信頼を失うということ
HPVワクチン接種率低迷の理由

先日,20年以上続いている学生主催の医療面接勉強会に久しぶりに参加しました。COVID-19流行以前は発足以来ほぼ毎年,どんなに間隔があっても隔年で参加し,私自身も学生と同様,シナリオにブラインドで医師役,時には患者役として医療面接を学んできた会です。その後の懇親会の席で,在学時にその勉強会を発足させ,今は診療所長となって熱心に家庭医療に取り組んでいる彼女から質問を受けました。

「関係者の念願だったHPVワクチン積極勧奨がようやく復活したのに接種率が低迷したままです。私も粘り強く,押しつけがましくならないように説明しているのですが,なかなか同意が得られません。どうしてなのでしょうか?」

彼女がまだ5年生だった初対面の時から現在まで,彼女からの質問には必ず何らかのコメントを返していました。しかし,この時ばかりは遠くを見るばかりで何も言えませんでした。

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新コロバブルの物語
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