第80回薬剤師国家試験抜粋(平成7年3月)

       薬理学 (問1〜問30)


問1.細胞膜上の受容体とイオンチャネルに関する次の記述のうち,正しいものの組合 せはどれか.   

 a.アセチルコリンのニコチン受容体をアゴニストで刺激すると,ナトリウムチャネル
   が開き,脱分極が起こる. 
 b.アセチルコリンのムスカリンM1受容体をアゴニストで刺激すると,カリウムチャネル
   が開き,脱分極が起こる.   
 c.γ-アミノ酸(GABA)A受容体をアゴニストで刺激すると,クロライドチャネルが開き,
   活動電位が発生しにくくなる.  
 d.グリシン受容体をアゴニストで刺激すると,ナトリウムチャネルが開き,脱分極が
   起こる. 
 e.グルタミン酸受容体をアゴニストで刺激するとカルシウムチャネルが閉じ,細胞
   内カルシウム濃度が低下する.      
 
  1(a,c)  2(a,e)  3(b,d)  4(b,e)  5(c,d)

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問2.細胞膜に存在する機能たん白質に関する次の記述の正誤について,正しいものの 組合せはどれか. 

 a.イオンチャネルを通過する陽イオンは常に細胞の外から内に流入し,パッチ電極
   を用いた膜電位固定法でイオン電流として確認できる. 
 b.アドレナリンβ受容体とインスリン受容体は細胞膜を7回貫通するペプチド鎖を
   有する. 
 c.心筋Na+,K+-ATPaseはカルシウムイオンを細胞外に能動輸送するカルシウムポンプ
   として機能し,ジギタリスの作用標的部位である.
 d.低密度リポたん白(LDL)はLDL受容体に結合し,エンドサイトーシスにより細胞
   内に取り込まれる.          
 
       a b c d     
    1  誤 正 誤 正
    2  正 誤 誤 誤     
    3  誤 正 正 正
    4  正 誤 誤 正    
    5  誤 誤 誤 正

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問3.薬物を短時間内に反復投与するごとに生体の反応が速やかに減弱していく現象は 次のうちどれか.           

 1.up-regulation of receptor    2.tachyphylaxis    
 3.synergism             4.supersensitivity
 5.depolarization 

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問4.薬理遺伝学及び薬物代謝に関する次の記述のうち,正しいものの組合わせはどれ か.  

 a.イソニアジドのアセチル化の遅いヒト(slowacetylator)と速いヒト(rapid 
   acetylator)の割合は,日本人でほぼ同じである.  
 b.アセチル化を受ける薬物としてヒドララジン,プロカインアミドなどがあげられる.
 c.薬物代謝に関係するチトクロムP-450酵素の欠損者の出現頻度には人種差はない.
 d.アルデヒト脱水素酵素の欠損者ではアルコール摂取後速やかに顔面紅潮,悪心,
   嘔吐が起こることが多い.
 e.サクシニルコリンによる無呼吸の持続はコリンアセチルトランスフェラーゼの異
   常により引き起こされる.   
 
  1(a,c)  2(a,e)  3(b,d)  4(b,e)  5(c,d)

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問5.

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問6.アドレナリンβ受容体に関する次の記述の正誤について,正しい組合わせはどれ か.  

 a.正常な心臓には,主としてβ2受容体が分布している.
 b.気管支平滑筋には,主としてβ1受容体が分布している.
 c.アゴニストを作用させると,アデニル酸シクラーゼ活性が上昇する.
 d.ピンドロールは非選択的アンタゴニストである.
 e.アテノロールはβ2受容体での選択的アンタゴニストである.
 
       a b c d e     
    1  正 正 正 誤 誤
    2  正 正 誤 誤 正     
    3  誤 誤 誤 正 正
    4  正 誤 誤 正 正     
    5  誤 誤 正 正 誤

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問7.ネオスチグミンに関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.

 a.アセチルコリンエステラーゼの可逆的阻害薬である.  
 b.消化管運動を抑制する. 
 c.重症筋無力症の治療に用いる.  
 d.脱分極性筋弛緩薬に拮抗する.  
 e.4級アンモニウム化合物なので中枢作用が強い.   
 
