第82回薬剤師国家試験抜粋(平成9年3月)

       医療薬学 II(問181〜問240)


問181.肝障害の診断に血清トランスアミナーゼ活性の測定が有用である。次の肝疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 急性肝炎では、血清AST(GOT)、ALT(GPT)が発症に先立って上昇し、500IU/L以上でAST<ALTとなる場合が多い。
  2. 慢性肝炎と脂肪肝では、血清AST、ALTが軽度に上昇し、AST<ALTのことが多い。
  3. 肝硬変症では、血清AST、ALTが軽度に上昇し、AST>ALTのことが多い。
  4. 劇症肝炎では、一度上昇したAST、ALTがその後急激に低下することがある。これは予後良好の場合が多い。
 
      a b c d
    1 正 正 正 正 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 正 正 正 誤 
    5 誤 誤 誤 正  
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問182.尿検査に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 異常尿には有形成分として、赤血球、白血球、上皮細胞が含まれる。
  2. 蓄尿するときは、尿素が分解してアンモニアとなって揮発しやすいので、酸を加えて室温で保存する。
  3. 混濁尿の原因が炭酸塩の場合は、尿を徐々に加熱すると透明になる。
  4. リン酸塩で白濁している尿は、酢酸を加えて酸性にすると透明になる。
  5. 混濁尿の原因としては膿が多い。
 
      a b c d e 
    1 誤 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 誤 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 正 
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  問183.次の臨床例に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 意識不明の女性が救急外来に搬入された。下痢、発汗、唾液分泌過剰、筋攣縮が観察され、瞳孔は高度に縮瞳している。農業に従事しており、家人によれば最近、うつ状態で、自殺をほのめかしていたと言う。臨床生化学検査では特徴的な所見が見られた。
  1. 症状は、アセチルコリン受容体の刺激過剰状態と考えられる。
  2. 特徴的な検査所見とは血漿コリンエステラーゼ値の低下である。
  3. 治療薬の選択は塩化エドロホニウム(テンシロン)とPAM(プラリドキシムヨウ化メチル)である。
  4. 症状の原因は農薬(殺虫剤)である有機水銀剤の急性中毒である可能性が高い。
   1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
   4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)

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  問184.次の症例報告を読み、[ ]の中に入る字句の正しい組合せはどれか。
 パーキンソン病のため、レボドパ/カルビドバ合剤を投与されていたが、すくみ足の症状が強くなったため、ドロキシドパ300mgに変更した。約1年半後にすくみ足の症状が悪化したため、ドロキシドパを600mgに増量した。その後更に症状は悪化したため900mgに増量したところ、[ a ]の症状が出現した。ドロキシドパの投与量を減量したところ、発熱(38-39°C)したので、ドロキシドパの投与を中止した。更に、筋硬直が出現し、血清[ b ]値が1000IU/L以上に上昇し、意識障害も出現したため、[ c ]と診断し、[ d ]による治療を開始した。この副作用はクロルプロマジン、[ e ]などのドパミン受容体遮断薬でも生じることが知られている。


a

b

c

d

e

1
幻覚、妄想
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)
悪性症候群
ヘパリン
アミトリプチリン
2
幻覚、妄想
クレアチニンホスホキナーゼ(CPK)
遅発性ジスキネジア
インターフェロン
ハロぺリドール
3
傾眠傾向
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(r-GTP)
遅発性ジスキネジア
ジアゼパム
炭酸リチウム
4
幻覚、妄想
クレアチニンホスホキナーゼ(CPK)
悪性症候群
ダントロレンナトリウム
ハロペリドール
5
傾眠傾向
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)
遅発性ジスキネジア
ワルファリンカリウム
ブロモクリプチン

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  問185.じん麻疹に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. 患者に対して血中のIgGの測定がよく行われる。
  2. 原因の多くは、アレルゲンにより、マスト細胞からヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離することによる。
  3. 強いかゆみを伴って突然、赤い膨疹が現れ、数時間後には跡形もなく消失する一過性のものが多い。
  4. 治療の第一選択は副腎皮質ステロイド薬の経口投与である。

       1 (a、b)    2 (a、c)    3 (a、d)
       4 (b、c)    5 (b、d)    6 (c、d)
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  問186.アレルギー性疾患に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. アトピー性皮膚炎は、成人に多い疾患であるが、最近は小児の患者も増加しつつある。
  2. 通年性のアレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは、ダニなどのハウスダストである。
  3. スギ花粉症は秋期に多発する。
  4. アレルギー反応には即時型と遅延型が存在し、CoombsとGellの分類に従えば、T型は前者、W型は後者となる。

