<マッキントッシュのパソコンの場合、とても読みにくい画面になると指摘を受けましたが、直すことができません。申しわけありません>

 

出生前診断・着床前診断のこといろいろ

 

徐々に情報を増やしていきたいと思いますが、まだこれだけです。

情報収集に協力してくださるかた大募集!!!連絡はこちらまで。

 

2003年の大晦日に朝日新聞が報じているだけのようですが、名古屋市立大学に続いて、慶応大学も着床前診断の臨床研究を日本産科婦人科学会に申請しました。なお、着床前診断は、日本産婦人科学会が臨床研究としてその実施を認めていますが(学会会告はこちら)、まだ国内における実施例はありません。

 

名古屋市立大学の着床前診断関連記事

1】着床前診断:筋ジスの夫婦が希望 2003.09.11 (毎日新聞のホームページから「着床前診断」で検索すると出てきます)

2】受精卵:「着床前診断」の申請延期 2003.09.09(毎日新聞のホームページから「着床前診断」で検索すると出てきます)

3】着床前診断:実施に向け承認申請へ 2003.07.23(毎日新聞のホームページから「着床前診断」で検索すると出てきます)

 慶応大学着床前診断関連記事 

  【1】慶大、学会に受精卵診断申請へ 筋ジスの可能性判断 2003.12.31朝日新聞のホームページから「着床前診断」で検索すると出てきます)

 

■緊急問題提起

 

ヒト胚問題のかげの出生前診断

*第27回総合科学技術会議生命倫理調査会のあと、あちこちにこの問題を訴えた甲斐あってか(全然関係ないかもしれませんが・・・笑)、ようやく12月29日の毎日新聞の社説で、着床前診断(出生前診断)の問題が取り上げられました。

 

■着床前診断をめぐる各国の規制状況

 

着床前診断をめぐるドイツの状況

*紆余曲折を経て、ドイツ医師会は着床前診断を禁止する立場を表明したそうです(ドイツ語の原文はこちら)。なお、132件で結果的に中絶?が行われたとするデータの出典は調査中ですが、まだ詳細はわかりません。

*ドイツの状況に関しては、都立大学の堂囿俊彦さんのホームページにある「ドイツの国家倫理委員会による着床前診断の報告書について」も参考になります。

 

イギリスのガイドライン仮訳

Preimplantation Genetic Diagnosis (PGD) - Guiding Principles for Commissioners of NHS servicesSeptember 2002

http://www.doh.gov.uk/genetics/pgdprinciples.htm

 

フランスのCCNEの意見仮訳

N°72 Reflections on an extension of preimplantation genetic diagnosisJuly 4, 2002

http://www.ccne-ethique.fr/english/avis/a_072.htm

*各国の規制状況のレビューがあります。その後、フランスのレベラシオン紙に掲載された着床前診断についての記事(2003.12.17)についてはこちら

 

スイスの生殖医療法

Bundesgesetz über die medizinisch unterstützte FortpflanzungSwiss Reproductive Medicine Act, 1998成立

http://www.ofj.admin.ch/themen/fortpflmed/intro-e.htm(英語の解説)

http://www.admin.ch/ch/d/as/2000/3055.pdf(法律ドイツ語版)

*第3条5項が着床前診断を禁じている条文のようです。

 

オーストリアの生殖医療法仮訳

関連論文 The Austrian Act on Procreative Medicine: scope, impacts, and inconsistencies.

Bernat E, Vranes E. J Assist Reprod Genet. 1993 Oct; 10(7): 449-52.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=8069083&dopt=Abstract

*着床前診断を禁じている法律の原文はこちら(都立大学の堂囿先生から情報をご提供いただきました

 

アイルランド憲法

Article 40.3.3 "The State acknowledges the right to life of the unborn and, with due regard to the equal right to life of the mother, guarantees in its laws to respect, and, as far as practicable, by its laws to defend and vindicate that right."1983年第八次憲法改正)

http://www.ifpa.ie/abortion/hist.html(アイルランドの中絶関連法規制の歴史)

*中絶そのものが禁止されているので当然?着床前診断も禁止

 

■着床前診断に関する公的なレポート、学会の立場など

 

アメリカの大統領生命倫理諮問委員会The President's Council on Bioethics報告書

200310月に出された「治療を越えてBeyond Therapy: Biotechnology and the Pursuit of Happiness)」の「第2章:よりよい子どもChapter Two: Better Children)」にみる着床前診断の記述

http://bioethics.gov/reports/beyondtherapy/

 

アメリカ生殖医療学会の倫理委員会の立場

Preconception gender selection for nonmedical reasons

Fertil Steril 2001;75:861-4 Released May 2001

http://www.asrm.org/Media/Ethics/preconceptiongender.pdf

Sex selection and preimplantation genetic diagnosis

Fertil Steril 1999;72:595-8 Released October 1999

http://www.asrm.org/Media/Ethics/Sex_Selection.pdf

アメリカ生殖医療学会は、PGDの利用に関しては許容的な方向に変化したとか…

 

