第81回薬剤師国家試験抜粋(平成8年3月)

       医療薬学 I(問121〜問180)


問121.次の記述の正誤について,正しいものの組合せはどれか. 
 
 a.テトロドトキシンは神経軸索のナトリウムポンプを抑制する.
 b.プロカインは軸索の内側からナトリウムチャネルを阻止する.
 c.コカインは,交感神経終末のアミンポンプを抑制する.
 d.コカインは,プロカインより粘膜浸透性が低い.
 e.プロカインは,神経軸索を脱分極させる.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問122.次の神経伝達物質とその前駆物質との対応で,正しいものの組合せはど
れか. 
 
   前駆物質         神経伝達物質
 a.トリプトファン ―――― セロトニン
 b.メタネフリン  ―――― エピネフリン
 c.グリシン    ―――― γ-アミノ酪酸
 d.チロシン    ―――― ドパミン
 e.システイン   ―――― ヒスタミン
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問123.次の記述の正誤について,正しいものの組合せはどれか. 
 
 a.ピロカルピンは,瞳孔括約筋を弛緩させる.
 b.アトロピンは,緑内障の患者への投与は,禁忌である.
 c.トロピカミドは,毛様体筋を収縮させる.
 d.ホマトロピンは瞳孔を散大させる.
 e.アセタゾラミドは,眼房水の生成を促進する.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,d) 4(c,d) 5(c,e)

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問124.副交感神経の伝達物質としてのアセチルコリンに関連する次の記述のう
ち,正しいものの組合せはどれか. 
 
 a.アセチルコリンは,神経終末部でコリンとアセチルCoAから合成される.
 b.合成されたアセチルコリンは,ミトコンドリア内に貯蔵される.
 c.放出されたアセチルコリンは,モノアミンオキシダーゼにより分解される.
 d.節後線維終末部シナプス後膜の受容体はニコチン受容体である.
 e.ムスカリン受容体にはサブタイプのあることが知られている.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問125.自律神経系に関する次の記述について,正しいものの組合せはどれか.
 
 a.副腎からの活性物質の遊離は,副交感神経の興奮によって生じる.
 b.副腎髄質には,クロム親和性細胞が豊富に存在し,カテコールアミンを産生
   する.
 c.ショック時には,副腎髄質からカテコールアミンが遊離される.
 d.生体防衛反応では,副腎髄質のみが働き,副腎皮質からのホルモン分泌はな
   い.
 e.チラミンは,副腎皮質ホルモンを分泌させる.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問126.カエルを腹位に固定し,図に示すように左右大腿部の皮膚を一部切開し
て骨格筋及び坐骨神経を露出させた.左大腿部は,坐骨神経以外を結紮して下腿へ
の血液循環を停止させた.頚部リンパ腔に塩化ツボクラリンを適用した後,A〜D
を電気刺激し,左右の後肢下腿筋の動きを観察した.この実験に関する次の記述の
正誤について,正しい組合せはどれか. 
 
 a.せき髄(A)を皮膚の上から刺激すると,左下腿の筋のみが動く.
 b.左右大腿部の骨格筋(B)をそれぞれ直接刺激すると,右の筋は動くが左の
   筋は動かない.
 c.左の坐骨神経(C)を刺激すると,その下腿部の筋が動く.
 d.右の坐骨神経(D)を刺激すると,その下腿部の筋は動かない.
 
       a b c d 
    1  正 誤 正 正
    2  誤 正 誤 誤 
    3  誤 誤 正 正 
    4  正 正 誤 正 
    5  正 誤 正 誤 

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問127.モルヒネに関する次の記述について,正しいものの組合せはどれか.
 
 a.意識の消失なしに,内蔵痛に対して鎮痛効果を示す.
 b.呼吸中枢を興奮させる.
 c.ブラジキニンの産生を抑制する.
 d.急性中毒患者の治療には,モルヒネ拮抗薬のナロキソンが有効である.
 e.消化管平滑筋の緊張を高め,ぜん動運動を高進(亢進)させる.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,e) 4(c,d) 5(c,e)

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問128.次の薬物−適応−薬理作用又は副作用の対応の正誤について,正しい組
合せはどれか.
 
