宮城県医師会報 1998年 6月号で視座 “医事紛争”と題した記事が紹介されている.大井 康 宮城県医師会副会長の署名記事である.僕の場合,埼玉県医師会報なんていつもごみ箱に直行なんだけど,こいつは今時なかなか勇ましい文章で楽しませてくれる.一部を紹介すると
医師が診療においてなすべき事をした上での結果の失敗は、いかに重大な事態であっても法律上は過失ではない筈である。 患者側の悪意ある攻撃に対しても終始毅然たる態度を保持すること。
心すべきは「すべて金で」の解決のみを考えることである。
医師患者間の情誼の希薄により事故が表面化
同じサイトで紹介されている日本母性保護産婦人科医会医事紛争対策部 1998年度事業計画が冷静に医事紛争対策を立てているのと比べると,その勇ましさに改めて感心してしまう.すげえなあ.でも大丈夫かなあ.こんな文章を書くぐらいだから,この記事のコピーを自分の病院の待合い室に”ご自由にお取り下さい”って置くぐらいの度胸もあるんだろうなあ.それでもそこに患者が来るとしたら,こりゃ余程腕がいいんだろう.
しかし,県医師会の医事紛争対策の責任者がこれなんだからね.これじゃあ,田舎者って馬鹿にされても反論できないぜ.自分は好きなこと言ったり書いたりしても結構なのだけれど,会員はたまったもんじゃない.
新聞もこれぐらい勇ましい記事を署名入りで載せてくれれば,日本にも骨のあるジャーナリストがいたんだと感心できるんだが.