NEJMが示す「重症化抑制効果の嘘」
−ゴミなびがお縄につく時−
大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国
やはり社長が嘘を言うわけにはいかないのだ。ワクチンに重症化抑制効果などもはやこれっぽっちもないのは、臨床試験のイロハのイさえ知らなくてもわかることだからだ。
アストラゼネカ経営者「英国、ワクチン追加接種は不要」 2021/9/9(木) ハンギョレ新聞 (抜粋)
日刊紙への寄稿で「公共病院に不要な負担かける」 英国保健省の諮問機関、近く試験結果を検討し方針発表の見通し
アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は7日(現地時間)、現時点であえて全ての英国人に新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースターショット)を実施する必要はないと指摘した。ソリオ氏はこの日の日刊紙「テレグラフ」への寄稿で「ワクチンを3回接種すれば抗体の水準は2回接種したケースより最高で6倍高くなるが、臨床的には追加接種が必要かどうかはまだ分からない」と指摘した。ソリオ氏は続いて「追加接種はすべての人に必要かもしれないし、必要でないかもしれない」とし「必要でない追加接種のために英国の国民保健サービス(NHS)を動員するのは、今冬に不必要な負担を加えるもの」と指摘した。また公共病院を運営・管理するNHSに過度な負担が加われば「がん検診をはじめとする他の医療活動に必要な資源が不足する恐れがある」との懸念を示した。
AstraZeneca boss Soriot says do not rush needlessly into COVID booster vaccines -The Telegraph Reuters September 8, 2021
AstraZeneca Plc (AZN.L) Chief Executive Pascal Soriot said booster COVID vaccine doses may not be needed for everyone in Britain and rushing into a nationwide rollout of third doses risks piling extra pressure on the National Health Service (NHS), the Telegraph reported on Tuesday."We need the weight of the clinical evidence gathered from real world use before we can make an informed decision on a third dose," Soriot wrote in the newspaper. He further said that "mobilising the NHS for a boosting program that is not needed would potentially add unnecessary burden on the NHS over the long winter months."
以下の表を見れば新コロワクチンに重症化抑制効果などこれっぽっちもないことは明々白々である。
Documented Infectionが感染、Severe Diseaseが重症である。感染の8.58/1000とは未接種群1000人と接種群1000人を比べた時、感染者数の差が8.58人だったという意味だ。一方重症の0.32とは未接種群1000人と接種群1000人を比べた時、重症者数の差が0.32人だったという意味だ。だからこのワクチンの重症化抑制力は感染防止力の0.32/8.58=0.037=1/27しかない。水際で撃退する感染防止の方が簡単で、ウイルスが体の中で暴れ回っている重症の時の方がはるかにパワーを必要とする。そんなの当たり前だろ。こんな表なんかわざわざ持ち出さなくたって、感染防止力を発揮できないワクチンに重症化抑制作用を期待するなんて高校生ピッチャーにオオタニさんを抑えろって言うのと同じ。そんなことすぐにわかりそうなもんだがな。ちなみに死亡の欄にNA Not availableと書いてあるのは「死亡減少効果のエビデンスとなるデータはない」という意味である。
恥の何たるかを知っている者であれば皆、アストラゼネカの社長と同じ物言いをする。一方、「感染防止力はないが重症化抑制作用はある」なんて平気で嘘をつけるのは、臨床試験を全く知らない恥知らずだけである。そいつに聞いてみるといい。「では、感染抑止のNNP (number neeeded to prevent) はいくつか?そして重症化抑制のNNPはいくつか?」そいつは立ち往生するだけだ。NNPの意味も知らないからだ。そしてNNPの意味なんか知らなくたって、こうやって感染防止力のないワクチンに重症化抑制作用があるわけがないことを理解できることも知らない。
それでもそいつは言うかもしれない。「アストラゼネカのワクチンならばそうかもしれないがファイザーワクチンならばそんなことは決してない」。やっぱり馬鹿は死んでも治らないな。この表はBNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting. N Engl J Med 2021; 384:1412-1423のTable 2だぞ。論文を読まないんじゃなくて読めないんだろ、何しろNNPも知らないぐらいだからな。
「それじゃあ、何故重症者が減るのでしょうか?」
「はあ??『若者も40代も50代もみんな重症化して死んでしまうから早くワクチンを打ちましょう』。そうおっしゃったのはどこのどなたでしたっけ?ウイルスにお詳しいのでしたら、この死者数/PCR陽性者数比の激減が何を意味するか、おわかりにならないとでも。まさか「ワクチンには死者数激減効果があります」なんておっしゃるんじゃないでしょうね。テメーが最悪のデマゴーグだってことは、とっくの昔にわかってたんだ。観念してさっさとお縄につきやがれ」
(注:国家賠償訴訟であっても、国以外の組織が被告になることは間々あります。その場合には「相(あい)被告」という立派な当事者になり国とは独立して訴訟に対応する必要があります。決して格下とか付け足しの被告ではありません)
大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国
→薬機法第六十八条違反
→新コロバブルの物語
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