    薬物       適応           薬理作用又は副作用
 a.メチルドパ  ― パーキンソン症候群   ― ドパミンの分解阻害
 b.ペンタゾシン ― 手術後疼痛       ― プロスタグランジンと拮
                          抗
 c.オキサゾラム ― 神経症(不安・緊張など)― 高齢者における運動失調
 d.クロナゼパム ― 神経運動発作      ― GABAA受容体における塩化
                          物イオンの流入促進
 e.ハタロン   ― 手術時の全身麻痺    ― コリン作動性ニューロン
                          感受性高進(亢進)
 
       a b c d e
    1  正 誤 正 誤 正
    2  正 正 誤 誤 正
    3  誤 正 正 誤 誤
    4  誤 誤 正 正 誤
    5  正 誤 誤 正 正

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問129.塩酸メトクロプラミドに関する次の記述にのうち,正しいものの組合せ
はどれか.
 
 a.セロトニン受容体遮断薬である.
 b.消化管運動を抑制する.
 c.制吐作用を有する.
 d.錐体外路系障害の副作用がある.
 e.プロラクチンの分泌を抑制する.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問130.オータコイドに関連する次の記述について,正しいものの組合せはどれ
か. 
 
 a.ブラジキンは,発痛作用を示すペプチドである.
 b.アンギオテンシンIIは,副腎皮質からのアルドステロンの遊離を阻害する.
 c.プロスタグランジンは,肥満細胞に働いてIgEの産生を促進する.
 d.ロイコトリエンB4は,白血球遊走促進作用を有する.
 e.インドメタシンは,シクロオキシゲナーゼを活性化する.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問131.アレルギーに関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.
 
 a.シプロヘプタジンは,抗ヒスタミン作用の他に抗セロトニン作用も有する.
 b.IgEによる肥満細胞からのヒスタミン遊離に対しクロモグリク酸ナトリウム
   は抑制的に作用する.
 c.アドレナリンβ2受容体刺激薬のよるアレルギー反応の抑制には細胞内サイ
   クリッGMP量の増加が関係している.
 d.Tリンパ球が関与する遅延型アレルギーの治療には免疫抑制薬が用いられる.
 
       a b c d 
    1  正 正 誤 正 
    2  正 誤 誤 誤 
    3  誤 正 誤 正 
    4  正 正 正 誤 
    5  誤 誤 正 正 

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問132.心臓に関する次の記述について,正しいものの組合せはどれか.
 
 a.心臓は自動能を有しており,摘出後も栄養液中で拍動,拍出を示す.
 b.正常な心臓の拍出量は,心房への血液還流量によって変化する.
 c.無重量状態ではヒトの循環血液量の分布に変化が見られ,上半身よりも下半
   身へ偏りがみられる.
 d.心機能の不全は,腎機能に影響することはない.
 e.ジキタリスの薬理作用は正の変力作用と正の変伝導作用によって説明される.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問133.血管に関する次の記述について,正しいものの組合せはどれか.
 
 a.皮膚及び粘膜に分布する血管の平滑筋は,エピネフリンにより収縮する.
 b.冠血管は,プロプラノロールにより拡張する.
 c.血管平滑筋の細胞膜には,ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬で遮断され
   る電位依存性カルシルムチャネルが存在する.
 d.内皮細胞が産生する一酸化窒素(NO)は,血管平滑筋細胞内のサイクリック
   GMP含量を低下させる.
 e.イソプレナリンは,ホスホリパーゼCを活性化し,血管平滑筋細胞内のイノ
   シトール-三リン酸の含量を増加させる.
 
  1(a,c) 2(a,e) 3(b,d) 4(b,e) 5(c,d)

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問134.第I欄の薬物と第II欄のその薬物によって阻害される酵素との対応につ
いて,正しいものの組合せはどれか. 
 
