服用

 1.ダンピング症侯群
 2.クローン病
 3.サルコイドーシス
 4.シェーグレン症候群
 5.潰瘍性大腸炎
 6.全身性エリテマトーデス

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問188.次の脳血管疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.脳出血の原因として脳動脈瘤、動静脈奇形、血管腫の破裂、出血傾向や高血圧症などがあるが、最も頻度が高いのは高血圧症である。
b.くも膜下出血の原因で最も頻度の高いのは脳動脈瘤の破裂である。
c.脳梗塞には主として動脈硬化に由来するとみられる脳血栓と、腎不全や肝不全などに伴う脳塞栓とがある。
d.脳塞栓は血栓が内頸動脈に入り、一部の血管を閉塞することによって起こる。

   a b c d
 1.正 正 誤 正
 2.正 正 誤 誤
 3.正 誤 誤 正
 4.誤 誤 正 正
 5.誤 正 正 誤
 6.誤 誤 正 誤

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問189.次の疾患と病因の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.変形性関節症アレルギー性炎症
b.骨粗しょう症造血障害
c.慢性関節リウマチ関節の慢性退行性変化
d.全身性エリテマトーデス自己抗体の産生
e.急性糸球体腎炎溶血性連鎖球菌感染

   a b c d e
 1.正 正 正 誤 正
 2.正 正 誤 正 誤
 3.誤 誤 誤 正 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正 誤
 6.誤 正 正 正 誤

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問190.アレルギー性疾患に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アトピー性疾患に最も関係する抗体はIgAである。
b.アナフィラキシーショックとは、アレルゲンが体内に侵入後30秒から30分以内に起きるショック症状であり、その成立機序は典型的な I 型アレルギーによる。
c.気管支ぜん息とは、種々の程度の気道閉塞と気道の炎症によって特徴づけられ、気道の炎症はリンパ球、肥満細胞、好酸球などが関与している。
d.アナフィラキシーショックと判断した時は、ただちにノルエピネフリンの皮下注射を行い、気道確保と血管確保を行う必要がある。
e.薬剤性免疫性溶血性貧血は、III 型の薬物アレルギーに属する。

   a b c d e
 1.誤 正 正 誤 誤
 2.正 誤 正 誤 正
 3.正 誤 正 誤 誤
 4.誤 正 誤 正 正
 5.誤 正 誤 正 誤

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問191.狭心症の病態と治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.冠動脈スパスムを伴う異型狭心症では、心電図上でST低下が見られる場合が多い。
b.βアドレナリン受容体遮断薬は労作性狭心症に無効である。
c.塩酸プラゾシンは、冠動脈スバスムを伴う異型狭心症に有効である。
d.狭心症において、前負荷の軽減とは静脈の拡張作用、後負荷の軽滅とは動脈の拡張作用を意味する。

   a b c d
 1.正 正 誤 誤
 2.誤 正 正 正
 3.正 誤 正 正
 4.正 誤 誤 誤
 5.誤 誤 誤 正

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問192.前立腺肥大症に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
a.前立腺がんとの鑑別診断は、主として薬物反応により行われる。
b.薬物治療に抵抗性の場合は、手術療法が適用される。
c.ホルモン療法は行われない。
d.起立性低血圧を生じにくいα1-アドレナリン受容体遮断薬が治療に用いられている。
e.尿路感染症を生じることが多いので、予防的な抗生物質の投与が行われる。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、d)  5(b、e)  6(c、e)

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問193.

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問194.  

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問195.次の症例にみられる症状の原因として、正しいものの組合せはどれか。
 62歳の女性。8年前から気管支ぜん息の治療に副腎皮質ステロイド薬を服用していた。発作が起こらなくなったため5日前から自らの判断で服薬を中止したところ、昨夜から強い無力感と吐き気を生じ、今朝来院した。

a.低ナトリウム血症  b.低カルシウム血症  c.低カリウム血症
d.低血圧       e.低血糖

 1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問196.呼吸器疾患における薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.マイコプラズマ、クラミジア肺感染症においては、エリスロマイシンとテトラサイクリンがそれぞれ第一選択薬として用いられる。
b.間質性肺炎の治療にステロイド系薬剤は禁忌である。
c.急性ぜん息発作の緩和には、通常アミノフィリンの静脈内投与が行われる。
d.他に合併症のない高齢のぜん息患者に対しては、β2アドレナリン受容体刺激薬よりは心臓刺激作用の少ない抗コリン薬の使用が望ましい。

