●理事長挨拶  
2015年6月
  一般社団法人 日本口蓋裂学会
会員各位
 
   日本口蓋裂学会は口唇裂・口蓋裂の治療や予防に関する学術の向上につとめ,社会福祉に寄与するとともに,会員相互の知識と交換と親睦を図ることを目的として1976年に設立されました。前身である口蓋裂言語治療談話会,口蓋裂研究会を含めると50年以上の歴史があります。第1回日本口蓋裂学会学術集会総会が開催された1977年から形成外科医として口唇裂・口蓋裂の治療に携わり,日本口蓋裂学会の歴史とともに歩んでまいりました私が,このたび後藤昌昭先生の後任として理事長を務めさせていただくことになりました。
 本学会は矯正歯科,口腔外科,形成外科,音声言語,小児歯科,補綴歯科,その他の歯科,耳鼻咽喉科,看護,心理,その他きわめて多職種の会員から構成されているのが特徴と言えます。学会員は年々増加し,昨年度末には総計3154名となりました。
 これまでに本学会は,学会誌の発行や総会・学術集会の開催など基礎的,臨床的研究活動,裂型分類や言語評価など診断や治療の標準化と客観的評価へ向けての取り組み,講習会やセミナーの開催,口唇裂・口蓋裂の発生状況と治療実態に関する全国調査,「口唇裂・口蓋裂の治療プラン―全国111診療チームにおける現況―」の発刊,国際交流の推進など多彩な社会への貢献活動を行ってまいりました。診療ガイドラインの作成準備も進んできています。さらに今後は次世代の指導者育成にも力を入れたいと考えています。また,2025年の開催を目指して国際口蓋裂学会の誘致活動も継続していきたいと存じます。
 多職種の専門家が忌憚のない意見交換を行うことで口唇裂・口蓋裂の基礎研究からよりよい治療法の開発を目指し,ますます社会に貢献できますよう会員皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
 
 
  一般社団法人 日本口蓋裂学会理事長
京都大学医学研究科形成外科学講座教授
鈴木 茂彦