COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMICの日本のデータはでたらめです
COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC(以下CCPと略)は世界各国におけるCOVID-19に関する各種指標が一覧表となって表示されるので,利用している方も多いだろう.しかし,少なくとも日本のデータに関しては全く信用できない.たとえば,2020年4月11日日本時間10時に日本のデータと称するCCPのページを閲覧した時の感染者数は5530人,死者数が99人となっていた.一方,厚労省発表では,感染者数,死者数はそれぞれ,4/8:4168, 81,4/9:4667, 85,4/10:5246, 88と.あたかも何日か先の未来を予見したかのような,ありえない数字が掲載されいた.手違いとか勘違いでは絶対説明できない,事実に反する数字である.このような過誤が数日間以上にわたって訂正されずに放置され,呆れてものが言えない.そんな体たらくだから,同じページにある,棒グラフで示される日々のデータもほとんどがでたらめである.
2020/4/14追記:本日15時26分、Wikipediaの2020 coronavirus pandemic in Japanを見たが、COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMICと同様の出鱈目な数字が記載されていた(例:4月12日の時点で、感染者数7370、死亡者数123。真実は感染者数6616、死亡者数98名)
毎日の厚労省発表を正確に反映しているサイトはいくつかあるが,私は東洋経済オンライン編集部が制作した新型コロナウイルス国内感染の状況(英語版もあり)をもっぱら利用している.死亡数,重症者数,患者数,退院者数といった,感染者数以外の重要な指標の増減経過を,「新規」と「累計」とに分けて掲載しているので,大変見やすく重宝している.都道府県別のデータを前面に出しているジャッグジャパンのサイトでも同様のデータは得られるが,小さなグラフが画面左下のわかりくいところに置いてあり,それを一つ一つ拡大する手間があり,毎日データを取りに行く私にとっては使いにくい.
CCPは他にも従来から,広告が掲載される,合衆国,英国,オランダなど,医療崩壊に陥った一部の国のページでは,退院,死亡の比率のグラフが掲載されないなど,問題が多い.どうやら既存の特定の組織による運営ではなく,COVID-19のパンデミックを受けて有志がボランティアで立ち上げたゆるーい組織が運営していることも原因のようだが,各位におかれては,このご時世をふまえ,眉に唾をつけるのではなく,酒精綿で拭いた上で,CCPを利用されたし.
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