       1 (a、b)    2 (a、c)    3 (a、d)
       4 (b、c)    5 (b、d)    6 (c、d)
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問187.腎疾患の病態と治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ネフローゼ症候群は、高度のたん白尿とそれに起因する低たん白血症、浮腫、高脂血症を呈した病態である。
  2. ネフローゼ症候群の一般療法としては、安静と食塩制限が必須であり、薬物療法としてはエリスロポエチン療法が基本になっている。
  3. 急性腎不全は、急激な腎機能の低下の結果、体液の恒常性の維持ができなくなった状態であり、血清クレアチニン値は常に10 mg/dL以上を示す。
  4. シクロスポリン、非ステロイド性抗炎症薬、アミノグリコシド系抗生物質、シスプラチンは、急性腎不全を起こしやすい薬物である。
      a b c d
    1 正 正 誤 正 
    2 誤 正 正 誤 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤  
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  問188.アンギオテンシンに関連した次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. アンギオテンシンUは、レニン分泌を増加させる。
  2. アンギオテンシンUは、アルドステロン分泌を促進する。
  3. レニンは、アルドステロンの血中濃度を減少させる。
  4. 循環血液量の減少は、アルドステロンの分泌を促進する。
      a b c d
    1 正 誤 正 誤 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 正 誤 正 正 
    5 誤 誤 誤 正
    6 誤 正 正 誤  
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  問189.前立腺に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 前立腺肥大症の治療にはアンドロゲンが有効である。
  2. 前立腺内の平滑筋の緊張により尿道の抵抗が増加する。
  3. 前立腺組織内で平滑筋収縮の中心的役割を果たしているのはアドレナリンα1受容体である。
  4. 酸性ホスファターゼは広範囲の組織に分布し、前立腺にはその含量が高い。
      a b c d 
    1 誤 正 誤 誤 
    2 正 正 正 正 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
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  問190.白血病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 白血病は血球生成組織の系統的かつ無制限の増殖を本態とする疾患で造血組織の悪性腫瘍とみなされる。
  2. 腫瘍化は造血幹細胞レベルで起こっていると考えられているが、分化・成熟がある一定の段階で停止し、それより未分化の細胞のみで腫瘍を形成している場合が急性白血病である。
  3. 急性白血病の化学療法では完全寛解になっても患者体内には少量の腫瘍細胞が存在していることがあり、さらに治療が必要な場合が多い。
      a b c 
    1 正 正 正 
    2 正 正 誤 
    3 正 誤 正 
    4 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 
    7 誤 正 正 
    8 誤 誤 誤 
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   問191.内分泌性代謝疾患及び高脂血症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 甲状腺機能高進(亢進)症は男性に多い疾患で、体温上昇、食欲増進、体重減少などの症状を示す。
  2. 家族性高コレステロール血症の原因のーつは低密度リポたん白(LDL)に対する受容体が遺伝的に欠損しているか又は少ないことである。
  3. HMG-CoA還元酵素阻害薬の重大な副作用としてクレアチニンホスホキナーゼ値上昇を伴う横紋筋融解症がある。
  4. 痛風は、男性に多く見られる疾患で、母趾関節の激痛を初期症状として発症することが多い。
      a b c d 
    1 誤 正 正 正 
    2 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 正 
    4 誤 正 正 誤 
    5 誤 誤 正 正 
    6 正 誤 正 誤  
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  問192.次の表は疾患の病態・成因とその治療薬の組合せである。正しいものの組合せはどれか。

疾患

病態・成因

治療薬の例

a

変形性関節症
細菌性炎症
インドメタシン
b

痛 風
血中尿酸値の上昇
ベンズブロマロン
c

骨粗しょう症
骨吸収と骨形成の不均衡
シアノコバラミン
d

潰瘍性大腸炎
大腸のびまん性非特異性炎症
プレドニゾロン

  1 (a、b)  2 (a、d)  3 (b、c)  4 (b、d)  5 (c、d)