   a b c d
 1.正 正 誤 正
 2.正 誤 正 正
 3.誤 誤 誤 正
 4.誤 正 正 誤
 5.正 誤 正 誤

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問197.次の症例について、病態の解釈とそれに対する薬物治療の記述のうち、正しいものはどれか。
[症 例]
 70歳の男性。最近、不規則でストレスの強い生活が続いていた。3〜4日前から時々心窩部痛をおぼえ、倦怠感もあった。起床時にトイレに行こうとして、息切れと動悸を感じた。排便時に便を見ると黒色タール便であった。立ち上がった際に意識がなくなり、救急車で病院に運はれた。受診時の血圧は110/60 mmHg、脈拍は103/分であった。
[臨床検査値]
赤血球数 195×104/μL、へモグロビン 6.0 g/dL、ヘマトクリット19%、総たん白4.6 g/dL、アルブミン 2.5 g/dL、血清クレアチニン 0.6 mg/dL、尿素窒素(BUN)15 mg/dL、GOT(AST)83 IU/L、GPT(ALT)120 IU/Lであった。

1.うっ血性心不全と考え、ジゴキシンの急速飽和を行った。腎障害があるため、ジゴキシンの飽和量と維持量は共に通常のl/2とした。
2.うっ血性心不全と考え、ジゴキシンの経口投与を行った。ただし肝障害があるため、ジゴキシンの維持量は通常の1/2とした。
3.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。ただし腎障害があるため投与量は通常の1/2とした。
4.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。ただし肝障害があるため投与量は通常の1/2とした。
5.出血性潰瘍と考え、ファモチジンの静脈内投与を行った。肝障害はあるが腎機能は正常であるため投与量は通常用量とした。

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問198.消化器疾患に使用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.ヒスタミンH1受容体遮断薬は、内因性ヒスタミンによる胃酸分泌を抑制するので、胃潰瘍の治療に用いられる。
b.アポモルヒネは、胃粘膜を刺激して嘔吐を起こさせるので催吐薬として使用される。
c.水酸化アルミニウムゲルは、非吸収性制酸剤なので、アルカローシスを起こさない。
d.デヒドロコール酸は、胆汁分泌促進作用があるので、胆石症の治療に用いる。
e.ヒマシ油は、加水分解されると腸刺激性を失うので、潟下作用がなくなる。
 1(a、b) 2(a、c) 3(b、e) 4(c、d) 5(d、e)

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問199.高脂血症に関係する脂質についての次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.血清脂質は、コレステロール、トリアシルグリセロールとその分解産物である脂肪酸から構成される。
b.コレステロールや中性脂肪は、水に溶けにくいため、アポたん白と結合したリポたん白の形で血中を運搬される。
c.リポたん白は、脂質構成成分の割合とアポたん白の組成により、超低密度リポたん白(VLDL)、低密度リポたん白(LDL)、中間密度リポたん白(IDL)、高密度リポたん白(HDL)の4種に分類される。
d.肝臓で合成されるVLDLは、血管壁のリポたん白リパーゼによりコレステロールが分解され、IDLを経てLDLとなり、肝臓や諸臓器細胞に取り込まれ中性脂肪の供給源となっている。
e.肝臓や小腸で合成されたHDLは、血中で末梢組織からの遊離コレステロールを取り込む。

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 正
 2.誤 正 誤 正 誤
 3.正 正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 正
 5.正 正 誤 誤 正

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問200.眼に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.毛様体筋の収縮により眼内圧は低下する。
b.涙液はシュレム管から分泌され、眼圧の調節に関与する。
c.硫酸アトロピンは緑内障の治療に用いられる。
d.瞳孔は交感神経系の興奮により散大する。

 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

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問201.糖尿病患者の薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)患者で、食事療法と運動療法により体重を標準体重まで減じても朝食前血糖値が140 mg/dL以上の場合、スルホニル尿素系薬剤を投与する。
b.強力なスルホニル尿素系薬剤を最大量投与しても効果不十分の場合、あるいは副作用により使用できない場合にだけ、ビグアナイド系薬剤を投与する。
c.NIDDM患者で食前血糖値はコントロールされているが、食後のみ高血糖値を示す例では、二糖類分解酵素阻害剤(α-グルコシダーゼ阻害剤)が投与される。
d.NIDDM患者において、重症感染症の合併時や手術時、著しい空腹時高血糖値(400 mg/dL以上)を示す時には、直ちに薬理作用の異なる複数の経口血糖降下薬を併用投与する。
e.インスリン依存性糖尿病(IDDM)患者では診断時に複数の経口血糖降下薬の投与を開始し、経過をみてインスリン治療に変更する。

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 誤
 2.正 正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 誤
 5.誤 正 誤 正 正

