18世紀から19世紀にかけては工業都市として栄華を極めたが,現在はさびついたクレーンと空っぽのドックと倉庫に象徴されるように,落ちぶれてしまった都市という印象を持つ人が多い.イングランド人の多くは,グラスゴーはやくざなサッカーファンと不景気で満たされた町だと信じ込んでいる.確かに男っぽい,気の荒い町であるが,決して危険なわけではない.人々は純朴で親切である.
首都のエジンバラが,観光都市として常に整った顔を見せているのに対して,この,何よりもスコットランド的な町は,飾るということが全くない.私がこの町に如何に魅了されたかをこれからお話ししよう.