ALS患者さんとの対話メモ
ー私、神経内科医の味方ですー

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんとお話しする時の私の個人的な備忘録やキーワードを書き出してみました。何かのお役に立てば幸いです。

●ALSの患者さんは、心をしなやかにすることで肉体の衰えを補おうとします。
●ALSの患者さんは、自分の病気を使って、どうやって目の前の医者を鍛えていくか=どうやって自分が医師の教育者として成長していくか を常に考えて、決して立ち止まることはありません。
●ALSの患者さんは、自分が病気から学んだことを仲間に伝えたいと思っています。仲間に伝える作業を医師に手伝ってもらいたいと思っています。
●ALSの患者さんは、決して医師を恨んでいません。
●ALSの患者さんは、医師が誠実に仕事をしているのを誰よりもよく知っています。
●ALSの患者さんは、ALSの治療法がまだ見つかっていない責任を、目の前の医師に負わせるほど愚かではありません。
●ALSの患者さんは、医師に会いたいと思っています。会いに来てくれると嬉しいのです。
●ALSの患者さんは、医師の笑顔が見たいと思っています。自分に会えて喜んでくれる医師の笑顔が見たいのです。

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