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問202.抗炎症薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.アスピリンは、解熱作用が強いが、ぜん息発作を誘発させることが報告されている。
b.メフェナム酸は、非ステロイド性消炎鎮痛薬の中では鎮痛作用が強く、咽頭痛、歯科領域の痛みや月経痛に対して効果がある。
c.アロプリノールは、プリン代謝の最終代謝物で、関節痛に使用される。
d.インドメタシンを坐剤で用いると経口投与より肝臓での代謝を受けやすくなる。
e.ロキソプロフェンナトリウムはプロドラッグで、鎮痛作用が強力である。

   a b c d e
 1.誤 正 誤 正 誤
 2.正 正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤 誤
 4.誤 誤 正 正 誤
 5.正 誤 誤 正 正

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問203.次の症例において、失神発作を起こした原因の説明文の[  ]にいれる語句の組合わせのうち、正しいものはどれか。
〔症 例〕
 26歳の女性。花粉症のためテルフェナジン60 mgを1日2回服用していたが、さらに、膣炎のため婦人科を訪れたところイトラコナゾール(2×100 mg/day)が処方された。併用3日目の夕方から、失神発作が出現しはじめたため、翌日入院した。その際の心電図検査の結果は、QT間隔が580 msec、心拍数 67/minであった。また、数回のtorsades de pointes(多形性心室頻拍)が見られ、そのうちの2回は失神発作と関係していた。血清中電解質濃度は正常であり肝機能も正営であった。テルフェナジンとイトラコナゾールを中止し、塩酸プロプラノロールが投与された結果、不整脈は見られなくなり、3日後にはQT間隔も正常になった。
〔説明文〕
 イトラコナゾールの服用により、肝臓及び腸管の[  ]が[  ]され、[  ]の血漿中濃度が上昇し、QT間隔が延長して不整脈が起きたものと考えられる。

    a     b      c
 1.CYPIA2   誘 導   テルフェナジンの活性代謝産物
 2.CYPIA2   誘 導   テルフェナジン
 3.CYPIA2   阻 害   テルフェナジン
 4.CYP2D6   阻 害   テルフェナジン
 5.CYP2D6   阻 害   テルフェナジンの活性代謝産物
 6.CYP2D6   誘 導   テルフェナジン
 7.CYP3A4   阻 害   テルフェナジン
 8.CYP3A4   阻 害   テルフェナジンの活性代謝産物
 9.CYP3A4   誘 導   テルフェナジンの活性代謝産物

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問204.医薬品副作用の原因と思われる薬物の確認に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ある薬物のみを中止して症状や異常検査所見が改善すれば、中止した薬物が被疑薬と考えられる。
b.再投与した際に、前回同様の異常が出現すれば、再投与した薬物が被疑薬と考えられる。
c.被疑薬を用いた皮内テストは、皮膚以外に発現する副作用においてもその薬物に対するアレルギー反応の存在を示し、信頼性が高い。
d.被疑薬と患者リンパ球をインキュベートし、Tリンパ球の幼若化を観察するリンパ球刺激試験が陰性を示した場合、その薬物は被疑薬からは除外される。
e.被疑薬が血中有効治療濃度域内にあっても副作用が発現することがある。

   a b c d e
 1.正 正 誤 誤 正
 2.正 正 誤 正 正
 3.正 誤 正 誤 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.正 正 誤 正 誤

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問205.次の文の[  ]の中に入れる語句の正しい組合せはどれか。
 てんかん発作の発現機構として抑制性神経伝達系の障害が指摘されているが、この抑制性神経伝達系を増強させる薬物として、[  ]などのベンゾジアゼピン系薬剤があり、抑制性神経伝達物質である[  ]の受容休に作用して、効果を発現する。

    a        b
 1.バルプロ酸    ヒスタミン
 2.バルプロ酸    ドパミン
 3.ジアゼパム    ドパミン
 4.ジアゼパム    GABA(γ-アミノ酪酸)
 5.ジアゼパム    ヒスタミン
 6.バルプロ酸    GABA(γ-アミノ酪酸)

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問206.次の抗アレルギー薬のうち、抗ヒスタミン作用を併せ持つものの正しい組合せはどれか。
a.テルフェナジン
b.クロモグリク酸ナトリウム
c.塩酸エピナスチン
d.フマル酸ケトチフェン
e.トラニラスト

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、d)
 4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問207.ぜん息の治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.抗コリン薬は経口投与のみで用いられる。
b.β-アドレナリン受容体遮断薬は、ぜん息発作を誘発するため、ぜん息患者には禁忌となっている。
c.吸入副腎皮質ステロイド剤の副作用には、嗄声(声のかれ)、口腔カンジダ症があり、これらを回避するためにスペーサーの使用や吸入後のうがいが有効である。
d.経口副腎皮質ステロイド剤は軽症から重症患者まで広範に用いられる。
e.テオフィリンは血中有効治療濃度域が狭いため、血中濃度のモニタリング(TDM)が必要であり、血中濃度が20 μg/mL 以上になると副作用を生じる可能性がある。

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
 4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)

