鉄道
スコットランドの中を移動するのに鉄道はおすすめできない.運賃が高いし,便数も少ないし,路線がとても少ない.しばしば時間もあてにならない.英国国内鉄道情報あるいはScotrailのホームページを参照のこと
バス(coach:コーチ)
貧乏人はバス(coach:コーチ)を使うこと.安いし便数も多いし,路線が発達している.(路線図)グラスゴーとエジンバラ市内の一部の時間帯を除いて交通渋滞もほとんどないので,ほとんど時刻表通りに運転されている.スコットランドのコーチのサイトはこちら
レンタカー (car hire)
あなたが運転免許証を持っており,かつお金に余裕があれば,鉄道やバス網に乏しいスコットランドを楽しむための最上の移動手段はレンタカー
(car hire)である.レンタカーの特徴は,好きな時に好きな場所へ行けることと,雨に強いことである.ちょっとでもスコットランドの天候を知っている人なら,重い荷物を持ったまま土砂降りの中でバス停に立ち尽くす悪夢は容易に想像できるだろう.
レンタカー業者:ホームページを持っている業者はネット上で予約ができる.ネット上で予約する時は,割引制度を詳しく検討し(クレジットカード,航空会社,宿泊するホテル,所属する学会など,様々な割引制度がある),複数の業者に見積もりを出すこと.思いの外安くなる.
レンタカーを借りるにあたっての一般的な注意点については,こちらを読むこと.
大手:Hertz,Avis:
Arnold
Clarkスコットランドのcar hireといえば,ご存知の業者.私はいつもここを愛用している.上記のような国際的な大手に比べて親切.下記は,車椅子使用でオートマチック車しか使えないカナダ在住の方が,国際的な大手業者に,カナダの運転免許は受け付けないとか,マニュアル車しかないと,冷たくされたのに対し,アーノルドクラークのまともな対応を報告してくださったものである.
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Arnold Clark社と電話で連絡をとりました。
カナダの運転免許で問題ないそうです。(カナダでは国際免許の発行が無料なので、
一応国際免許も持参しますが)
Edinburghの空港から、シャトルバスで4mileほど離れたところにある支店まで来るよ
うにとの支持でしたが、私が車椅子を使用していることを説明するとバスの乗車は難
しいでしょうからと 空港までレンタカーで迎えに来て頂けることになりました。今
までシャトルバスに車椅子のお客さんを乗せるケースは無かったそうで、今後はウェ
ブサイト等でもアクセスについて説明していきたいとまで おっしゃっていました。
帰りも同様で、支店まで伺って手続きを済ませれば空港までその車で送っていただけ
るそうです。
カナダの免許証が通用しないケースがあったと話をすると、恐らく保険会社とのから
みだろうと説明を受けました。おもしろいことに、カナダの国際運転免許証は通用し
なくても、日本の国際運転免許証は通じるケースがあるそうです。(自国で 道路の
どちらを運転しているかによる判断だそうです) 空港でサービスを受けられる会社
の中にも国際運転免許は拒否している会社があると聞きました。
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その他の現地の業者はYellow Pages(日本のタウンページと同じ業種別電話番号簿)で調べられる.
スコットランドの運転で大いに役立つのがRAC(王立自動車教会)のRoute Planner Serviceだ.出発地と目的地を入れるだけで,最短経路と所用時間を出してくれる.地図でマイル数と道路条件をにらめっこしながら所用時間を算定する,あの悩ましい作業からあなたは開放される.
オートバイ
バイク好きの人で雨の多い天気を苦にしなければ,オートバイを借りるのもいい.ここではHighland
Riderを紹介しよう.メールで問い合わせ,予約を受け付けている.
YAMAHA X600N SPORTS TOURERの場合,7日間借りると,税込みで本体のレンタル料金417ポンドと保険90ポンドの合計507ポンド.この他ヘルメット,手袋,スーツ上下を借りる場合には35ポンドかかる.トライアンフ900の場合には本体のレンタル料金609がポンドになる.7日間で700(1000キロ)マイルまでは無料,それ以降500マイルごとに75ポンドの加算料金がかかる.また,7日間を越えて借りる場合にはYAMAHA X600N SPORTS TOURERの場合一日あたり55ポンドかかる.年齢は21歳以上でなくてはならない.
ちなみにスコットランドでバイクbykeというと自転車のこと.オートバイはmotorcyleである.
フェリーボート
スコットランド観光の目玉である西海岸の島々を訪ねたり,クルーズを楽しむためにはフェリーのこともよく知っておく必要がある.主な島へは近距離でもカーフェリーが運航されている.スコットランドのフェリーの代名詞はCal-MacすなわちCaledonian
MacBrayneである.
車椅子使用の方へ
車椅子での移動ですが,スコットランド全体として,残念ながら公共の施設や宿が,身体障害者の方が移動しやすいようになっているとは言えません.特に古い建物はだめですね.対策は,宿については,自分達の障害の状態を,あらかじめ具体的に相手に伝えておくことです.電話で,どういう状態かを伝え,トイレの広さ,風呂,食事の場所といった具体的なsituationを話し合っておくべきです.公共の施設でのトイレはどうだったかなあ・・・よく覚えていません.これも訪問予定先に一つ一つ丹念に問合せておくべきでしょう.