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  問193.抗てんかん薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 抗てんかん薬は母乳中に移行するが、低濃度であるので授乳してさしつかえない。
  2. フェニトインナトリウム注射薬は動脈内、静脈内のいずれにも投与できる。
  3. フェニトインの副作用には歯肉増殖があるので、歯磨きなどにより清潔にするよう指導する。
  4. プリミドンは肝臓で代謝を受け、一部フェニトインを生成する。
  5. 抗てんかん薬療法の基本は、副作用の許容される範囲内で発作回数及び症状の軽減を図ることである。
      a b c d e 
    1 正 正 誤 誤 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 誤 正 
    5 誤 正 誤 正 正 
    6 誤 誤 正 正 正  
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  問194.躁うつ病の治療に用いられる薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 躁病相の第一選択薬であるリチウムはMAO阻害作用を有する。
  2. 塩酸イミプラミンは抗うつ薬として用いるほか、低用量で遺尿症に用いる。
  3. 三環系抗うつ薬は脂溶性が高いので脳へ移行しやすく、その薬効は通常投与開始後2、3日で現れる。
  4. イミプラミンの代謝物であるデシプラミンは神経終末へのノルアドレナリン取り込み阻害作用がイミプラミンより強い。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 誤 誤 正 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 正 誤 正 
    5 誤 誤 正 誤 
    6 誤 正 誤 誤 
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  問195.パーキンソン病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. パーキンソン病患者の脳の特徴は黒質-線条体系ドパミンニューロンの脱落である。
  2. MPTP(1-methy1-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)を霊長類に投与すると、パーキンソン病によく似た症状を起こす。
  3. 塩酸トリヘキシフェニジルは、中枢性のドパミン作用を有するため、パーキンソン病の治療に用いられる。
  4. カルビドパを加えた合剤を用いるとレボドパによる消化器系の副作用が軽減される。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 正 誤 誤 正 
    3 正 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤 正  
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  問196.骨粗しょう症の治療に用いられる薬剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 閉経後の骨粗しょう症には女性ホルモン、老人性の骨粗しょう症には活性型ビタミンD3が有効である。
  2. エルカトニンは合成カルシトニン誘導体であり、骨粗しょう症における疼痛を改善する。
  3. カルシウム製剤は血中カルシウム値を回復させてカルシトニンの分泌を抑制する。
  4. カルシトリオールは細胞質の特異的レセプターに結合して作用をあらわす。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 正 
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  問197.気管支ぜん息に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ぜん息発作は日中の活動期に起こることが多い。
  2. テオフィリンを服用中の喫煙者が喫煙をやめた場合、テオフィリンが効きにくくなるため、テオフィリンの投与量を徐々に増やす必要がある。
  3. β刺激薬は気管支平滑筋のアドレナリンβ2受容体に作用して気管支を弛緩させる。
  4. β刺激薬の主要な副作用に振せんがある。
      a b c d 
    1 誤 誤 正 正 
    2 誤 正 正 誤 
    3 誤 正 正 正 
    4 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
    6 正 誤 正 正 
    7 正 正 誤 誤 
    8 正 正 正 誤 
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  問198.高血圧症治療における非薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 肥満者によくみられるインスリン分泌高進(亢進)は、腎尿細管のナトリウムの再吸収を高め、細胞外液量を増加させる。これらの病態は、体重の減量により改善される。
  2. 食塩の摂取量を制限することにより、すべての高血圧の患者に血圧の低下が認められる。
  3. 過度の長期的なアルコール摂取は血圧を上昇させる。これらはアルコール摂取量を減らすことで改善される。
  4. カリウムは腎臓からのナトリウムの排泄を増加させる。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 
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  問199.狭心症治療薬の併用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 硝酸イソソルビドとβ遮断薬との併用療法は労作性狭心症に有効である。
  2. ニフェジピンによる反射性心拍数増加は、β遮断薬との併用によって抑制される。
  3. β遮断薬とベラパミルとの併用療法は、有効かつ安全である。
  4. 硝酸イソソルビドとニフェジピンとの併用療法は、重症の血管れん縮性狭心症に有効である。
      a b c d 
    1 誤 正 正 正 
    2 誤 誤 正 正 
    3 正 正 誤 誤 
    4 正 正 誤 正 
    5 正 誤 正 誤 
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  問200.気管支ぜん息発作時の気道狭窄改善に使用される薬物と、そのアドレナリン受容体選択性との正しいものの組合せはどれか。


薬物

a

アテノロール
b

塩酸アゼラスチン
c

塩酸プロカテロール
d

塩酸ナロキソン


受容体選択性


β2≫β1

β1≧β2≧α

α≫β

β>α


  1 (a、ア)  2 (a、イ)  3 (b、ウ)  4 (b、エ)
  5 (c、ア)  6 (c、ウ)  7 (d、イ)  8 (d、エ)

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  問201.呼吸器疾患の治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 起炎菌が肺炎球菌である肺炎には、ぺニシリン系抗生物質が有効である。
  2. マイコプラズマ肺炎にはアミノグリコシド系抗生物質が有効である。
  3. 肺気腫は中年以上の男性で、長期喫煙者に多くみられる。治療薬は気道分泌を抑制する抗コリン薬が有効である。
  4. ぜん息重積状態では、ステロイド剤の静脈内投与が速効的である。
      a a c d 
    1 正 誤 正 正 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 誤 
    4 誤 正 正 正 
    5 誤 正 誤 正  
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  問202.次の消化器疾患治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  1. 気管支ぜん息治療のためテオフィリンを服用中の患者で、胃潰瘍を併発したときの治療には、シメチジンよりもファモチジンを選択することが望ましい。
  2. がん治療薬シスプラチン投与時の嘔吐の抑制に用いられるグラニセトロンは、腸クロム親和性細胞のセロトニン5-HT3受容体を活性化し強力な制吐作用を発現する。
  3. ランソプラゾールは、胃粘膜壁細胞にあるプロトンポンプと呼ばれるNa+,K+-ATPaseを直接的に阻害し胃酸分泌を抑制する。
  4. 胃潰瘍治療に用いられるスクラルファートは、潰瘍底における基質たん白質との結合により保護層を形成する。
        1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
        4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)
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問203.ワルファリン療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ワルファリンの効果はプロトロンビン時間(PT)により評価されるが、検査に使用するトロンボプラスチン試薬の力価の差異を補正するため、PTの国際正規化比(INR)が用いられる。
  2. ワルファリンは胎盤を通過しないため妊婦にも使用できる。
  3. ワルファリンの抗凝固作用はビタミンKにより阻害される。
  4. ワルファリンの主な消失経路は腎排泄であるため、腎尿細管分泌部位におけるプロベネシドとの相互作用により全身クリアランスが減少することがある。
  5. ワルファリンは凝固因子だけでなく内因性抗凝固因子であるプロテインCの合成も阻害する。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 誤 正 
    2 誤 正 誤 誤 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 正 正 誤 正  
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  問204.高脂血症の治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 適切な体重の減量と運動は低比重リポたん白(LDL)コレステロールを減少させ、高比重リボたん白(HDL)コレステロールを増加させる。
  2. ニコチン酸誘導体は皮膚紅潮、そう痒感などの症状を防止するため少量から投与を開始し漸増する。
  3. コレスチラミンは主として中性脂肪を減少させる。
  4. HMG-CoA還元酵素阻害薬の投与は心筋梗塞による死亡率を有意に減少させる。
  5. プロブコールはLDLコレステロールを減少させるとともに、HDLコレステロールも減少させる。
      a b c d e 
    1 誤 誤 正 誤 正 
    2 正 正 誤 正 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 正 
    5 正 誤 誤 正 誤  
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  問205.β遮断薬の点眼剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 点眼後に閉目し、目頭を軽く押さえることにより、その全身性副作用を軽減させることができる。
  2. β遮断薬の点眼とべラパミルの内服によって重篤な不整脈を生じることがある。
  3. チモロールの点眼は1滴のみの点眼でも、肺のアドレナリンβ2受容体を薬理効果発現に十分なレベルで占有することから、気管支ぜん息患者への投与は禁忌となっている。
  4. 角膜からの吸収は速やかであり、他の点眼剤との併用においては点眼間隔をあける必要はない。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 誤 誤 正 誤 
    3 正 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 誤 正 
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  問206.糖尿病に関する次の記述について、正しいものの組合せはどれか。
  1. T型糖尿病とインスリン依存性糖尿病は同義語である。
  2. 糖尿病の診断基準は、空腹時血糖値が50mg/dL以上あるいは随時血糖値が100mg/dL以上である。
  3. 糖尿病の3大合併症は、網膜症、腎障害及び痴呆症である。
  4. 糖尿病の発症誘因となる薬物に、副腎皮質ステロイド薬、チアジド系利尿薬がある。

