本欄原稿の品質管理方針

怒りという他害も,惨めさという自傷も、対象が違うだけで,攻撃性という点は共通している。これを風刺とかジョークに変換すると笑いが生まれる。対象が他人の場合は、デフォルトで外在化できているから、笑いを生むのは比較的やさしい。

しかし、対象が自分の場合は、まずは、自分のおかしなところを言語化・外在化しなければならない。このプロセスには技術を要する。とくに自分だけがおかしいと自己を攻撃していると、自分のおかしなところを言語化・外在化できない。

自分だけがおかしいのではなく、自分のおかしなところが他人にも見つけられると、その時点で言語化・外在化が見えてくる。それを文章にまとめるのが、メディカル二条河原の原稿作成作業だ。

その過程で混入に注意し、もし見つかったら排除しなくてはならない汚染物は、”自分はまともで、他人はおかしい”というとんでもない思い違いである.

このような方針で仕上がった原稿には、医療人なら誰にとっても身に覚えのあることがら、へま、失敗談、思い当たることがらがたっぷり仕込んである。

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