大統領任期の設定根拠

「ここでないどこかへ」と「あいつじゃない誰かと」のどちらの選択肢も選べる場合はそんなに多くはありません

特に「こんなはずじゃなかった」と思う状況に陥ってしまった時ほど、どちらの選択肢も選べないように思えます。そういう時こそ「時間」という名の神様におすがりすることになります。それではその神様がくださる期間とはどの程度のものなのでしょうか?過去の典型事例で検討してみました。

我が国ですと、民主党政権は3年3ヶ月、大東亜戦争は3年9ヶ月です。ドイツの場合には、4年8ヶ月(1939/9/1~1945/5/9)と、日本人より辛抱強く見えますが、ボスのキャラが特別濃かった点を考慮して、(まともな国では)4年というのが、耐えられる限界の世界標準と思われます。アメリカ人がそれより辛抱強いとはとても思えません。大統領任期には立派な設定根拠があるのです。

4年というのは特定の集団にとっての認容期間であって、個人の場合には変動幅が極端になります。金婚式を迎える御夫婦もいらっしゃれば、(本人の希望とは全く独立して)4年よりはるかに短い期間で神様のところへ召還される方もいらっしゃいます。また、認知症等により、「こんなはずじゃなかった」という思い自体が消失するという特典が受けられる可能性も年齢とともに高くなります。

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