       1 (a、b)   2 (a、c)   3 (a、d)
       4 (b、c)   5 (b、d)   6 (c、d)
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  問207.がん性疼痛に対する薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 末期の持続的な痛みには、痛みの再発に応じたモルヒネの頓用が合理的な投与法である。
  2. ジクロフェナックを用いても痛みが消失しないときには、投与量を増量するのではなく、より効果が強い鎮痛薬に切りかえる。
  3. ペンタゾシンやブプレノルフィンと、コデインやモルヒネとの併用はそれぞれの単独使用より効果的である。
  4. 作用の強い麻薬性鎮痛薬の適用は、痛みの強さによって決めるべきであり、予測生存期間の長短によって決めるべきではない。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 正 誤 
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  問208.慢性関節リウマチに関する次の記述の[ ]に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
慢性関節リウマチの病態は複雑であるが、薬物治療の第一選択薬として[ a ]などの非ステロイド性抗炎症薬があり、これのみで十分な効果が得ら
れない場合、[ b ]抗リウマチ薬といわれる[ c ]、あるいは金製剤が
追加される。
     a             b      c 
 1 テプレノン          速効性  D−ぺニシラミン 
 2 ロキソプロフェンナトリウム  速効性  プレドニゾロン 
 3 ロキソプロフェンナトリウム  速効性  D−ぺニシラミン 
 4 テプレノン          遅効性  プレドニゾロン 
 5 ロキソプロフェンナトリウム  遅効性  D−ペニシラミン 
 6 テプレノン          遅効性  D−ペニシラミン 
 7 ロキソプロフェンナトリウム  遅効性  プレドニゾロン 
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  問209.次の感染症に対する治療について、正しいものの組合せはどれか。
  1. ペニシリナーゼ産生グラム陽性菌感染症には、アンピシリンが有効である。
  2. 梅毒スピロヘータにぺニシリンGは無効である。
  3. マイコプラズマによる肺炎には、β-ラクタム系抗生物質が有効である。
  4. ゲンタマイシン耐性緑膿菌による感染症には、アミカシンが有効なことが多い。
  5. クラミジアによる非淋菌性尿道炎には、ミノサイクリンが有効である。

     1 (a、b)  2 (a、c)  3 (b、d)  4 (c、e)  5 (d、e)
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   問210.次の薬物と禁忌の疾患との組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
  薬物              禁忌の疾患
a.ジソピラミド          緑内障
b.濃グリセリン(注射薬)     頭蓋内圧高進(亢進)
c.硝酸イソソルビド(注射薬)   急性頭蓋内血腫
d.メシル酸ジヒドロエルゴタミン  頭痛

