感染症関係の私の論文
COVID-19で世間がどんちゃん騒ぎ始めてから、もう半年以上過ぎた。その間、自分自身は現場からずーっと遠ざかっていたから忘れちゃっていたんだけど、こう見えても、昔は結構感染症の関係の仕事もして論文も書いていたので書き出してみた。全部で6報。ランセットを含め、もちろん全て査読有り。
●もう20年前にもなるけど、自分の臨床研究を引用して、つつが虫病におけるインターフェロンγの産生がHIV感染を抑制するなんて考察をランセットに書いていたし。
●6年前に書いた、ESBL産生菌による尿路感染症に対する、非カルバペネム系抗菌薬のempiric therapyの有効性・安全性の検証なんて、これも結構いい線行ってると自分では思っている。
こうやってそこそこ感染症の論文も、もちろん神経疾患に関する論文も、さらにはレギュラトリーサイエンス研究論文も書いている。そんでもって医療法務の第一人者。だから、『ムショ勤めの爺医が一人で騒いでやがる』なんて思っていると痛い目に遭うかもしれない。『アビガンが毒薬』だってのも、レギュラトリーサイエンスをやっている人間達には既に知れ渡っちまってる。アビガン薬害訴訟に備えなければなららない方々(アビガンがmagic bulletであるとでっち上げた連中と被告に連なる予定の方々)は、下記の論文も、「法的リテラシー」もじっくり読み込んで、私の怖さを今から知っておかないと、肝心の裁判の時になって、私のことを知らないのはあなただけってことになるかもしれないよ。
Asakura T, Ikeda M, Nakamura A, Kodera S. Efficacy of
empirical therapy with non-carbapenems for urinary tract infections with
extended-spectrum beta-lactamase-producing Enterobacteriaceae. Int J Infect Dis
2014;21:91-95
Kobayashi K, Kami M, Ikeda M, Kishi Y, Murashige N, Tanosaki R, Mori S, Takaue Y.
Fulminant septicemia caused by Bacillus cereus following reduced-intensity
umbilical cord blood transplantation. Haematologica 2005;90:ECR06
Ikeda M and Yoshida S. HIV supression by scrub typhus.
Lancet 2000;356:1851
Ikeda M, Takahashi H, Yoshida S. HLA-DR+CD3+ and CD8+
cells are increased but CD4+CD45RA+ cells are reduced in the peripheral blood
in human scrub typhus. Clin Immunol Immunopathol 1994;72:402-404.
Ikeda M, Yoshida S, Tsukagoshi H. Interferon-g in
cerebrospinal fluid without pleocytosis in scrub typhus. J Neurol Sci
1992;109:61-63.
Uchihara T, Ikeda M, Takahashi H, Yoshida S, Tsukagoshi
H. CSF lymphocyte subsets in aseptic meningitis: dual labelling analysis with
flow cytometry. Acta Neurol Scand 1990;81:468-470.. Komachi H, Tsuchiya K, Ikeda M, Koike R, Matsunaga T,
Ikeda K. Radiation myelophathy: a clinicopathological study with special
reference tjo correlation between MRI findings and neuropathology. J Neurol Sci
1995;132:228-232.
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