   第I欄           第II欄  
 a.フェニレフリン ―――― アデニル酸シクラーゼ
 b.ジギタリス   ―――― Na+,K+−ATPase
 c.テオフィリン  ―――― ホスホジエステラーゼ
 d.ドブタミン   ―――― Ca2+−ATPase
 e.エピネフリン  ―――― グアニル酸シクラーゼ
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問135.アンギオテンシンに関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれ
か. 
 
 a.アンギオテンシン変換酵素阻害薬は,レニン基質(アンギオテンシノーゲン)
   からアンギオテンシンIへの変換を阻害する.
 b.アンギオテンシンIには強い血管平滑筋収縮作用があり,このため強い血圧
   上昇作が用ある.
 c.カプトプリルはアンギオテンシン変換酵素阻害薬であるが,キニナーゼII阻
   害作用もあるので,ブラジキニンの降圧作用を促進する.
 d.サララシンにはアンギオテンシンII受容体遮断作用がある.
 e.アンギオテンシンIIは副腎皮質に作用し,エピネフリン遊離を介して腎機能
   を調す節る.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,e) 4(c,d) 5(c,e)

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問136.利尿薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか. 
 
 a.スピロノラクトンは,抗利尿ホルモン受容体に結合することにより抗利尿ホ
   ルモンの作用と拮抗する.
 b.アセタゾラミドは,ホスホジエステラーゼ阻害作用を示す利尿薬である.
 c.エタクリン酸の主な作用部位は遠位尿細管で,水の再吸収を阻害する.
 d.フロセミドの作用部位は,ヘンレ係蹄の上行脚で,Na+-K+-2Cl-の共輸送
   を阻害する.
 e.ヒドロクロロチアジドを長期投与すると,低カリウム血症がみられることが
   ある.
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問137.気管支ぜん息の既往のある患者が動機が激しいので,ある薬物を使用し
たところ気道狭さくにより呼吸が困難となった.ここで使用したと思われる薬物は
次のどれか.
 
 1.塩酸エフェドリン  2.塩酸プロプラノロール  3.塩化ツボクラリン
 4.塩酸イソプレナリン 5.クロモグリク酸ナトリウム

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問138.消化性潰瘍治療薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれ
か.
 
 a.ファモチジンは,胃壁細胞に存在するヒスタミンH2受容体を介して胃酸分泌
   を抑制する.
 b.スクラルファートは,ガストリンの分泌阻害によって抗潰瘍作用を現す.
 c.防御因子増強作用のあるテプレノンは,Helicobacter pyloriに対しても強い
   殺菌作用を有する.
 d.オメプラゾールは,胃壁細胞にあるプロトンポンプを呼ばれるH+,K+−ATPase
   を阻害して胃酸分泌を抑制する.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

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問139.次の薬物のうち,緩下剤として用いられる薬物について,正しいものの
組合せはどれか. 
 
 a.塩酸セトラキサート     b.ビサコジル   c.塩酸ロペラミド
 d.ウルソデスオキシコール酸  e.センノシド
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,e) 4(c,d) 5(c,e)

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問140.次のホルモン,分泌器官及び作用についての対応が正しい組合せはどれ
か. 
 
 1.インスリン    ― 膵臓ランゲルハンス島 ― 血糖下降作用
              A細胞(α細胞)
 2.カルシトニン   ― 上皮小体       ― 血中Caイオン上昇作用 
 3.バソプレシン   ― 下垂体後葉      ― 血圧下降作用
 4.テストステロン  ― 精巣間質細胞     ― たん白質同化作用
 5.ヒドロコルチゾン ― 副腎髄質              ― Naイオン再吸収抑制作
                           用

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問141.次の薬物,適応,作用機序又は副作用との対応について,正しいものの
組合せはどれか.
 
   薬物        適応            作用機序又は副作用 
 a.プレドニゾロン ― 全身性エリテマトーデス ― 浮腫,ナトリウム蓄積
 b.ナプロキセン  ― 慢性関節リウマチ    ― ホスホリパーゼC抑制
 c.イブプロフェン ― 上気道炎        ― ホスホジエステラーゼ
                           阻害
 d.ニトレンジピン ― 脳虚血         ― 血栓溶解作用
 e.ウロキナーゼ  ― 脳血栓         ― 線維素溶解作用
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問142.次の抗生物質の基本骨格による分類名,作用機序及び構造式について,
いずれも正しいものの組合せはどれか.
 
