憂国という名の妄想
石原慎太郎が死んでも,亀井静香が斃れても,世に憂国のネタは尽きまじ.要するに皆さん暇なんである.日常よりも大きな物語に浸かりたがるのは,正に暇人の証拠.
“ゲイのネトウヨ”は『杉田水脈発言』をどう受け止めている?(文春オンライン 2018/08/27)より抜粋
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安田 自分が目の前で当事者として受けている社会的な不利益よりも、自分が個人レベルでは何をやったって解決しないし,そもそも実在するかも怪しい「朝鮮とシナの侵略」の優先順位が高くなるってすごいですね。自分が差別されて困ってます、隣人がブラック企業勤務で死にそうです、子どもが保育園に入れなくて妻のライフプランが崩壊します……、という眼の前の問題より、「世界の真実に目覚めた俺が世界の大問題を救う」みたいな気負いを優先させてしまう。
古谷 みんながエヴァとかガンダムに乗りたがるわけですよね。日常よりも大きな物語に浸かりたがる。
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神でも超人でもない私は,常に目の前の患者さんと日々の暮らし向きだけを心配するだけで精一杯の毎日を送っている.そのおかげで,「日本の医療を救う」なんて妄想からは無縁である.
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