スコットランド愛好家のお手紙から


いただいたものを順不同,選択基準不明でご紹介させていただきます.

2008年8月 スコッティッシュダンス愛好家のOさんから:オーバン・マル・アイオナ紀行
こんにちは。お元気ですか?今年もスコットランドに行ってきました。はっきりいってダンスはアディクションの領域に入っているので今年もサマースクールに行きました。今年は初の一人旅でオーバンに2泊しました。マル、アイオナ、スタファにいくためです。時期は8月中旬です。かわらず公共交通利用です。
ゴアテックス上下はサマースクール期間も含め、かなり着っぱなしでした。辛い!やはりラノッホ・ムーアが見られなかったのが悲しかった!!
詳しくは下記をご覧ください。

昨年、一昨年とスカイに行きましたが、今年は2泊しか出来ないこともあり、アラン島にいくか、マル、アイオナ、スタファにいくか迷った末、マル、アイオナ、スタファに行ってきました。昨年とクラインライヒまでは鉄道も同じでした。でも、ウエストハイランド線はこの後のラノッホ・ムーアとフォート・ウイリアム以降が白眉なので、残念でしたが。夕方にオーバンにつき、ボーマンツアーの事務所によって次の日の3島めぐりの予約を入れました。数日前から天気があまりよくなく、この日もふったりやんだりしていました。オーバンでは同じゲストハウスに2泊予約してあり、少し丘の上でしたが見晴らしのよい場所でした。

 朝9時すぎに港の集合場所に行くとと、すごい列でした。マル島に行く船は40分かかりましたが、スカイ島の時と同じで乗船下船に時間がかかるので実質的には30分弱でした。クレイグニュアという港につき、そこにボーマンツアーのバスが待っていました。行き先ごとに表示をしているので、私は3島めぐりコースに乗りました。大型観光バスはほぼ満員でした。ここからはマル島の南部を横断してアイオナの近くの港まで1時間半かけていきました。この間グレンモアといういかにもハイランドらしいすばらしい谷を通り、ピート色のせせらぎやロッホ、海、牧草地をみながら行きました。スカイ島を見慣れた目には少し物足りなかったですが、これはこれで結構楽しかったです。

岬の先までいくと、次は漁船のような船に乗ってスタファ島に向かいました。メンデルスゾーンで有名な「フィンガルの洞窟」を見に行きました。最近の天気の悪さそのままに海は荒れ、結局上陸は出来ず、島の周りを1周しただけでした、なかなか見ごたえがあったといいたいところですが、船酔いでそれどころではなかったです。船に酔ったのは初めてでした。このあと、アイオナ島に着いた時ははっきり行って命拾いしたという心境だったです。

アイオナ島では3時間の自由行動でした。キリスト教がスコットランドに伝来した島ということで修道院と女子修道院の廃墟が見所でした。着いたときは小雨で陰気だったのが、3時間もいると天気はどんどん良くなり、最後は青い空青い海で別の場所みたいになりました。うろうろ歩き回っているうちにこの島が大変気に入ってしまいました。帰りは行きと同じコースでマル島を経由してオーバンに帰りました。7時半過ぎていました。

1日で3島行くにはこのコースしかないし、公共交通機関利用では他に選択肢もありません。これはこれで楽しかったのですが、オーバン往復切符とツアー料金で90ポンド近くしました。スカイ島だとハイランドローバーとエジンバラ往復の交通費で70ポンドと少しくらいなので、費用対効果という意味ではスカイのほうがお得ですが、気楽さではオーバンでしょうか。

コメント:お手紙ありがとうございました。スコットランドにもだんだん年季が入ってくるようですね。
真夏のはずなのにゴアテックスを手放せないこの辛さ、ラノッホ・ムーアを前に、左折しなければならない悲しさ。それもこれも、スコットランドを愛すればこそですね。

>   昨年、一昨年とスカイに行きましたが、今年は2泊しか出来ないこともあり、アラン島にいくか、マ
ル、アイオナ、スタファにいくか迷った末、マル、アイオナ、スタファに行ってきました。
こういう迷い方も、すっかり板に就いた感じです。よく知っているからこそ、迷うのです。あの、スカイのぞっとするような寂寞感が、マルには欠けるところがある。その代わり、マルにもアイオナにも、ほっとする暖かさがあるんです。私はどちらも好きです。

私は実はスタファに行った事がありません。私が行こうとした時は、海が荒れて、船そのものが出なか
ったのです。羨ましい。他の多くの旅人と同じように、アイオナの魔法に触れましたね。夏の観光期間中、アルバイトを兼ねてアイオナに長期滞在する学生がたくさんいます。

2006年11月,グラスゴー大学の方から,11月以降の週末・休暇の過ごし方など
> 池田さんのお勧めの場所などはありますか?
市内で週末というと,やっぱBarrasでしょう.  何度訪れても飽きません. それから,グラスゴーに住んだからには,我らがCR MackingoshのMasterpieceであるHelensburghのHil l House  ・・・・と思ったけれど,あれれ,11月になると,開いていない?→確認してください.駅から(ちょ いと上り坂だけど)歩いていける距離にあります.(20分ぐらいだったかな).入場料が8ポンドという のが,最大の問題か. また,実は私は一度も行ったことがないのですが,Burrel Collectionには同じ職場で働いていた日本人 が感激していました.