 a.ベンジルペニシリン ― β-ラクタム系 ― 
                  細菌の細胞壁の生合成阻害 ―
 b.セファロチン    ― クロラムフェニコール系 ―
                  細菌の細胞壁の生合成阻害 ―
 c.エリスロマイシン  ― マクロライド系 ― 
                  たん白質の生合成阻害 ―
  d.ストレプトマイシン ― アミノグリコシド系 ― 
                  たん白質の生合成阻害 ―
 e.テトラサイクリン  ― ポリエン系 ― 
                  細胞膜透過性の阻害 ―
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問143.抗菌薬に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか. 
 
 a.バンコマイシンは,点滴速度が速すぎるとレッドネック症候群(顔面,頚部,
   躯幹の紅斑性充血,かゆみ等)を生じる.
 b.アゾール系抗真菌薬であるイトラコナゾールは,肝臓のチトクロームP450の
   活性を阻害しない.
 c.注射用イミペネムは,イミペネムの腎での代謝・不活性化を防ぐためにシラ
   スタチンを含む.
 d.セフェム系抗生物質はグラム陽性菌にのみ有効であり,このため耐性菌が出
   現し難い.
 
      a b c d 
    1  正 正 誤 正 
   2  正 誤 正 誤 
   3  誤 誤 誤 正 
   4  誤 正 正 正 
   5  正 正 正 誤

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問144.ニューキノロン系合成抗菌薬に関する次の記述の正誤について,正しい
組合せはどれか. 
 
 a.構造式中に臭素を含んでいる.
 b.DNAジャイレース(DNA  gyrase)の阻害作用を有する.
 c.金属カチオンとキレートを形成するので,消化管からの吸収が阻害される場
   合が多い.
 d.副作用としての光線過敏症に注意する必要がある.
 
       a b c d 
    1  正 正 誤 正 
    2  正 誤 正 誤 
    3  誤 誤 誤 正 
    4  誤 正 正 正 
    5  正 正 正 誤 

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問145.薬物と適応及び副作用の対応のうち,正しいものの組合せはどれか.
 
     薬物           適応          副作用
 a.メトトレキサート・・・・・急性リンパ性白血病・・・・血液凝固高進(亢
                             進)
 b.6−メルカプトプリン・・・急性及び慢性白血病・・・・骨髄抑制,肝障害
 c.塩酸ブレオマイシン・・・・扁平上皮がん・・・・・・・肺線維症
 d.オフロキサシン・・・・・・肺がん・・・・・・・・・・発熱,全身倦怠感
 e.マイトマイシンC・・・・・慢性白血病・・・・・・・・骨髄機能促進
 
  1(a,c) 2(a,e) 3(b,c) 4(b,d) 5(d,e)

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問146.貧血に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか. 
 
 a.悪性貧血は,鉄欠乏性貧血の重症疾患で,その治療は鉄剤の投与を原則とす
   る.
 b.シアノコバラミン(ビタミンB12)は,鉄欠乏性貧血に著効を示す.
 c.悪性貧血は出血性疾患が原因となっていることが多い.
 d.医薬品が,再生不良性貧血の原因になっていることがある.
 e.エリスロポエチンは,主として腎で分泌されるサイトカインで,その遺伝子
   組換え型製剤は腎不全による貧血の治療に用いられる.
 
  1(a,c) 2(a,e) 3(b,c) 4(b,d) 5(d,e)

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問147.血液凝固に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.
 
 a.非ステロイド性抗炎症薬は,アラキドン酸代謝のリポキシゲナーゼ経路を抑
   制して血小板を活性化する.
 b.プロスタグランジンI2は,血管内皮細胞が産生する血小板凝集促進因子で
   ある.
 c.サイクリックAMPの増加は,血小板の活性化を抑制する.
 d.トロンボキサンA2は,血小板凝集作用をもっている.
 e.トラネキサム酸には,血小板凝集抑制作用があり,脳血栓の予防に用いられ
   る.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,e) 4(c,d) 5(c,e)

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問148.次の薬物,治療の対象となる疾患及び副作用との対応で,正しいものの
組合せはどれか.
 