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問208.経口抗凝血薬ワルファリンカリウムと相互作用を示す以下の薬物のうち、ワルファリンの作用を増強させる薬物について、正しいものの組合せはどれか。
a.アスピリン     b.エリスロマイシン    c.カルバマゼピン
d.クロフィブラート  e.フェノバルビタール

 1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)

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問209.緑内障と白内障に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.糖尿病、甲状腺機能低下症などと合併することが多いのは、緑内障である。
b.眼房水の産生と流出の異常は、緑内障における眼圧上昇の主たる原因である。
c.白内障の病態の特徴は、眼圧上昇と視神経線維の変性萎縮である。
d.副腎皮質ステロイド薬の長期の使用により、緑内障が起こることがある。
e.副腎皮質ステロイド薬の長期の使用により、白内障が起こることがある。

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問210.めまいに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.脳の平衡中枢や内耳の前庭からなる平衡維持機構に障害があると、自覚症状としてめまいがおこる。
b.血管拡張薬であるニコチン酸製剤は、末梢性めまいに有効である。
c.メニエール病は、中枢性めまいの約10%を占める。
d.アミノグリコシド系抗生物質により、内耳障害に起因するめまいや平衡障害が起こることがある。

 1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
 4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)

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問211.がんに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.血縁者に大腸がんや大腸ポリープを有する者がいた場合、ハイリスクの可能性があるので、定期的な検査が望ましい。
b.肝がんは肝動脈から栄養補給されているため、腫瘍の支配動脈を塞栓すれは、腫瘍部は栄養欠乏による壊死におちいりやすくなる。
c.前立腺がんの進行はホルモンに依存しないため、エストロゲン療法による治療効果は期待できない。
d.子宮頸がんは大部分が扁平上皮がんなので、手術、放射線療法が有効であり、化学療法の対象となるのは主として再発例である。
e.がん細胞の抗腫瘍薬に対する感受性はほとんど変化せず、薬剤耐性細胞の増加はみられない。

   a b c d e
 1.正 正 誤 正 誤
 2.正 誤 正 正 誤
 3.正 誤 正 正 正
 4.誤 正 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 誤 正

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問212.非ステロイド性消炎鎮痛薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.主な作用機序はホスホリパーゼA2の阻害である。
b.低用量(20〜100 mg/日)のアスビリンは、血小板のトロンポキサンA2産生を抑え、血小板凝集を抑制する。
c.半減期の長い非ステロイド性消炎鎮痛薬の高齢者への投与は、副作用の危険性を増す。
d.ニューキノロン系抗菌薬との併用は、中枢性けいれん発作を惹起することがある。
e.非ステロイド性消炎鎮痛薬は複数併用が有効である。

 1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(c、d、e)

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問213.薬物療法の禁忌に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.炭酸リチウムは、心疾患を増悪させるので重篤な心疾患患者には禁忌である。
b.塩酸イミプラミンの抗コリン作用は弱いため、緑内障の患者にも使用できる。
c.塩酸ベラパミルは糖尿病患者にも使用できる。
d.MAO阻害薬の塩酸サフラジン投与中の患者にはドパミン作用薬のレポドバは禁忌である。
e.カプトプリルは、デキストラン硫酸セルロースを用いる血漿中の低密度リポたん白(LDL)アフェレーシス(除去療法)施行中の患者に投与できる。

 1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
 4(a、d、e)  5(b、c、e)  6(b、d、e)

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問214.ネフローゼ症侯群の治療のため、通院しながらプレドニゾロンを服用していた70歳の男性患者が、肺炎を併発して入院した。薬剤師が入院後の処方せんの処方意図を理解するために知っておくべき要点として、正しいものの組合せはどれか。
a.肺炎の病態は特に高齢者で急激に悪化することがあるので、ネフローゼの治療よりも肺炎の治療を優先することがあってもやむをえない。
b.この患者は腎機能が低下しているので、腎排泄型抗生物質による肺炎の治療は禁忌である。
c.この患者は高齢のため、抗生物質に対する感受性が亢進(高進)しているので、標準投与量よりも少ない量の抗生物質を投与すべきである。
d.ネフローゼ治療のためのプレドニゾロンは、感染症を悪化させることがあるので、投与量を減らすか、又は一旦中止する場合がある。

