それにつけても頭の悪さよ

あたかも都市部で働く医者が悪いような論調の記事だが,その実は,シャッター商店街と同じ.「商売にならない」という至極単純な理由で店を閉めるだけのことだ.「骨太の方針」とやらの連中だったら,
「レセプトの総数が20年間で半分まで減ってしまった診療所など一刻も早く潰せ!!」
「診療報酬が「ピーク時の7分の1」になっただと,なぜもっと早く閉鎖しなかった?その間,お前が垂れ流した赤字は,国民皆保険制度を食いつぶしていたんだぞ!!」
なんて,ほざくに決まってるじゃねえか!!なのになぜ,「地域枠」が「なり手不足」を解消する切り札になるのさ?こんな能天気な記事しか書けないからバカ呼ばわりされ,新聞というメディア自体も見限られていくのだよ.
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【鹿児島】身近な診療所大幅減 人口減、医師の一極集中も 鹿児島県 南日本新聞 2019年5月13日
 「身近なお医者さん」として、地域医療を支えてきた診療所数が、鹿児島県内で大幅に減少している。病床が19床以下の有床診療所数をみると、2004年の491に比べて16年は約3割減の345(厚生労働省調べ)。人口減に伴う経営悪化が影を落としており、経営者は「後継者を探したいが、現状を考えれば難しい」と訴える。
 「息子を呼び戻しても、どうしようもない」。屋久島町一湊の診療所を3月いっぱいで閉めた、門野義信元院長(80)=鹿児島市=はつぶやいた。1991(平成3)年の開業から28年間にわたって集落の医療を支えてきた。
 閉院を決断した理由は、人口減による収入の大幅な減少だ。開業当時は1133人ほどだった集落の人口は、3月末時点で601人と半分程度に。
 町の中心部に100床以上を有する病院が進出したこともあり、診療報酬は「ピーク時の7分の1」になったという。医師の長男は埼玉県にいるが、「診療所として成り立たない」
 現在、一湊集落から最も近くの医療施設までは10キロ以上ある。後任は見つかっておらず、町が医師の出張派遣を含めた対応策を模索しているという。「集落が『無医村』とも言える状態になり、心苦しい。移動がままならない患者さんが気がかりだ」と明かした。
 県内では医師数は増えているものの、地方を中心に医師が不足し、都市圏に集まる医師の地域偏在が続いている。厚労省によると、2016年の大崎町、曽於市、志布志市からなる曽於医療圏の人口10万人あたり医師数は97人。最多の鹿児島市を中心とした鹿児島医療圏は378人で、曽於医療圏の約4倍だ。鹿児島医療圏は04年と比べても19%増えており、医師の一極集中化が進んでいることがうかがえる。
 県医師会の林芳郎副会長は、「専門医制度の研修受け入れ先が都市圏中心になっていることもあり、若手が地方に勤務しづらい現状があることが一因」と指摘する。
 林副会長自身も人口減少が進む湧水町唯一の有床診療所を経営しているが、延べ来院者数の目安となるレセプト(診療報酬明細書)の総数は20年間で「約半分まで減った」という。厳しい経営環境の中で「過疎地の医療体制を崩壊させないために必死だ」と話す。
 県医師会では「なり手不足」を解消する切り札として06年にスタートした鹿児島大学医学部の「地域枠」の効果に期待している。一定期間へき地などに勤務する義務を果たせば、修学資金の返還が免除される制度で、15年に1期生が赴任したばかり。これまでに17人が離島およびへき地に赴任している。現在制度は204人が利用しており、今後多くの医師が過疎地へ赴任する予定だ。
 地域の診療所はかかりつけ医としての役割に加え、急性期から最期のみとりまで行うなど、住民にとってなくてはならない存在だ。高齢化が進み住民の医療ニーズが高まっている現状だからこそ、「地域の中で診療所が果たすべき役割は増している」との指摘もある。林副会長は「できるだけ多くの人材に、地域医療のやりがいを感じ、手助けしてもらいたい」と力を込めた。
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