子どもに麻疹ワクチン接種させなかったゆえに、肺炎や脳炎になって重篤な後遺症が残った例は、麻疹ワクチンの副反応症例よりはるかに多いはずだが、その親が未接種を後悔しているという話は聞いたことがない。他のワクチンでも全く同様である。
この心理状態をどう解釈したらいいのだろうか?とふと思ったのだが、もしかしたら、一種のMunchausen by proxyなのかもしれない。
そうだとしても、Munchausen by proxyは、希な副反応のことばかりをおどろおどろしく吹き込む二次的なものなので、ワクチン未接種による逸失利益=未接種による悲劇についてバランスよく説明し、自分の子どもの幸せを考えて、自分はどう行動したいか、当事者意識を呼び起こすことが、ワクチン接種率の向上につながるだろう。