  1(a,c)  2(a,d)  3(b,c)  4(b,e)  5(d,e)

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問8.モルモット摘出回腸標本の実験に関するA欄とB欄の記述の正しい組合せはどれ か.

[A欄]
 a.アセチルコリンの添加により,濃度依存性の用量・反応曲線が得られ,アトロピ
   ンを共存させることによってこの曲線は高用量側へ平行移動した.
 b.少量のニコチンの添加によって収縮が認められたが,次に大量のニコチンを添加
   したところ,一過性の収縮の後,弛緩が認められた.
 c.BaCl2の添加による収縮がパパベリンの添加により弛緩した.
[B欄]  
 ア.競合的拮抗  
 イ.非競合的拮抗
 ウ.副交感神経効果器接合部での刺激と遮断
 エ.副交感神経節の刺激と遮断  
 オ.ホスホジエステラーゼの抑制によるcAMPの増加
 カ.アデニル酸シクラーゼの活性化による cAMPの増加
       
       a b c      
    1  ア エ カ
    2  イ ウ オ     
    3  ア エ オ
    4  イ ウ カ     
    5  ア ウ カ

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問9.次の事項のうち,骨格筋弛緩の原因とならないものはどれか.

 1.副交感神経節のアセチルコリン受容体の感受性低下.
 2.筋終板のアセチルコリン受容体の感受性低下.
 3.運動神経終末からのアセチルコリンの遊離抑制.
 4.筋終板の持続的脱分極.
 5.せき髄の多シナプス性反射経路の遮断.
 
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問10.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.    a.脂溶性の有機リン化合物の急性中毒症状には散瞳,呼吸抑制,不安などの症状が    ある.  b.明らかに有機リン化合物の中毒であったので,アトロピンとプラリドキシムを投    与した.  c.パーキンソン病ではドパミンニューロンとアセチルコリンニューロンの活動のバ    ランスが崩れているので,フィゾスチグミンが用いられる.  d.ベンゾジアゼピン系薬物の抗不安,催眠,抗痙攣作用はγ-アミノ酪酸(GABA)    ニューロンの機能の低下による.          a b c d      1  誤 正 誤 誤     2  正 誤 誤 正     3  誤 正 正 誤      4  正 誤 正 誤      5  正 正 誤 誤     <解答>へ・ <解説>へ

問11.パーキンソン病治療薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.経口投与されたレボドパは大部分脳外で代謝されるので,芳香族-L-アミン酸脱    炭酸酵素阻害薬の併用が有効である.  b.A型モノアミン酸化酵素阻害薬が有効である.  c.ドロキシドパは生体内でノルエピネフリンに変換され,特にすくみ現象に有効で    ある.  d.末梢性抗コリン薬である臭化メチルアトロピンは初期のパーキンソン病に用いら    れる.  e.アマンタジンはドパミンD受容体のアゴニストとして作用する.     1(a,b)  2(a,c)  3(b,d)  4(c,e)  5(b,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問12.エタノールの薬理作用に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.少量ではCO2に対する換気反応を促進する.  b.中枢神経抑制作用は先ず延髄で起こる.  c.中枢神経系のニューロンに対する一次的作用は抑制作用である.  d.下垂体後葉からの抗利尿ホルモンの分泌を増加させる.  e.諸種の急性中毒症状を起こすが,血中濃度が400 mg/100 ml以上では昏睡,呼吸    抑制及び循環不全が起こる.     1(a,b)  2(a,d)  3(b,c)  4(c,e)  5(d,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問13.抗てんかん薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.フェニトインは強直間代発作(大発作など)にも欠神発作(小発作)にも有効で    ある.  b.フェニトインの抗てんかん作用発現には,ニューロンのナトリウムイオン電流抑    制作用が重要である.  c.プリミドンはフェノバルビタールと作用が類似しており,欠神発作(小発作)に    有効である.  d.カルバマゼピンは,フェニトインと作用機序が類似しているが,ペンチレンテト    ラゾール誘発痙攣を抑制しない.  e.バルプロ酸ナトリウムは,γ-アミノ酪酸(GABA)トランスアミナーゼ阻害作用    を有し,欠神発作(小発作)に有効である.     1(a,c)  2(a,d)  3(b,c)  4(b,e)  5(d,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問14.中枢神経系作用薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.中毒量のストリキニーネをトノサマガエルに投与すると,激しい強直性けいれん    を生じる.  b.マウスにペントバルビタールを投与し,その作用が延髄に達すると,正向反射が    消失する.  c.マウスにモルヒネを投与すると,延髄が興奮する結果,Straubの挙尾反応という    尾がS字状になる症状が現れる.  d.クロルプロマジンは,睡眠を生じない用量でもラットの条件回避反応を抑制する.     1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)  4(b,c)  5(c,d)    <解答>へ・ <解説>へ