 1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

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問215.5年前から慢性関節リウマチに罹患し、イブプロフェンを服用していた35歳の女性患者がいる。手指関節の症状が悪化したため、1ケ月前にインドメタシン1日50 mgに変更したが、その1週間後に発熱し、上腹部に痛みを訴えて入院した。入院後、直ちにインドメタシンを中止し、1日20 mgのプレドニゾロンを投与したところ、数日後に熱が下がり、やがて痛みも感じなくなったので退院することになった。このとき、血清クレアチニン値は1.9 mg/dLでやや高値であった。退院時には、ブレドニゾロン1日5 mgとスリンダク1日150 mgが処方された。服薬説明にあたって、この患者の薬歴と症状の変化を考察した次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.入院時の上腹部痛は、インドメタシンによる胃腸障害のためと思われる。
b.プレドニゾロンは、胃腸障害の治療のために投与された。
c.入院時の発熱は、慢性関節リウマチの炎症によるもので、プレドニゾロンによって寛解した。
d.退院時の血清クレアチニン値が高いのは、疾患の増悪のためか、もしくはイブプロフェン、インドメタシンによる腎障害が完治していないためである。
e.退院時にスリンダクが処方された理由は、胃腸障害の発生が少ないプロドラッグだからである。

   a b c d e
 1.正 誤 正 正 正
 2.正 誤 正 誤 正
 3.正 誤 誤 正 誤
 4.誤 正 誤 正 誤
 5.誤 正 誤 誤 正

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問216.眼科患者(男70歳)の処方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処方 1)0.25%マレイン酸チモロール点眼液 5 mL 1回1滴 1日2回点眼
    2)アセタゾラミド(250 mg)2錠
                 1日2回朝・昼食後服用 14日分
a.緑内障治療のための処方である。
b.マレイン酸チモロール点眼液は、気管支ぜん息患者には禁忌である。
c.アセタゾラミドは炭酸脱水酵素阻害薬であり、房水の産生を抑制し眼圧を低下させる。
d.アセタゾラミドを朝・昼食後に服用するのは、夜間の排尿回数の増加を避けるためである。

   a b c d
 1.正 正 正 正
 2.正 正 正 誤
 3.正 正 誤 正
 4.正 誤 正 正
 5.誤 正 正 正

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問217.外来患者への処方せんに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.処方せんに4種類の錠剤が、28日分処方されていた。このうち1種類は長期投与が認められていないので、保険医療の関係法令に基づき、薬剤師の判断で14日分の処方に変更した。
b.処方せん中の4種類の錠剤のうち、1種類が通常の用量を超えていたので、薬剤師が通常の用量に変更した。
c.処方せん中に重複処方を発見したので、薬剤師が1種類を削除した。
d.処方されている散剤について配合不適を発見したので、薬剤師の判断により別包で調剤した。

   a b c d
 1.正 誤 誤 正
 2.誤 誤 正 正
 3.誤 誤 誤 正
 4.誤 正 誤 誤
 5.誤 誤 正 誤
 6.正 誤 誤 誤
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問218.麻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.塩酸モルヒネの呼吸抑制作用は、特に高齢者において強く現れやすいので注意が必要である。
b.塩酸モルヒネは悪心や嘔吐を起こすことがある。この作用はドンペリドンなどのドパミン受容体遮断作用を有する薬物で抑制される。
c.塩酸モルヒネ製剤を長期に投与すると身体的依存の危険性があるが、精神的依存は形成されない。
d.リン酸コディンは代表的麻薬性鎮咳薬であり、気管支ぜん息や閉塞性肺気腫の患者にも有効である。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 誤 誤 正
 3.正 正 誤 誤
 4.誤 正 誤 正
 5.誤 誤 正 正
 6.誤 誤 正 誤

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問219.次の医薬品のうち、「麻薬及び向精神薬取締法」の対象となる向精神薬として、正しいものの組合せはどれか。
a.テオフィリン  b.フルニトラゼパム  c.塩酸ブプレノルフィン
d.ナドロール   e.ペンタゾシン

 1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
 4(b、c、d)  5(b、c、e)

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問220.次の医薬品とその投与時の留意事項との対応の正誤について、正しい組合せはどれか。
   医薬品              留意事項
a.エトレチナート      ――― 催奇形性の可能性
b.カプトプリル       ――― 便秘の可能性
c.プラバスタチンナトリウム ――― 横紋筋融解症の可能性
d.テオフィリン       ――― 女性化乳房の可能性
e.グリチルリチン      ――― 低カリウム血症の可能性

   a b c d e
 1.正 誤 正 誤 誤
 2.誤 誤 正 正 誤
 3.誤 正 誤 正 誤
 4.正 正 誤 誤 正
 5.正 誤 正 誤 正

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問221.内用薬の用法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.リファンピシンは、通常1日1回450 mgを朝食前に服用する。
b.グリセオフルビンは、空腹時に服用すると胃腸障害を起こしやすいので、食事中か食直後に服用する。
c.ボグリボースは、食後過血糖を改善する薬なので、1日3回食後に服用する。
d.コレステロールの生合成は、夜間に亢進(高進)するので、プラバスタチンナトリウムは1日1回夕食後に服用する。
e.胃酸の分泌は朝に亢進(高進)するので、ファモチジンは1日1回朝食後に服用する。

