お手本依存症

●学習者はお手本を求める権利があり,教育者はお手本を呈示する義務があり,お手本を呈示できない教育者は失格である.

●教育者がお手本を呈示する時,そのお手本は,あらゆる状況で100%有効かつリスクゼロでなければならない.

●お手本を真似する学習法が常に最高の学習法であり,それ以外の学習法は全てお手本学習法よりは劣っている.

臨床教育は,常に上記のような帰無仮説の否定の繰り返しにより行われている.

お手本の発生母地そのものが,差異(個性・個体差・異文化)の否定であり,世界中に二人と同じ患者はいないという普遍的な事実に,虚しく抗うのが,お手本依存主義である.

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