全国ピークは8月3日だった(第n波祭終了updated)
(22/8/10 updated) 東洋経済オンラインダッシュボード
●月曜の検査陽性者数ボトムが減少に転じた→検査陽性者数が8/3のピークを上回ることはもうない
月曜の検査陽性者数ボトムが、7/25 126535(166%)→8/1 139668(110%)→8/8 137826(98.6%)と初めて減少に転じた。経験則から行って検査陽性者数が8/3のピークを上回ることはもうない。
●ピークアウトが先行した東京が頑健なエビデンスを提供
実際この経験則は全国よりも一足先にピークアウトした東京にもそっくり当てはまる。東京のピークは全国より1週間早い7/28だったが、それに対応して月曜ボトムが減少に転じたのも7/25 22387→8/1 21958(98.1%)と1週間早かった。
●そうして各県の月曜ボトムを見てみると、沖縄も既にピークアウトしている(ピークは8/3だった)ことが確実です、疲労困憊の医療職の方々に自信を持って教えてあげてましょう。一方、我が香川県は全国よりも少なくとも1週間は遅れて8/10、場合によっては8/17にずれ込む可能性もあり。さて、みなさんの県はどうでしょうか?お子様のいらっしゃる方は自由研究の題材として検討してみてはどうでしょうか?
(以下は8月3日時点での記事)
やはり立ち上がりが急峻だと (Worldometer)、終わるのも早いですな。東洋経済オンラインダッシュボードのチェックポイントをおさらいすると;
検査陽性者数、入院治療等を要する者、退院・療養解除の3つを見て、(他の指標は流行そのものよりも遅れた指標だったり、特異度が低いから除外)
−検査陽性者数-退院・療養解除の引き算
−退院・療養解除-入院治療等を要する者の引き算
−入院治療等を要する者/退院・療養解除の割り算
といった四則演算の回答を見れば、(今回は「入院治療等を要する者」に関しては様々なバイアスが入っている可能性は排除できないにしても)潮目が完全に変わったことがわかります。
特に2022年8月1日はターニングポイントとなりました。その理由は
●ピークアウト前に退院・療養解除(+161,166)が検査陽性者数(+139,668)を15%と大幅に上回った。こんなことは第6波でもなかったことです。如何に軽症例が多く治りが早いか、第7波とやらになってから、さらにただコロの逃げ足が速くなったかを示しています。
●毎週月曜の検査陽性者数ボトムの延びがほぼ止まったこと: 22/7/4 13364→7/11 27452(205%)→7/18 76164(277%)→7/25 126535(166%)→8/1 139668(110%)。
これまでの経験から言っても、毎週月曜の検査陽性者数ボトムは、流行の勢いを見る先行指標としての特異度が高い指標です。これで8月第一週が第7波とやらのピークになるであろうことがほぼ確実となりました。
「全数把握」とやらも終わるそうで。飽きもせず繰り返されてきた第n波祭りもようやく終了。東洋経済オンラインのダッシュボードには2年半もの間、大変お世話になりました。いつもこことWorldometerが基本でした。その基本からはずれたところに嘘がありました。ここで改めて御礼申し上げます。
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