問15.局所麻酔薬の作用に関する次の記述のうち,正しいものはどれか.    1.局所麻酔薬は粘膜から吸収されないので,粘膜表面から適用しても知覚神経を麻    痺させない.  2.局所麻酔薬は神経の伝導速度を遅らせるが,活動電位は抑制しない.  3.局所麻酔薬は,運動神経の伝導を遮断しない.  4.局所麻酔薬の作用の持続には分子の脂溶性が大きく影響する.  5.局所麻酔薬の作用を増強する目的で,アセチルコリンのような血管拡張薬が併用    される.    <解答>へ・ <解説>へ

問16.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.  a.感染時の発熱には脳内のプロスタグランジンE2量の増加が関与している.  b.ブラジキニンは痛覚受容器においてプロスタグランジンE2と競合拮抗し発痛作用    を示す.  c.5-ヒドロキシトリプタミン(セロトニン)は中枢神経系のトランスミッターと    して機能し,血小板内にも存在する.  d.血中のアンギオテンシンI濃度は本能性高血圧症患者の血圧上昇と相関する.  e.炎症局所の発赤は局所の微小血管の拡張が関係する.          a b c d e     1  正 誤 正 誤 正     2  正 正 誤 誤 正     3  誤 正 正 誤 誤     4  誤 誤 正 正 誤     5  正 誤 誤 正 正    <解答>へ・ <解説>へ

問17.下記の薬物―薬理作用の関係について,正しいものの組合せはどれか.    a.プロスタサイクリン誘導体     ― 血小板分化増殖促進作用  b.エリスロポエチン         ― 赤血球増加作用  c.プラスミノーゲンアクチベーター  ― 抗血栓作用  d.フルルビプロフェン        ― 抗痙攣作用  e.アロプリノール          ― 抗アレルギー作用     1(a,b)  2(a,e)  3(b,c)  4(c,d)  5(d,e)     <解答>へ・<解説>へ

問18.次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.ハウスダストの中のダニやその排泄物によるアレルギーではIgAが主な抗体と    して働く.  b.鼻アレルギーやアレルギー性結膜炎は粘膜の好中球の脱顆粒によるヒスタミン遊    離が成因となっている.  c.膠原病の治療には免疫抑制薬や糖質コルチコイドが用いられる.  d.免疫抑制薬は慢性関節リウマチには禁忌である.  e.臓器移植の拒絶反応の抑制のためにシクロスポリンやプレドニゾロンが用いられ    る.     1(a,c)  2(a,d)  3(b,d)  4(b,e)  5(c,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問19.ガラス微小電極を用いて記録したイヌ心室固有筋細胞の活動電位の模式図を下 に示す.活動電位の各相(0〜4相)におけるイオン電流機構の記述の正誤について,正 しい組合せはどれか.    a.活動電位の立ち上がり(0相)にはカリウムイオンの細胞内流入が強く関係する    ので,テトラエチルアンモニウムを適用すると,強く抑制される.  b.活動電位のプラトー(2相)にはカルシウムイオンの細胞内流入が強く関係する.  c.活動電位の3相は再分極相とも言われ,イオンチャネルの活動には関係しない.  d.活動電位の4相は静止膜電位に相当し,カリウムイオンの細胞外流出が関係する    ために,細胞外液のカリウムイオン濃度を高めるにつれて心筋膜は過分極すると    考えられる.          a b c d      1  正 正 誤 正     2  正 誤 誤 正      3  正 誤 正 正      4  誤 正 誤 誤      5  誤 正 誤 正    <解答>へ・ <解説>へ

