EBER
Evidence-based Earthquake Research
週刊地震情報 年末拡大版 2022年は震度5弱以上が15回で6年ぶりの多さ(2022/12/29 ウェザーニュース)
小学校の夏休みの宿題でもできるような研究を、地震研究者はやったことがあるのでしょうか?
「X地点を震源とする震度Yの地震がN年のM月に発生した」というデータはいつでもどこでも誰もが入手できます。
●気象庁 震度データベース検索
https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/index.html
●防災科学技術研究所
https://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/search/
そのデータを使って、「●●大震災が起こる前に当該地域付近では地震が増える」という仮説を、いつでもどこでも誰もが後方視的に検討できるわけです。
一つの●●大震災でも、「起こる前(when)に当該地域付近(where)では地震(震度)が増える(number)」と定義しなければならない変数が4以上ある。研究を十分頑健にするためには当該地域比較する対照地域も複数設定する必要がある。●●大震災一つだけでも大変な研究になる。
データがある歴代の大地震一つ一つについて検討する必要もある。
膨大な手間がかかりそうに見えるけど、今はAIがあるから変数設定の最適化も簡単かもしれない。
コロナなんて研究している場合じゃない。そう言うと、必ず「そんな研究なんか、もうとっくに『誰かが』やっている」と言う輩がいますが、そういう奴に限って「そんな研究」の実例を挙げることができない。私がBMJに論文を書いた時もそうでした。
https://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/bmjjp.html
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