老人の責任

高松の商店街で、空手部のロゴが入った赤いジャージーを着た地元の高校生6人(男子4人女子2人)が揃って「津軽海峡冬景色」のメロディを口ずさみながら歩いていたのを目撃したのは、小林克也が喜寿を迎えた日の前日であった。

「洋楽や文化などを伝える責任感ですかね。若い人に『あの時代はこういう時代だった』『時代はどういう風に受け取ったか』など、当時伝えられなかったものを、今は伝えるようにしています」

その当時はわからず、後になって初めてわかってくることがある。それを伝えることこそが、老人しか果たせない責任である。→戦後日本法医学史樺美智子さんの死について

一方で、「若い奴らは、ここまでの繁栄を導いた我々を邪魔者扱いする。こんな日本に誰がした」と喚くのは、「そんな日本」にしたA級戦犯達である。自分の責任さえ果たそうともしない無責任な連中は、勝手にほざいて勝手に死んでいくがいい。

二条河原へ戻る