会 長 挨 拶
第22回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会
会長 瀧川 雅浩
 このたび第22回皮膚悪性腫瘍学会学術大会を開催することになりました。大変光栄に存じております。

 本会は、皮膚悪性腫瘍関連の研究、症例の発表を通じて活発に意見交換をし、広くその内容を敷衍する貴重な会であります。

 皮膚悪性腫瘍はまず予防医学的観点からアプローチすること、そのためには、一般の方々に発症予防の重要性を認識してもらうことが重要です。特に紫外線傷害から皮膚癌に至る生物学的な道筋は明らかにされてきました。また、皮膚科医の努力により肌を紫外線から守ることの大切さが理解されています。

 実際の皮膚悪性腫瘍の治療にあたっては、早期診断・早期治療が鉄則です。しかし、最初の診断を視疹に頼るため、しばしば良性腫瘍との鑑別に苦慮します。また、確定診断時には既に手遅れである症例もまれならず経験します。十分な経験をつむこと、ダーモスコピーなどを含めた皮膚に応用できるデバイスを使いこなすことが必要です。治療方針を決めるためで病期を確定する必要があります。CTスキャン、MRIのみならずセンチネルリンパ節生検などに習熟することが必要です。多剤併用化学療法については多くの場合手探り的な状況が生じます。患者のQOLを考えつつ、実際の治療を行うことが肝要ではないかと思います。

 皮膚悪性腫瘍を取り巻く状況は極めて多彩で複雑です。本学会ではこれらの一端を解明できればと思っています。

 4月連休前の京都での開催ですので、是非、初夏の京都もお楽しみいただければと思います。