京大、講義をユーチューブで配信・グーグルと提携
【京都】京都大学は米グーグルと提携し、動画共有サービス「ユーチューブ」向けに講義などの映像コンテンツの配信を始めた。グーグルはマサチューセッツ工科大学など世界の有力大学と提携し、講義の動画をユーチューブで配信しているが、日本の国立大学と提携するのは初めて。
全学部の100の講義などを公開する「京都大学オープンコースウェア」のサイトにある199の動画が対象。一般ユーザーがアップする動画は10分以内に制限されているが、提携に伴い時間制限を撤廃。長時間の授業もそのまま配信する。臓器移植の手術中の映像や、地震のシミュレーション映像なども公開する。[4月10日/日経産業新聞]
ようやくここまで来たという感じだ。大切なことは、「京大の優れた講義が一般に公開される」ということではなく、「広くreviewを受けることによって、京大の教育の質が高まる」ことだ。
1996年、自分のホームページで、筋病理組織写真やら身体所見写真を公開し始めた時から、教育資源を共有し、より広い範囲の人々のreviewを受けることによって、資源の質と教育そのもの質が高くなっていく面白さを感じていた。
私の地方公演は、撮影、録音、録画すべて自由である。参加者が私の公演録画をDVDにして作って無料で配ることは時々やる。しかし動画をユーチューブに投稿した例は無いので、これから奨励していこうと思っている。地方巡業を繰り返して、より多くの学生さんや研修医のreviewを受けることによって、私の芸は、ケアネットDVDが出た4年前より、一段と面白くなっている。広く公開して、より多くの人に吟味を受けて向上していくのは、何も京大の講義だけではない。