グラスゴーの近郊ですと,One Hundred Hill Walks Around Glasgow  のようなウォーキングルートの解説書やパンフレットの類が,George SquareのTourist Informationに たくさんありますから,ここで情報収集して,週末の天気予報とにらめっこしながら,公共の交通機関 で行ける範囲のところをちょこちょこ歩いていました.ただ,これから寒さが厳しく,また,昼が短く なりますから,ウォーキングはちょっとねえ.暖かければ,歩きつかれたらちょっと休んでぼんやりす ることができるのですが,気温が低いとそれができないのです.歩きつづけないと寒くって.

博物館・美術館の類に興味がおありでしたら,エジンバラもいいですよ.また,これからの季節は演奏 会に行くことも忘れないように.クラシック,ポピュラー両方とも充実しています.

 2−3泊ぐらいでしたら,Arran, Bute, Cumbrae(ここは日帰りでも)なんて島への小旅行もいいかもし れません.個人的には,Queen StreetからMallaig行きの列車に乗って,冬を控えたハイランドの荒涼と した風景を車窓から眺める(11月以降のハイランドは,実は実際には見た事ないので,余計に憧れる) なんてこともしてみたい気がします.列車の本数が少ないので,日帰りというわけにはいかず,Mallai gに泊まることにはなるでしょうが.

添付の写真のうちの一つは,Ashton Laneです.Ruthven laneと並んで,石畳の残る私の大好きな小路の 一つです.お住まいすぐお近く,de courcy's cafeのあるCresswell Laneもいいですね.私が9月に行っ た時は,この小路で爺さんのFiddlerが演奏していて,ああ,グラスゴーだなあと思ったものです.

2006年8月
>  公共交通機関のみで、憧れのハイランドに行ってきました。
 最近はWebで時刻表が詳しく検索できるので,こういう動き方も可能になりましたね.HP上で公共交通機 関のみで動くことの難しさを強調しておけば,みなさんしっかり計画を立ててくれるので,警告しがい があります.

> セントアンドリュースのダンスのサマースクール これはまたおつな勉強ですな.どうやって見つけたのでしょうか?Webで検索したのでしょうか?

> マレイグでは,駅前は満員で小高い丘の上に泊まりました。 小さな村ですからね.あそこにまたたくさん人が来るから大変でしょう.でも丘の方が眺めがいい.

>    翌日は日帰りでスカイに行きました。船で行くのは島という感じがしてよいものです。アマデールからのバスが長いかなと当初は思いましたが、すばらしい景 色であきませんでした。ポートリーでは近場の1時間半のコースを歩きました。海沿いのすばらしい景色でした。

晴れたスカイ・・・いつもやせ我慢して,雨でも曇りでもおつなところと言っているけれども,やはり 晴れたスカイは,極楽です.

>    翌日は早朝(これが電車のつらさ)にフォート・ウイリアムに移動し、BBに荷物をあづけてグレン・コーへ。 天気が悪く、国道を40分歩いてから少しハ イキングする「シグナルロック}というところに行きました。 ゴアテックスの上下は大活躍でした。買って正解でした。たまたまの状況もあり、スカイの方が 気に入っています。

晴れのスカイを見た直後では,グレン・コーは,”なかなかいいところ”ぐらいでしょう.季節や陽光 の加減でそれなりの魅力はあるのですが,グレン・コーという土地は,スカイほど率直に自分の魅力を 見せない,出し惜しみしているような感じがあります.

 > ラノッホムーア、すばらしいですね。時間を違えて2回見ることが出来てよかったです。 ラノッホムーアの名前を聞く度に,あそこで行き倒れになりたいと思う私の気持ちをわかっていただけ でしょうか(^^;) スカイへ行ったら行ったで,あの海に火葬後の自分の骨を撒いてもらいたいと思う んですから,私の死体がいくらあっても足りないですな.

 ともあれ,これで,西ハイランドの魅力を楽しむ土台ができたわけです.また,ご自分でいろいろ考え ていただいて,お楽しみください.

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