保険・有償奉仕・自由診療

高齢者介護を必ずしも介護保険の範囲内でやる必要はない.所詮,保険には保険の制約がある.しかし,制約外のサービスの要望が当然出てくる.

介護保険対象外の人,メニュー外の内容を希望する人(茶のみ話し相手,碁の相手,パチンコ屋に連れて行ってくれ),内容はいいとしても量が介護保険だけでは足りない人,逆に定期的ではなくサービスは随時で少なくていい人,予定外の緊急利用,入れ替わり立ち代り毎回違った人が出入りするのが嫌で,指名希望の人・・・・介護保険ではカバーしきれないこういう希望はたくさんあるが,もはや地域社会の善意だけではとっくに支えきれなくなっている.参考→新潟市福祉公社まごころヘルプ室

そこにビジネスチャンスがある.ビジネスとはいかないまでも,有償ボランティアが活躍できる余地がある.高度先進医療のような,まれな病気を持った一部の人にしか利益を受けることができない治療法の保健適応云々を議論する前に,このようなありふれたサービスの費用を誰がどう負担するのか,真剣に議論すべきではないか.

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