   a b c d e
 1.誤 正 誤 正 正
 2.誤 正 正 誤 誤
 3.正 誤 正 誤 正
 4.正 誤 誤 正 誤
 5.誤 正 誤 誤 正

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問222.次の記述は、医療用医薬品の添付文書の警告に関するものである。それぞれの記述に対応する医薬品について、正しいものの組合せはどれか。
a.間質性肺炎、肺線維症などの致死的副作用が現れることも報告されているので、他の抗不整脈薬が無効、又は副作用のため使用できない重篤な不整脈患者にのみ使用する。
 ア)ジソピラミド  イ)酢酸フレカイニド  ウ)塩酸アミオダロン
b.非可逆性の末梢神経障害と血液障害が現れることがあるので、用法・用量、使用上の注意に留意する。
 ア)スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤
 イ)クロラムフェニコール   ウ)チアンフェニコール
c.主要な薬理学的特性はアンフェタミン類と類似しており、投与する際は依存性について留意する。また、海外においては同様の食欲抑制薬で数週間以内に薬物耐性がみられるとの報告がある。
 ア)マジンドール  イ)エトレチナート  ウ)塩酸エフェドリン

   a b c
 1.ア イ ウ
 2.イ ウ イ
 3.ウ ウ ア
 4.イ ア イ
 5.ウ イ ウ
 6.ア ア ア

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問223.次の処方内容について調剤を行った。(A)は0.04 w/v%、(B)は0.5 w/v%、(C)は5 w/v%の各シロップ剤を計量し、(D)を1回服用量が10 mLになるように加えた。加えた(D)の1日当たりの量として、最も近い数値(単位:mL) はどれか。
 処 方(A)d-マレイン酸クロルフェニラミン  1.6 mg
    (B)ヒベンズ酸チペピジン        25 mg
    (C)カルボシステイン         300 mg
    (D)精製水              適量
  1日3回 毎食後服用 3日分

 1 2.5  2 5  3 7.5  4 10  5 15

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問224.調剤を行う際の留意事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.配合不可の組合せの医薬品が処方された場合には、薬剤師の判断で処方を変更することができる。
b.単シロップは、矯味の目的で疾患の種類を問わず用いられている。
c.原薬が無色の毒薬である医薬品の倍散剤を製する際には、希釈して毒薬に該当しなくなった倍散剤も青色に着色させる。
d.厚生大臣の定める外用薬は、1回30日分又は90日分を限度として投与できる。

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問225.処方に関する次の記述の[  ]に入れるべき数字並びに語句の正しい組合せはどれか。
 Rp.  ジゴキシン  0.5 mg 1日3回、 食後 7日分

 調剤にあたり、ジゴキシンの[ a ]倍散を総量[ b ]g 秤量後、賦形剤を適量加え、混和後、21分割して分包した。
 交付時の服薬指導で、ジゴキシンの主作用としての強心作用、並びに副作用としての[ c ]について説明した。

    a    b    c
 1.1000   0.35   心室性不整脈
 2.1000   3.5    便秘
 3.1000   3.5     悪心・嘔吐
 4.10000  0.35   悪心・嘔吐
 5.10000  0.35   便秘
 6.10000  3.5    心室性不整脈

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問226.次の処方薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  処 方 @フェニトイン末     300 mg
      Aフェノバルビタール末  100 mg
      Bカルバマゼビン細粒   400 mg
   1日2回 朝・タ食後服用 14日分

a.@の副作用の一つに眼球振盪、運動失調などがある。また、長期に連用することにより高頻度に歯肉肥厚が現れる。
b.A及びGは妊婦に投与すると催奇形性の可能性がある。しかし、@にはその様な影響はない。
c.Bは精神運動発作及び欠神発作に有効である。
d.@は、消化管からよく吸収され、血中では90%以上が血漿たん自と結合している。たん白結合率の高い薬物との併用により、@の副作用発現の可能性が増加する。

   a b c d
 1.誤 正 正 正
 2.正 誤 誤 正
 3.正 正 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 誤
 6.正 正 誤 誤

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問227.次の用語は医薬品の副作用として添付文書中に用いられることがある。用語とその意味の対応が正しいものの組合せはどれか。

   用語       用語の意味
a.チアノーゼ    血液中の酸素欠乏によって生じる皮膚の暗紫青色変化。
b.アステリクシス  羽ばたき振せんとも呼ばれる随意性のふるえ。
c.ブラックアウト  意識を失って回復しないこと。
d.アキネジア    注射した皮膚の部分が陥没すること。
e.イレウス     腸管の膨満を特徴の1つとする腸閉塞症。

 1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 4(c、d) 5(d、e)

