先日,次のようなお手紙をいただいた.
こんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いております。ヘルストロンに関連して、ひとこと言いたくてメールしました。我が家の子供達は2人とも乳児よりアトピー性皮膚炎と診断されて、通院治療しています。実は夫の母がドクタートロンの信者で、「アトピーに効果抜群」と聞いて、夫にドクタートロンを買うようにすすめ、義母の言うことなら何でも聞いちゃう夫は、45万円もする同機を購入してしまいました。で、実際試してみると、肌が荒れて荒れて・・・病院の薬(ステロイド入り)を塗っていても、効かなくなるんです!! そのことを義母にやんわり告げると、「絶対にそんなことはない!!」・・・ま、信者たるものそうでなくてはいけないんでしょうがで、怪しげな本を貸してくれて、「これを読んで納得して、安心して使って」という始末。いえ・・・あの、納得するとかしないとかじゃなくて、ほんとに肌が荒れるんですってば! しかし、このドクタートロンとやら、確か肩こりの治療器として厚生省の認可を受けたのでは?何を根拠に絶対に効く、副作用はないっていえるんでしょうね。それ以前にこういった営業って違法行為じゃないんでしょうか?以上、乱筆お許しください。
回答: お手紙ありがとうございました.高いお布施の割にはご利益がなく,失望なさっていることと存じます.公共事業の一環として厚生省の認可を受けているはずだと思いますが,調べる気にもなりません.効果と副作用なしという能書については,もちろん何の科学的根拠もありません.ご存知のように宗教ですから,そんなものは要らないのです.また営業ではなく,宗教活動ですから,営業としての違法行為は成立しません. ちなみに,現在,小泉某と警備会社・自動車保険屋の親玉が手に手をとって推進している医療改革,医療サービスへの市場原理の導入が実現した暁には,何とかトロンが大手を振って病院に参入し,患者様の健康のために,ぴかぴかの大理石の壁で囲まれた病院待合室の椅子がすべて○○トロンになるわけであります.その場合,○○トロンのお代は,患者様からいただくことになりますが,そんな病院が嫌な奴は来てもらわなくても結構,当院は,健康志向のお金持ちのお客様向けです,貧乏人は,薄汚いただの椅子しかない診療所へ行ってくれ,これが医療サービスへの自由競争,市場原理の導入ということであります.