      a b c d 
    1 正 誤 誤 誤 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 正 誤 正 
    4 誤 誤 正 正 
    5 正 正 誤 正 
    6 正 正 正 誤 
    7 誤 誤 正 誤 
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  問211.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ヘルシンキ宣言は、人を対象とする生物医学的研究における倫理に関する基本的理念を示したものである。
  2. ホスピス活動は、終末期患者に対するQOL(quality of life)の尊重に基づいている。
  3. 人工呼吸器や高カロリー輸液などの普及に伴って、植物状態を呈する患者が増加してきたため、それらの患者の尊厳死が社会的問題となっている。
      a b c 
    1 正 正 正 
    2 誤 正 正 
    3 正 誤 正 
    4 正 企 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 正 誤 誤 
    7 誤 正 誤 
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  問212.臨床試験(治験)における被験者の権利及びインフォームド・コンセントに関する次の記述について、妥当なものはどれか。
  1. 被験候補者が学童期の生徒なので、両親の同意を文書で確認したが、本人には知らせずに被験者として選んだ。
  2. 一旦は治験に同意した入院患者が、理由を伏せたまま治験の継続を断わったので、転院するよう勧めることにした。
  3. 治験の途中で、「もっと効くように治験薬の投与量を増やして欲しい」という被験者の要望を、「プロトコールから逸脱できない」という理由で断わった。
  4. 治験中の被験者にノンコンプライアンスが認められたので、インフォームド・コンセントに違反したという理由で、治験審査委員会(IRB)に諮らずに治験期間を延長した。
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    問213.医薬品の開発における臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 経験豊富な臨床医が行えば、対照群との比較試験は不必要である。
  2. 二重盲検(遮へい)法による無作為化試験は科学的には最も良い方法と考えられている。
  3. 厳密に行われた比較的短期間投与の臨床試験で承認された医薬品は、市販後さらに長期間投与での有効性及び安全性をも保証されている。
  4. ダブルダミー法は被験薬と標準薬とを二重盲検(遮へい)下で比較することを可能にするための方法である。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 誤 正 誤 
    4 正 誤 誤 正 
    5 誤 正 正 正 
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  問214.次の生物検定法、データ処理法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. マウスにピクロトキシンを投与して、そのけいれん作用を示すED50を求めるため、プロビット法を用いた。
  2. トノサマガエルの腹直筋を摘出し、その収縮反応を指標にアセチルコリンを二重盲検(遮へい)法で定量した。
  3. マウスの各群にいくつかの用量のストリキニーネを投与し、その死亡率からLD50をLitchfield.Wilcoxon法によって求めた。
  4. ある新薬の治験において、一定期間に来院する患者に対して、薬効評価を逐次検定法を用いて行った。
  5. 鎮痛効果を調べる動物実験試験において、プラセボ効果は無視できない。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 正 誤 
    2 正 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 誤 
    4 誤 誤 正 誤 正 
    5 正 誤 誤 正 誤  
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  問215.標本の統計学的比較に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 濃度などの間隔尺度の測定値の分布が正規分布と仮定されるとき、2群の比較にはt検定を用いることができる。
  2. 効果における著効、有効、無効などの順序尺度によって測定される場合、Wilcoxon検定などのノンパラメトリック法を用いる。
  3. 仮説検定において、2標本の平均値が異なること(対立仮説)が真実であるものを、判定において同じである(帰無仮説)と誤まる危険性を第1種の過誤と呼ぶ。
  4. 仮説検定において、2標本の平均値が異なること(対立仮説)が真実であるものを、判定において同じである(帰無仮説)と誤まる危険性は測定数を多くとるほど小さくなる。
      a b c d 
    1 正 誤 正 正 
    2 誤 正 誤 正 
    3 正 誤 正 誤 
    4 正 正 誤 正 
    5 誤 正 正 誤 
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  問216.処方せんに記載しなければならない事項の確認を行い、次の処置をした。正しいものはどれか。

 
  1. 麻薬が処方されているので、麻薬施用者免許証の番号を医師に間い合わせた。
  2. 劇薬が処方されているので、患者の住所を医師に問い合わせた。
  3. 向精神薬が処方されているので、向精神薬施用者免許証の番号を医師に問い合わせた。
  4. 処方せん記載上の不備はないと判断して調剤した。
  5. 患者の住所の記載がないので、患者に問い合わせた。
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  問217. Rp.1を調剤するにあたって次の処置をした。正しいものはどれか。
  1. CarbamazepineとCaffeine and Sodium Benzoateは、配合により湿潤するので組合せ散剤とした。
  2. PhenytoinとPhenobarbitalは配合により変色し、Phenytoinの効力を低下させるので組合せ散剤とした。
  3. 調剤上問題はないと判断し、そのまま秤量、混和して調剤した。
  4. Caffeine and Sodium Benzoateは、Phenytoinと配合することにより分解するので組合せ散剤とした。
  5. PhenobarbitalとCaffeine and Sodium Benzoateは、配合により固化し、Phenobarbitalの効力を低下させるので組合せ散剤とした。
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  問218. Rp.2調剤薬を交付するとき、患者に対する説明として、正しいものはどれか。
  1. 低血糖をおこすことがあると説明した。
  2. 保存中着色しても薬効に変化がないと説明した。
  3. ビタミンKを多く含む食物やビタミンKを産生する納豆菌を含む納豆の摂取により薬の効果が減弱する可能性があるので、これらの食物の摂取を避けて下さいと説明した。
  4. 保存中湿潤液化するため組合せ散剤としたので、それぞれの包みを一緒に服用するように説明した。
  5. お茶やコーヒーなどに含まれているタンニンにより吸収が阻害されるため、服薬前後1時間はこれらの飲用を避けて下さいと説明した。
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  問219.患者A(55歳・男性)は慢性腎不全と診断されて、次の処方を受けた。処方内容に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
処方
 フロセミド錠(40mg)  1錠 1日1回   朝食後服用 14日分
 アルファカルシドール錠(0.5μg)  1錠 1日1回   朝食後服用 14日分
 ニフェジピン錠(10mg)  3錠 1日3回   毎食後服用 14日分
 ポリスチレンスルホン酸カルシウム  15g 1日3回   毎食後服用 14日分
  1. フロセミドは集合管に作用する利尿薬である。
  2. アルファカルシドールは腎不全時のビタミンD代謝異常を改善する。
  3. ニフェジピンは降圧作用に基づくめまいなどをおこすことがある。
  4. ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、腎不全時の血清リン値の上昇を抑制する。
      a b c d 
    1 正 正 誤 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 誤 正 
    6 誤 正 正 正  
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  問220.高齢者への投与に際し、制限量(薬用量の上限)が設定されている医薬品の正しい組合せはどれか。
  1. マレイン酸エナラプリル b フルニトラゼパム
  2. 塩酸ジルチアゼム d 塩酸バンコマイシン
  3. トリアゾラム

