先日,新宿西口のIrish Pub, Shamrockで飲む機会があった.テーブルの上にハイランドの地図や写真なんぞを広げて相方と喋りはじめた時,バーテンダーのおじさん(English)が,たまたまテーブルの上にあったパイプ曲のCD(これは92年の帰国後,ホームシックの治療薬の一つとして秋葉原で買ったやつなんだが)を見つけて,店でかけてくれた.一曲目のAmazing Graceが店内に流れた途端,客の一人が目の色を変えて件のバーテンダーに何やら問いかけた.
彼が来ていた紺のラグビージャージーには,あざみの紋章がついていた.歓喜の表情で私の所に来て謝意を述べてくれた.エジンバラ出身とのことで,Flower of Scotland,Skye Boat Songの合唱もして,Absolutely Brilliantと言って抱きつかれた.
広い東京でも,Scottishが故郷のかすかな香りを得られる場所,故郷にゆかりのある人に出会える場所って限られている.CD一枚であんなに喜んでもらって,こちらもうれしゅうござんした.