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問228.医療用医薬品添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.添付文書は、薬事法に従って添付されている文書である。
b.添付文書の記載内容は、「用法・用量」など承認を受けなければ変更できない項目と、「使用上の注意」のように市販後の副作用情報などによって遂次変更される項目に分けられる。
c.添付文書の記載要領には、一定の方式が定められている。
d.添付文書の改訂は、定期的に行うことが義務づげられている。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 正
 3.正 誤 正 正
 4.誤 正 正 正
 5.正 正 正 正
 
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問229.次の症例はベザフィブラートの副作用について示したものである。この副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
[症 例]
 高脂血症の患者(女65歳)に対し、ベザフィブラート(1日400 mg)の投与を開始したところ、8日目に全身倦怠感が発現したため、本剤の投与を中止した。更に2日後にはCPK(creatine phosphokinase)値が、19350 IU/Lと上昇していた。その1週間後に念のため入院させ経過を観察したところ、13日後に回復し(CPK値61 IU/L)、退院となった。
a.この症状は、ベザフィブラートによる横紋筋融解症である。
b.この副作用は、腎機能障害を有する患者に発現しやすい。
c.この副作用は、血中・尿中ミオグロビンの増加を伴う。

   a b c
 1.正 正 正
 2.正 正 誤
 3.正 誤 正
 4.誤 正 正
 5.正 誤 誤
 6.誤 正 誤
 7.誤 誤 正

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問230.患者への服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.入院患者に対して薬剤管理指導料を算定する場合、薬剤師による週1回以上の服薬指導が必要である。
b.口頭により服薬の説明をする薬剤師の言葉使いは、患者の服薬コンプライアンスに大きな影響を及ぼす。
c.薬物治療により副作用が発現した場合、薬剤師は副作用の発現を医師に報告すれば、その副作用防止のための薬を薬剤師自身で判断して処方・調剤し、服薬指導を行うことができる。
d.入院患者に投与された薬剤の患者への開示と説明は、医師に相談することなく薬剤師がすベて行う。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 誤
 3.正 誤 誤 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.誤 誤 正 正
 6.誤 正 正 正

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問231.狭心症と診断された患者(男60歳)に対して、次の処方がなされた。服薬指導に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 処 方 1)ニフェジピン(5 mg)3 カプセル
       ニコランジル(5 mg)3 錠
          1日3回 毎食後服用 14日分
     2)硝酸イソソルビド徐放錠(20 mg)2錠
          1日2回 朝・タ食後服用 14日分
     3)ニトログリセリン貼付剤(25 mg)1枚
          1日1回 朝貼付 14日分
     4)ニトログリセリン錠(0.3 mg)1錠
          頓服 10回分

a.硝酸イソソルビド徐放錠は、かまずに服用する。
b.飲酒によって血管拡張薬の作用が増強され、血圧低下を起こすことがある。
c.ニトログリセリン貼付剤は、毎回同し場所に貼付することが望ましい。
d.ニトログリセリン錠は常に携帯し、狭心症発作時に舌下で使用する。

   a b c d
 1.正 正 正 誤
 2.正 正 誤 正
 3.正 誤 正 正
 4.誤 正 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 誤

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問232.入院患者への服薬指導に関連する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ジゴキシンの副作用が疑われたので、患者に服薬中止を指示した。
b.ジゴキシンの副作用が疑われたので、医師に薬物血中濃度測定を提言した。
c.ワルファリンカリウムと他の薬物との相互作用が疑われたので、患者にワルファリンカリウムの服薬中止を指示した。
d.ワルファリンカリウムと他の薬物との相互作用が疑われたので、医師にワルファリンの血中濃度測定を提言した。

   a b c d
 1.正 誤 誤 誤
 2.誤 正 誤 誤
 3.誤 誤 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 正
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問233.注射剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.亜硫酸水素ナトリウムはアミノ酸輸液の安定化剤として用いられる。
b.亜硫酸水素ナトリウムはヒトインスリンの安定性を低下させる。
c.脂肪乳剤は大豆油、グリセリン、卵黄レシチンなどの組成からなる高カロリー輸液の脂肪補給剤である。
d.ソフトバッグ中でのメイラード(Maillard)反応の防止に脱酸素剤の使用が有効である。

   a b c d
 1.正 誤 正 誤
 2.誤 正 誤 正
 3.誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤
 5.正 正 正 正
 6.正 誤 誤 正

