ガラパゴス報道の検証
日本以外の国では存在しない、これだけの「入念」な規制の背景には、もちろん我が国独自のサリドマイド問題報道がある。ガラパゴス報道なしにはガラパゴス規制は生まれなかった。その規制の効果を検証するのならば、サリドマイド報道の検証も当然必要だろう。もちろん報道の検証に税金を使う必要はない。そもそも新たに調査する必要さえない。薬害市民団体やジャーナリスト達が、自分たちの先達が何をやってきたかを学ぶ資料は用意してあるのだから。
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定期確認票の効果検証へ、研究班発足を了承 サリドマイド・レナリドミド検討会 日刊薬業 2018/4/5
厚生労働省の「サリドマイド及びレナリドミドの安全管理に関する検討会」は5日、サリドマイド製剤の安全管理手順「TERMS」と、レナリドミド製剤とポマリドミド製剤の適正管理手順「RevMate」の運用の見直しについて議論し、患者が医師に提出している「定期確認票」の効果を科学的に検証するため、新たに研究班を発足させることを了承した。
定期確認票は患者が医薬品の保管・管理の状況などを記入して診察時に処方医に報告するもので、医師は記入内容を踏まえて患者に必要な説明を行う。患者が自身の行動を定期的に確認できる一方、「患者の理解促進に貢献していない」といった実効性への疑問、医療者や患者の負担などを懸念する意見も根強い。
同日の検討会では各管理手順の第三者評価委員会による提言書などを踏まえ、運用見直しの必要性を議論した。このうち定期確認票の扱いについてはその意義や効果を科学的に検証する必要性があるとして、研究班を発足させることが了承された。研究事業の具体的な内容や実施時期は今後詰める方針。これに併せ「妊娠の可能性がない女性」を対象に定期確認票を廃止することや、「男性患者」と「妊娠の可能性がある女性」は定期確認票の提出先に薬剤師を追加するための改訂も行う。
(以下略)
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