       1 (a、b)   2 (a、d)   3 (b、c)
       4 (b、e)   5 (c、d)   6 (c、e)
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問221.次に示す医薬品は小児の感冒に散剤、シロップ剤、坐剤としてよく使用されるものである。7歳で体重25 kgの小児の1日量として、正しいものの組合せはどれか。
  1. アセトアミノフェン 100〜200 mg
  2. アモキシシリン 750 mg
  3. ヒベンズ酸チペピジン 200 mg
  4. リン酸コデイン 30 mg
  5. 塩酸シプロヘプタジン 50 mg

       1 (a、b、d)   2 (a、c、d)   3 (a、c、e)
       4 (b、c、e)   5 (b、d、e)
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  問222.次の文は医薬品の警告に関する記述である。それぞれの記述に対応する医薬品の正しいものの組合せはどれか。
  1. 服用後に、もうろう状態が現れることがある。また、入眠までの、あるいは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意する。
       ア)ニトラゼパム  イ)ジアゼパム  ウ)トリアゾラム
  2. 本剤の投与により間質性肺炎、自殺企図が現れることがあるので、使用上の注意に十分留意し、このような症状が発現した場合は直ちに本薬の投与を中止する。
       ア)レセルピン  イ)インターフェロンα  ウ)シメチジン
  3. イトラコナゾール又はエリスロマイシンとの併用により、まれにQT延長、心室性不整脈が現れるので、併用を避けること。
       ア)ケトコナゾール  イ)トリアゾラム  ウ)テルフェナジン
  4. 催奇形性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また妊娠する可能性のある婦人には投与しないことを原則とする。
       ア)ソリブジン  イ)エトレチナート  ウ)フェニトイン
      a b c d 
    1 イ ア ウ ア 
    2 ア イ ア ウ 
    3 ウ ア イ ウ 
    4 ウ イ ウ イ 
    5 ア ウ イ ア 
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問223.次の医薬品の服用時期指示の根拠に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. インドメタシンカプセルは、副作用としての消化性漬瘍を防ぐために食直後に服用する。
  2. アカルボースは、食直前に服用することにより、α-グルコシダーゼを阻害して糖分が二糖類から単糖類へ分解されて吸収されるのを抑制し、食後の過血糖を防ぐ。
  3. イコサペント酸エチルは、吸収性を高めるために空腹時に服用する。
  4. トリクロルメチアジドは、夜間の頻尿を避けるために朝食後又は朝昼食後に服用する。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 正 正 誤 
    4 誤 誤 誤 正 
    5 正 正 誤 正 
      <解答>へ・ <解説>へ

  問224.次の医薬品間の相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. ジゴキシンとフロセミドとの併用によって、心室性不整脈を生じることがある。
  2. セフェム系抗菌薬とテルフェナジンとの併用によって心室性不整脈を生じることがある。
  3. セフジニルと経口鉄製剤とめ併用によるセフジニルのバイオアベイラビリティの低下は、不溶性のキレートを形成するためである。
  4. トリアゾラムはシメチジンとの併用によってその催眠効果が減弱する。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 正 誤 正 誤 
    3 誤 誤 誤 正 
    4 誤 正 正 誤 
    5 正 正 正 誤  
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  問225.次の薬物相互作用の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. イソニアジド服用中にチーズなどチラミンを多く含有する食物を食すると、発赤、動悸、頭痛などが生じることがある。
  2. ワルファリン服用中に納豆を食するとワルファリンの抗凝血作用が増強することがある。
  3. 長期喫煙者では、テオフィリンの気管支拡張作用は非喫煙者に比べて弱い傾向がある。
  4. テトラサイクリンを牛乳とともに服用すると、テトラサイクリンの作用の減弱が見られる。
  5. フェロジピンのようなカルシウム拮抗薬をグレープフルーツジュースとともに服用すると作用の減弱が見られる。
      a b c d e 
    1 正 誤 誤 正 誤 
    2 正 誤 正 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 誤 
    4 正 正 誤 誤 正 
    5 正 誤 正 正 誤 
    6 誤 正 正 誤 正 
    <解答>へ・ <解説>へ

