介護住宅の乱立

介護保険では,競争原理を導入することによって,サービスを充実させるはずではなかったのか?介護保険という限定した分野だけでも,市場原理の導入が失敗したのならば,より広い分野でうまくいくわけがない.そんなことは誰の目にも明らかなことなのに,なおも市場原理の導入を強行しようとする人々がいるとしたら,サービスの充実など,どうでもよく,金儲けさえできればいいと思っているからだろう.

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2004/5/16
介護住宅乱立に歯止め・厚労省検討
 厚生労働省は介護保険を使って高齢者に共同生活の場を提供するグループホーム(介護住宅)が特定地域に急増している問題で、市町村に設置を拒否できる権限を2006年度から認める検討に入った。介護事業者の進出が集中し、他地域から入居者を呼び寄せる動きが広がり、自治体の介護保険財政が悪化するのを抑える。地域密着型の介護を促す狙いだが、サービス低下や民間の新事業の芽を摘む懸念もある。
 介護保険制度は法律で施行5年後の2005年に見直す予定。今秋にまとめる改革案に盛る方向で、来年の通常国会での法改正をめざす。
介護事業者の指定と監督は現在、都道府県が担当。保険制度を運営する市町村は事業者の進出で介護給付が増えるのに伴い、介護保険料の上昇や自治体の負担増に直面している。厚労省は地域ごとの介護サービスの量を市町村が独自に調整できるようにする考え。
 痴ほう性高齢者向けの介護住宅のほか、高齢者が通うデイサービスなどの事業者を指定する権限を都道府県から市町村に移す方向。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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