■着床前診断の実態に関する資料など

 

欧州ヒト生殖・発生学会による着床前診断の調査

ESHRE Preimplantation Genetic Diagnosis (PGD) Consortium: data collection II (May 2000)

Human Reproduction, Vol. 15, No. 12, 2673-2683, December 2000

http://humrep.oupjournals.org/cgi/content/abstract/15/12/2673?ijkey=eee7152adc450b094a784825c3bc52cb26f0cbbf&keytype2=tf_ipsecsha

ESHRE Preimplantation Genetic Diagnosis Consortium: data collection III (May 2001)

Human Reproduction, Vol. 17, No. 1, 233-246, January 2002

http://humrep.oupjournals.org/cgi/content/abstract/17/1/233?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&searchid=1072705890323_727&stored_search=&FIRSTINDEX=0&minscore=5000&journalcode=humrep

*こういったデータもあるのに(たぶん、ほかにもあるでしょう)、「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」(中間報告書)には、1997年までのデータしか示されていません。一国の総理大臣が長をつとめる総合科学技術会議の報告書としてはお粗末と言うほかありません。

 

■着床前診断についての参考資料(未整理

 

ウェブサイト 講談社Webノンフィクション「人体改造の世紀」(特に第一部と第四部)

論文 「着床前診断」の問題点ヨーロッパにおける議論 阪本恭子 大阪大学大阪大学大学院医学系研究科医の倫理学教室『医療・生命と倫理・社会』第1巻1号(2001)

論文 子どもをめぐる大人の議論ドイツ・着床前診断論争の言説についての断想 阪本恭子 大阪大学大阪大学大学院医学系研究科医の倫理学教室『医療・生命と倫理・社会』第1巻2号(2002)

論文 着床前診断の倫理 若村修 広島大学倫理学研究会『倫理学研究』第9号(1996)

報道 'Designer baby' ethics fear(BBC、2000年10月4日)ファンコニー貧血の姉モリーと、彼女を救うために着床前診断の技術を使って受精卵を選び、そして生まれてきた弟アダムのお話

報道 フランスで初めて体外受精遺伝子診断赤ちゃんが誕生(AP通信、2000年11月15日

報道 イギリスが受精卵のスクリーニングを承認ワイアード・ニュース・ラジオ、2001年12月13日

報道 アルツハイマー 発症遺伝子を持つ女性が受精卵選び出産 米国(毎日新聞、2002年1月27日

報道 兄のために君は生まれた 英国で体外受精女児―白血病治療目的に、同一型の胚選択(毎日新聞、2002年2月17日

報道 クローン人間以上に切迫した「デザイナーベビー」の問題(ワイアード・ジャパン、2002年2月28日)

報道 日本人夫婦、遺伝性のがんを避けるために着床前診断で受精卵を選び出産(朝日新聞、2002年4月3日

報道 Deaf designer baby - the issues(BBC、2000年4月8日)アメリカのともにろう(deaf)であるレズビアンカップルが着床前診断の技術を使って、ろう(deaf)の子どもをもったというお話

 

○着床前遺伝子診断の技術を体外受精クリニックなどに提供しているアメリカの民間組織、リプロジェネティクス(Reprogenetics)のサイト

http://www.reprogenetics.com

*この民間組織の科学顧問(?)であるMunné医師の研究によれば、体外受精に着床前診断(特定の遺伝子検査だけでなく、染色体検査や、異数体スクリーニング)を組み合わせることによって、妊娠・着床率をかなり上昇させることができるようです。論文リストもあり、Munné医師らの論文がリストアップされています。そのなかの2篇の内容はこちら

 

○着床前診断を「性選択/家族のバランス(gender selection/family balancing)」という理由でも引き受けているアメリカの遺伝&体外受精研究所(Genetics & IVF Institute)のサイトにある解説のページ

http://www.givf.com/pgt_sepv.cfm

*この場合の性選択は、X連鎖性遺伝病の子どもの出生を回避するためだけではなく、ひとり男の子がいるから次は女の子、という希望をかなえるためにもお手伝いしますという意味です。

 

○ドイツのGerman Reference Centre for Ethics in the Life Scienceのサイトにある着床前診断の解説のページ(都立大学の堂囿俊彦先生からご紹介いただきました。感謝)

http://www.drze.de/themen/blickpunkt/pgdhttp://www.drze.de/themen/blickpunkt/pgd-en?la=en

 

○アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の「遺伝学と公共政策センター」から出された着床前診断に関する報告書(科学技術文明研究所の井上悠輔先生からご紹介いただきました。感謝)。

http://www.dnapolicy.org/policy/pgd.jhtml 

http://www.dnapolicy.org/downloads/pdfs/policy_pgd.pdf

 

■「報道されていない二つの出生前診断問題」というテーマで、緊急勉強会(?)を企画しました。→終了しました

 

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