  問226.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 錠剤やカプセル剤を色、大きさ、形状だけで区別することは不可能であるが、通常4桁の数字で識別コードが表示されており、容易に当該製品を鑑別することができる。
  2. 散剤、液剤、軟膏剤など混合された薬剤については、肉眼による監査が困難である。調剤者が調剤した医薬品名や秤取量を処方せんに記載すること、調剤薬の全量又は1包を秤量することなどで、ある程度監査が可能である。
  3. 処方オーダリングシステムでは、医師が発生源入力し、正確な医薬品名、分量、用法、用量が処方せんにプリントアウトされるので、処方せんを点検する必要はない。
      a b c 
    1 正 正 誤 
    2 正 誤 正 
    3 誤 正 正 
    4 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 
    6 誤 正 誤 
    <解答>へ・ <解説>へ

問227.下記の散剤処方について、調剤用天びんで各医薬品7日分を秤取し、1包が1.0gになるように賦形剤を加えて調剤を行った。倍散の選択が適切であれば、添加した賦形剤の全量は何gになるか。正しい重量(単位:g)に最も近い数値を選べ。ただし、倍散は10、又は100倍散のいずれかである。
処方






フマル酸クレマスチン
アミノフィリン
硫酸テルブタリン
酸化マグネシウム
賦形剤
1日3回毎食後服用
7日分
3mg
0.6
12mg
0.3
適 量




  1.0   2.0.7   3.2.1   4.4.2   5.5.6

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  問228.高度の腎障害患者に対して禁忌であると添付文書に記載されている薬剤について、正しいものの組合せはどれか。
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問229.外用剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 非ステロイド性抗炎症薬による気管支ぜん息発作の誘発は、点眼剤や外皮用剤では認められない。
  2. ステロイド吸入療法により咽喉頭部カンジダ症を誘発することがある。
  3. 塩酸カルテオロールなどのβ遮断薬の点眼剤は、緑内障、高眼圧症には禁忌である。
  4. 硫酸サルブタモールなどのβ2作動薬の吸入剤は、気管支ぜん息治療に、他のカテコールアミン製剤と併用して用いた方が有効性が高まる。
      a b c d 
    1 正 正 誤 正 
    2 誤 正 誤 誤 
    3 正 誤 正 誤 
    4 誤 誤 正 正 
    5 誤 正 正 誤 
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問230.医薬品情報に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 医薬品添付文書は製薬企業が作成するもので、法的規制は受けない。
  2. 医薬品インタビューフォームは厚生省が作成するもので、添付文書より詳しい情報を収載している。
  3. 新医薬品承認審査概要(SBA)は製薬企業が作成するもので、医薬品の普及と適正使用のための資料である。
  4. 日本薬局方医薬品情報(JP-DI)は厚生省が作成する公定書で、日本薬局方収載品について添付文書よりも充実した情報を記載している。
      a b c d 
    1 誤 正 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤 誤 
    6 誤 誤 正 誤 
    7 誤 正 誤 誤  
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  問231.薬剤師による患者インタビューで明らかになった次の問題点の処置について、薬剤師として妥当なものの組合せはどれか。
  1. 薬物治療を開始した患者が、翌朝のインタビューで皮膚のかゆみを訴えたので、薬物アレルギーの可能性があることを医師に伝えた。
  2. 薬物治療を開始しても患者の容体が安定しないので、コンプライアンスとファーマコキネティクスの両面から原因を調査することにした。
  3. ノンコンプライアンスの原因が投与スケジュールにあると考えられたので、長時問作用型の剤形への変更について医師に助言した。
  4. 患者が「飲まなかった」といった薬を、薬歴簿から削除した。
  5. 学童期の入院患者から[薬を飲まなかったことを家族に話さないで」と頼まれた薬剤師が、医師に相談せずに家族に事実を伝えた。

       1 (a、b、c)   2 (a、b、e)   3 (a、d、e)
       4 (b、c、d)   5 (c、d、e)
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  問232.患者への服薬指導及び副作用対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. プロプラノロール使用中の患者で急に服薬を中止すると、症状が悪化することがあるので、患者に医師の指示なしで服薬を中止しないよう指導する。
  2. 精神安定薬使用中の患者では、眠気や、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転や危険を伴う機械の操作などに従事させないよう指導する。
  3. エタンブトールは聴力障害が現れることがあるので、副作用の早期発見につとめ、発見した場合は主治医へ申し出て薬物投与中止を検討する必要がある。
  4. パーキンソン病治療薬レボドパの副作用には、嘔気、食欲不振、眠気、動悸などがある。その場合、直ちに薬物治療を中止しなければならない。
      a b c d 
    1 正 誤 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 正 誤 誤 
    5 誤 誤 正 正 
    6 誤 正 正 誤  
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  問233.次の注射液の中で、そのまま使用せず希釈して用いるものの組合せはどれか。
  1. 2%塩化カルシウム液
  2. 20%キシリトール液
  3. 10%塩化ナトリウム液
  4. 15%塩化カリウム液
  5. 5%ブドウ糖液
  6. 7%炭酸水素ナトリウム液

