「そんなのわかってる!」 せっかくこちらが親切心で指摘してあげても、余計なお世話だと怒鳴り返された経験はありませんか?そうです。確かに余計なお世話なのです。
相手の失敗の原因をこちらから指摘すると、自分の知恵ではなく、他者からの非難と思ってしまうので、臓器移植の時のような拒絶反応が起きて受け入れられなくなります。そうすると相手はまた同じ失敗を繰り返す。こちらはもう助言する気も失せてしまって失地回復の機会は失われます。いいことは一つもありません。
一方、こちらがじっと黙っていると、遂には自分で気づく→自分の知恵だと思えるから、それが根付いて芽を吹き育っていきます。こちらが指摘しない限り、自分の知恵に気づく可能性は残ります。一方、指摘して上記のように拒絶反応を引き起こしたが最後、その可能性は消え去ります。だからずっと黙っている方がお互いのためなのです。