問20.次の薬物とその適応,主たる薬理作用及び有害作用の組合せのうち,正しいも のはどれか.      薬物       適応      薬理作用        有害作用  1.シンバスタチン  高血圧症    コレステロール生    横紋筋障害                     合成阻害  2.塩酸ニカルジピン 高脂血症    カルシウムチャネル   反射性頻脈                      抑制  3.ジゴキシン    心不全     cAMPの増加を伴う    吐き気                     心筋収縮力増大  4.塩酸プロプラノ  不整脈     アドレナリンβ受容   気管支筋収縮    ロール              体遮断  5.マレイン酸エナ  狭心症     レニン遊離抑制     から咳    ラプリン    <解答>へ・ <解説>へ

問21.麻酔イヌの血圧測定実験に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはど れか.    a.フェントラミン処置後,エピネフリンを静脈内注射すると,血圧は下降すること    がある.  b.アトロピン処置後,大量のアセチルコリンを静脈内注射すると,血圧は上昇する    ことがある.  c.アンギオテンシンIIの静脈内注射による血圧上昇反応は,カプトプリルの前処置    によって抑制される.  d.イソプロテレノールの静脈内注射による血圧下降反応は,プロプラノロールの前    処置によって抑制される.  e.ノルエピネフリンの静脈内注射による血圧上昇反応は,グアネチジンの前処置よっ    て抑制される.          a b c d e     1  誤 誤 正 誤 正     2  正 正 誤 正 誤     3  誤 誤 正 誤 誤     4  正 誤 正 正 誤     5  誤 正 誤 正 正    <解答>へ・ <解説>へ

問22.次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.パラアミノ馬尿酸は糸球体でろ過されるが,尿細管では再吸収も分泌もされない    ため,糸球体ろ過速度を測定するために用いられる.  b.エタクリン酸は低カリウム血症を起こしやすい.  c.ヒドロクロロチアジドにスピロノラクトンを併用すると,低カリウム血症の発生    頻度が低下する.  d.トリアムテレンは,低カリウム血症を起こしやすい.  e.アセタゾラミドは,炭酸脱水酵素を活性化するのでアルカリ尿になる.     1(a,b)  2(a,e)  3(b,c)  4(c,d)  5(d,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問23.呼吸器系に作用する薬物に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはど れか.    a.ジモルホラミンは,呼吸中枢を直接刺激するので蘇生薬として経口投与される.  b.デキストロメトルファンは,リン酸ジヒドロコデインよりも鎮咳作用が強く鎮痛    作用も強い.  c.ドキサプラムは,主として頚動脈小体の化学受容器の刺激を介して呼吸中枢を興    奮させる.  d.サルブタモールは,アドレナリンβ2受容体選択性が高く,気管支ぜん息に用い    られる.  e.クロモグリク酸ナトリウムは.I型アレルギー反応の際に気管支粘膜に肥満細胞    からのケミカルメディエーター遊離を抑制する.          a b c d e     1  誤 誤 正 誤 誤     2  誤 誤 正 正 正     3  正 誤 誤 正 誤     4  正 正 誤 誤 正     5  正 正 誤 正 正    <解答>へ・ <解説>へ

問24.次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.オメプラゾールはNa+,K+−ATPaseを阻害して胃酸分泌を抑制する.  b.ピレンゼピンはガストリン受容体を遮断して胃酸分泌を抑制する.  c.グラニセトロンはセロトニン受容体を遮断して嘔吐を抑制する.  d.インドメタシンはシクロオキシゲナーゼを阻害して胃腸障害を起こすことがある.  e.フェノバリンは小腸内で加水分解されて止瀉作用を発揮する.     1(a,c)  2(a,e)  3(b,d)  4(b,e)  5(c,d)    <解答>へ・ <解説>へ

