接種後死亡リスクは高齢者で上昇
65歳未満でも新型インフルエンザワクチン比で死亡リスク3-4倍

大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国
Everbody lies. (Gregory House) 
Lies, Damned lies, and Statistics. (Department of Mathematics, University of York
私の場合は1991年にグラスゴーである生命科学系の大学院生からMark Twainの警句だと教えてもらって、その後30年間ずっとそう信じていました。禁煙に関する彼の有名な言葉についても諸説あるようで。なお、Qu'ils mangent de la brioche !についてはマリー・アントワネットは冤罪だったと判明していますが、真犯人は特定されていません。

四則演算を使う意義

    医薬品リスクを隠すのも簡単です。統計を使えばいいんです。その典型例が「2回接種の高齢者、感染後の死亡率0.89%…未接種者の5分の1」です。子供だましの嘘をつくには統計を使うのが一番です。逆に真実が見きわめるためには、可能な限り簡単な方法を使います。子供でもわかるような方法を使えば、子供だましの嘘はつけません40代・50代重症化説がでっち上げであることも、接種後高齢者群におけるCOVID-19による死亡率が低下するどころか却って上昇することも、四則演算だけで証明できたのもそのためです。頑健な結果を得るためには頑健な手法を用いること。どんな科学においても原則は変わりません。

Medthods:比べる相手を考えることの大切さ

ワクチンを含め医薬品の安全性をリアルワールドで比較する時は重大な交絡因子を可能な限り排除する(極力似通った条件で比較する)必要があります。たとえば開発の早さを最重視したCOVID-19ワクチンと、長年の開発の結果5300万人に打っても死亡は10人という安全性が確保された季節性インフルエンザワクチンを比較するのは、公平ではありません。コミナティ同様、新興感染症のパンデミックに対し開発の早さを最重視したワクチンと比較する必要があります。
 そこで今回は日本で一番接種の多いファイザー社のワクチン、コミナティの比較対象として、2009年パンデミックとなった新型インフルエンザH1N1ワクチン(以下H1N1と略開発は複数の国内企業)を選びました。この新型インフルエンザワクチンも接種後死亡例についてかなり議論がありましたので(新型インフルエンザワクチン接種後の早期死亡事例を検証する)、却って比較対照としては好適と考えました。

    下記に示したように、コミナティ/インフルエンザ共に死亡症例のデータはネット上で公開されているので、誰にでもこの表は作れます。それでも面倒だと思う方には、上記と同じエクセル表を置いておきましたので、ご自由にお使いください。もちろんここでも難しい統計は使っていません。セルの中の式はすべて四則演算です。
結果
 表は接種者を全体、65歳以上、65歳未満の群に分け、コミナティの接種が進行して行くに従って、接種後死亡リスク、並びにH1N1と比較した相対リスクの経過を示したものです。
この表から言えることは:
1.コミナティの方がリスクが高い。特に65歳未満で:全体、65歳以上、65歳未満3群全てにおいて接種後死亡リスクはH1N1よりコミナティの方が高いが、65歳未満での相対リスクは65歳以上での相対リスクよりも明らかに高い。同じ高齢者同士ではコミナティの方が1.27-1.85倍の範囲だが、65歳未満同士を比べるとコミナティの方が2.86-4.67倍にもなっている。
2.高齢者ではリスク上昇・65歳未満では下落傾向:接種を進めるにつれて1万接種あたりのリスクが全体では0.162→0.196と20%上昇、65歳以上では0.208→0.302と45%上昇している。一方65歳未満では逆に0.056→0.034と40%下落している。

公開データではここまでしかわかりません。でもここまでだけで十分確かなことがあります。いえ決して難しいことではありません。算数で確率を習った小学6年生なら理解できます。この結果は決して偶然では説明できないということです。10人の死亡例(男性5人,女性5人)のうち4人がくも膜下出血/脳出血で死亡しており,これら4人はすべて1回目接種後に死亡した女性だったのが、決して偶然では説明できないのと同様に。

表を作成するために用いた公開資料/サイトです
新型インフルエンザワクチン死亡症例一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000n6tv-att/2r9852000000n7ig.pdf
新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000n6tv.html
コミナティに関する資料
厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)                   
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html
各回の資料中に「資料1-6-1(あるいは1-5-1)副反応疑い報告の状況について」がありますから、ここから数字を拾ってエクセル表に入れれば、この表が更新できます。

大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国

全てはワクチン利権のために:「合法的な」接種後死亡・副作用隠しの実態
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