   薬物             疾患          副作用
 a.ジキタリス     ―――― 狭心症    ―――― 心室性不整脈
 b.塩酸ピロカルピン  ―――― 緑内障    ―――― 眼内圧上昇
 c.ヒドロクロロチアジド―――― うっ血性心不全―――― 血糖低下
 d.塩酸クロルプロマジン―――― 精神分裂病  ―――― 錐体外路障害
 e.塩酸イミプラミン  ―――― うつ病    ―――― 口渇
 
  1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)

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問149.薬物の相互作用に関する次の記述について,正しいものの組合せはどれ
か.
 
 a.アロプリノールは,フルオロウラシルの代謝を抑制する.
 b.シメチジンは,ジアゼバムの薬効を増強する.
 c.カルビドパは,レボドパのパーキンソン病治療効果を増強する.
 d.トリアムテレンは,強心配糖体により生じる低カリウム血症を増悪する.
 e.リファンピシンは,ニフェジピンの作用を増強する.
 
  1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)

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問150.薬物の副作用に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.
 
 a.非ステロイド性抗炎症薬アスピリンは,気管支ぜん息を増悪させることがあ
   るの,で気管支ぜん息には慎重に投与しなければならない.
 b.緑内障治療のためのアドレナリンβ遮断薬の点眼では,徐脈などの全身性副
   作用を生じることはない.
 c.高脂圧症の治療薬であるプラバスタチンナトリウムは横紋筋融解症を生じる
   ことがあるため,血中のCPK(クレアチニンホスホキナーゼ)値のモニタリ
   ングが必要である.
 d.プロスタグランジン系薬物の妊婦への投与は,流産をひき起こす危険性があ
   る.
 
       a b c d 
    1  誤 正 誤 誤 
    2  正 誤 正 正 
    3  誤 正 誤 正 
    4  正 誤 正 誤 
    5  正 誤 誤 正 

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問151.次の医薬品の特徴に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか.
 
 a.硫酸カナマイシンは,消化管よりほとんど吸収されないが,腸内の殺菌の目
   的で経口投与されることがある.
 b.プロピオン酸テストステロンは,消化管内で急速に分解するので,腸溶性製
   剤としないかぎり経口投与では無効である.
 c.セファレキシンは,酸に安定なため経口剤として使用される.
 d.グリセオフルビンは,高脂肪食とともに服用すると消化管からの吸収が低下
   する.
 e.ベンジルペニシリンカリウムは,吸収後肝臓で急速に代謝されて無効となる
   ため経口投与は不適当である.
 
        a b c d e
    1  正 誤 正 誤 誤
    2  誤 誤 正 誤 正
    3  正 正 誤 正 誤
    4  誤 正 誤 誤 正
    5  誤 誤 正 正 誤

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問152.薬物の生体内移行に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはど
れか.
 
 a.薬物が結合する血漿中たん白質は,主としてアルブミン及びα1-酸性糖たん
   白質である.
 b.皮膚,筋肉,脂肪などの組織では,組織単位重量当たりの血流量が大きいた
   め,一般に血液から組織への薬物移行性が大きい.
 c.脈絡叢は脳脊髄液を産生する部位であるが,脈絡叢にはβ-ラクタム系抗生
   物質などの薬物を脳脊髄液から血液中へ排出する機構が存在する. 
 d.筋肉内及び皮下に注射した場合,分子量約5,000より大きい分子は血管内に,
   小さい分子はリンパ管内に移行する傾向が強い.
 
       a b c d 
    1  正 正 誤 誤 
    2  正 誤 正 誤 
    3  誤 誤 正 正 
    4  誤 正 正 誤 
    5  正 正 誤 正       

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問153.下図はヒトにおける物質A,B,Cの定常状態時の血漿中濃度と腎クリアラ
ンスの関係を示している.図中のA,B,C該当する物質名の正しいものの組合せはど
れか.
 
    A             B              C
 1.グルコース    ――― イヌリン     ――― パラアミノ馬尿酸
 2.イヌリン     ――― グルコース    ――― パラアミノ馬尿酸 
 3.グルコース    ――― パラアミノ馬尿酸 ――― イヌリン  
 4.パラアミノ馬尿酸 ――― グルコース      ――― イヌリン 
 5.パラアミノ馬尿酸 ――― イヌリン     ――― グルコース 

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問154.物質の生体内移行に関する次の記述のうち,正しいものはどれか. 
 