問25.次の記述の正誤について,正しいものの組合せはどれか.    a.アスピリン常用者に出血傾向にはトロンボキサンA2産生抑制による血小板凝集    の抑制が関係する.  b.アンチトロンビンIIIが欠乏している場合には,ヘパリンの抗凝血作用は低下する.  c.エンドトキシンを産生するグラム陰性菌の菌血症では血液凝固系カスケード反応    は活性化され,重度の時は全身の微小血管内に血栓を生じる.  d.ワルファリン過剰投与後の血漿に,十分量の組織トロンボプラスチンと一定量の    塩化カルシウム溶液を加え,凝固時間を測定したところ,正常血漿よりも短縮し    た.          a b c d      1  正 正 誤 誤      2  誤 正 正 誤      3  正 誤 正 誤      4  誤 正 正 正      5  正 正 正 誤     <解答>へ・ <解説>へ

問26.次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.カルシトニンは,甲状腺のろ胞旁細胞(C細胞)から分泌され,血清カルシウム    濃度の低下を起こす.  b.メラトニンは,主に下垂体前葉から分泌され,その分泌は日周リズムによって変    動する.  c.副甲状腺ホルモンは,腸管でのカルシウム吸収を抑制し,血清カルシウム濃度を    低下させる.  d.オキシトシンは,下垂体後葉から分泌され,エストロゲンの有無に関係なく子宮    平滑筋を弛緩させる.  e.アルドステロンは,遠位尿細管におけるナトリウムイオンの再吸収を促進し,カ    リウムイオンの排泄を増加させる.     1(a,d)  2(a,e)  3(b,c)  4(c,d)  5(d,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問27.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.    a.デキサメタゾンの生物学的半減期はヒドロコルチゾンより短く,抗炎症作用も弱    い.  b.副腎皮質ステロイドの投与を急に中止すると,下垂体―副腎皮質系不全のために    ショック等の症状が出ることがある.  c.抗エストロゲン薬であるタモキシフェンは乳がん治療に経口投与で用いられるが,    副作用として,多胎,更年期症状がある.  d.プロピルチオウラシルの抗甲状腺作用は主として甲状腺ホルモン受容体での競合    拮抗である.          a b c d      1  正 誤 正 正      2  誤 正 誤 誤      3  誤 正 正 誤      4  正 誤 誤 正      5  誤 正 正 正     <解答>へ・ <解説>へ

問28.次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか.    a.ヒドロコルチゾンはビタミンDによる腸管のカルシウムイオン吸収促進作用を増    強する.  b.赤血球の産生には鉄,アミノ酸の他,律速酵素の補酵素であるビタミンB12,葉    酸が必要である.  c.イソニアジドの副作用として引き起こされる末梢神経炎は,ビタミンB1投与によ    り予防しうる.  d.腸管手術後の抗生物質投与患者及び閉塞性黄疸患者で,延長していたプロトロン    ビン時間と活性化部分トロンボプラスチン時間が,ビタミンK投与により回復し    た.  e.ビタミンEにはフリーラジカルの補足により,細胞膜の障害を予防する作用があ    る.          a b c d e     1  正 正 誤 正 誤     2  正 誤 正 誤 正     3  誤 正 誤 正 誤     4  誤 正 誤 正 正     5  誤 誤 正 正 正    <解答>へ・ <解説>へ

問29.抗悪性腫瘍薬に関する次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか.    a.抗悪性腫瘍薬は増殖速度が速い腫瘍ほど効果的に作用する.  b.ブスルファンは慢性骨髄性白血病の治療に用いられる.  c.G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)は抗悪性腫瘍薬による白血球減少には無効で    ある.  d.悪性腫瘍疾患の治療には抗悪性腫瘍薬の単独使用が一般的である.  e.抗悪性腫瘍薬による嘔吐にはヒスタミンH受容体拮抗薬である.     1(a,b)  2(a,e)  3(b,d)  4(c,d)  5(c,e)    <解答>へ・ <解説>へ

問30.ウイルス感染症に関する次の記述について,正しいものの組合せはどれか.    a.ポリオ,麻疹,風疹,B型肝炎の予防にはワクチン投与が効果的である.  b.インフルエンザウイルスには抗生物質は無効である.  c.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的はBリンパ球である.  d.アシクロビルは帯状疱疹に外用薬としてのみ使用可能である.  e.塩酸クロルヘキシジンはB型肝炎ウイルス感染防御のための消毒に有効である.     1(a,b)  2(a,e)  3(b,c)  4(b,d)  5(c,e)    <解答>へ・ <解説>へ