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問234.注射剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.中心静脈栄養輸液の調製にあたっては、電解質量及びカロリーの計算が必要であり、水分量には特に注意する必要はない。
b.細胞毒性のある注射剤の取り扱いは法的に規制されており、薬剤師でなけれは混合することができない。
c.注射剤は通常、静脈内投与用、皮下投与用、筋肉内投与用など投与法が指定されているが、これらは目安であり、他の投与法を選択しても構わない。
d.注射剤の混合時には、沈殿形成などの外観変化のみではなく、力価の低下にも注意しなげればならない。

   a b c d
 1.正 誤 誤 誤
 2.誤 正 誤 誤
 3.誤 誤 正 誤
 4.誤 誤 誤 正
 5.正 誤 誤 正
 6.誤 誤 正 正
 7.誤 正 正 誤
 8.正 正 誤 誤

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問235.1.0 mol/Lの塩化ナトリウム溶液(原液)がある。0.9 w/v%の塩化ナトリウム溶液100 mLの調製に要する原液の量(mL)に最も近い数値は次のどれか。
 ただし、ナトリウムと塩素の原子量はそれぞれ23.0と35.5とする。

 1 1.54  2 3.08  3 5.27  4 15.4  5 30.8  6 52.7

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問236.高カロリー輸液療法における微量元素に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.微量元素欠乏症でとくに重要とされる元素は、Zn、Cu、Mn、Mg、Ca、Feである。
b.Znの欠乏により、皮疹、下痢、味覚障害などを呈することがある。
c.Cuの欠乏により、貧血、好中球減少、骨の脱石灰化などを呈することがある。
d.Mnの欠乏により、皮膚疾患、骨の異常、脂質代謝異常などを呈することがある。

   a b c d
 1.正 正 誤 誤
 2.誤 正 誤 正
 3.正 誤 正 誤
 4.誤 正 正 正
 5.誤 誤 正 正
 6.正 誤 誤 誤

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問237.次の症例は、高カロリー輸液療法施行に伴う副作用の経過及び処置と臨床検査値について示したものである。[  ]の中に入れるべき語句はA欄のどれか。
[症 例]
 乳がん再発患者(女71歳)に対して抗がん剤の投与を行ったところ食欲不振が長く続いたため、高カロリー輸液療法(TPN)を開始した。TPN 6日後に意識混濁、頻脈、血圧低下が発現した。[  ]200 mgの急速投与で症状は改善し、更に同量を追加投与したところ、臨床検査値は正常化した。翌日全身状態は改善したため、輸液は変更なく継続した。

臨床検査値
          TPN 6日後   TPN 7日後
乳酸(mg/dL)   97.6      12.0
pH          7.30      7.39
HCO3-(mEq/L)   7.9      20.2

A欄
 1.塩酸チアミン  2.塩酸ピリドキシン  3.アスコルビン酸
 4.リボフラビン  5.炭酸水素ナトリウム

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問238.輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.膠質浸透圧が上昇すると、浮腫が生じる可能性があるので輸液中にフロセミドを添加することがある。
b.膠質浸透圧が低下した場合には、アルブミン製剤を点滴投与する。
c.呼吸性アシドーシスとは、血漿炭酸ガス分圧の上昇により血液pHの低下した状態をさす。
d.代謝性アシドーシスとは、血漿重炭酸イオン濃度の上昇により血液pHの低下した状態をさす。
e.肝不全の代償期には輸液を適用することは少なく、非代償期には輸液が必要である。

   a b c d e
 1.誤 誤 正 正 正
 2.誤 正 正 誤 正
 3.正 誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤 誤
 5.正 誤 誤 正 誤

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問239.放射性医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.放射性医薬品は放射線を放出するので測定又は検出が容易である。使用にあたっては、その物質のもつ放射線以外の薬理作用も期待される。
b.123I は半減期が 131I よりも長く、放射線がγ線のみであるので、甲状腺の機能検査と疾患の診断によく用いられている。
c.131I の大量投与は甲状腺機能低下症やある種の甲状腺がんの治療に有効である。
d.ミルキングとは、親核種を吸着させたジェネレーターから長半減期の娘核種を単離することである。
e.99mTc-ヒト血清アルブミンは循環血漿量、血液量の測定や心拍出量の測定に用いられる。

 1(a、b)  2(a、d)  3(a、e)  4(b、c)
 5(b、d)  6(b、e)  7(c、d)  8(c、e)

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問240.病院における医薬品の管理に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.医薬品は、温度と光(紫外線を含む)に対する安定性に注意して管理すれば十分である。
b.麻薬と向精神薬は、厳重に管理する必要があるので、同じ保管庫に入れて管理簿をつけて管理しなければならない。
c.放射性医薬品は、他の薬剤と区別して管理しなげれぱならない。
d.一定病床数以上の病院であれば、医師又は薬剤師を放射線取扱主任者に任命すれば、どの病院でも放射性医薬品を購入し、貯蔵することができる。

   a b c d
 1.誤 誤 正 誤
 2.誤 正 正 誤
 3.誤 誤 正 正
 4.正 正 誤 誤
 5.正 正 誤 正

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