 1.薬物は血管側から消化管腔へは輸送されない.
 2.水溶性物質の消化管吸収経路は細胞間隙に限られる.
 3.唾液中に排泄されるのは水溶性物質である.
 4.新生児では血液脳関門が未発達なため,血漿中ビリルビンが脳内へ移行し,
   核黄疸を起こしやすい.
 5.尿細管では受動輸送と促進拡散は行なわれるが,能動輸送は行なわれない.

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問155.薬物の生体膜透過機構に関する次の記述の正誤について,正しい組合せ
はどれか.
 
 a.単純拡散による膜透過は,拡散に関するFickの法則に従い,透過速度は濃度
   勾配に比例する.
 b.能動輸送は担体介在性の輸送系であり,濃度勾配に逆らった輸送がおこる.
 c.促進拡散は濃度勾配に逆らった輸送であるが,担体を必要としない輸送系で
   ある.
 d.エンドサイトーシスは,たん白質などの大きな分子や微粒子を細胞に取り込
   む機構である.
 
       a b c d 
    1  正 正 正 誤 
    2  正 正 誤 正 
    3  正 正 誤 誤 
    4  誤 誤 正 正 
    5  誤 誤 正 誤

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問156.図は薬物A及びBを固形医薬品として経口投与したときの未溶解の固体
薬物量(I),消化管内で溶解状態にある薬物量(II),及び吸収された薬物量
(III)をそれぞれ投与量に対する比(%)をして表し,時間経路を示したもので
ある.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.
 
 a.A及びBの吸収率はほぼ同じである.
  b.AよりもBにおいて,バイオアベイラビリティと溶出速度との相関性は高い
   と考えられる.
 c.AよりもBの方が消化管内における溶解速度が大きい.
 d.Aの吸収における律速段階は,消化管膜透過過程であると考えられる.
 
       a b c d 
    1  正 誤 誤 正 
    2  正 正 誤 正 
    3  誤 正 正 誤 
    4  誤 正 誤 誤 
    5  正 誤 正 正

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問157.     

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問158.

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問159.  

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問160.

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問161.バイオアベイラビリティに関する次の記述の正誤について,正しい組合
せはどれか.  
 
 a.体内における薬物の消失が一次速度過程であれば,AUCは循環血中に取り込
   まれた薬物の総量に比例するので,AUCはバイオアベイラビリティの指標
   となる.未変化
 b.同一の主成分をもつ2つの製剤の速度的バイオアベイラビリティが同等なと
   き,この2つの製剤は生物学的に同等であるとみなされる.ただし,量的
   バイオアベイラビリティの値は同等性の判定には用いない.
 c.水に難溶性の薬物や安全域の狭い薬物の製剤では,バイオアベイラビリティ
   の測定が望ましい.
 d.最高血中薬物濃度はバイオアベイラビリティの指標とはならない.
 
       a b c d 
    1  誤 正 誤 正 
    2  正 誤 誤 正 
    3  正 誤 正 正 
    4  正 誤 正 誤 
    5  誤 正 正 誤

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問162.下図にうっ血性心不全患者,及び健常人における静注時のリドカインの
クリアランスとインドシアニングリーン(ICG)のクリアランスの関係を示してい
る.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.なお,図中の○は中等度う
っ血性心不全患者の値を示す.
 
 a.図中の●は健常者を示し,■は重度のうっ血性心不全患者の値を示している.
 b.うっ血性心不全患者においては,心拍出量が低下する傾向があり,それがリ
   ドカインのクリアランスを変化させたと推定できる.
 c.ICGのクリアランスは肝代謝能の指標として用いられており,うっ血性心不
   全患者においては肝代謝機能低下が引き起こされ,リドカインのクリアラン
   スが変化したと推定できる.
 d.リドカインもICGも血漿たん白質との結合率が高く,うっ血性心不全患者に
   おいて血漿たん白質濃度の低下により,ともにクリアランスが変化したと推
   定できる.
 
       a b c d 
    1  誤 正 誤 正 
    2  誤 正 誤 誤 
    3  正 誤 正 誤 
    4  誤 誤 正 誤 
    5  正 正 誤 正

