あなたは、”このままで、一体日本はどうなってしまうのだろう”、”現場を知らない官僚が主導する医療改革が、医療を、そしえて日本を滅ぼす”と憂う毎日、そしていつまでたっても状況が改善されないので、もっと憂鬱になる毎日を送っていませんか?
救国の英雄役って、気持ちいいでしょうか?ほとんどの人にとってはよくないはずです。だって、自分の仕事さえ満足にできない自分に、国を救うなんて、日本の医療を救うなんて、そんな大それた仕事、できっこないもの。救国の英雄なんて、真っ平ごめんのはずです。だったら、これ幸いと、そういう面倒な仕事は、国を憂いたい人に任せて、自分自身のことに集中しましょう。
あなたは神様でもスーパーマンでもありません。大丈夫、あなたはそんなに偉くない。憂国ごっこよりも、もっとずっと切実なことを心配しましょう。まずあなたにとって一番大切なことから始めましょう。一番大切なもの、それは何ですか?もちろん、自分自身のことですよね。
自分の人生、自分の生活、自分の仕事、自分の家庭。自分の足元が満足に管理できない人間が、国を憂うのは喜劇にしかなりません。喜劇俳優志望だったら、それもいいでしょう。ただし、そういった喜劇俳優志願者は世の中にたくさんいますから、競争が厳しいことは覚悟してください。えっ、そんなこと知ってるって。そうでした、あなた自身もついさっきまでは、喜劇俳優志望でしたね。
もちろん、世の中は変わります。いい方にも悪い方にも。しかし、世の中を変えるのは、そんな喜劇俳優達ではありません。あなたも含めた一般市民です。その市民達の支持がなければ、ヒトラーもブッシュも存在しなかった。(一般市民が”指導者”を盾として利用する行動に関しては、学問的に非常に面白い議論ができるのですが、長くなるので、ここでは触れません)一般市民一人一人が自分自身の管理に熟達すれば、批判的精神・吟味能力(リテラシー)が向上し、そのあなたの行動が国を変える力になるのです。
もう一ついいことを教えてあげましょう。末法思想は、千年も二千年も前から、人間が存在する場所ならば、地球上のどこでも、定番の商品でした。しかし、安心してください。末法思想の予想が当たったことは一度もありません。だから、あなたが生きているうちに、日本が滅びることはありません。それでも、自分の子供や孫のことが心配だって?やだなあ、だから言っているじゃないですか。自分のコントロールできないことまで心配しちゃだめですよって。自分の死後のことまで心配するのは、諸葛孔明みたいな天才に任せなきゃ。
参考
救世主願望代理人たち