       1 (a、b、d)   2 (a、c、d)   3 (a、e、f)
       4 (b、c、f)   5 (b、d、e)   6 (d、e、f)
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  問234.フロセミド注射液の配合変化に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. フロセミド注射液のpHは8以上である。
  2. フロセミド注射液にpHの高い注射液を混合してpHを約9にすると、沈殿を生じる。
  3. フロセミド注射液にアミノフィリン注射液を混合しても沈殿を生じない。
      a b c 
    1 正 正 誤 
    2 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 
    4 誤 正 誤 
    5 誤 誤 誤  
    <解答>へ・ <解説>へ

  問235.高カロリー輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. TPN(total parenteral nutrition)に必要な栄養素は、アミノ酸、糖類、脂肪、ビタミンであるが、電解質、微量元素も不可欠である。
  2. 末梢静脈栄養(PPN)療法時の静脈炎の防止には、ヒドロコルチゾンやヘパリンを添加し用いることがある。
  3. 高カロリー輸液療法は、老人性脳障害時には積極的に用いる治療法である。
  4. ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニンを分岐鎖アミノ酸と呼んでいる。
  5. 代謝性アルカローシスの治療には、輸液セットの側管より塩化カリウム注射液を急速静注する。
      a b c d e 
    1 正 誤 正 正 誤 
    2 誤 誤 正 誤 正 
    3 正 正 誤 正 誤 
    4 誤 正 正 誤 正 
    5 正 正 誤 誤 誤  
    <解答>へ・ <解説>へ

  問236.輸液療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. TPN(total parenteral nutrition)は直接中心静脈へ投与する方法であるから、そのpHは7.4、浸透圧は等張となるように調節する必要がある。
  2. TPNを手術侵襲の大きな患者に施行した場合、重篤なアルカローシスを起こすことがある。
  3. 慢性肝不全時の肝性脳症患者にアミノ酸輸液を施行する際、Fischer比(分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)を高めた輸液が意識障害の改善に有効である。
  4. 複数の輸液を混合するTandem法とは2種以上の輸液を並列に連結する方法で、長時間にわたる輸液の注入に使用される。
  5. 脂肪乳剤のTandem法による投与は簡便な方法として繁用される。
      a b c d e 
    1 正 正 誤 正 正 
    2 誤 正 正 誤 正 
    3 誤 誤 正 正 誤 
    4 誤 正 誤 誤 誤 
    5 正 誤 誤 正 誤 
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  問237.ホスホマイシンナトリウム注射液1日4g(力価)を注射用水100mLに溶解し点滴静脈内注射をすることになった。本剤のNa+濃度(mEq)として正しいものはどれか。
ホスホマイシンナトリウム(C3H5Na2O4P)の分子量は182.0、ナトリウムの原子量は23.0とする。

  1.7.1  2.14.3  3.28.6  4.42.9  5.57.1

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  問238.次の血液製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. 血液成分(赤血球、血小板、血漿)の至適保存温度及び採血後の有効期間はそれぞれ異なる。
  2. 赤血球は4゜Cで保存すると採血後21日間経過しても機能が保たれている。
  3. 他人の血液、いわゆる同種血輸血法では、場合によっては免疫抗体の産生を促したり、ウイルス感染の伝播などが考えられるので、より安全な輸血法として自己血輸血法がある。
  4. フィルグラスチム(G-CSF)は、血液凝固因子製剤で、現在血友病治療に用いられている。
      a b c d 
    1 正 正 正 誤 
    2 正 誤 誤 正 
    3 誤 正 誤 正 
    4 正 誤 誤 誤 
    5 誤 誤 正 誤 
    6 誤 正 正 誤 
    7 誤 正 正 正 
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  問239.放射性医薬品である過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を購入したが、未使用のまま検定日時より24時間経過した。この時点での本品の残存放射能は次の数値のどれに最も近いか。ただし、本品の検定日時における放射能は1.85 GBq(50 mCi)、99mTcの半減期は6時間とする。

  1.925MBq(25mCi)    2.463MBq(12.5mCi)
  3.370MBq(10mCi)    4.278MBq(7.5mCi)
  5.232MBq(6.2mCi)    6.116MBq(3.1mCi)

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  問240. X線造影剤(注射)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  1. イオン性造影剤、非イオン性造影剤のいずれも、ヨード過敏症の患者には禁忌である。
  2. イオン性造影剤を非イオン化することで、浸透圧が低減され、注入時の疼痛、熱感などの副作用が減少した。
  3. イオン性造影剤の主な副作用として、投与後1時間以上、ときに数時間以上も経過して発現する遅発性アレルギーの報告が多い。
  4. X線造影剤には、1つの薬物について濃度、容量の異なる製剤があり、適応、適用部位が異なっている。
      a b c d 
    1 正 正 正 正 
    2 正 正 正 誤 
    3 正 正 誤 正 
    4 正 誤 正 正 
    5 誤 正 正 正  
    <解答>へ・ <解説>へ