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問163.次の記述はテオフィリンと他の医薬品との相互作用に関するものである.
 [   ]の中に入れるべき医薬品の正しい組合せはどれか.テオフィリンは治
療血中濃度域が狭いので,薬物代謝酵素を誘導又は阻害する薬剤との併用は避ける
ことが望ましい.例えば,イミダゾール環を有する[ a ]は薬物代謝酵素を阻
害するため,テオフィリンの作用が増強される.しかし,[ a ]と同じ主作用
を示すが,イミダゾール環を持たない[ b ]に処方変更することにより,テオ
フィリンとの相互作用を回避することができる.
 
 ア.リファンピシン   イ.シメチジン     ウ.フェノバルビタール
 エ.エリスロマイシン  オ.アモバルビタール  カ.ファモチジン
 
       a b 
    1  ア エ
    2  カ イ
    3  エ ア
    4  イ カ
    5  オ ウ
    6  ウ オ
 
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  問164.次の薬物は治療血中濃度域が狭いため,血中薬物濃度モニタリングが望 ましいとされている.副作用として腎毒性発現に注意すべき薬物の組合せはどれか.    a.ゾニサミド    b.ジゴキシン    c.テオフィリン  d.バンコマイシン  e.シクロスポリン     1(a,c) 2(a,e) 3(b,c) 4(b,d) 5(d,e)    <解答>へ・ <解説>へ
  問165. ジゴキシンの血中薬物濃度モニタリングに関する次の記述のうち,正し いものの組合せはどれか.    a.服薬開始後約1週間で定常状態に到達するが,高齢者では若年者に比べ到達    時間が遅延する傾向にある.  b.効果の判定には,服用後4〜6時間の測定値を用いて行う必要がある.  c.負荷投与量はジゴキシンクリアランスを用いて算出する.  d.硫酸キニジンと併用すると,ジゴキシンの血中濃度は低下するため,ジゴキ    シンの増量が必要となる.  e.平均血中濃度が2ng/mlを越えると副作用の発生頻度が増す.     1(a,d) 2(a,e) 3(b,d) 4(b,e) 5(c,d)   6(c,e)    <解答>へ・ <解説>へ
 
  問166.      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問167    <解答>へ・ <解説>へ
 
  問168.        <解答>へ・ <解説>へ
  問169.    <解答>へ・ <解説>へ
 
  問170.        <解答>へ・ <解説>へ
 
  問171.      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問172.      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問173.          <解答>へ・ <解説>へ
 
  問174.     <解答>へ・ <解説>へ
 
  問175.      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問176.    <解答>へ・ <解説>へ
 
  問177.医薬品添加物に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.    a.結晶セルロースは製錠時の滑沢剤をして用いられる.  b.ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートは,腸溶性のコーティング剤とし    て用いられる.  c.インスリンの注射液には酸化防止の目的でフェノールやクレゾールが加えられる.  d.パラオキシ安息香酸エチルは,輪液の保存剤として用いられる.          a b c d      1  誤 正 正 誤     2  正 誤 正 誤      3  誤 正 誤 正     4  正 誤 誤 正      5  誤 正 誤 誤    <解答>へ・ <解説>へ
 
  問178.持効性製剤に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.    a.ニフェジピン徐放錠は,投与回数の減少を可能にすると共に,安定した血中薬物濃    度を維持するために用いられる.  b.ニトログリセリン貼付剤は,狭心症発作の予防を可能としたが,耐性の発現がみら    れることから,その適用方法に工夫が求められている.  c.酢酸リュープロレリン注射剤は,乳酸・グリコール酸共重合体を用いたマイクロカ    プセルを懸濁したもので,4週に1回の皮下投与を可能にした.  d.塩酸バカンピシリンは,アンピシリンの作用の持続性を目的に作られたプロドラッ    グである.          a b c d      1  正 誤 誤 正     2  誤 正 正 誤      3  正 正 誤 誤     4  誤 誤 誤 正     5  正 誤 正 正      6  正 正 正 誤      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問179.      <解答>へ・ <解説>へ
 
  問180.    <解答>へ・ <解説>へ